滋賀県犬上郡多賀町の町教育委員会は19日、ナウマンゾウのものとみられる長さ2.1メートルの象牙(ぞうげ)の化石を同町中川原の芹川で発見した、と発表した。全国でも最大級。地層に埋まっていたため年代特定が可能で、専門家によると「ナウマンゾウの進化の過程を明らかにする上で貴重な資料になる」という。
| 滋賀県多賀町の芹川で見つかったナウマンゾウのものとみられる象牙の化石(同町教委提供) | |
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芹川流域ではこれまで、ナウマンゾウの奥歯の化石13個が見つかっている。その産出層を調べていた小早川隆・彦根東高校教諭ら3人が今月1日に発見。象牙化石の根元部分約30センチが、川原の砂礫(されき)層から露出していた。
直径は最大で約15センチ。先端の数センチと根元の20−30センチが欠けただけのほぼ完全な形で掘り出され、大きさや形から雄のナウマンゾウの左の象牙と推定される。
ナウマンゾウは約30万年前から約2万年前にかけて生息。化石は全国180ヶ所以上で見つかっているが、年代の特定できる地層から2メートル超級の象牙化石が見つかったのは、東京都台東区稲荷町と、長野県上水内郡信濃町の野尻湖の2例だけ。多賀町教委は今後、化石や地層を調べ年代を特定する。
亀井節夫京都大学名誉教授(古生物学)の話。
発見状況から見て、ナウマンゾウの象牙化石であることはほぼ間違いない。年代が特定できれば、ほかの化石産出地との比較が可能となり、ナウマンゾウの進化の解明につながる。