野望〜打倒!ダイエーへの道〜


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10月18日(土)

日本シリーズ第一戦:ダイエー5−4阪神
 とりあえずは「終盤まで粘る展開になったら」というこちらの願望に叶う展開にはなりました。でも、それを願っていたのは井川以外が先発の場合でした。井川だったら完封くらいしろよ。きょうの井川はチェンジアップも速球も高くて、駄目でしたね。ダイエー相手にはつまんないところで四球出しても致命傷になるって、よくわかったでしょ。城島に浮いた球を投げるなんて論外。
 斎藤は思いのほかキレがよかったようです。ふつう142キロ程度の速球なら広沢は打てるはずなのですが、狙っている速球をすべてファールもしくは空振りしていました。おそらく平均的セリーグ投手の147キロクラスだったのでしょう。でも、これで広沢の動体視力が通用するダイエー先発投手はいなくなりました。あしたはDH濱中です。あしたも広沢を起用したら敗退行為と認定します。斎藤の速球についていけない広沢が和田を打てるとは思えない。
 しかしうちの打者が、岡本さえ打てないようなヘタレだとは思いませんでした。なんか阪神打線って、好投手を打ち崩すかと思えば、ヤクルトの花田とか横浜の福盛とか中日の山北とか、しょうもない中継ぎに抑えられる印象があったのですが、シリーズもそれかよ。まあ広沢は年寄りだし、赤星はポップフライ病だし、アリアスは息子に会いたい症候群だし、金本は寒いと死ぬ奴だし、しょうがないですね。
 ああ、これで、「接戦になれば阪神有利」という、最後のよりどころすら失われてしまった。
 明日以降のわずかな希望としては、伊良部と下柳がまかりまちがって好投してくれること、濱中が化け物のように打ちまくること、という、確率的にはありえない可能性しかない。
 井川が悪い。


10月19日(日)

日本シリーズ第二戦:いっぱい負けちゃった
 シリーズ前に危惧したとおり、星野監督はやる気がないな。選手起用がいいかげんだ。打順の組み方とか広沢起用とか伊良部続投とか安藤3イニングとか。シーズン中に見られた「やるだけのことはやった」という感じを受けない。テレビを見ていても、いかにもだるそうだ。
 いっそシリーズも岡田にまかせた方がいいのでは?

 弱小球団の強打者、というやつがいる。
 その典型というと日本ハムのエチェバリアとロッテのフェルナンデスだろうか。自分が打つことだけが大事で、チームの勝敗にはまったく興味がない。たとえ三割三十本打っても、百打点打つことができない。どうでもいい場面では打つが、ここぞという場面ではまったく打てない。
 これはエチェバリアやホセが強欲で自分勝手だからでなく、球団がそのように仕向けたのである。弱小球団では、チームプレーをしても報われない。たとえ巧妙なプレーで走者を塁上に釘付けにしたところで、投手が次の打者にホームランを打たれる。たとえ巧妙なバントで走者を三塁に送ったところで、次の打者が三振したりする。暗黒時代にバントの記録を作ってもまったく報われることがなかった、阪神の和田を思えばいい。和田は弱小球団の哀しきチームプレイヤーだった。
 こういう強打者がまかりまちがって強いチームに来たらどうなるかというと、まったく働かない。打線のなかで働かないからである。使い道がまったくないわけではない。野村ヤクルトが元ロッテのミューレンを使ったように、自分勝手でも勤まる七番あたりで使えばいい。いまの阪神では元オリックスのアリアスの起用法が、これに近い。
 金本は、これとまったく正反対のタイプの「元弱小球団の強打者」のように思える。なんだかアガりまくっている。出るはずのない日本シリーズに三十代もなかばを過ぎて登場し、舞い上がっておたおたしているようにも思える。
 こういう選手、昔のオールスターによくいた。阪神のバースや阪急のブーマー、アニマル、巨人のサンチェなど。彼らはオールスターというとメジャーのオールスターと同じものだと誤解していた。とうてい自分に出るチャンスはないと諦めていたところを日本で思いがけなく選ばれ、アガりまくっていた。まあ二回目くらいになると、「なんだ、日本のオールスターって茶番劇じゃん」と正しく理解し、アガることもなくなったが。
 これまで責任感やチームプレイの必要性を感じていても弱小球団で使い道がなく、むなしく過ごしていたのを、思わぬ大舞台で要求され、どうしていいかわからなくなっているようにも思える。これは金本の責任ではなく、球歴を広島カープという球団で過ごさねばならなかった、哀しき宿命である。これから金本が自分を取り戻せるかどうか、それは阪神の勝敗のみならず、金本が成長できるかどうかの鍵を握っている。とりあえず、自分の力でできることから始めてくれ。
 ちなみに今岡や桧山がアガることがないのは、日本シリーズがなんだかよくわかっていないからだ。責任感もチームプレイも、もともとないからだ。

 星野監督はこのシリーズを広沢にくれてやるつもりなのだろうか。たしかに広沢が日本プロ野球に残した功績は大きなものがあるが、日本シリーズは、いち選手の引退に手向ける花束としては、あまりに大きいものだと思うのだが。
 まあいいか、このシリーズは功労者にくれてやろう。ただし広沢にではなく、星野監督に。どうぞこのシリーズを存分に遊んでください。どうせ勝てないんだし。

 伊良部はこんなもんでしょう。シーズン後半の調子そのまま。ダイエー相手の先発に使うのが間違い。はっきり言ってまともなチームなら、打てないほうがおかしい。セリーグはまともでない球団が数球団あったから助かっていたが。契約更改で二億以上を要求するなら、容赦なくクビにしてしまえ。
 こんなのを先発に使わざるを得ないチームが、日本シリーズに出てきたことが間違い。

 きのうは接戦で負け、きょうは大差で負け。いったいどういう試合をすれば勝てるのか、見当もつかない。王監督の頭が狂って先発寺原とかやってくれればなんとかなるかと思うが、それでさえ自信がもてない。

 どうでもいいけど、ベンチ入りの投手少なすぎやしないか?

 「阪神はオリックスより弱い」って言ってくれないかなあ。


10月21日(火)

日本シリーズ第三戦は雨で順延
 けっきょく、公式戦終盤の調子をみんな維持しているだけだよな。井川は調子が悪いのをなんとかする(セリーグ弱小球団相手にはなんとかできたが、好調ダイエーにはなんとかならなかった)、伊良部は見ちゃいられないくらいダメ、金沢は打ち込まれる、広沢と八木はもうダメ、片岡は調子いいのに干される、藤本は打つけど意味がない、金本は燃え尽きた灰。たぶんムーアと下柳もダメでしょう。盛り返すには、井川が1、4、7戦投げるしかない。あすあさってをムーア下柳(もしくは福原)でいったら、敗退行為と認定。広沢をスタメンで使ったら八百長。
 赤星が大口叩いたらロクなことはないってのは、オールスターでわかっていることなんだけどなあ。赤星、あんたは地味キャラで脇役なんだから、あざとく目立とうとするなよ。「城島から走って調子を崩してやる」なんて言う前に、まず出塁することを考えろよ。
 赤星のひじが痛いんだったら、いっそスタメンから外したほうがいいかも。どうも鈍足の今岡が一番に戻って、ダブルプレーを防ごうと意識しすぎているのが原因で崩れているっぽいから、今岡を他の打順にするか赤星を外すか、どっちかが必要だと思う。鈍足一番俊足二番ってのは、やっぱ正しい形じゃないよ。
 桧山は「こういうときは、ぜんぶいい方向に考えないと(中略)どんどん振っていきたいね」ですか……。すこしはテメエの打撃を反省しろ。いまのテメエは百五十三振時代のバッティングだ。

「みんな、俺たちはとんでもないことを見過ごしていたぞ!」
「な、なんだ?」
「この惨敗は、星野監督の岡田次期監督への用意周到なプレゼントだったんだ!」
「な、なんだって?」
「いいか、このまま星野監督が名将闘将というイメージだと、次の岡田監督のイメージが相対的に悪くなるだろう。しかもちょっと負けると、すぐ星野元監督再登板待望論が出てきてしまう。星野監督はそんなことがないよう、日本シリーズを利用して、わざと自分のイメージを悪くしているんだ!」
「そ、そうだったのか!!」
(泣いた赤鬼かよ……)


10月22日(水)

日本シリーズ第三戦:阪神2−1ダイエー
 今日はムーアがよく投げた。先取点を取られたのはムーアが悪いのではなく、バックに足を引っ張られすぎ。とくに八木と今岡。おまえら守備範囲が50センチしかないって、どういうこっちゃ。ムーアは打たせてとるタイプだというのに、一二塁間に飛んだ打球はフリーパスで外野に抜けるんだもん、どうにもならんわ。ダイエーと阪神の守備範囲の差って、なんなんだ。
 八木のほうはスタメンで使う星野監督が馬鹿だと思うが、今岡、あんたいつまで病み上がりという言い訳に甘えているんだ。来年もそんな守備だったら、セカンドは藤本にまわってもらうぞ。あの守備で二安打では赤字、猛打賞でようやくトントンだ。足も遅すぎることだし。

 ロートルをファーストに使うのは、もう懲りたと思ったんだけどなあ。星野監督、頑固も過ぎれば馬鹿になるといいますよ。
 広沢と八木はロートル投手限定代打でいきましょうよ。先発の若い投手と篠原にはぶつけず、吉田とか岡本とか渡辺とかだけ相手に。

 赤星のポップフライは、ほんとやめてくれないかなあ。もう、赤星のあの辛気くさい面を見るだけで不愉快になる。
 中日関川、近鉄礒部、西武和田に続く逆シリーズ男は、どうやら赤星になりそうだ。あんなに大口叩いたんだから、まあ自業自得か。

 しかし、ムードメーカー兼ラッキーボーイになりそうだった片岡を、なんで使わんのかなあ。王監督を左右病だと書いたことがあるけど、星野の方がよっぽど左右馬鹿だよ。そのくせ、八木とアリアスを並べたりするんだよなあ。星野起用は不可解なり。

 また岡本を打てなかった。「阪神はオリックスより弱い」かどうかは知らないが、阪神打線がオリックス打線より劣ることは間違いない。

 しかし星野監督、せっかくランナーが出ても、代走もバントもエンドランもせず、ただゲッツーを重ねるのみですね。どっか身体でも悪いのですか?

 まあ、今日はムーアと吉野、投手が頑張った。あとは頑張ってない。打者と監督、明日はなんとかしろよ。


10月23日(木)

日本シリーズ第四戦:阪神6−5ダイエー
 井川は七分目くらいの調子か。緒戦は五分目くらいだった。厳しいかもしれないが、去年完調だった井川を見ているのでねえ。まあ、公式戦では五分目でも五分五分、七分目なら八割方勝っているのだが、ダイエー相手ではそういうわけにはいかんて。
 その井川が崩れたのは七回。中軸に打たれて点を取られたのはしょうがないとして、鳥越にヒットを打たれたのではもうどうしようもないな。鳥越に打たれるような投手に生きる道はない。ポテンとはいえ、鳥越に打たれるのは恥。
 七回に逆転されずにすんだのは、ひとえに王監督の早漏代打策のおかげです。大道とズレータを出してしまったら、ダイエーの控え野手はもう、バットにボールを当てる方が難しいような選手しかいない。安藤はそんな選手に押し出しの四球を与えたわけですが。アホですか安藤は。そのあと井口を抑えるなんて、なんて効率の悪い投球だ。
 そして次の回に鳥越と本間に打たれて逆転だもんな。安藤は投手としての偉業をなしとげたというべきでしょう。馬鹿の偉業。草野球の投手が投げたって、鳥越と本間の連打で得点なんて、そうそうできることじゃないですよ。
 安藤はもう、プレッシャーで潰れたっぽい。星野監督の無気力継投策が原因とはいえ、打ち込まれたことで自信喪失している。このシリーズもそうだが、来年からはもうセットアッパーとしては使えないと思う。もう心が折れている。

 アリアスの好不調は素人が見ても一目瞭然で、外角低目から落ちる球を見逃せたら良いアリアス、振りにいったら悪いアリアス。今のアリアスはシーズン終盤に本塁打王を狙ってダボハゼのようにどんな球でも振っていた状態をそのまま引きずっている。狙わせなけりゃよかったのかなあ。
 今日の試合がもつれてしまった原因は、初回に大量得点してナイトをさっさと潰さなかったこと。初回にナイトを引きずりおろせなかった元凶は、ストライクが入らなかったナイトの明らかなボール球を2球も振って三振したアリアス。アリアスが並の打者だったら、いや並以下でもいい、地蔵のようにじっとしていてくれさえしたら、初回に5点以上取ってノックアウトできた。アリアスが悪い。
 と思っていたら八回の同点タイムリーは、オマリー特命コーチいうところの「シンガイジーン」打法でしたな。アリアスはどこで修正するか、わかったものではない。

 赤星、おまえはポップフライの王子様か。ポップの将軍か。バントすらポップフライか。打法のどこかがおかしいぞ。いい感じのライナーはすべてファールになり、打ち損じのポップフライだけがインフィールドになる。なんとか修正できないものだろうか。初回の盗塁も、ビデオで見たら明らかにアウトだった。

 しかし阪神打線は佐藤も岡本も打てませんか。渡辺にも金本のソロムランだけですか。どう贔屓目に見ても、パリーグのどの球団にも劣る打線ですね。あえて言おう、カスであると!

 はっきり言ってきょうは阪神の負け試合です。それをなんとかしてくれたのは王采配です。早いうちに大道とズレータを使い果たし、勝負どころでロクな代打が残っていなかったこと、あとは新垣という破滅型投手をリリーフに使ってくれたことですね。
 それにしても金本、なんだか冬眠寸前の熊が、かじかむ身体を叱咤激励しながら動かしているようだ。


10月24日(金)

日本シリーズ第五戦:阪神3−2ダイエー
 連敗のあと三連勝で逆王手。どちらも本拠地でしか勝てないシリーズって、このままいくと史上初。もっともこの記録を作っても嬉しくない。
 本拠地勝利の連続記録は1979年。近鉄が大阪球場で連勝、広島が広島市民球場で3連勝。そして大阪球場へ戻って近鉄がひとつ勝ったが、最後に広島に負けておしくも記録ならず。江夏の21球さえなければ記録達成だったのだが。
 1962年は、阪神が甲子園で連勝してから、神宮と後楽園で東映が2勝1引き分け。甲子園で阪神が連勝したらめでたしめでたしだったんだが、そこで連敗しておしまい。
 1985年の阪神と西武は逆に、本拠地で勝ったのが第五戦のみという変なシリーズだった。同じケースは2000年のダイエーと巨人。こちらは第6戦に東京ドームで巨人が勝って決めたのみ。どうもダイエーといい阪神といい、本拠地での成績が極端だ。
 しかし第2戦以外はみんな一点差か。勝っても負けても胃が痛い。8回に無死二三塁の大チャンスに、三連発男金本と逆転タイムリーの桧山で無得点って、あんたらそんなに胃を潰したいか。そら星野監督も倒れるわな。

 きのう肘にぶつけられた村松は、スタメンこそ外れていたものの、途中から守りに入ってひと安心。相手球団とはいえ怪我人はあまり出したくない。
 そしてさらに重症っぽいのが川崎。八回裏の秀太のスライディングは走者の正当な権利だし、川崎の立ち位置が招いた不幸な事故だとは思うが、しかし、なんかアストロ球団みたいになってきた。
 阪神応援団は、重症の川崎がタンカで運ばれるのを見おろしながら、脳天気にヒッティングマーチを演奏したりするの、やめてくれないかなあ。こういう連中と同じチームを応援しているのかと思うとイヤになる。

 下柳は前半戦の好調時に近いピッチングを見せてくれました。立ち上がりは高めに浮いてひじょうに心配だったが、だんだん低めに決まるようになった。六回二失点の出来は上柳くらいか。いや、ダイエー打線でこの成績ということを考えると、神柳認定してもいいかもしれない。
 しかし斉藤を打てんなあ。逆転は本当にワンチャンスを生かした結果だったし。六回以外はほぼ完璧に抑えられていた。中六日でないと無理ってのは嘘だったのか。まあ、和田も杉内も岡本も渡辺も篠原も打てないわけだが。
 勝利監督インタビューで、星野監督が安藤を罵倒するファンに苦言を呈していた。いや耳が痛い話だが、しかし昨日の安藤を見たらブーイングくらいしたくなるぞ。きょうの安藤は、中の人が変わったとしか思えない。

 金本は暑くないと元気が出ない、寒くなると死ぬカブトムシみたいな生物だ、と信じていたのだが、いったいどういうことだ。ひょっとすると酷暑も厳寒も好きなのか? すごしやすい気候が大嫌いなのか? ひとり我慢大会漢か?
 しかし、金本がいくら打っても、その前でポップ君がポップフライに倒れているので、一点ずつしか入らないのがやるせない。赤星もいちどだけライナーを打つことができたから、なんとか立ち直らないだろうか。そのいちどだけのチャンスで逆転できたんだから。

 しかしこのシリーズ、金本よりも頼もしいのが王采配。好投の和田をひっこめてくれたり、代打の切り札を早めに使い切ってくれたり。今日も川崎にバントさせたのに投手に打たせてゲッツーとか、ラッキーボーイの鳥越に代えてズレータを使い、内野の要を消してくれたり、その次の代打に本間を使って、ズレータとの落差で日本一しょぼい代打に見せてくれたり。正直、本間より投手の斉藤のほうが打てそうだったんだけど。
 いやホント、ダイエーを若松監督あたりが率いたら、空恐ろしいチームになるよ。阪神は確実に四連敗しただろうな。


10月26日(日)

日本シリーズ第六戦:ダイエー5−1阪神
 ムーアでも福原でもよかったのに伊良部を先発させた星野監督に乾杯。すばらしい敗退行為でした。
 伊良部先発ってのは、ここでコテンパンにしておいて契約更改を有利に運ぶ作戦なのか。そう勘ぐりたくなるくらいの用兵でした。もう日本球界では通用しないんではないか、とまで思わせる伊良部だったもんなあ。だってあのていたらくを見れば、要するに走ればボロボロにできる、と全球団にわかったもんなあ。それも村松や石井でなくていい、二岡や福留クラスの足でもじゅうぶん盗める、とわかっちゃったもんなあ。
 考えてみればダイエーは、メジャー帰りという看板倒れで、牽制やクイックといった投手としての基本がなっていない投手を攻略するのは、マック鈴木でもうお手のもの。そりゃ伊良部を簡単に潰せるわけだ。
 しかしその反動で、伊良部の後の福原がすごくいい投手に見えるという罠。伊良部を舐めまくった走塁をしていたんで、そのあと盗塁は刺されるわセンターフライで暴走してダブルプレー食らうわ、といいところのないダイエー。

 七回表、ツーアウト一塁で片岡に代えて八木、ってのは、どう考えてもダイエーが嬉しくなっちゃうような選手交代だよなあ。王采配を見習ったのですか星野監督? 優勝監督になってもつねに他に学ぶ姿勢、頭が下がりますねニヤニヤ。

 負けはしたがいちおう明日に向けてのエサは撒いておいた。赤星を含め打線はやや上昇気味だし、なにより王監督に「杉内−岡本のリレーは成功した。王継投大成功」と思わしめたことは大きい。これで明日も和田を代えてくれるだろう。つーか、和田に完投されたら阪神に勝ち目ないもん。

 しかしダイエーさん、お互い監督では苦労しますなあ。


10月27日(月)

日本シリーズ最終戦:弱い奴がぶざまに負けた
 泣いても笑っても最終戦。第七戦までもつれたため、弱小テレビ東京に放映権が入って昭和天皇崩御以来の空前の視聴率を獲得、というちょっといい話もあった。もっとも私、テレビ東京は見なかった。最初は見ようと思ってたんだが、若菜が辛気くさいしたり顔で偉そうに喋っていたので、すぐNHKのBSに変えました。若菜って大嫌いなんだよね。
 「戦力としてはダイエーが圧倒しているんですが、甲子園の魔物というかあの雰囲気のせいで接戦になりましたね」って、馬鹿か若菜。どう見ても接戦になったのは王采配のせいだろ。あんたいまだに王監督の忠犬か。カブレラを敬遠しまくって日本中から非難されたのに、まだ懲りないのか。てめえら、無能というより有害な首脳陣のおかげでダイエー選手がどんなに困ったか、まだわからんのか。
 そのあとBSニュースのときにも切り替えたのですが、わずか五分ほどの時間のうちに、「今岡ってセーフティバントするんですか?」と他の解説者に聞いたり、赤星と藤本を間違えていたり、やりたい放題でした。

 なんといっても初回、せっかく一三塁にしておきながら、赤星を走らせず無策のままゲッツーに倒れたのは痛かった。あれで和田が調子に乗り、逆にムーアを緊張させてしまった。しかし、赤星を走らせる走らせないは采配の範囲内だと思うので、批判はしません。文句は言うけど。
 せっかく前日を伊良部で捨てて、ムーアと井川を温存しておきながら、乱調のムーアをのんべんだらりと投げさせ、致命傷になるまで交替させなかったことも、采配の範囲内なので批判はしません。文句は言うけど。

 どうも福岡ドームの人工芝はよく弾むらしく、叩きつけて大きくバウンドして内野安打、という場面をよく見た。阪神の選手は、だれもそれを活用できなかったなあ。たぶん田淵コーチは、そんなセコい作戦なんか、思いつきもしなかったんだろうなあ。でも赤星なんか、言われなくてもやらなきゃならんのだがなあ。
 鈍足の今岡が慣れないセーフティバントまでして出塁したのに、赤星は三振だもんなあ。走れない、打てない、当たらないの絶対三大無限級役立たず。JRもこんな超弩級ブレーキがあれば飛び込み自殺なんて根絶できるのに。
 もしも赤星が初戦のセンターフライを追ったときに首の骨でも折っていたら、阪神の意気は上がり打線はつながり、日本一になれたかもしれないなあ。かえらぬ繰り言ですが。
 赤星なんてしょせんドラフト四巡目、便利屋として雇った選手だもん、それをレギュラーにした阪神が間違っているのさ。盗塁王? そんなもんヤクルトの青木だって取ったことがある。

 星野監督がどうして日本シリーズで勝てなかったか、今回はよーくわかった。あの男は短期決戦を勝ち抜けるような能力がない。四戦先勝のシリーズで二試合も捨て試合をつくるなんて、並の人間なら考えつけないことですよ。たぶん星野監督は、日本シリーズも140試合あると思っていたんだろうなあ。
 しかし日本シリーズでも想い出代打ってあるんですね。始めて見ました。星野監督には戦況でなく、これまでの走馬燈が回って見えてたんだろうなあ。

 もう怒ってしまったので人間らしい感情なんて儂にはない。ああ、川崎をしっかり殺しておくべきだった。脳震盪じゃなく、秀太が川崎の肩にのしかかって肩胛骨を叩きつぶしておくべきだった。村松も尺骨骨折くらいに追い込むべきだった。一塁にスライディングして松中の膝を破壊しておくべきだった。嗚呼。

 衆目の見るところ、A級戦犯は星野と伊良部と赤星と広沢であるよなあ。BC級は濱中と桧山と八木。いや、みんな乏しい、ほんとに乏しい力の限りがんばったとは思うので批判はしません。死ねとか言うけど。死ねよてめえら、人間として恥の観念があるのなら。腹を切れ首を吊れ毒を飲め鼻と口に濡れ半紙を貼れ頸動脈を圧迫せよ食を絶って即身成仏しろ密閉家屋で七厘を焚け平壌で金正日の悪口を言えバグダットで米兵に反抗しろ八甲田山で彷徨しろ富士の樹海で秋季キャンプを張れ人間魚雷「桜花」に乗って米兵に「バーカ」と言われながら簡単に撃墜されろ阪神電車に飛び込め。いや福岡の住民を巻き込んで自爆テロでもやってろ。とにかく死ね。まず死ね。さっさと死ね。すぐ死ね。とっとと死ね。死ね死ね死ね死ね死んじまえ。そういえばしゃあさんに「完全自殺マニュアル」を貸したまんまなんだが、返してくれとは言えないよなあ。


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