トラハタ時事新報(2002年4月)


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4月2日(火)

本当に信じてもいいのですか?
 ジャイアンツとの連戦を井川、ムーアの好投とチャンスを生かす打撃で制し、さらに横浜緒戦は藪があわや完封ペース。しかもチャンスにたたみかける掟破りの逆マシンガン打線で快勝。開幕三連勝は二十七年ぶり。ついでに藪の横浜戦勝利は四年ぶり。ホンマに強くなったと思ってもいいのですか? ←まだ半信半疑

星野監督はうかれっぱなし
 十二年ぶりの開幕戦勝利、二十三年ぶりの開幕連勝、さらに開幕戦の完投勝利は四十年ぶり、開幕ジャイアンツ戦連勝は四十年ぶりと、まさに歴史的勝利を飾った阪神に、星野監督はうかれっぱなし。きょうの横浜戦について「例年、巨人には健闘しているのだが、巨人戦後の試合に三勝八敗と弱いのですが」「藪はここ三年横浜に勝っていないのですが」などと記者の厳しい質問を受けたが、まったく動じない。「これまで十何年ぶり、何十年ぶりという記録を作ってきたやないか。三年とか三勝とかチンケすぎるわ」「ワシは阪神の新しい歴史を作る男や」「悪いデータはことごとく覆すのがワシや」「ワシは開幕十一連勝しとる。これを抜くぞ」と豪語。ついには「体調もすこぶるいい。もはやワシは超人やな」とまで宣言。大丈夫か、あとになって調子が悪くなったときに。チームも肉体も。

カーライルは虎視眈々と出番を待つ
 新外国人のムーアとバルデスが良すぎて出番のない旧外国人勢。しかしカーライルはファームの中日戦に先発し六回一失点と好投。タイムリーヒットも打ち、バルデスのファーム落ちをじっと待っている。

ハンセルは痔でリタイア
 もうひとりの旧外人ハンセルはファームで調整していたが、持病の痔が悪化したためリタイア。数日間安静を命じられ、復帰は早くても今月中旬。場合によっては手術の可能性も。


4月3日(水)

破竹の四連勝
 オープン戦からの勢いが止まらない阪神は、きょうも横浜に6−2と快勝し、四十六年ぶりの開幕四連勝。ヤクルトが広島に負けたため単独首位に立った。
 投げては谷中があわやチーム初完封かという好投を見せたが、お約束のように七回ロドリゲスに一発を食らい、八回にも連打を浴びて伊達と交代。二点を取られ、ついにチーム防御率は一点を超えてしまった。
 打つ方では横浜の花火師投手陣の助けも借りて、沖原のタイムリー以外はすべてソロホームラン五発。力まかせの無駄な点の取り方は、むかし好調だった頃のジャイアンツ重量打線を彷彿とさせる。昨日の掟破りの逆マシンガン打線といい、きょうの重量打線といい、今年の阪神打線は「パクリ打線」と呼んであげたい。明日はそろそろ、「誰も頼る者のないマリーンズ漂流打線」をパクるのであろうか。え、縁起悪い?

ファームも四連勝
 二軍の試合では川尻が先発し七回一失点と好投。桜井とエバンスも三安打して一軍昇格をアピール。


4月4日(木)

薄氷の五連勝
 前日の予想通りマリーンズ漂流打線と化したきょうの阪神打線。初回こそ赤星の二盗三盗と片岡のタイムリーで効率よく得点できたが、その後は川村、木塚、竹下、斉藤のリレーの前に沈黙。併殺と得点圏凡打と暴走の連続で、6回を2安打1失点と好投した先発星野を見殺しにした。
 ようやく延長11回、片岡とアリアスの連打と桧山送りバント、坪井敬遠で一死満塁のチャンスに矢野はセカンドゴロ本塁封殺。またもチャンスを潰したかに見えたが、代打ホワイトがかろうじて押し出しの四球を選び勝ち越し。その裏をバルデスが危なっかしそうに抑え、六十四年ぶりの開幕五連勝。

ヘタレ監督決定戦は中日に凱歌
 どっちが勝ちを相手に譲るか、どっちが馬鹿監督か競っているとしか思えない中日と読売の対戦。緒戦は好調のバンチに無為無策でただ手を叩いているだけの原采配が的中し中日に初勝利をプレゼント。第二戦は山田監督が勝っている場面で山北、遠藤という敗戦処理を登板させたのが功を奏し読売に勝ちを譲った。
 そして駄目監督を決定するきょう第三戦。中日が5−2と有利に試合を進めながらも、清原がスイングした球を指に当て死球と誤審、これに猛抗議して時間を潰したため、好投の川上が調子を崩し、江藤のセンター前の当たりを荒木が意味もなくつっこんで三塁打とし、またも緊迫した場面で山北を投入した山田采配がズバリ的中、同点にされる。
 遅ればせながら同点となって正津、岩瀬というまともな投手を繰り出したのはよかったが、延長戦となってネタが尽き、苦しまぎれに登板した小山が不調の高橋にホームランを浴びてジ・エンド。「負けるにはこうやるんだ」というものを全国の野球ファンに見せつけてくれた。
 このほかにも左しか打てない藤立を無死満塁で右の条辺にぶつけてみごとな併殺打を打たせ、昨年二割の渡辺に代打も送らず三振させるなど、「無為にして化す」山田采配には頭が下がる。
 なお、前半のチャンスにブレーキをかけて最少得点でとどめた山崎と谷繁の七八番コンビ、土壇場で登場してはみんなの期待を裏切らず三振してくれる大豊の活躍も見逃せない。

そして山田降ろしがはじまった
 めでたく最低監督の称号をゲットした山田監督に、中日OBの小松氏がラジオ解説で噛みつきまくり。清原死球判定に猛抗議する山田監督を見て「ここで時間を潰すことがピッチャーの調子にどう影響するか、投手出身の監督さんなら当然わかっているべきだと思いますがね」と冷たく言い放つ。その他にも「リードしているはずなのに、なんで負けてるようなリレーなんですかね」「代打をどうして出さないんでしょう」「代打の順番がおかしいですね」など言いたい放題。
 さらに小松氏は山崎に対しても、「山崎は進行役ですね。彼が打席に立つとすぐ終わる」「ははあ、山崎まで投げて谷繁のとこで投手交代ですか。なめられてますね。ま、なめられてしかるべき状態ですけど」などと完全に見捨てていた。


4月6日(土)

いったいどうなっちゃったんだ球団タイ記録の開幕七連勝
 いままではロケットスタート大失敗の巨人、いつも出足が悪い横浜と相手に恵まれただけだ、こんどこそ好調ヤクルトにこてんぱんにされる(懐かしい表現だな)、それにヤクルトにはずっと負け越しているし、阿部や相川とは違って古田はもう阪神投手陣を丸裸にしているはず、そう誰もが信じて迎えた神宮球場の対ヤクルト戦。
 ところが初戦は、ワンチャンスで挙げた二点を井川とバルデスの完封リレーで守りきる辛勝。二戦目もムーアの完投勝利でついに開幕七連勝。昭和十三年に作ったチーム開幕連勝記録に並んだ。ついでに去年神宮球場で挙げた二勝にも並んだ。
 ちなみにこのときは、石本監督のもと、藤村、景浦、松木、カイザー田中などダイナマイト打線と御園生、西村、若林などの強力投手陣がかみあい、春のペナントを奪取。秋の優勝チーム巨人軍にも勝って年度優勝を飾っている。ちなみにこの年の七月には阪神大水害が発生、死者九百三十三人という大惨事となっている。

早くも星野監督弁当登場か
 好調阪神の人気にあやかろうと、阪神デパートでは星野監督の弁当を売り出すことを検討中。監督の好物であるオムライスを使い、ケチャップで阪神のマークを描き、てっぺんに阪神の旗を立てた本格派。横にはウィンナーソーセージやスパゲティ、プリンをあしらい、おまけに小型メガホンと仙ちゃん人形などのオモチャもついてくるとか。

ロペス選手生命の危機
 広島のロペスが選手登録を抹消。原因はなんと、同僚前田への暴力行為。きょうの中日戦の八回、二塁にランナー前田を置いてロペスがヒットを打ったが、身体がぼろぼろの前田は三塁に達するのがやっと。これにロペスが「ワシに打点を稼がせんつもりかゴルァ」と怒り前田選手を殴打。山本監督は「自分のことしか考えぬ選手はいらん」と激怒し、登録を抹消。山本監督の怒りは強く、このまま解雇も考えられる。


4月7日(日)

日曜日はストップの日
 破竹の開幕七連勝を続けてきた阪神だったが、2−1と一点リードの場面で新人の安藤に勝ち星をつけさせようと無理な勝負をやりすぎてランナーを貯め、これまで阪神戦十打数ノーヒットのペタジーニに逆転満塁ホームランをくらっておしまい。その後桧山の本塁打などで追い上げたが及ばなかった。しかしこれまで完投が多くて目立たなかったが、阪神の中継陣は確実に弱体化している。葛西が抜け、遠山は衰え、金沢は出してみないと分からない三年前の藤川状態。伊藤を出し惜しむケースも増えた。バルデスもいつメッキが剥げるか。せめてリベラ程度に長持ちしてくれればいいが。
 ちなみに六連勝のダイエーと六連敗のオリックスの対戦ではオリックスが5−2と勝利し、それぞれ開幕連勝と開幕連敗がストップ。ただひとり、ロッテだけが開幕七連敗記録更新中とわが道をゆく。

ひょっとして星野監督は
 野村前監督の色のついた中継陣をいったんご破算にして新しいセンイチ中継陣を作るつもりかもしれない、と邪推してみる。
 葛西をコーチにして事実上引退に追い込み、遠山は晒し者にして追放。福原は故障を理由にファームに追いやり、使えばまだ働く伊藤と成本は干して、伊達金沢横田原田弓長吉野のセンイチ中継陣完成。

前田殴打のロペスは十日間の登録抹消と謹慎
 とりあえず退団という最悪のケースはまぬがれる模様。なにせ、チームの二冠王だからね。


4月10日(水)

本拠地でサヨナラ
 甲子園球場に広島を迎え、初戦は藪の好投と今岡、アリアスの一発などで快勝。そして今日は苦手の長谷川に手こずりながらも谷中が得点を許さない熱投。互いに無得点で迎えた九回裏、リリーフ玉木の失投を今岡がレフトスタンドに叩き込んでサヨナラ勝利。谷中はチーム初完封。
 まずはめでたいことだが、ちょっと気になることが。ヒーローインタビューで打のヒーロー今岡が「明日もやります!」、投のヒーロー谷中が「これからも勝ちます!」と力強く宣言したのだが、このふたつの言葉を組み合わせると……「明日も勝ちます!」……そう、新庄がこの言葉を吐いた途端に連敗地獄に堕ちたという、呪われた言葉が復活……不吉だ……。

やめられないとまらない連敗ロッテ<会社が違う
 開幕から八連敗と怒濤の連敗地獄に堕ち、またもあてどもない漂流を続ける千葉ロッテマリーンズ。きょうも日本ハムのミラバルにあわや完全試合かというくらいにクールミント打線(お寒くてお手軽で薄っぺら)が封じ込められ、パイの実投手陣(小粒で甘くてさくさく崩れる)が打ち込まれてさっさと開幕九連敗を達成。阪神のチーム防御率1.28とロッテのチーム打率.155は、かなり神の領域といえよう。
 しかし山本監督は連敗について聞かれると「ほっとけ! そんなくだらん質問しやがって」と連敗をくだらぬこと扱いし、連敗の責任について聞かれると「お前ら、責任とったことあんのか」と記者に逆ギレ。そのうえ「まだ十試合もやっていない。すべてはシーズンが終わってから」と、中途休養など考えにも入れていない強気の姿勢を崩していない。また川北代表も「途中での監督解任はない。補強もない」と、このままでずっとやっていくことを明らかにした。
 このまま……ずっと……続くのか……。


4月13日(土)

そろそろばれるだろうなとは思っていたんだ
 甲子園で広島に連勝、横浜にも勝って十勝一敗で迎えた今日の横浜戦。相手は二勝十敗と不調の横浜、先発は絶好調のムーアで、今日も楽勝かと思われた。じっさい、矢野のタイムリーと秀太のスクイズで効率よく二点を先取したときは、だれもが阪神の楽勝を予想しただろう。
 しかしそれから点がとれない。昨日に続いて満塁をのがしたり、一アウト一三塁で矢野がクソボールを三振したり、じれったいことこのうえない。あまりのじれったさに星野監督は動く。一失点好投のムーアに代えて代打ホワイト。それでも点が取れない。
 そしてムーアを代えたことが致命傷になる。中継ぎの伊藤、弓長が連打を浴びて同点。代わった伊達が決勝の犠牲フライを打たれて負け。これで阪神の連勝は3でストップ。甲子園初黒星。
 やばい。やばいっすよ。ひとつやふたつの負けよりも、もっと重大なことがある。それは各球団が開幕からうすうす感じてきたことが、そろそろ確信になってきたことなのです。その秘密とは。
「阪神打線は去年までとまったく同じである」
 ということなのです。
 今岡の殊勲やホワイトの活躍、アリアス、片岡など新戦力に惑わされてあまり気づかれなかったことなのですが、阪神打線のヘタレは去年と変わっていません。春先だけならクルーズはアリアスよりも打ってましたし、ホワイトにはそろそろバトルの匂いがただよってまいりました。そして矢野の戦線離脱。今岡がやらかしていないのが唯一の救いですが、私、まだ今岡を信用していません。そのうちやらかす。きっと。
 ついでにもうひとつバレてしまったこと。
「阪神の先発はいいが中継ぎがクズである」
 伊藤と遠山はもはや衰え、勝ちパターンで投げる球威をもっておりません。葛西はコーチに専念しています。伊達と金沢は投げてみなければわからない不安定な投手です。弓長や吉野は力量不足。期待の原田は二軍でノックアウトされているありさまです。おまけに今年は先発がいいので、その落差で中継ぎのヘタレっぷりが如実です。
 ということで各球団、対阪神の攻略法が確定してきました。
「阪神の先発が投げている間はじっと我慢。中継ぎは必ず打てる。とにかく三点取れば阪神には勝てるんだ」
 いくら井川、ムーア、藪などの先発が好調とはいえ、たった三点でいいということになれば、攻略はそう難しいものではありません。おまけに今日のように星野監督がトチ狂ってムーアを自らひっこめたりすれば楽勝です。それにしても星野、あんたは2−1で勝ってる場面でムーアに代打を出したのに、2−2の同点で伊達に代打を出さないのはどういう料簡だ。ムーアより伊達が大事か。小一時間問いつめたい。

矢野がリタイア
 というわけで伊達のバータレがあっけなく打たれてしまった決勝の犠牲フライ。これがクロスプレイとなって横浜走者の相川と阪神捕手の矢野が交錯し、矢野は左肩を強打して脱臼。全治二週間。復帰は早くとも五月。代わりに山田が昇格する見込み。浅井ではなかったか。今後の正捕手は「調子に乗ったら内角シュート、困ったときは外角スライダー」の山田か、「選手生活満十年、日の目を見たこといっっっっっちどもなし」の吉本か。

ロッテはひとり王道をゆく
 開幕十連敗と絶好調のロッテ、きょうもオリックスを相手に横綱相撲。
 NHK全国中継で選手もますますハッスル。センター前ヒットを堀の緩慢な返球でツーベースにするなど、ロッテ節はますます冴え渡る。ベンチでも眠気覚ましにガムをかみながらとろとろと居眠り。メガホンを持つ選手もなければ、声を出す選手もいない。山本監督は人目を避けるようにこそこそとベンチの隅を移動し、コーチはうつむきながら時折カメラに凶悪な視線を投げる。それはまるで暴力団抗争で大量検挙された未決囚拘置所か、銃殺目前のC級戦犯の収容所のようだ。これだよ。これこそ落合が愛したロッテだよ。
 試合はどうでもいいですね。4−0でロッテが圧勝。勝ち投手の具は「きょうは調子が悪かったけど、ロッテがそれ以上に調子が悪かったんで助かった」と淡々と語る。これで十一連敗。開幕十二連敗の日本記録に王手。マリーンズはいま、未知の大海にむけ船出する。


4月14日(日)

連敗は免れたみたい
 貧打発覚と矢野欠場に怯えながらむかえた対横浜三回戦。安藤と山田の譲らぬ好投で八回まで両チーム無得点。つーか、安藤は好投かもしれんが阪神は明らかに貧打。打てない打てない。ようやく八回裏、桧山のタイムリーで挙げた一点を安藤とバルデスの継投で守りきった。これで安藤はプロ初勝利。
 とくにひどかったのがアリアスと坪井。一回は一死一二塁のチャンスにアリアスキャッチャーフライ、桧山が歩いて二死満塁で坪井サードフライ。三回には二死二塁でアリアス三振。八回にはなんと一死満塁で、アリアスはバットにもかすらず三振。このあと桧山のタイムリーでなんとか点を取ったものの、続く坪井は二死満塁でキャッチャーフライ。
 これでアリアスに非難轟々雨アラレだが、しかしアリアスを責めることはできない。もともとこんな選手だと承知の上で連れてきたのだから。アリアスは前から、「チャンスに打たないけど、たまにホームランを打ってくれる打者」だったのだ。「なんか打ってる印象がまるでないんだけど、トータルでいつの間にか三十本以上打ってる打者」だったのだ。いわゆる典型的な「弱小チームの四番バッター」。弱小阪神の四番にはふさわしいと思って連れてきたのに、意外なことに阪神が強豪になってしまってアリアスの立場がなくなってしまったのだ。アリアスは悪くないのだ。

オマリー再来日
 アリアス、ホワイトにアドバイスするのみならず、田淵コーチの指導でおかしくなってしまった濱中の打撃フォームをチェックするなど、阪神の打撃陣の信頼を一身に集めたオマリー特命コーチ。ビザの都合などで一時帰国していたが、ようやく再来日。あす十五日からチームに合流する。さて、貧打にあえぐ阪神打撃陣のカンフル剤になれるか?

ロッテはひっそりと連敗脱出
 開幕十一連敗で日本タイ記録にあとひとつと迫った千葉ロッテマリーンズ。きょう負ければ明日から好調西武と三連戦。新記録は確実なだけに、なんとしてもここは負けておきたいところ。
 ところがこないだの完全試合阻止に見るように、肝心のところで栄光を取り逃がし、ひっそりと陰に隠れるのがマリーンズ。不人気球団の体質が染みついているせいか、どうも新聞の大見出しになるような快挙を嫌うところがある。
 というわけであっさりと4−1で勝利。今のロッテが勝てるとしたら、ここしかないというオリックスに勝って連敗脱出。つまんない。


4月15日(月)

だまって星野についてこい
 得点ない奴ぁ俺んとこへ来い
 俺もないけどなんとかしよう
 見ろよアリアスのあの三振
 井川がなんとかするだろう

 貧打ララ 貧打ララ 貧打ラホダラダ ホーイホイ
 貧打ラホダラダ 貧打ラホダラダ 貧打ラホダラダ ホーイホイ
 貧打ララッタ 貧打ララッタ 貧打ラホダラダ ホーイホイ

 打点のない奴ぁ俺んとこへ来い
 俺もないけどなんとかしよう
 見ろよ坪井のポップフライ
 継投でなんとかなるだろう

 貧打ララ 貧打ララ 貧打ラホダラダ ホーイホイ
 貧打ラホダラダ 貧打ラホダラダ 貧打ラホダラダ ホーイホイ
 貧打ララッタ 貧打ララッタ 貧打ラホダラダ ホーイホイ……
 (以降狂ったように繰り返し)

貧打貧打
 ジャイアンツみたいに打ち勝ってみたい
 胃が痛くならない優しさがあるから

 貧打貧打 貧打貧打貧打
 貧打貧打 貧打貧打貧打

 もしも僕がいつか巨人と出会い戦うとしたら
 そんな時はどうか一点の重みを知ってください

 貧打貧打 貧打貧打貧打
 貧打貧打 貧打貧打貧打

 ジャイアンツみたいに誰からでも打つ
 ジャイアンツみたいに何点でも取る

 貧打貧打 貧打貧打貧打
 貧打貧打 貧打貧打貧打

 もしも僕がいつか巨人と出会い戦うとしたら
 そんな時はどうか一点の重みを知ってください
 打てなくても四番いなくても僕は首位を離しはしない
 決して負けない投げる力を僕はひとつだけ持つ

 貧打貧打 貧打貧打貧打
 貧打貧打 貧打貧打貧打……
 (以降狂ったように繰り返し)


4月16日(火)

また伊達で負けたんかい
 星野監督の古巣中日との対戦。先発藪は山崎と谷繁の給料泥棒コンビ(中日ファン命名)に一発を浴びて二点を取られながらも要所で抑えて六回まで投げきる。七回、その藪に代打を送ってバンチを攻めまくり同点とするが、代わって出てきた伊達が中日打線にメッタ打ちをくらい轟沈。これで伊達は阪神の負け星の2/3をひとりで荒稼ぎ。矢野に代わってマスクを被っている吉本のパスボール、アリアスを外して組んだ新打線の空振り、本当にどうでもいい場面で今岡のはなったホームランなど、収穫の多いゲームだった。

井原監督、武士道を語る
 あのロッテに十三点を取られて完敗した西武、井原監督。くやしまぎれに記者団に語ったコメント。
「十点もリードしている場面でバントしてくるなんて、ロッテには武士の情けがないのか」
 あのー、それまでさんざん弱小ロッテをボコボコにしてきた西武の方が、武士の情けが足りないと思いますが……。

脳味噌ピンクに染めてみよう
 いよいよ錯乱に磨きがかかってきた読売、原監督。いままで勝った試合はすべてピンクの服装で球場入りしていたたことから、ゲンかつぎのため毎日ピンクのシャツに。おまけに東京ドームの記者会見室もピンクに塗りたくり、実に隠微な雰囲気をかもし出している。
 自分だけピンクに狂っていれば迷惑はかからないが(イヤな部屋で記者会見する新聞記者には迷惑だが)、ついに原監督、「選手は全員ピンクの服で球場入りすること」と指令。いくらジャイアンツの選手のファッションセンスがダサダサだからって、ピンクの服なんか持っているのは少数派だと思いますよ原監督。
 ちなみにこの指令を誤解した清原はさっそくソープにでかけ、元木と江藤はさっそくスナックで素人娘と合コンの約束をとりつけたとか。


4月17日(水)

阪神神話の崩壊
 先発の谷中が五回に崩れ三失点。阪神の先発投手が三点以上を失い降板するのは今期初。ついにメッキがはげてきたか。
 先発が打たれたらもはやミルコに見込まれた高田のようになすすべがない阪神。打撃陣と中継ぎ投手陣はいうまでもなくヘタレ。特にバッターどもよ、バンチや長谷川を打てとか無理なことは言わない。でも山北とか前田とか二線級投手くらいは打ってもバチは当たらないんじゃないか。てめえらに優勝を目指す資格はない。

今後の予定
四月下旬 伊達、金沢二軍落ち、代わって福原と成本昇格
五月上旬 成本、遠山二軍落ち、代わって藤川と原田昇格
五月中旬 アリアス、ストレスのため円形脱毛症となり二軍落ち。代わってカーライル昇格
五月中旬 片岡、ストレスのため円形脱毛症となり二軍落ち。代わってカツノリ昇格
五月下旬 田淵コーチ十キロ太る
六月上旬 ワールドカップを観戦に行った濱中がファンに殴られ全治三ヶ月の重症
六月中旬 オマリーコーチと田淵コーチが対立、オマリー、ホワイト、アリアス、ムーアが退団
六月下旬 井川が防御率1.25、0勝2敗の成績で月間MVPを獲得。勝ち星のない投手の受賞は史上初
七月上旬 今岡がサヨナラエラーを含む3エラーを記録
七月中旬 オールスターに阪神は野手五人がファン投票で選ばれるが、全員一打席以下(藤本は守備固めのみ、赤星は代走のみで0打席)という珍記録を達成。全セ・若松監督「阪神ファンには悪いけど、あいつらをどこでどう使えばいいの?」
七月下旬 星野監督が審判に暴行し十試合の出場停止。田淵代理監督がすでに代打で使った濱中をまた代打に告げて全国の笑いを呼ぶ
八月上旬 新外国人選手パパーン来日。メキシカンリーグの強打者というふれこみだったが、腕を脱臼していたことが来日してから発覚。今年いっぱいをリハビリに費やす
八月中旬 ついに新井、桜井を一軍昇格させ、即スタメンに抜擢
八月下旬 桜井が野次を飛ばした客を殴って一ヶ月の出場停止処分
九月上旬 野村前監督、NHK解説者に復帰。最初の放送で星野采配を痛烈に批判
九月中旬 山藤章二、星野監督を痛烈に批判。「星野ではダメだってことは、ぼくは就任したときから言ってますよ」
九月下旬 早大の和田投手獲得を断念。自由枠でオホーツク水産の125キロアンダーハンド左腕、襲井投手を獲得へ

 ……こういうのならいくらでも思いつくな。なんでだろ。<リアルだから

メンフィスの蒼き空の下で
 FAで阪神の勧誘を蹴って大リーグのカージナルス入りしたものの、オープン戦の不振で3Aメンフィスに降格された田口荘選手。「今日の日本人大リーガー」のニュースでも報道されずなかば忘れられた存在だが、どっこい生きていた。
 そんな田口のホームページがこちら。いまだに背景色がカージナルスの赤であることも涙を誘うが、メールで送られてくる日記がまた哀しい。
 ろくに整備されていないグラウンド。鍵もなく盗難相次ぐロッカー。七回で終了する草野球なみの試合。技術も体力もないチームメイト。昼食はハンバーガーとホットドッグが交互に出てくる、夕食はメキシカン、パスタ、スペアリブ、その他(その他ってなんだ?)が規則正しく出てくるクラブハウスの食事。水しかないドリンクコーナー。「なにか他の飲み物はないんですか」と田口が聞いたら、「買え」と言われたそうだ。ああイチローよ、おまえに人の情けというものがあるならば、かつてのチームメイトのためにスポーツドリンクをメンフィスに送ってやってはくれないか。


4月18日(木)

首位だというのにこんなに絶望的なチーム見たことない
 笑っちゃうくらい打てない阪神。きょうも川上の前にゼロ行進で好投星野をきょうも見殺し。ようやく死ぬる思いで片岡の義飛で一点取ったら、また紀藤の前にゼロ行進。チャンスでもゼロ。送ってもゼロ。満塁でもゼロ。いまの阪神打線は、125キロのストライクを投げられる投手なら抑えられる。これがプロレスだったら、とっくに首位返上してるところだ。
 貧打の他にも、いかにも阪神らしいプレーが随所に見られた。せっかく代走に出されながらぼさーっと立っていて牽制で殺された田中秀太、盗塁をまったく刺せない吉本。頼む星野監督、田中と吉本を顔が歪むくらい殴ってくれ。
 星野采配もだんだん妙になってきた。いちばん当たっている今岡に代走を送って得点の芽をみずから摘んだり、老齢の伊藤に代打を送らず三イニングも投げさせてみたり。伊達がダメなのはわかってるけど、あまりにも極端すぎる。
 おまけに赤星が試合中に自打球を当てて歩けず、担がれながら退場。明日からのジャイアンツ戦出場は微妙。矢野に続く犠牲者となると、打線はますますショボくなる。上坂藤本今岡桧山ホワイト坪井平下吉本のオーダーでジャイアンツ打線に打ち勝つぞ!

忌タイガース0点
 チェンジ! 0点!
 聞こえてくる 貧打の呻き
 ダブルプレーで とどろく罵声
 見える(連敗!) 見える(転落!)
 光り輝くバックスクリーンの
 0点行進!
 ゴー! ゴー! 0点!
 僕らの奇タイガース 0点!


   ⊂ヽ∧_∧ ((( )))  ∧_∧  
    ヽ( ´∀`) ( ´Д` ) (・∀・∩)
     Y   つと    つと    ノ  
     (⌒) ノ  (⌒)⌒) /  /し'  
      ̄ し'     ̄  ̄  (__)
    ヒンダー! ボンダー! ヒキワケガヤットダー!!  

 次回予告「哀れ! 人造四番ヒンダー二軍落ち!」

ロペスの気持ちもよくわかる
 しかし広島の前田、ホントに走れないな。三塁にいて木村の大きなライトフライでタッチアップできない。二塁にいて新井の三遊間のヒットで生還できない。そらロペスも殴りたくなるわ。ひょっとしたら阪神晩年の田淵よりも遅いんじゃなかろうか。今後は特例として前田だけ車椅子でのベースランニングを認めたらどうだろうか。そっちのほうが速いし。


4月19日(金)

投手以外みんな死んでしまえ
 きのう自打球を足に当てた赤星選手は脛骨骨折で全治一ヶ月半で登録抹消。ただでさえクリンアップ不在の阪神打線からリードオフマンの赤星と下位のポイントゲッター矢野が抜け、もはや飛車角どころか香車と桂馬と銀と金落ちの歩だらけ打線となった。長打はない、機動力がない、塁をいっこずつ進むだけ。たいがい二塁あたりへ行ったところであいての飛車に王を突かれておしまい。いっそ普陀落打線になってどこへなと行ってしまえ。
 今日も桑田をまったく打てず好投井川を見殺し。互いに無得点のまま延長に入り、井川が福井に一発を浴びておしまい。あのアホどもに点を返す力などあるものか。死ね死ね死んでしまえ坪井今岡片岡アリアス桧山濱中藤本山田。おまえらみんな死ね。役たたず。人間の屑め。
 メジャーリーグでは打者がチームに貢献した度数として、TA(トータルアベレージ)という数値を使っているそうだ。これは、打者が味方チームのために獲得した塁数(たとえば、ランナー一二塁でヒットを打ってランナーひとり生還、一三塁となった場合、獲得塁数は4となる)を敵に与えたアウト数で割ったものだ。これで計測すると、山田選手の獲得塁数はゼロ、与アウトは6。4打席で6つのアウトを荒稼ぎ、実に素晴らしい数値だ。死ね。
 しかし、確かキャンプでは星野監督は「このキャンプでいちばん良かったのは打で藤本、投で原田」と言ってたはずなんだが、いったいどのへんを評価していたのか、いちど聞きたいものですね。死ね。

なにゆえに星のきらめく甲子園うてんうてんと嘆く声なる
なにもせぬ阿呆のごとき野手の群れ屑に給料払うぞくやしき
棒きれを持ってるなぞはおこがまし死ぬる以外に何ができるか
糞たわけ去勢されにし打撃陣腐れはらわた死ぬ価値もなし
          虎玉

ユニクロが球団買収?
 安物衣料の販売で急成長し、トチ狂って野菜まで売り始めてしまったユニクロだが、このたび柳井社長は「わが社は年間二百億の広告費を使っている。宣伝になるならプロ野球球団の買収もありうる」と発言。親会社が潰れかかっているダイエー、オーナーがすでにやる気のないオリックス、札幌へ追放されかかっている日本ハムなどの買収が噂されている。豊富な資金で松井、中村、佐伯などFAの選手を集めて「ユニクロ・フリース」を名乗るという話。


4月24日(水)

今後の阪神について、こころがけるべきこと


4月27日(土)

ちょっと2ちゃんねるのことでも
 2ちゃんねるという巨大掲示板は「ハッキングから夜のおかずまで」を謳うように、森羅万象について語ることができます。その内容も玉石混淆。学術的な深い書き込みの後には、馬鹿の煽りが続くという按配です。むろん、野球について語る野球版もありますし、その内容も玉石混淆です。
 「2ちゃんねるにコテハン(固定ハンドルネーム)で書き込む奴はドキュソ」という法則があるそうですが、これは野球版にもあてはまります。というか、よりいっそう野球版において顕著といえましょうか。
 たとえば「投手王国ヤクルト」というHNの人がいます。だいぶ前から暴れていたそうですが、阪神の遠山がヤクルトのペタジーニに満塁ホームランを食らったとき、「ぎゃははは、満塁でペタジーニと勝負する馬鹿がいるよ」という馬鹿な書き込みをあちこちに貼って有名になりました。ヤクルトには満塁で敬遠する投手が多いのでしょうか。私、岡田応援団長も好きだし、ヤクルトファンは冷静で理性的な人が多い、と思っていたのですが、この人の存在によって考えが変わりました。
 また「反転石」という人がいます。場違いだろうがなんだろうが乱入して関西人や朝鮮人や部落住民や被爆者の悪口を書いていくことを職業としています。おそらくこの人、関西出身で、在日朝鮮人か部落出身だったのではないかと思います。ひょっとしたら両親が被爆したが、朝鮮人だったため被爆者手帳が貰えなかったのかもしれません。そして幼少時に兵庫か京都あたりで苛められたのではないでしょうか。こういうトラウマに基づく強烈な近親憎悪を想定する以外に、ここまでの粘着的な書き込みの動機は考えられません。
 また「ファイ!」というHNの人もおります。どうやら高校で草野球をやっていたことが自慢らしく、技術論になると偉そうにしゃしゃり出てきます。人間の質によっては、乏しい経験が発想や思考を縛ってしまい、なまじっかな経験がかえって仇になる、ということがあると聞いていましたが、本当だと思います。
 さらに「パはお笑い野球」という人もおります。パリーグのスレッドに乱入してはパリーグを誹謗中傷することを生き甲斐にしているようですが、残念ながらパリーグとセリーグの球団の区別がついていない、野球のルールにも疎い、誤字脱字が多すぎる、語彙が少なくて面白くない、以外と小心者で律儀に返事する、頭がおかしくて精神科のお世話になっている、など数々の問題を抱えているようです。そのへんに課題がありますね。
 「関東G−BOY」という人は、ジャイアンツ以外のスレッドに出没してジャイアンツ以外のチームを誹謗中傷するコピペを貼っていくのですが、コピペにセンスがないしタイミングも悪いので、上記の連中に比べるとちょっと小物ですね。そのへん、イビジェカフェに常駐している「Gフォース」という人と、ちょっと通じ合うところがあります。ハンドルネームも似ていますね。


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