東京ミステリーゾーン

池袋の真実


さて、この東京ミステリーゾーン、今回は池袋の登場です。
その池袋駅の登場は明治36年です。
それ以来、戦後を経て、いろいろな歴史をくぐり、今の池袋があります。
最近では、年老いた母と子が餓死するという痛ましい出来事もありました。
東に巣鴨プリズン跡地のサンシャインシテイという明。
そして、雑司が谷という静。西口に新しくできた東京芸術劇場という動。
そして、夜の西口、北口の暗。という、それぞれが混ざり合って醸し出す、
東京有数の外国人居住地区・・・それが、今の池袋です。


線路内通行禁止!

まずは、誰でも知っている東に西武、西に東武という、東口からスタートしましょう。
東口名物は、やはりカメラ量販店とそしてサンシャインシテイです。
そのサンシャインの先をもっと進むと、都電荒川線に突き当たります。
この、都電の向原から雑司が谷にかけての一帯は、雑司が谷霊園(永井荷風・夏目漱石・
小泉八雲などの墓所があります。)をはじめとした、たいへん静かな所で、昔ながらの細くて
車も通れないような露地が入り組んでいる一帯です。また近くには、安産、子育ての神様として
有名な鬼子母神もあります。とても池袋と思えないようなのどかな一帯であります。
   暇犬!


さて、いよいよ日も暮れてくると夜の池袋のスタートです。
舞台は、今度は西口です。
この池袋西口界隈は、昔(といってもそんなに昔のことではありません。)、区画整理前までは、
小さな料亭や、ちょっと怪しげな店が、低い軒をつらねていたそんな所です。いまでは、区画
整理により建物自体はビルが並んでいます。でも本質は、形こそ変わりましたが、あまり変わ
っていません。夜、西口の東武百貨店の前から歩きはじめると、まず手にするのは、パブの
きれいなおねーさんのくれる、割引プラスチックカードです。
そして、交差点を渡ると、キャバクラのおねーさんがビラを配っていますが、この女性たち、
一緒に歩きながら熱心に誘うのはなかなかの営業力です。そんなことを交差点二つぐらい繰り
返すと、もっとデイープな風俗のお店が現れます。ここは店のおにーさんがお客をひいています
が、なかには歩きながらお客を捕まえる、お兄さんも登場します。
さてその先をひたすら歩いていくと今度は、ラブホテル街です。ここで、この何でもありの池袋
の真打ち登場です。そうそれは、街娼です。まず手前から、中国系、タイなどのアジア系の女性
(とってもきれいなおかまもいるようです。御間違いのないように・・タイやフィリピンの
おかまは、幼少のころから、躾られてしまうそうで、日本人の場合と違い、完全になりきって
いるそうです。・・・)から始まり、ラブホテル街の終わるあたりには、南米系の女性がお客を
待っています。その先はもう住宅街です。その数おそらく総勢50人くらいでしょうか、交差点
や路上に立っている様はまるで、外国の都市のようです。ここから、ちょっと東側のラブホテル
街には、日本人の女性やおかまがやはり道端でお客を待っています。


ここまででおわかりのように、夜の池袋はまさに世界各国それぞれに、何でもありの世界なの
ですが、また場所場所で、完全に規則正しく仕切られている、そんな不思議な街でもあります。
(色々な力が加わっているのでしょうが・・・)
この一帯、前述のように、都内有数の外国人の居住地帯でもあり、
中国・台湾・ベトナム・ビルマ・パキスタン・インドなどなど、アジア系の飲食店、バー、
物産店、ビデオ店などなど、たくさんのこれらの人たち向けの(もちろん誰でもOKですが)
店が建ち並んでいます。


そんな、最近特にデイープな夜の池袋、あなたも是非一度探訪して見てください。
ご報告をお待ちしています。


東京ミステリーゾーン・新宿編

東京小さな旅