哲学堂公園

JR高田馬場からちょっとマイナーな西武新宿線に乗車6分ほどで新井薬師前駅に着きます。何やらバス停みたいなこの駅、その名のとおり新井薬師の下車駅です。
今回は新宿歌舞伎町(西武新宿駅のことです。)からたった10分で行ける名所と哲学の旅のご案内です。

さて、新井薬師前で下車、新井薬師より先に哲学堂へと向かいましょう。このあたりは新宿から近い割には静かな住宅街になっています。駅北側徒歩15分くらいで着けるこの公園は、その名のとおり哲学者で東洋大学の創始者、井上円了が精神の修養場として明治39年に建設したものだそうで、今は公園になっています。中に入ると、幽霊の像や朱塗りの宇宙館という建物、3層6角の塔・六賢台などかなり変わった建物がところせましと並んでいて、人のいない冬の夕暮れなどはかなり不気味な雰囲気を醸し出しています。では,夜に肝試しといきたいところですが,残念ながら開園時間は,9:00-17:00となっています。無料です。不気味といいましたが,本来は大変美しい公園で桜の季節は大変にぎわいます。普段は大変静かで,じっくりと瞑想に耽れるかもしれません。

さて、哲学堂公園をでて,新井薬師駅の方向に戻りましょう。西武線の踏切を越えて約10分くらいで新井薬師に着きます。
ここ新井薬師は大昔の天正年間に開かれたそうで,その名のとおり本尊は薬師如来,子育て,治眼に御利益がある有名なお寺です。
初詣のシーズンは大変混雑しますが,ここも普段は静かなものです。ただ、毎月8の日に縁日が行われます。また骨董市もあり,
なにやら,町と融合したお寺のあり方の見本のような趣です。このときはそれほど広くない境内は人でいっぱいになります。
隣の新井薬師公園で休憩したら,中野駅まで歩きましょう。中野ブロードウエーまでは10分くらいの距離です。
この専門店街を抜けるとサンプラザ中野じゃなくて,中野サンプラザ,そしてJR中野駅に到着です。お疲れさまでした。全体で,ざっと2時間くらいの今回の旅,新緑の季節にいかがでしょうか。

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