[解説]


チャレンジ!(6)及びチャレンジ!(7)の問題は、文脈から意味のつながりを探る能力をみるものです。選択肢にある語句は、意味のつながりを形成する手掛かりとなるものですから、英語を読む際には注意しましょう。

こうした手掛かりのパターンには次のような例があります(他にも数多くありますが、ここでは全て網羅しません)。黒字は、問題の選択肢にあったもの。緑字はその他の語句です。

  1. 出来事の起こった順序:at first
  2. 同時に起こった出来事:at the same time
  3. 列挙:next, finally
  4. 補足:besides, in addition, again
  5. 言い換え・説明:that is, namely
  6. 部分的変更:by the way, or rather
  7. 関連:about, with respect to
  8. 比較:likewise, differently
  9. 例示:for instance
  10. 原因・理由:because, because of
  11. 結果:as a result of
  12. 対照:instead, however, but at the same time,
  13. 譲歩:anyhow, still, none the less
  14. まとめ:in a word, finally, in summary

ここで第1段階を終え、次回からは第2段階に進みます。第1段階では、推測・推論(文を正確に読む方法、辞書に過度に依存しない方法も含む)の基本を扱いましたので、第2段階はそれをふまえ、読み手の必要な情報のみを選別する方法を研究することになります。

文章を読むということは、これ即ち「推測・推論」の繰り返し作業です。書き手はこういうことをいっている、じゃあ次にはこんなことをいうだろう、ああやっぱりそうだ、あれ、全然違う・・・・などと、読み手は特に意識せずとも、常に自問自答しながら、書き手のロジックをたどっているものなのです。第1段階でやってきたことは、そのロジックをたどるために役立つ基礎事項です。日本語の文章を読む場合も、次にくる文はどのような内容になるか推測しながら読むようにすると、効果的です。第2段階以降も、「推測・推論をしながら読む」「辞書はなるべく引かないで読む(勿論文脈や語の構造などを考えても全く推測出来ない場合や、正確な読みが必要な場合などは辞書に頼らなければなりませんが)」の2点を守って取り組むよう、心がけてください。


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