84年12月13日 Deep Purple Live at Sydney, Australia



Deep Purple / Reborn



[Company Info]
MATRIX: BLUE SKY 95001-2
[SONGS]
Disk 1:Total Time:
1Highway Star
2Nobody's Home
3A Gypsy's Kiss
4Perfect Strangers
5Under My Skin
6Knocking At Your Black Door
7Lazy

Disk 2:Total Time:
1Child In Time
2Black Night
3Speed King
4Space Truckin'
5Smoke On The Water

[RECORDING DATA]
1984.3- Deep Purple#5 Members

[SOUND QUARUTY]
同名のアナログ盤のCD化という通りスクラッチ・ノイズがあるが、まずまずのオーディエンス録音。
[SPEED]

[COMMENTS]
84年春に第2期Deep Purpleのメンバーによる再結成が発表され、ニュー・アルバム"Perfect Strangers"の制作・発表後のオーストラリア、ニュージーランドのツアーが行われた。そのシドニー公演でオーストラリアにも住居を持つGeorgeがゲスト出演した模様である。Deep PurpleとGeorgeのその関係は不明である(知っている方は是非とも情報をお寄せください)。 このブートCDのジャケットには"Speed King"に参加している旨のクレジットがある模様。筆者も95年位に西新宿界隈のブート屋でこれだど思うCDが陳列されているのを見て買おうか迷った記憶がある。でも再結成Deep Purpleにあまり思い入れのない私は購入することを止めた記憶がある。
"Highway Star"で始まり再結成後の新曲はさておき(^^;"lazy","Child In Time","Black Night"などを聴くと中学生から高校生だった頃、よく聴いた"Live In Japan"を思い出す。Deep Purpleは解散していたがロニー時代のRainbow、そしてWhite Snakeが全盛であったのでPurpleファミリーは当時、比較的良く聴いたものだ。
ところがWEBサイト"Kaz's HomePage"でも指摘されているが、その"Speed King"にはGeorgeが参加しているような音を聴くことは出来ない。この速いリフをGeorgeが遅れずに弾けるのか?という疑問(^^;はともかくギターの音は1本であるし、そのフレーズはまさしくリッチーである。ではどの曲?というのを解決してくれるのが次のブートである。


Deep Purple / The Bible III



[Company Info]
MATRIX: CS 17
[SONGS]
Disk :Total Time:
8Lucille

[RECORDING DATA]
1984.3- Deep Purple#5 Members

[SOUND QUARUTY]
アナログ盤"Sydney & George"からのコピーらしいが、まずまずのオーディエンス録音。
[SPEED]

[COMMENTS]
95年当時にお店で見かけたブートってこっちかな?。それはどうでもいいことだ(^^;。
メンバー紹介から"Lucille"が始まり安定したロンクンロール・リフが終始流れる。このリフはリッチーであろう。そしてそのリフをバックに1回目のギター・ソロが奏でられるが少し情けないソロです。フレーズを組み立てようとするが1音チューニングで間をとりながら中途半端にまとめあげるそのフレーズはリッチーには思えない。まさしくGeorgeのフレーズのように思える。
それからキーボード・ソロの後、ブレイクした頃、観客が"George!"と叫びはじめステージ上のGeorgeを認識したようだ。曲の終盤もあの一際大きな音のロックンロール・リフに隠れてスライドのフレーズが聴こえてくる。

そしてオーディエンス・ショットの映像もある。会場上手側袖後方からの決して奇麗な映像ではないが、ギターを弾くリッチーの勇姿はカッコイイ。"Highway Star"の終盤からはじまる映像であるが、"Strange Kind Of Woman"も収録されている。前述のブートでは本編に"Black Night"が位置しているが、映像の通りやはりアンコール1曲目が定位置であろう。というよりも"Space Truckin"の位置が間違っているような気がする。そしてDeep Purpleとくれば"Speed King"であろう。
そしてイアンギランによるメンバー紹介に続きリッチーがその方向を指さしイアンに「呼べよ」という仕種をしてイアンがステージ上手からGeorgeを招き寄せステージに登場する。"イギリスの何処だっけ"というイアンに"リヴァプールだ"という受け答えをするGeorgeである。そしていよいよ3曲目のアンコールが"Lucille"である。Georgeは観客方向よりもDeep Purpleのメンバーの方を向いて演奏しているがなかなかノっている。ところが間奏になりリッチーが"イケ〜"というと風にソロを弾きだすと観客にほとんど背を向けている。もしかしたらGeorgeはDeep Purpleの音が大きすぎて自分のギターの音が聞こえないためにモニターの方に耳を傾けているのかもしれない。基本的にGeorgeがBeatles日本公演の"I'm Down"のようなチョーキングを連発した単調なソロをとり、それを真似たようなソロをリッチーがとり、その後は時折リッチーのギターが絡み、というよりも救いの手を差しのべながら、良く言えば交互にソロをとっているような感じだ。2回目のギター・ソロはリッチーが担当し、終盤はリッチーによるロックンロール・リフにGeorgeがスライドのようなアドリブを唄に合わせて弾いている。ちなみにこの映像はGeorgeの背中を写し続けている。Georgeは白系のジャケットにヘッドの大きい白のストラトである。
ということでGeorgeの飛び入り"Lucille"の完全版を観たい聴きたいならばこの映像がお勧めである。80年代のオーディエンス映像としては良くない部類であるが、60年代Beatlesの映像で評価すれば色もついたカラーで良好な部類である(^^;。それらで鍛えられたコレクターならば充分に満足できる映像である。でもこれ1曲を除きDeep Purpleであることをお忘れなく(^^;;;。
そして2度目のアンコールは"Smoke On The Water"で幕を閉じるのであった。


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