トラハタ時事新報(2004年開幕後)


最新時事新報へ戻る



4月2日(金)

鳥の詩
 藤本がいた頃は 笑いさざめき
 誰もが優勝を口にしたけど
 猿は星野と別れて あとで何を想う
 鳥は虎と出会って 遊撃になる 七番になる
 私の打撃が真ならば 必ず真白な星が舞う
 鳥よ 鳥よ 鳥谷よ
 鳥よ 鳥よ 鳥の詩

 岡田はいつの日か 巣立つ私を
 静かな微笑みで見つめてくれる
 猿は星野と別れて レギュラーの重さ覚え
 鳥は鷹と出会って 秋になる 羽ばたく
 甲子園が湖ならば 必ずやさしい鳥が棲む
 鳥よ 鳥よ 鳥谷よ
 鳥よ 鳥よ 鳥の詩


4月7日(水)

からみ・ます
 からみます からみます
 あたし連敗したっていいもの
 からみます いい奴だと
 思われてなんかないもの
 吼えてるのは あたし独り
 ヒルマンも伊東も あきれてるだけ
 オリックスのニュースくらい
 記事にならぬものはないんだってね
 オリが一面に いつなったの
 谷の結婚が最後だったの
 からみます からみます
 あたしが一面に載るまで

 からみます からみます
 すべての人に 死ぬまで

アーウー・ヒヤママン
 トンマな変化球に誘われて
 空振りしてるでしょ(アーウー)
 内角の直球に腰が引け
 見送り三振してるでしょ(アーウー)
 不振の象徴 やっぱり さっぱり ヒヤママン
 消極的 ワンパターン へっぴり腰
 アーウーホッホッホッ アーウーホッホッホッ
 「FAしたい〜ん」「もらい手がいない〜ん」
 今日もやられてな〜あ
 オシイオシイナもうちょっと

 チームのためになるような
 いいことしたかしら(アーウー)
 球史に燦然と光るような
 立派なプレーをしたかしら(アーウー)
 ダメの権化よ がっくり しょんぼり ヒヤヤマン
 力なし 技術なし やる気なし
 アーウーホッホッホッ アーウーホッホッホッ
 「ホームラン打ちたい〜ん」「飛距離が出ない〜ん」
 今日もやられてな〜あ
 レギュラーの日も もうちょっと


4月7日(水)

たそがれマイ・藪
 今は春 まわりに三連敗の匂い
 連覇の夢に おぼれていたけれど
 霧雨が ハマの稲妻つれて
 悲しみ色の 夜更けにしていった
 しびれた指 すべり落ちた
 甘い棒球 はじけ飛んで
 私はただ 岡田の目を
 言葉もなく 見つめるだけ
 さだめという 炎上に
 ひきさかれそうな この試合

 ベンチは冬 そばに誰もいない
 後続は江草 ワイルドピッチが舞い踊る
 優勝の 夢はかけらになって
 それでも岡田は 失敗を認めない
 新聞早刷り ひろげて読む
 「藪見殺し」の文字 赤く燃えて
 私はもう 岡田の額に
 解任という 文字を見てる
 さだめという 炎上に
 ひきさかれそうな この年

後ろから前川
 後から前川どうぞ 後から前川どうぞ
 後から前川どうぞ いつでも打ちこんでいいの

 ノーコンの中に隠した甘い棒球
 二つの顔を持つそんなあなたが好き
 つかの間の好投におぼれてしまっていい
 横浜のそのマウンドで燃えてしまっていい
 例えば子供みたいに打者を歩かせて
 例えば獣みたいにど真ん中ストレート
 後から前川どうぞ 後から前川どうぞ
 後から前川どうぞ いつでも打ちこんでいいの

 力ずくだけで投げて打たれていいの
 試合にあきたならそうよ捨ててもいい
 後悔をして泣くのは岡田だけでいいわ
 ワンシーズンそれだけの関係だけでいい
 時には少女みたいに打者を怖がり
 時には娼婦みたいにやらせてやるわ
 後から前川どうぞ 後から前川どうぞ
 後から前川どうぞ いつでも打ちこんでいいの
 後から前川どうぞ 後から前川どうぞ
 後から前川どうぞ いつでも打ちこんでいいの


4月25日(日)

勇者ガイジーン
 ラライラーイ ラララーイ
 ガイジーン ガイジーン

 三番の座を 三塁の守備を
 渡せるもんか 関本の手には
 みんなのボール からだに受けて
 さあ 出塁だ ガイジーン ガイジーン
 デッドボール デッドボール
 たちまちあふれる 神秘の死球
 ゆけ ゆけ マイク ガイジーン ガイジーン

 高給の職場 レギュラーの座を
 守ろう今日も 力のかぎり
 球が当たる日 幸せが来る
 さあ 足を出せ ガイジーン ガイジーン
 デッドボール デッドボール
 頭でなければ 怖くはないさ
 ゆけ ゆけ 勇者 ガイジーン ガイジーン

雅英・逆転王
 救援とは
 敗戦さえも怖れぬ
 投手にだけ できることなんだ
 勇気とは
 負けることも怖れぬ
 球にだけ 籠もるものなんだ
 誰が 誰が わかろう
 そうだ 振りかぶって 投げぬこう
 打者はきっと振り抜いて
 そうだ 胸を張って 降板だ
 俊介はきっと泣いている
 おまえの被安打
 雅英・逆転王

 平和とは
 順位争いのない
 球団にだけ 宿るものなんだ
 幸福とは
 すべて許しあえる
 ぬるま湯にだけ 浮かぶものなんだ
 誰が 誰が わかろう
 そうだ 風を切って 投げぬこう
 防御率はいつか6点台
 そうだ 燃えて燃えて 燃え尽きろ
 マリンはいつも見つめてる
 おまえの失敗
 雅英・逆転王

カラスコのぼやき節
 あー 大阪 怖いペッチャ
 ぼくは カラスコ かよわい投手
 監督の梨田に おだてられ
 リリーフ 万全と ペッチャクッチャ
 ところが そこで シーズンイン
 約束が違うよ シーズンイン
 打球は 高飛び ひとっ飛び
 メッチャクッチャ ハッチャメッチャ 最多敗
 投げてきたのはいいけれど
 打たれてきたのはいいけれど
 まだまだ悲しいリリーフエース アアアアー


5月1日(土)

連敗症候群
 敗と呼ばれる永続性の駄目症候群における
 その監督采配の傾向と対策について考える
 勝敗 時代 成績 オールスター出場 観客動員の
 いかんを問わず およそ次のとおり

 打たれだしたら何もできず ただ暗くダッグアウトに立ち
 目をギロギロさせて 毒舌ばかりの 伊原型
 自分の色しか考えられずに 大切な打線
 平気でぶち壊して ヒンシュクをかう 岡田型

 今日も明日も 同じ投手の登板続け
 潰れるまで連投させる 王型
 そのうちなんとかなるんじゃないかと眺めてるうちに
 貯金を使い果たす 山本型

 その他いきなり四連勝したり
 そのあと十連敗するケース
 スタメンで清原和博をどうしても出したくなる場合
 審判に向かって カラスコー と叫ぶなどは
 よくある事で更に 最初から髪が薄かった方もある
 
 なにしろこれらがある特定のチームにだけ
 反応するって事は敗は一種のアレルギーと考えてよい

 敗が続けば一部の例外を削除すれば およそ
 監督は愚痴っぽくファンは怒りっぽくなるものらしい
 相性 記録 サイボウズ スコア 新聞記事
 その他アミダクジまで

 使ってスタメン決めるようになったら もう敗

 敗は必ず終わりがあると 誰もが言うけれど
 ふた通りの終わり方があると思う
 ひとつは 勝に変わってゆくこと そしてもうひとつは
 監督が消えてゆくこと

 自軍が喫し続けてゆくものが敗 負けるのが敗
 与え続けてゆくものが勝 与える白星
 だから ありったけの野次を
 監督に投げ続けられたらそれだけでいい

 おそらく求め続けてゆくものが勝 願うのが勝
 拾い続けてゆくものが敗 変わらぬ敗
 だから ありったけの罵声を
 監督に投げ続けられたらそれだけでいい

 あなたに出会えて 心からふしあわせです


5月18日(火)

井川
 エースのくせしてあの子 何をやってるんだと
 言われ続けるこのごろ 投げるのがつらかった
 打たれて負けるくりかえし 今のわたしの登板
 いつかどこかで立ち直るってことは永遠の夢
 遠く白い勝ち星 わたしのものではないわ
 風にレフトへの飛球 流して流されて
 わたし井川 いつまでも井川
 たとえ外角にチェンジアップが決まらないでも
 井川 いつまでも井川
 他の誰かがエースと呼ばれる日まで


5月26日(水)

オカダのばか
 三年殺しを知ってるか
 星野のSDの裏技さ
 三年限りの任期だぜ
 濱中育てる暇もない
 岡田が技をかけられて
 サラバと俺に呟いた
 あれから季節はめぐりゆき
 たしかに昨日で三年目
 育成しても 使い潰しても
 三年の日は流れてゆく
 岡田の馬鹿は 後者を選んだのさ(岡田の馬鹿!)
 
 短い命と知ってから
 岡田は生きた自堕落に
 イケメン選手を次々と
 安い値段で引き取った
 岡田の奴めを先頭に
 使えぬ選手の行列さ
 彼らは振るよ真っ直ぐを
 スライダーなんかにゃ手は出ない
 赤星に代えて葛城
 濱中と鳥谷のクリンアップ
 岡田は選手に 身勝手な打撃を教えた(岡田の馬鹿!)

 みずからの実力を知った選手たちは
 毒を飲み つぎつぎと死んでいった
 しかし 岡田だけは死ぬことができなかった
 ダメ監督と知っていながら岡田は死ぬことができなかったのだ
 さらに 岡田の馬鹿!バカ!

 ヨコハマの廃虚に
 貯金を捨ててゆく
 屍は冷たく 岡田を見てる

「横浜の 選手は凄いと 岡田言い」
 岡田の馬鹿!!!


5月29日(土)

かごめかごめ
 かごめかごめ
 かごの中の鳥は
 いついつ出やる
 夜明けの晩に
 つるとかめがすべった
 うしろの正面だぁれ

鑑賞
 「かごめかごめ」は漢字を当てると「加護め加護め」である。これは某太ったり太ったりが得意な少女歌手のことではなく、上位者の加護を受けてその地位を安泰ならしめている人間への嫉妬と怒りをこめて「(監督の)加護(でスタメンになっている卑怯者)め」と発言しているのだ。
 つまり容易に察知できるように、「かごの中の鳥」=鳥谷である。加護でスタメンとなっているとしか思えない鳥谷よ、おまえはいつその加護の中から出てまともに打てるようになるのだ、せめて1割台の打率から出て2割くらいは打てよ、こうしたいらだちが、「いついつ出やる」に現れている。
 夜明けとは、夜=夢の時間が終わる、時間のひとくぎりである。むろんこの場合の夢とは、昨年の夢のような優勝劇のことである。それから一年が過ぎ、監督も替わり、夢の時代は終わった、あくせくと負け続ける朝がこれから始まるのだ、というあきらめが歌詞に表現されている。
 「つる」とは「鶴太郎」の渾名で親しまれている片岡選手、「かめ」とはその硬い肉体装甲であらゆるデッドボールを跳ね返してきたキンケード選手の隠喩である。その「つる」と「かめ」という鳥谷のライバルが「すべった」、つまり負傷して戦列から離れたとき、「加護め」の「鳥(谷)」はそのスタメンの座を確実なものにする。
 そして鳥谷スタメンは、「うしろの正面」つまり逆から見たトップ、すなわち最下位が見えてくることにつながるのである。ここまで言えば、「うしろの正面」が誰であるか、それは言うまでもあるまい。


6月1日(火)

彰布部隊
 ああ 夜はふけて ユラユラ歩をあわせ
 スタンドにいるのは 3万 4万 5万人の観客の屍だ
 さあ試合を始めろ 夢壊せ

 メガホンも風船も 想い出も希望も
 くだけよもいちど闇に返してやれ
 望みを持たせるな心凍らせろ 貯金作るな

 あのね あたしたち去年の優勝を もいちど見るためここに来ただけよ

 ホラ いつものように ホラ チャンスを逃せ
 打たれまくれ阪神に優勝はないから
 堕ちまくれ罪の意識はひとときだ 気の迷いさ

 あのね あたしたち好きなひとの 胴上げ見るためここに来ただけよ

 その深い哀しみからのがれるために 鳥谷は部隊に志願した
 おそらく阪神のきまぐれで 暗黒時代から蘇った数万人のファンたち
 ファンの希望を 試合の結果で もういちど闇に返し 始末するために
 部隊の規律は厳しく 勝手に打て! わずかなチームプレーもバントも許されなかった
 鳥谷にはかえってそれが心地よかった このまま打率も考えず
 ただ ヘラヘラと試合を重ねていけば それで 俺の一生は安泰だ
 もう ポジションを失うこともない……
 それはとても楽なことだから きっと楽な人生だから

 ……ある日 鳥谷は三塁のポジションに今岡を見つける

 あのね あたしたち去年の優勝を もいちど見るためここに来ただけよ
 でもね 許されないのならば どうぞメチャクチャにして欲しいな
 だって あたしは好きなチームが 最下位だって愛していけるわ
 だって あたしの好きなチームが 岡田だって愛してしまうわ

 メガホンも風船も 想い出も夢も


6月3日(木)

宇宙敗賊ケイイチ・ヤブロック
 土のマウンドは おれの海
 おれのはてしない 憧れさ
 六甲の風は おれの歌
 おれの捨てきれぬ ふるさとさ
 友よ
 援護のない点と知っても
 いつか あると信じて戦うのだ
 勝ち星捨てて おれは投げる

 無得点の闇は おれの闇
 おれのはてしない 戦場さ
 残塁の山は おれの山
 おれの死に場所の 目印さ
 友よ
 ふがいのない監督となっても
 君は 阪神を愛していた
 このチーム捨てて 行きはしない

 打てない打者は おれの友
 おれのはてしない さすらいさ
 打たれる投手は おれの後
 おれの望みを消す 継投さ
 友よ
 明日のないチームと知るから
 たったひとりで 戦うのだ
 勝ち星捨てて おれは投げる
 勝ち星捨てて おれは投げる


6月4日(金)

アホの岡田のテーマ
 アホ アホ アホの岡田
 アホ アホ アホの岡田
 アホの岡田 アホの岡田
 アホの岡田 アホの岡田 アホの岡田 アホの岡田
 アホの岡田

 トラは勝てるよ こうすりゃ勝てる(アホの岡田)
 岡田監督の 首締めて
 佐藤コーチが 指揮をとる
 アホの岡田 アホの岡田
 アホの岡田 アホの岡田 アホの岡田 アホの岡田
 アホの岡田

星野「おまえ、こないだ選手が足りんってオーナーとこ行ったんやろ?」
岡田「ウン、でもアホにやる選手はおらんって言われた」
星野「そらそやな、オマエに選手預けるくらいならゴリラに手術してもろた方がマシや」
岡田「バカにすなーい!」

 トラは勝てるよ こうすりゃ勝てる(アホの岡田)
 岡田監督を 焼き殺し
 明日から和田が 監督だ
 アホの岡田 アホの岡田
 アホの岡田 アホの岡田 アホの岡田 アホの岡田
 アホの岡田

岡田「えーん仙ちゃーん、負けがこんできたよーん」
星野「ホンマにオマエはアホやな。チャンスで打てん桧山が五番におるからやないか。早川に替えてみぃ。桧山よりはなんぼかマシじゃ」
岡田「わーい、早川にしたら勝てたよーん。これで明日からまた桧山で勝つぞー」
星野「アホには際限がないっちゅうのは、ホンマやったんやな……」
岡田「バカニスナーイ!」

 トラは勝てるよ こうすりゃ勝てる(アホの岡田)
 岡田監督の 首を斬り
 頼むよ仙ちゃん またやって
 アホの岡田 アホの岡田
 アホの岡田 アホの岡田 アホの岡田 アホの岡田
 アホの岡田

星野「オマエ、こないだ14安打2点で負けたんやな」
岡田「ヒットがつながれば勝てる。まだまだ大丈夫や」
星野「そんつぎは9回まで完封されて、最後にやっと2点取ったんやな」
岡田「最後までああいう攻撃ができるんやから、まだまだ大丈夫や」
星野「アホにはハッキリ言わなあかんのかな。要するに、オマエがおらなんだらとっくの昔に大丈夫なんや」
岡田「パカニスナーイ!」

 アホ アホ アホの岡田
 アホ アホ アホの岡田
 アホの岡田 アホの岡田
 アホの岡田 アホの岡田 アホの岡田 アホの岡田
 アホの岡田

岡田「オレはそういう監督よ」
ファン「死ね」


6月19日(土)

ダメだ駄目だの東京ドーム
 たぶんあたし
 強運なタイプだと 思ってたのよ
 借金ぐらいは
 ハンデみたいなもの 私にとっては
 このどん底の 順位に座わり
 ながめる失点どき アァ アァ
 とたんに思い出 失せてゆくのがわかるわ
 なぜか不思議 だけどどうしても
 だめだ 駄目だ ダメダ ダメダ ダメダ ダメダ ダメダ ダメだ
(Don't cry 外人を)
(Don't cry 呼びましょうか…)

 あれ あたしって ひょっとして
 ダメな監督なのかしら
 

 なぐさめられて
 はげまされてもダメ ほっといてよ
 いやされない
 最下位のあたしの 心の傷
 この阪神は 思い出だらけ
 つぶれちゃえばいいのに アァ アァ
 とにかくあたしは 星野を忘れてステキな
 チームつくるの だけどどうしても
 だめだ 駄目だ ダメダ ダメダ ダメダ ダメダ ダメダ ダメだ

 ヒソヒソ声で うわさはよして
 それより誰かあたし アァ アァ
 バントで送って 技術は 教えてない めちゃくちゃ
 わかってるわ だけどどうしても
 だめだ 駄目だ ダメダ ダメダ ダメダ ダメダ ダメダ ダメだ

(Don't cry 前監督を)
(Don't cry 呼びましょうか…)


7月9日(金)

大阪で生まれた球団
 踊り疲れた応援の帰り
 これで球団も終わりかなと呟いて
 岩隈の投球 眺めながら
 来年は巨人かなと思ったら泣けてきた

 大阪で生まれたチームやから
 大阪の街 よう捨てん
 大阪で生まれたチームやから
 神戸へは ようついてゆかん

 踊り疲れた応援の帰り
 ドームの壁を蹴とばした夜

 球場のプラカードに合併反対と
 警備員に取り上げられたけど また書いて
 西本さんの顔を 思い出しながら
 終わりだなと思ったら泣けてきた

 大阪で生まれたチームやから
 大阪の街で死のう
 大阪で生まれたチームやから
 ナベツネには ようついてゆかん

 赤字を重ねて 捨てられた球団
 青春に心をふるわせた球団

 大阪で生まれた球団が ことし
 大阪で消えてゆくけど
 大阪は きょうも活気にあふれ
 また 阪神に客がくる

 ふり返ると そこには赤い球団
 青春のかけらを 置き忘れた球団

パリーグ
 不意に消えていったおまえが残していったものといえば
 おそらく誰も借りそうにもない
 採算のとれない球場がひとつと

 みんなたぶん一晩で忘れたいと思うような悪い噂
 どこでもおまえをお荷物のチームと
 馬鹿にしたい奴らが流す悪口

 みんなおまえを忘れて 忘れようとして幾月流れて
 突然なにも知らぬ子供が
 ひき出しの裏から何かを見つける

 それはおまえの少ないファンが書いたわずかな寄せ書き
 その時 消えていったおまえの淋しさが
 突然私にも聞こえる

 パリーグ 生きていてもいいですかと誰も問いたい
 パリーグ その答えを誰もが知ってるから 誰も問えない

 流れてくる噂はどれもみんな本当のことかもしれない
 おまえは 不人気の球団で
 残る価値のなかった奴かもしれない

 けれどどんな噂より
 けれどおまえのどんな試合より 私は
 愛さずにいられない人がいたことだけは真実だったと思う

 今世間は冷たい
 先のあてもなしにおまえはいつまでも
 観衆のいない淋しげな球場を
 ひとつずつ 潰してる

 パリーグ 生きていてもいいですかと誰も問いたい
 パリーグ その答えを誰もが知ってるから 誰も問えない


7月10日(土)

哀しい色やねん
 滲む街の灯を ふたり見ていた
 球場の隅の 柱にもたれて
 泣いたらあかん 泣いたら
 せつなくなるだけ
 Hold me tight 大阪バファローズ
 俺のこと駄目か あんた聞くけど
 Hold me tight そんなことさえ
 わからんように なったんか
 大阪の海は 哀しい色やね
 サヨナラをみんな そこに捨てに来るから

 赤字しかないよな 球団やけど
 一度だってあんた 日本一やなかった
 逃げたらあかん 逃げたら
 佐々木を責めたけど
 Hold me tight 大阪バファローズ
 人はいくつも この球団を経て
 希望や 夢のかけら
 みんな外に求めてく

 Hold me tight 大阪バファローズ
 今年でふたりは終わりやけれど
 Hold me tight あんたあたしの
 たったひとつの青春やった


7月14日(水)

長嶋ジャパン
 監督やるのが 長嶋ならば
 試合のベンチに なぜ座れぬ
 伸びた顎髭 さびしく撫でて
 病床でこっそり にが笑い

 昨日松坂 明日は清水
 その日その日の 出来心
 どうせおいらは 健忘症よ
 外でデーブが じっと待つ

 流れ流れて アテネを越えて
 目指すは決勝 金メダル
 おれも行きたや 監督らしく
 野球潰れる 瀬戸際じゃもの

 命とろうか 試合をとろか
 死ぬも生きるも 五分と五分
 記者の連中 狙っているのは
 遺影に捧げる 金メダル


8月15日(敗戦記念日)

ファイナル阪タジー1
 岡田の暗闇がこの世界を襲う。
 貯金は消え、采配は荒れ狂い、金本は腐食しはじめる……。
 人々は絶望の淵で、ひとつの予言を信じ、待っていた。
 この球団 ぬるま湯に漬かりし時 四人の光の戦士あらわれん……。

 光は人々に希望を与えしもの。
 そして、暗黒を追い払う力。

 長い冒険の末、四人の選手たちが甲子園にたどりついた。
 そしてその手には、それぞれ栄養費が握られていた……。

ファイナル阪タジー2
 遥か彼方の世界において、長く続いていた平和が今終わりを告げた。
 ナゴヤニア帝国の皇帝は魔界から落合を呼び出しセ界征服に乗り出したのである。
 これに対し阪神軍は甲子園で立ち上がっていたが、帝国の総攻撃に遭い、
 貯金を奪われ辺境の街ロードへと撤退しなければならなかった。

 ここ横浜スタジアムに来た四人の若者達も敵の攻撃によって自信を失い、
 凡愚な岡田の采配から逃げ続けていた……。

ファイナル阪タジー3
 そのモウギュウ族の男は静かに語った。
 この球団消滅でさえも単なる予兆に過ぎぬと。
 阪神の優勝の源である星野監督を地中深く引きずり込み、
 岡田を生み出した大きな騒動さえも、
 これから訪れるものに比べればちっぽけなものである。
 それはとてつもなく大きく、深く、暗く、
 そして悲しい。
 だが希望はまだ失われてはいない。
 四人の指導者が鈴木啓示を真似るであろう。
 そこから、すべてが始まる。

 四人の馬鹿はみなしごで卑怯の村「トラ」の長老クママに育てられた。
 大騒動で指導者が阪神を去りそこにできたポストを埋めに来た。
 四人は監督気分、ちょっとした腕だめしのつもりだった……。

ファイナル阪タジー4
 天駈ける脚、盗塁王。
 人々の長年の夢の実現は、 同時に邪悪な欲望を満たす手段にもなりえた。
 飛空挺団「赤い星」を擁する、世界最強の軍事国家ハンシン。
 いま、この国の歯車が狂い始めている。
 不吉な影が世界を覆う。三振。失策。逃げまどう救援。
 なぜオカダは、赤星を干すのか? いったい何を考えているのか?
 伝説の黄金ルーキーは、ただ静かにベンチをあたためていた。
 あたかも、すべてを知っているかのように……。

ファイナル阪タジー5
 投・打・守・走。
 試合に勝利をもたらす四つのクリスタルに限界の時が迫っていた。
 守はおろそかにされ、走は無視され、そして阪神は揺れ始める。
 しかし人々はまだ知らない。
 クリスタルに込められた真の意味、重大な秘密を……。

ファイナル阪タジー6
 日本シリーズ。全てを焼きつくした、その戦いが終わった時、
 阪神から「星野」という力が消え去った。
 そして1年。
 岡田、平田、中西木戸。人々は生え抜きの力を使い、球団を混乱させた。
 今またここに、伝説となった「星野」の力を復活させ、
 外様との合体による「采配」の力で優勝を実現しようとする者がいる……。

ファイナル阪タジー7
 巨人企業・ジャイアンツが支配するセリーグで、反乱グループの手により、ナベツネが解任された。
 そのグループの名はホシノセンイチ。
 星野生命・金権エネルギーを吸い取り、選手を破壊するジャイアンツに反抗するため、秘密裏に結成された集団だ。
 過去、ソルジャーとしてFAで活動したカネモトも、今回の陰謀作戦に加わっていた。
 あまりにも強大な敵・ジャイアンツに対し、はたしてカネモトたちは、滅びゆく星野生命を救うことができるのか!?

ファイナル阪タジー8
 選手養成学校で自由枠となったトリタニはパーティー会場で少女フジモトと知り合う。
 それまで他人との関わりを拒絶してきたトリタニだが、彼女の自由な生き方に、次第に影響されていく。
 一方その頃、突如、大国ドラゴニアが全世界に向けて宣戦布告。
 演説する監督の傍らには、人々の記憶から消えかけていた「博子」の姿があった……。

ファイナル阪タジー9
 ガイアという世界の中に6つの球団があった。
 平和なキンテツブルムの国王ナシドは、隣国ブルウェーブドリアの女王イハラが近隣の国を吸収しようとしていることを知り、ブルウェーブドリア王女谷亮子を誘拐する為に、FA団であるジャイアン達を雇う。
 ナシドの目的は、王女を捕らえてイハラの計画を見出すことであったが、谷亮子は、母であるイハラの行動に疑問を抱いており、ボディガードの佳知と共に自ら進んでジャイアンのグループに加わる。
 それに対しイハラはジャイアン等を捕らえる為、栄養費の漏洩による報復を開始。
 そして砲火の飛び交う中、黒魔道士ツツミはジャイアンと行動を共にすることになる。

ファイナル阪タジー10
 セ界が悲鳴を上げている。

 ひとびとに架せられた大いなる災厄『ヘン』。
 倒すたびに復活し、無秩序な采配を繰り返す。
 『ヘン』を倒せるのは、召喚士だけが持てる技“外様召喚”のみ。

 『ヘン』に近づきすぎたために阪神へと来てしまった主人公トリタニ。
 そこで、召喚士の少女フジモトと出会う……。

ファイナル阪タジー10−2
 『ヘン』が消えてから、1年の月日が流れた―――

 『ヘン』を倒して正遊撃手となったフジモトは、幼少より育った焼き鳥屋で、優勝のない試合を送っていた。
 それは穏やかで幸せな、かつてフジモトが望んでいたはずの生活だったが、フジモトは何か物足りないものを感じていた。
 そんなある日、かつてのガードであるアンドウが焼き鳥屋を訪れ、フジモトに映像スフィアを見せる。
 そのスフィアには、いなくなってしまった“彼”に似た人物が映っていた。

 “彼”かもしれない。違うかもしれない。

 「アテネに探しにいこうよ」とヒヤマが誘う。
 
 “彼”なら、もう一度会えるだろう。
 違うなら、もう二度と会えないのだろう。

 どちらが真実だとしても、答えを見つければ、何かが変わるかもしれない。

 フジモトは、再び旅立つ。

ファイナル阪タジー12
 金本はバットで球を打ち、グラブに一つの失策を抱く。
 日本記録をそのバットに刻み、
 失策の記録をグラブに託す。
 物語はバットより語られグラブに継がれる。
 今、その物語を語ろう……。

 それはセリーグと呼ばれる世界の物語。

 ナゴヤダギャ大陸を支配する
 強大な軍事国家であるドラゴンディア帝国は、
 オーサカリア大陸を支配するトラリア帝国と
 長年にわたって戦争を続けていた。

 そんな中、ドラゴンディア帝国は両大陸の回廊に位置する
 地勢学的にきわめて重要な小国、ヨコハマスカ王国に侵攻する。

 ドラゴンディア帝国の侵略に屈したヨコハマスカ王国の
 正統な王位継承者デニーは
 帝国に抵抗運動を続けるレジスタンス(解放軍)に参加する。
 
 祖国解放を胸に戦う彼女に敵の追撃は厳しく、
 しかし、くじけることもできなかった。
 そんな時、一人の少年ササキと出会う。
 彼との出会いで、しだいにデニーの心には変化が生まれ始めていた。

 そして……

 二人の出会いがこの世界の物語を大きく変えてゆく。


8月20日(金)

 よくさあ、古手のファンを自称する人間が「要するに暗黒時代に戻っただけだろ。昔の暗黒時代を知っているから、今なんかまだたいしたことない。この程度で怒るのはにわかファンだよな」とかしたり顔でほざくけど、そういうもんじゃないよね。負けて怒らないのは野球のファンじゃねえってのを別にしても、もう勝つ味を知ってしまったら元には戻れないんだよ。歴史は戻せないんだよ。85年はまぐれだったから、まだいい。あれは球史に残るクラスの選手が3人ほどいて、しかもそれを含めて7人ほどの選手がキャリアハイの大活躍をして、だからできた優勝だ。あれは再現できない。しかし去年はマニュアルにしたがって勝ち取った優勝だ。再現できる。首脳陣と指揮官が馬鹿でなければ。
 たとえば北朝鮮が中国と組んで韓国に侵攻、韓国へ派遣した自衛隊掃海艇が北朝鮮軍により壊滅させられたとして、それを「天智天皇の時代に戻っただけだよ。たいしたことないよな」と言うことができれば。もしその後、余勢を駆った統一朝鮮軍により日本国土が蹂躙され、日本は統一朝鮮の属国となり日本人はみな土地を奪われ金とか李とかに改姓を強要されたとして、それを「大和朝廷以前の時代に戻っただけだろ。たいしたことないよな」と言うことができれば、それならば、冒頭のたわごとを言うことを許そう。


9月7日(火)

韓国ボーイ
 韓国ボーイ きみのメジャー行きに 赤信号が灯る
 韓国ボーイ きみのスイングは 三振の臭いがする
 隙だよ

 にぎやかな日本の投手は 変わる万華鏡
 いつでもきみを驚かせる 七色変化球
 きみは 故国の記録を 恥じらうように
 それでもプライドちらつかせて 千葉を歩いてたね
 韓国ボーイ きみのメジャー行きに 赤信号が灯る
 韓国ボーイ きみのスイングは 三振の臭いがする
 隙だよ

 とまどいがちのきみのバットが いつも追いかけるのは
 内角のあとにいつもやってくる 外角スライダー
 スコアラーがある日 きみに手渡した 青い封筒
 記録の中に書かれていたのは 2割3分だったね
 韓国ボーイ きみのメジャー行きに 赤信号が灯る
 韓国ボーイ きみのスイングは 三振の臭いがする
 隙だよ

 監督がきみを見捨てたのは たった7ヶ月目のこと
 打撃のうまい おしゃれなベニーに さっさと乗り換えたのさ
 きみは祖国からやってきた 新聞の記者にむかって
 あいつがくれた いつかの言葉を 泣きながらつぶやいてたね
 韓国ボーイ きみのメジャー行きに 赤信号が灯る
 韓国ボーイ きみのスイングは 三振の臭いがする
 隙だよ

 僕は はじめから終わりまで きみを見ていた
 内角シュート そっとよけてみて ストライクと言われたのも
 今すぐ後ろを振り返れ きみより下はないよ
 ぼくが書いた新聞の記事を もういちどきみに贈ろう
 韓国ボーイ きみのメジャー行きに 赤信号が灯る
 韓国ボーイ きみのスイングは 三振の臭いがする
 隙だよ

アジアスラッガー
 ねえウリナラなら 聞いてくださる
 ねえウリナラなら 聞いてくださる
 国民的英雄の うちあけ話

 成田空港 着いたその日は
 わたし韓国の英雄だったわ
 胸ポケットに ふくらむ夢で
 日本でも打つの アジアスラッガー
 スンヨプお兄さん 内角攻めが
 それからバットを 無音にしたね
 サミーソーサときみを比べて
 無邪気に誇る記事が好きだよ ああ

 内角の速球 外スライダー
 ひとつ振るたび夢なくしたわ
 三振だらけ わたしの記録
 メッキのはげた アジアスラッガー
 スンヨプお兄さん ぼくの愛した
 豪快な飛球は どこに消えたの
 明日はきっときみをさらって
 ふるさと行きの切符を買うよ ああ

 おとぎばなしの スタントンはね
 死ぬまで振るの ああボール球
 打率落ちたらもう止まらない
 だれか助けて アジアスラッガー
 スンヨプお兄さん ぼくと帰ろう
 故国に戻って 素直になろうよ
 曲がりくねった メジャーの道も
 諦め 嫁と暮らせるだろう ああ


9月15日(水)

想い出
 幼い頃に後ろ盾が亡くなり、母は再編もせずにバファローズを育ててくれた。金もなく、人気もなかった母は、個人商店の仕事場みたいな球場で生計を立てていた。それでも当時住んでいた土地は、まだ人情が残っていたので、年間30億円とかアコギなこと言わずに、何とかパリーグ一球団で質素に暮らしていけた。
 宣伝をする余裕なんてなく、日曜日は母の手作りの幟を持って、近所の河原とかにサイン会に行っていた。サインがよく売れた次の日曜日には、クリームパンとコーラを買ってくれた。
 ある日、母がライブドアからプロ野球の買収を働きかけられた。俺は生まれて初めてのビジネスっぽい行事に興奮し、母はいつもより少しだけ豪華な目標を立ててくれた。
 オーナー会議に着き、ライブドアの買収を認めてもらおうとすると、係員に止められた。母がもらったのは招待券ではなく優待券だった。買収には一球団25億円ずつ払って球団を買わなければいけないと言われ、帰りの電車賃くらいしか持っていなかった俺たちは、外のベンチで合併反対の署名運動をして帰った。電車の中で無言の母に「楽しかったよ」と言ったら、母は「母ちゃん、バカでごめんね」と言って涙を少しこぼした。
 俺は母につらい思いをさせた貧乏と無力がとことん嫌になって、一生懸命に野球した。即戦力の大学生も取り、いっぱしの社会人も獲得した。優勝もして、母に日本一の旗を見せてやることもできた。
 そんな母が去年の暮れに亡くなった。死ぬ前に一度だけ目を覚まし、思い出したように「野球、ごめんね」と言った。俺は「楽しかったよ」と言おうとしたが、最後まで声にならなかった。


9月22日(水)

タイガースのアップリケ
 うちがなんぼはよ きても
 島野ちゃんはもう いつもドンドン働いてはる
 あんまりうちのこと かもうてくれへん
 うちの岡田ちゃん どこへ行ってしもたのん
 うちの勝ちを はよう持って来てんか
 まえは二軍で いっぱい勝ってくれたのに
 もう星野ちゃんが やめたさかいに
 だれも岡田ちゃん 怒らはらへんで
 はよう持って来てんか
 優勝がほしいさかいに

 タイガースのアップリケ
 ついたスカート持って来て
 島野ちゃんも時々 勝ってくれはるけど
 うちやっぱり 岡田ちゃんの采配で勝ってほしい
 うちやっぱり 岡田ちゃんに勝ってほしい

 うちの島野ちゃん 暗いうちからおそうまで
 毎日選手を トントン鍛えてはる
 あんな一生懸命 働いてはるのに
 なんでうちの家 いつも貯金がないんやろ
 みんな選手が みんな選手が悪いんや
 そやで岡田ちゃん 家を出ていかはった
 星野ちゃんに 監督のことで
 いつも大きな声で 怒られはったもん
 みんな選手のせいや
 岡田ちゃん ちっとも悪うない

五億節
 学校出てから 十余年
 今じゃ近鉄の 四番打者
 ローズ追い出し ひとりじめ
 貰った年俸が 五億円
 (貰いすぎだこのヤロー)

 学校出てから 十余年
 今じゃFAの 成功者
 メジャーだ阪神だと 振り回し
 せしめた年俸が 五億円
 (いいかげんにしろこのヤロー)

 学校出てから 十余年
 今じゃアテネの スラッガー
 三振ばかりで 怪我をして
 なぜか年俸が 五億円
 (半分返せこのヤロー)

 学校出てから 十余年
 今じゃ野球の 大選手
 展開読まずに 振り回す
 だけど年俸は 五億円
 (全部返せこのヤロー)

 学校出てから 十余年
 潰れる球団の 高額選手
 新球団には お呼びでない
 それでも譲らぬ 五億円
 (誰が出すかこのヤロー)

 学校出てから 二十余年
 今じゃ浪花の ホームレス
 思い出ばなしで 嫌がられ
 むかしは年俸が 五億円


10月21日(木)

 岡田語録をアップしました。


11月5日(金)

監督の日記
April 6, 2004
夜、横浜の山下と試合をやった。
去年の星野の奴、やたらこのチームに勝ってやがったがきっといかさまにちがいねェ。
俺をばかにしやがって。

April 8, 2004
今日、フロントのおえら方から新しい外人の世話を頼まれた。
皮をひんむいたゴリラのような奴だ。
内角のバッティングセンスがいいってんで、試合に出してみたら、奴め、足を投球にぶつけてやっと出塁してやがる。

May 11, 2004
今晩5時頃、宇宙服みてえなユニフォームを着た佐藤に突然たたき起こされて俺もユニフォームを着せられた。なんでも、今晩試合があったらしい。
タニマチの連中ときたら、夜も寝かせないでオレたちを飲ませ続けるからこんな事になるんだ。

May 12, 2004
昨日からこのいまいましいユニフォームをつけたまま飲んでたんで、背中がむれちまって妙にかゆい。
いらいらするんで、腹いせにアリアスの悪口を記者に喋ってやった。
いい気味だ。

July 2, 2004
あまりに背中がかゆいんで医務室にいったら、猿木にでっけえテーピングを貼られた。
それから、もう俺は采配をしなくていいと球団社長がいった。
おかげで今夜はよく眠れそうだぜ。

August 14, 2004
朝起きたら、背中だけでなく足にも腫物ができてやがった。
投手どもの練習がやけに静かなんで、足引きずって見に行ったら金沢がたりねえ。
ブルペンで投げさせずに三連投させたくらいで潰れやがって。
おえら方に見つかったら大変だ。

October 16, 2004
昨日、この球だんから逃げ出したこオチが一人、わいの悪ぐちゆうた、て はなしだ。
夜、からだ中 あついかゆい。
キラいな野口 干したら 藪がくさり落ちやがた。
いったいFA どうな て

November 3, 2004
やと 野ぐち ひきとめた も とてもかゆい
今日 はらへったの、どん でんかん でん くう

November 5, 2004
かゆい かゆい まちだきた
ひどいかおなんで ころし
うまかっ です。

4
かつら
うま


最新時事新報へ戻る