1中込伸(30)(3勝3敗2セーブ)
 一軍で投げさせると滅多打ち、二軍に置いておくと若手選手を苛めるという、困った選手。公称体重と実際の体重に十キロ以上の差があることで知られる。通称尊師。 (決め球の真っスラがど真ん中に入るというので、ノムさんから苛められ、何回も二軍に落とされた。因果応報か)

13葛西稔(32)(7勝6敗17セーブ)
 いまや数少なくなった、法政大学・アンダースローの生き残り。かつてヤクルトキラー(ただし弱い頃の)で知られたが、今は中継ぎとして活路を見いだしている。酷使と故障を、ほぼ三年周期で繰り返している。今年は酷使の年になれるか。 (ええ、思いっきり酷使されました。ファーストまで守らされました。高校以来だそうです。来年はやっぱり故障かなあ)

14弓長起浩(32)(0勝0敗)
 左のワンポイント。吉田監督時代に酷使されたのが祟り、去年、今年と故障に泣いている。トレードの噂も絶えない。 (あまりに故障しているので、トレードの買い手もないらしい)

15湯舟敏郎(33)(4勝7敗)
 打たれても抑えても、いつも薄笑いを浮かべている。昔はそれが頼もしかったが、ここ二年は「何が可笑しいんじゃいボケ!」と怒鳴りたくなる。今年は左のエースとして復活できるか。 (開幕時は左腕エースとしてローテーションの中心だったのだが、期待に応えられず。シーズン終了後、ついに近鉄へ放出される)

16山崎一玄(27)(0勝0敗)
 ローテーション投手として一本立ちを毎年期待されながら果たせず、今ではロングリリーフに活路を見出している。ストレートは130キロ前半、変化球はいまいち、コントロールは逆球多し、スタミナ不足という、いかにも阪神らしい投手。 (中村・吉田監督時代の悪しき遺産として、湯舟とともに近鉄へ放出)

クビ杉山賢人(31)
 去年、西武から緊急トレード。ローテーションの一角として期待されたが、みごとに期待はずれ。通称アンパンマン。五月末に再度トレードで近鉄に。たぶん舩木が復帰したので、「アンパンマンは二人いらん」ということなのでしょう。

18藪恵壹(31)(6勝10敗)
 「エースとしては物足らない」と毎年言われてきたが、去年はついに先発としても物足らなくなってしまった。最多敗3回、最多被安打2回、最多死球3回の記録を持つ。清原との仁義なき死球闘争はあまりにも有名。勝負どころで球がうわずり、効果的な本塁打を喰らってしまう現象は、「藪から棒球」と呼ばれている。 (ついに首脳陣、ファンからも見放されるシーズンとなった。来期はリリーフ転向か)

19川尻哲郎(31)(10勝7敗)
 一年おきに二桁勝利する隔年投手として有名。今年は二桁の年。98年にメジャーリーガーズを九回二死まで完封していながら、長嶋監督に交代させられた「電波でも飛んだのですか監督事件」は有名。 (予想通り二桁を確保。藪に代わって右のエース格へ成長。でも来年は駄目のシーズン)

20金澤健人(21)(一軍登板なし)
 NTT関東が解散したため、本来なら獲得不能なノンプロ一年目で入団した。将来性は抜群だが身体がまだ細い。しかし本当に将来性抜群なのだろうか。入団前の評判からストレートの球速が十キロ落ちているのだが。 (なんか、単なるひ弱で中途半端な投手になっちゃいました。阪神に染まったか、それともスカウトが大嘘つきだったのか。なんにせよ、深夜にパチンコ屋でタバコ吸うのはやめなさい)

21吉野誠(22)(0勝4敗)
 賛否両論ありながらドラフト二位で日本大学から入団。左の中継ぎ。度胸とスタミナは充分だが球速はいまいち。下柳か佐藤道郎のようなタフなリリーフエースになれるか。(「巨人を倒す」「高橋には負けない。新人王は俺だ」と豪語するも、中継ぎとして失格、終盤には先発テストを受けるがあえなくKO。すっかり「ビッグマウス」「言うだけ番長」の渾名が定着してしまった)

クビ竹内昌也(28)
 かつては隔年投手として、「川尻+竹内=二桁勝利」の数式が提唱されていた。その通り95年18勝、96年16勝、97年13勝、98年13勝と続いてきたが、昨年は6勝と期待を裏切った。97年、最優秀防御率の期待をかけられながら、最終戦で滅多打ちされて自分の最優秀防御率と読売を抜いて四位浮上の望みを消し去ったことが印象的。山田捕手と組んで「困ったら外角スライダー」の典型的投手のため、「困ったら内角シュート」を提唱する野村監督に嫌われている。嫌われすぎてついに6月、日ハムにトレード。

28福原忍(23)(5勝9敗3セーブ)
 若き速球王。もっとも阪神では140キロ超える投手はすべて速球投手扱いされる。去年はリリーフに酷使されて潰れるかと思われたが、今年は先発の一角を担う。読売の二岡と高校、大学同級であり、野球やおい漫画ではふたりの熱愛が既成事実となっている。 (開幕当初はローテーション入りするも、チーム事情からリリーフに転向、そしてまた先発転向と、すっかり振り回されて調子を崩してしまった。リリーフとしては失投が多いので、やはりスタミナを付けて先発ローテーションに入って欲しいのだが)

29井川慶(20)(1勝3敗)
 去年の序盤は野村監督に見出され、初先発初勝利などローテーションで使われたが、いやがて愛想を尽かされて二軍落ち。いまでは顔も見たくない嫌われよう。「若い癖に思い切りが悪い」「球速、変化球、コントロールすべてが中途半端」なので、スペシャリスト好みのノムさんの一番嫌いなタイプ。今では二軍で一イニング三暴投の日本記録などで存在感を見せている。 (シーズン後半に一軍昇格し、監督にやや認められた。すこし球速が伸びたらしい)

30藤川球児(19)(0勝0敗)
 その名前と、広末涼子の同級生だということだけで有名になり、昨年のドラフト一位に。しかしヒロスエに「藤川君? 知らないなあ」などと言われたらしい。今年は野球で有名になるべく、オープン戦で好投を重ね、開幕一軍に抜擢。 (前半は一軍で中継ぎに従事するも、後半はバテて失速。飯をちゃんと食わずに、深夜にパチンコ屋でタバコなんぞ吸ってるからだぞ)

34星野伸之(34)(5勝10敗)
 19歳から15年間、阪急(オリックス)ひとすじで投げてきたが、仰木監督の阪急残党狩りにかかってFA宣言し阪神に移籍。19の時から体格がまるで変わっていない。球速もまるで変わっていない。速球の投げられない阪神投手陣の期待の星。 (投球術は目を見張るものがあったが、ひとつ間違えるとスタンドに放り込まれる球威のなさは目を覆わしむるものがあった。特に、何も考えず振ってくる横浜打線には投球術が通用せず、ボコボコにやられた。まあ、オリックス並みに打線が援護してたら、10勝してたと思うけど)

35舩木聖士(26)(0勝0敗)
 将来有望な速球投手だったが、ルーキーの年に藤田監督に酷使され潰れた。昨年は右肘も手術し、新庄とリハビリトレを行ったが、舩木にはだれも注目しなかった。負けるな舩木。 (来年が正念場だね)

36田村勤(34)(一軍登板なし)
 通称タムジィ。打たれても抑えても憮然とした表情で戻ってくる。左の有能なワンポイントだったが、中村、藤田の両監督に酷使され潰れた。去年復活したがまた野村監督に酷使され潰れた。遠山の相棒として復帰が待たれる。君がいないおかげで、今日も遠山はファーストを守るのだよ。(ついに回復せず、戦力外通告。さよなら田村、君のことは忘れないよ)

38与田剛士(34)(1軍登板なし)
 中日のリリーフエースだったが星野監督に酷使され潰れた。その後ロッテ、日本ハムと渡り歩くが復活せず。野村監督に見出されテスト入団で復活を期す。いきなりリリーフエース候補にされるが、オープン戦で乱打され失格。奥さんがアナウンサーで美人なので、ドキュメンタリー番組まで作ってもらった。どうもみんな、テスト選手に過大な期待をかけすぎるぞ。 (やはり回復せず、戦力外通告。君のことは覚えてられるかなあ)

41部坂俊之(25)(0勝0敗)
 右のアンダースロー。中継ぎとして期待される。御子柴二世になれるか。他に特に書くことがない。 (使いやすそうな割には使われていない。来期は窪田がアンダー転向するらしいし、アンダーハンドの渡辺(新日鉄君津)も入団するかもしれないし、そろそろ首が涼しくなってきた)

47伊藤敦規(36)(3勝1敗0セーブ)
 右の中継ぎ。オリックス、横浜を経てテスト入団。以来、ロングリリーフ、抑え、敗戦処理など、先発以外のすべてをこなす。初代テスト入団の星。しかしあまりに低い球団の評価に、賃金闘争、先発直訴など、毎年反乱を繰り返している。ま、石田部長に「中継ぎの肩なんて一球でできる」と言われちゃ、反乱も起こすわな。例年、この人が酷使されて倒れると、阪神投手陣が崩壊することになっている。 (中継ぎとして71試合登板と、酷使されまくった。今年は一億払ってやらないと、本人もファンも怒るぞ)

49グレッグ・ハンセル(29)(7勝8敗)
 パイレーツから入団の右腕。球速は早いがノーコン。リリーフとして期待されたが、あまりに安定感がないのでやむなく先発で起用。アメリカではどうやってリリーフエースを務めていたのだろう。いつ崩れてもおかしくないという、野村監督がもっとも嫌うタイプである。 (リリーフこそ失敗したが、後半は先発で活躍。安定感も付きローテーションの中心となった。来期の飛躍が期待されるが、監督や管理部長がいらんこと言って怒らせないだろうか)

51井上貴朗(24)(一軍登板なし)
 期待の若手右腕もすでに七年目。長嶋監督の後輩だとか、トラのイチローだとか、妙な期待をかけられたのがよくなかったか。昨年の二軍二冠王。典型的な二軍のお山の大将。井川とともに野村監督の嫌いな中途半端タイプで、野村的にはいないことになっている。 (井川を見習ってがんばれ)

52遠山奬志(32)(2勝0敗3セーブ)
 清原と同期のドラフト一位。高卒新人がいきなり八勝を挙げ大いに期待されたが、そのあと鳴かず飛ばず。ロッテに移籍しても駄目で解雇されたが、一昨年テスト入団で阪神に舞い戻る。昨年野村監督に見出され、左のワンポイントとして松井、高橋を完璧に抑える。テスト入団の星二代目。 (ややメッキが剥げてきた感がある。高橋、松井にも打たれるようになった。来年が正念場)

53カート・ミラー(27)(0勝2敗6セーブ)
 昨年中途から入団し先発で二勝を挙げるが、今年はリリーフで使われる。しかし満塁ホームラン二発で自信を喪失し二軍落ち。巨体の割には気が小さい。ケニーが連れてきた外人じゃないのがよくなかったか。 (やっぱりあの満塁弾二発がすべてでした。以降一軍登板なし。そのままクビ)

54山岡洋之(24)(0勝1敗)
 一昨年の新人開幕一軍も、昨年はほとんど出番なし。野村監督の嫌いな中途半端タイプ。吉田前監督が期待していたので、さらに嫌われている。 (ちょっと使えんかったなあ。二軍では盤石のエースという、阪神によくあるタイプ。来期にもあまり希望が持てない。いっそサイドスローにしてシュートを覚えるか。え、もうやってみた?)

56橋本大祐(24)(1軍登板なし)
 井川、山岡、それにこの橋本と、98年のドラフト生はどいつもこいつも中途半端なのばかり。坪井がいなかったら完璧な失敗作になるとこだった。まったく無名の富士大からの三位指名は「隠し玉」と言われたが、入団後も隠れたまま。(いわゆる中部地方のスカウト「高山枠」の選手。林と並んで橋本の大失敗で高山はファンから愛想を尽かされた。そして橋本は戦力外通告。高山にも通告してやってくれ)

57岡本浩二(18)(0勝0敗)
 昨年ドラフト三位。右の本格派。あきらかに野手投げのくせに140キロ台の速球を投げる。リリーフ志願するなど度胸は満点。阪神選手には珍しく、入団時から身体は出来ている。コンビニで駄菓子を食う同僚につられて、体力が低下しなければいいのだが。 (こいつも高山枠なんだが……まぐれでもいいから、当たらないかなあ。いちおう一軍登板するなど、期待はされているし)

58窪田淳(22)(一軍登板なし)
 昨年のドラフト六位。「遅咲きの速球派」「福原二世」「スライダーで三振をとるタイプ」らしいのだが、どんな速球派なのだ? (シーズン終了後、あっさりアンダースローに転向した。たぶん速球は、最初からなかったんでしょう)

59奥村武博(20)(一軍登板なし)
 高卒新人がいきなり右肘手術で、プロではリハビリしかしたことがないという珍しい選手。手術で球威は落ちたが制球は向上した。ひょっとしたら98年ドラフト投手ではいちばん期待できるかも。 (二軍では登板できるようになった。将来への期待となると?)

62ロベルト・ラミレズ(27)(1勝3敗)
 ロッキーズから入団の左腕。球はそこそこ速いが制球が悪い。ハンセルと交互に登録しながら使われる予定。 (制球の悪さは前評判通り。なんで悪い評判だけはその通りなんだろう。前半戦で見切りをつけられ、クビ)

65星山忠弘(25)(一軍登板なし)
 大卒四年目で一軍経験は初年の三試合のみ。昨年秋には利き腕を疲労骨折。みるからに崖っぷちである。がんばれ星山。どんな奴か見たことないけど。 (やっぱりクビになった)

69西川慎一(32)(2勝1敗0セーブ)
 5月にトレードで近鉄から移籍。左のワンポイントとして結構使われていたらしい。でも、なんか顔も見ないうちに去っていくような気がするなあ。 (意外や意外、大活躍。近鉄時代とは見違えるような制球と球のキレを見せ、遠山と並んで左のワンポイントに定着。一イニングを任せられるくらいの投手になった。近鉄さん、ありがとう)

91吉田豊彦(33)(1勝3敗)
 98年の投手陣崩壊を救うため、シーズン途中にダイエーから金銭で獲得した左腕。先発としては物足りず、中継ぎとしては安定感がないとは言うものの、金銭で獲った選手に過大な期待をかけちゃいかんよ。(まあ、こんなもんかな。ちょっと球速が衰えたような気がする)


名鑑に戻る       トラハタに戻る