捻東京春便り
梅の名所:編

湯島天神
アメ横・御徒町・上野にほど近い、ここ湯島天神は天神様の名の通り菅原道真を祭っています。一番近いのは、地下鉄千代田線の湯島駅ですぐ上です。1355年より始まり、1478年に太田道灌が再興したそうです。学問の神様として有名なだけでなく、有数の梅の名所でもあります。あまり広くありませんが、400本の梅がそれは見事なものです。前述のように、周辺は上野にほど近いこともあって天気の良い日であれば、上野公園の散策など、いろいろと見所はあります。この湯島近辺も坂道の多いところで風情のある一角もあります。

新宿御苑
地下鉄丸の内線新宿御苑前・総武線千駄ヶ谷駅下車すぐのこの公園は、江戸時代は信州高遠藩の下屋敷で、明治時代は皇室専用となりました。園内は木々4万本、フランス式・英国式・日本式の各庭園がある広大なもので、空に浮かぶ新宿の高層ビル群と、空と、緑のコントラストは美しいものです。入園料が必要です。まず、梅ですが白梅が350本、紅梅が150本あります。桜は、3月の寒桜を皮切りに、75種類、1500本の桜が咲き誇ります。比較的ゆっくりときれいな花見を楽しめますよ。

向島百花園
向島は江戸の昔から、多くの文人に愛され、花街としても栄えたところです。今も一部でその名残は残っていますが、その中で、江戸の、文化・文政年間に、骨董屋だった佐原鞠鵜が開いた植物庭園がここ向島百花園です。百花園というくらいですから、季節ごとに約40種類の(100種類ではありませんでした。)植物が咲き誇ります。今の季節は梅、それほど大きな庭園ではありませんが、なかなかきれいで、
周りは下町で家が建て込んでいる中で別世界のような空間が広がっています。東武鉄道で、浅草から数駅の、東向島駅下車徒歩5分ぐらいです。また、墨田公園、言問橋も近くです。ここの言問だんごは大変有名です。

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