The Tokyo Heritage
東京遺産
勝鬨橋
現在の勝鬨橋 昭和30年代の勝鬨橋
「かちどきばし」です。勝ったときにあげるあの「かちどき」が由来です。
では、何の勝鬨かというと、そう、明治38年、日露戦争の旅順陥落を祝って有志が「かちどきの渡し」という
渡し船の施設を作ったのが由来です。橋自体は昭和8年着工、昭和15年に完成しました。
それともう一つ、この橋の特徴は「跳ね橋」で全長約250mのうち、両側22mが跳ね上がり、
下の隅田川を大型船も通行できる仕掛けがあります。
昭和43年までは、1日5回20分ずつ開いていたようで、しかしその後交通渋滞問題などで
2度と開くことはなくなりました。この晴海通りには当時都電も走っており、東京にもそんな時代があった、
歴史の生き証人といえるでしょう。「勝鬨橋」はその名前とともに、明治・大正・昭和・平成と生きてきました。
是非、今一度「勝鬨」をあげるがごとく、開くその姿を見てみたいものです。
地下鉄日比谷線築地駅下車
浅草発隅田川観光船からも十分見学可能
夜間はライトアップがきれいです。