00平尾博司(24)(181打数43安打2本塁打 .238)
 大宮東のスラッガーも、プロでは通算6本塁打。すっかり色あせた感があった。昨年はヘルニア手術で棒に振り、もはやこれまでと思わせたが、なぜか復帰後、好調なスタートを切る。見違えるような好守で二番打者の役割もこなし、阪神の首位奪取に貢献した。器用なんだか不器用なんだか分からない選手だが、怪我が多いことだけは確実なようだ。(今年こそレギュラー定着かと思ったらまた怪我。こういう不運な選手って、死ぬまで不運なんだよね、だいたい)

2的場寛壱(22)(24打数5安打 .208)
 ドラフト一位で九州共立大から入団。一番ショートで即レギュラーと期待されていたが、守備はともかく打撃がてんで非力なため二軍落ち。すんごく非力。ちょっと非力過ぎる。 (こいつもいきなりの怪我で離脱。オフに手術で来期に間に合うか微妙。同情はするがあかんたれやな)

3八木裕(34)(69打数17安打5本塁打 .246)
 吉田監督のもとでは代打の切り札として活躍したが、野村監督になって成績が急降下。92年にはその野村監督のヤクルトと優勝争いしていた最中に「ヤクルト戦・疑惑のサヨナラホームラン取り消し事件」が発生した。野村監督には潰される宿命なのかもしれない。と思ったらふたたび代打の切り札として復活。あまりに貧相な顔のため、代打の切り札とは相手に思われないのが成功の秘訣かも。 (ぼちぼち、といった一年でした。ノムさん大豊を苛めるのに夢中で八木のことを忘れてたのがよかったのかも)

6和田豊(37)(194打数49安打1本塁打 .253)
 85年の阪神優勝を知る唯一の選手。さすがに寄る年波でレギュラーから外れるが、八木とともに代打の切り札としてチームに貢献する。全盛期はもっとも有能な二番打者だったが、一番もクリンナップもろくなのがいない阪神でその能力が発揮できなかったのが惜しまれる。西武か読売にいれば史上最強の二番になれたと思うのだが。 (今年はタイムリーが欲しい場面での代打で活躍した。しかし代打じゃ二千本安打は打てんなあ。来年は打撃コーチ兼任で、ますます試合から遠ざかりそうだし)

7今岡誠(25)(113打数24安打1本塁打 .212)
 吉田監督のもとノーサインで伸び伸びやっていたら成績もよかったが、野村監督になってサインが出るようになった途端ダメになった。典型的な「ノーサインなら二割八分は打つ」選手。バントは下手。無気力に三振する。エラーが多い。あまりにやる気が見えないので野村監督に、「あいつ、気持ちはどうだか知らんが、やる気がないように見える。見える……見える、ゼブラのボールペンのCMみたいな奴だ」と言われてゼブラと命名される。 (エラーはするバントは失敗打てない、という有様でついに二軍落ち。二軍でも勝手に打ちまくるだけで改悛の情が見られず、二軍終身刑が確定)

12星野修(29)(51打数11安打1本塁打 .216)
 守備はまあまあ、打撃もまあまあ、足もまあまあ、という典型的な準レギュラー。この人がスタメンに入ってたらチームの状態は悪いと思って間違いない。別に星野が悪いんじゃないが、そういうバロメーターのような人。 (内野の便利屋としてはそろそろ薹が立ってきた。移籍の吉田剛に負けちゃったし。来年はそろそろお払い箱か)

17吉田剛(33)(149打数36安打2本塁打 .242)
 今岡があまりにもあんまりなので緊急トレードで近鉄からやってきたショート。絵に描いたような便利屋。まあ、打率にはこだわらんから守備とバントはがんばってくれよ。 (数字以上の働き。グラウンドのみならず、修太や今岡や塩谷を貶すときのダシとしても大活躍で、ノムさんもう手放せない)

25濱中治(21)(15打数4安打 .267)
 阪神の内野手は名前が一文字じゃないといかんのだろうか。97年終盤には高卒ルーキーの身で一軍昇格。98年にもよく打ったのだが、速球に弱いという弱点を知られて成績は急降下。ううむ、経験を積んで変化球が打てるようになった選手は多いが、速球が打てるようになった選手なんて、いるのだろうか。致命的な欠点のような気がするが。 (結局、速球が打てないまま野球人生終わりそうです。シーズンオフにサード転向などと言われているが、ノムさんの暇つぶしでしょう、たぶん)

26根本隆輝(26)(81打数23安打 .284)
 バトルもハートキーもどいつもこいつも使えないので日ハムから緊急トレードで移籍。「ID野球? そんなもん理解できません」という豪快なコメントでファンのハートを熱くさせた。頼むからID野球とTOP野球の違いくらい理解してくれ。いや私にも違いが分からないのだが。去年後半から一軍に定着し71試合で.287の好成績を残した。左投手が苦手らしい。まあいいか、ハートキーの左打席はダメなので、しばらくは左右併用か。(結構いい選手だと思うのだが、やはりID分からない奴を使うことはできないのか。来期はひょっとしたらブレイクかも)

31広沢克美(37)(115打数25安打5本塁打 .217)
 ヤクルトの四番がFA移籍で読売へ。読売ではもっぱらベンチに幽閉されていた。自由契約になり阪神でふたたび野村監督のもとへ。四番ファーストとして期待されたがまったくの不振に守備の拙さまでついて、「やはり幽閉されるだけのことはあったのか」とファンを納得された。現在、もっぱら大豊をベンチに下げるためだけに使われている。 (打てない、守れない、走れない。結局壊れた肩は使いモノにならなかった。誰もが解雇を信じていたが、実は3年契約だったというオチで一同呆然。この契約した阪神のフロントは、相当な馬鹿です)

37風岡尚幸(32)(一軍出場なし)
 オリックスを自由契約となり98年にテスト入団。二軍の優勝にばっか貢献して一軍にはまったく貢献しない。同じような城とともに整理されるはずだったが、岡田二軍監督の強い要望で契約続行。今年も二軍の三連覇の立役者として期待される。 (戦力外通告されるも、二軍守備走塁コーチとして返り咲き。今度は横から岡田監督を支え、再来年をじっと待つ)

40塩谷和彦(25)(107打数27安打2本塁打 .252)
 捕手として入団したが内野に転向。昨年から頭角を表し中盤にはレギュラーとなる。しかし二塁を守らせたのは野村監督の大チョンボ。横浜のランナー谷繁を避けきれずに衝突して両者病院送りとなり、権藤監督に「あんな下手なのを使われてはこちらも迷惑だ」と怒られる羽目に。今年は三塁として、ハートキーの解雇をじっと待つ。 (結局守備は巧くならず、ハートキーとの併用が来年も続く。このまま伸び悩むのかなあ、こいつも)

55大豊泰昭(36)(303打数73安打23本塁打 .241)
 98年のトレードで中日から移籍するが、まったくの不振でベンチに下げられっぱなし。「一億二千万円のアテ馬」などと騒がれ、オフには「野手としては九番目の評価」などと言われる。昨年はジョンソンの陰に隠れ、主に代打で好成績を残す。今年は広沢の陰に隠れる予定。練習が大好きで、野村監督に「練習してないと不安になるからやろ。あんな練習では効果まったくなし」などとイヤミを言われる。ネクストバッターズサークルから、三振してベンチに帰るときまで、ずっと全身のすみずみまで、力が入りまくっている。選球眼は皆無。落ちる球はすべて振る。すぐに頭に血が昇るタイプで、中日時代にはファンやアンパイアと喧嘩し、阪神時代は野村監督やフロントやセリーグ事務局と喧嘩している。喧嘩相手が年々デカくなることだけは評価できる。最近公式ホームページを立ち上げたが、本人の人柄そのもの、隅々まで真面目一筋。 (前半は「落ちる球はすべてストライク」と信じ切ったようなスイングでチームの士気を落としまくったが、優勝が絶望になってからおそるべき帳尻合わせで23本塁打をマーク。しかしノムさんはじめフロントの評価はおそろしく低く、契約交渉では30%ダウンを提示されてぶち切れ、退団は必至。大豊の評価が低いのはともかくとして、広沢の評価が大豊より高いのは球界七不思議のひとつといえよう)

60田中秀太(23)(307打数77安打1本塁打 .251)
 俊足好守の内野手として期待されながらも、守備固めや代走の起用が長かった。昨年、ようやくショートの定位置を獲得。あとはバントが巧くなればいいのだが。 (レギュラー定着でいけるかと思われたが、中盤でバテて失速。エラーやバントミスが目立つようになり、監督やファンから見放された。未熟もあるが明らかに体力不足。深夜にコンビニをたむろして菓子を食うのはやめて、ちゃんと肉や野菜を食いなさい)

61ジェイソン・ハートキー(28)(302打数82安打4本塁打 .272)
 三塁手として期待されたバトルがアレのため緊急獲得。むろん、ビデオなんか見る暇はない。守備はバトルより格段に上だが、打撃は非力。スイッチヒッターだけが売り。解説の福本や森に、「彼に期待するのは無理ですね」などと言われている。「三振の少ないタイプ」という触れ込みだったが、やたらに三振してる。 (来日当初はダメダメだったが日本に慣れるにつれ打ち出し、後半戦は三番定着。守備は塩谷よりマシ。どうかなあ、来年三割は無理かなあ)

64関本健太郎(21)(5打数ノーヒット)
 二軍ではレギュラーなのだが、一軍からまったくお呼びがかからない謎の選手。見たことがないので、なんとも書きようがない。 (一軍には上がったが、しょせん消化試合なので、やっぱりわからん)

66寺田裕也(19)(一軍出場なし)
 まだ二軍で野球のやり方を教わっている。論ずる段階ではない。 (シーズン終わったが、まだ論ずる段階ではない)

68高山智行(21)(一軍出場なし)
 昨年ドラフト八位で入団。箕島高校卒業後、アメリカで草野球して遊んでいた。ケニーが連れてきた選手。とんでもない鈍足で、「アメリカ仕込みの全力疾走を見せます」と何か勘違いしているが、丸刈りで入団発表の席に現れるなど、世渡りは野村仕込み。 (目立ったのは契約の時だけでしたね。来年野村と一緒にクビにならんようがんばれ)

クビハワード・バトル(28)
 FAで江藤を獲得できなかったため、緊急にフィリーズから獲得。あまりに緊急なので野村監督も「ビデオはまだ見てない」というくらいだった。案の定守りは下手、足遅い、変化球をひっかけてばかり、ということで可及的速やかに二軍落ち。「三振が少ないタイプ」という触れ込みなのに三振ばっかりしてた。どうも前評判はあてにならない。


名鑑に戻る       トラハタに戻る