更新日:2002/12/21
憧れが現実に


二年前に初めてあの方の名前を知ったの。
ネットで初めてあの方の掲示板に書き込みをしたの。
オフで初めてあの方とお会いできたの。
いつもあの方を見つめていたの、私。
だけど…私の気持ちはいつも一方通行。あの方には届くことはなかったわ。

そんなもどかしい日々を過してきたわ。
私はあの方を見ているだけで幸せだったの。
あの方はいつでも柔和な笑顔。
だけど、いきなり厳しい事を言われたり、私にはわからない話しも多かったけれど、
それでも幸せだったわ。
いつでも素晴らしい文章で圧倒されていたの。なのにお会いすると気さくな方。

私も勇気をだして、何度も告白まがいの事をしたけれど…さらりと逃げられてばかり。
どうしてなのか、私に魅力がないのか…悩んで泣いた日もあったわ。
でも、仕方ないわよね。年令制限11才までで、幼女冥途もいらっしゃるんですもの。

だから陰からいつも見ているだけだったの。
そりゃー清々しいほどの日本酒一気のみ、何処から見ても上等な酔っぱらいの姿を。 そんな私の願いを神様は見ていてくださったのかしら。
まさか、まさかこんな事になるなんて!!

あれは15日の夜半、急に電話が鳴って出てみるとあの方が、

「あのー夜分遅く大変申し訳ありません。しゃあさんですか?」
「はい。そーですが?なんでしょう」
「どうやら仕事は1月からみたいなんでバンコクへ行きませんか」
「え?い、いつからですか?」
「ちょうど、来週から航空券が高くなってしまうので、18か19日はどうでしょう」
「すいません、その日らへんは無理なのです。20日以降でどうでしょうか?」
「わかりました。航空券を探してみます」
「では私の方でも探してみます。ところでホテルはどこにしましょう?」
「以前しゃあさんが言っていたパドゥムアン・プリンセスとやらでどうでしょう」
「じゃ、手配いたしますね。ツインですか?ダブルですか?」
「ツインに決ってます。ではホテルはお任せしますね。」
「エアーは私も当たってみます。わかり次第連絡しますね」

そんな急な話しに私は舞い上がってしまったわ。
お蔭で16日月曜日は全部旅行の手配。某秘密研究機関の仕事なんか足でぺんっ!と。
だって、あの方と行けるんですもの。そんなもの、ぺぺんっ!ですわ。
そうして苦労してやっと見つけたの。台北経由バンコク行き・中華航空格安航空券。
その場ですぐにあの方に電話したわ。そうしたらそれで良いって言ってくださって
私もほっとしたわ。もっともその後ホテルの予約で国際電話でバンコク人と喧嘩すると
思わなかったけれど。ええ、あれにはむかついたわ!日本人を舐めるんじゃなくてよ。
私は以前もそれで揉めているから簡単に諦めないんだから!NOと言い続ける日本人よ。
そんな迫力に負けたのか、料金が格安になったわ。勿論、朝食付きよ。ツインだけど。
朝、あの方と食事をするのね。夜も同じ部屋なのね。どうしましょう。嗚呼不安だわ。
最近寝言でプレゼンしたり、いきなり喧嘩したり、返事するまで名前を連呼したり、
そうそう、ズゴーズゴーと高いびきをかく時もあるらしいし。
恥じらいがあるから、私は眠れるのかしら?あの方の前で醜態を晒すなんて、嫌だわ。

だからお願い。必ずイヤーウィスパーを忘れないでね。
風邪薬なら私がしっかり持ったから安心してね。抗生物質もあるから大丈夫よ。
私、なんでもあるんだから。薬なら任せてね。
どうせ向うに行ったら飲みまくって風邪なんかどっかにいっちゃうんでしょうけれど。

ホテルの冷蔵庫、上段は渡しても下段は渡さないわ。下段は私のミロを入れるんだから
だから絶対に嫌だからね。それと、日本から訳のわからないものは連れてこないでね。

それにしても楽しみだわ。
まさか、雑文界の大御所・ご意見番、 鉄血くだらな帝國の下条さんと二人でバンコクに行くなんて。
それもあと何時間か後には二人で機内にいるなんて!!
これってネタ探しの旅ってことよね。うん、きっとそうね。
もうしっかりデジカメで撮影しなくちゃ。ふふっ、日記が楽しみだわ。
ああ、憧れの下条さんとタイ旅行。憧れが下条さんじゃないのがミソよ。
あの下条さんとタイ旅行全部が憧れなのよ。確実に観光旅行じゃないわね。
だって下条さんとですもの。ねぇ、下条さん。

そんな訳で、今年も色々ありました。
が、最後のほーでまさか下条さんとクリスマスをタイで迎えるとは思いませなんだ。
さて、雑文書き二人。どんな旅になるのやら。憧れと現実がどうなるか、それは謎。




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