トラハタ時事新報(2002年開幕前)


最新時事新報へ戻る



1月13日(日)

島野コーチ、虎風荘改革
 島野ヘッドコーチは阪神若手選手の体格の貧弱さに業を煮やし、若手選手の合宿所「虎風荘」の徹底管理を寮長に要望。「とにかく栄養のあるバランスの取れた料理を食べさせてほしい」とメニューの見直しをはかり、さらに「若手選手がコンビニで弁当やスナック菓子を食うことがないよう、監視してほしい」との監視強化も。
 まあ、若手にメシをちゃんと食えということは、野村監督もさんざん言ってきたのだが、岡田二軍監督が甘やかしてロクな成果があがらなかったのだよな。深夜のコンビニで弁当を買い、そのままパチンコ屋に消えてゆく選手がいくらも目撃されているし。一番効果があるのは、コンビニとパチンコ屋にこのような貼り紙を貼らせることでしょうね。
「犬猫、暴力団員、阪神選手の立ち入りはご遠慮願います」

濱中は三種の神器でレギュラー確保
 濱中選手は去年52二塁打の新記録を作ったオリックスの谷選手と同じタイプのバットを注文。これを中距離打用とし、さらにホームラン用の重いバットも注文し、昨年使用していた安打用とあわせて三種類のバットで、三割二十五本の目標にチャレンジすることになった。ううむ、バットを代えてみたところでそううまくいくものだろうか。むしろ、「安打用の坪井、中距離用の桧山、一発屋の濱中」と星野監督に使い分けられてしまいそうな気もする。

ジャイアンツ工藤は滅私奉公宣言
 三年契約でジャイアンツ入りし、予定通り一年目は活躍、二年目は寝て過ごした工藤投手。今年はクビが危ないということで「肩の故障は公傷の認定を求めない」「大車輪で投げる。リリーフも辞さない。ワズディンはダメそうだし」と球団にコビを売りまくる。一方では「今年いい成績が残せれば、最後のチャンスでメジャーに挑戦してみたい」と、きっちり年俸吊り上げ工作の伏線を張っておくなど、世渡りだけはあいかわらず絶妙。


2月28日(木)

外国人戦線異常あり
 来日早々チンタラ調整で星野監督に怒鳴られたバルデスとムーアだったが、バルデスはすべての球が手元で微妙に変化するため「打ちにくい」と評価が急上昇。ムーアは紅白戦で最速145キロの速球と横手からの変化球を見せ2回を1安打と、こちらも上々の結果を出した。これに触発されたかカーライルも負けじと紅白戦で好投し、先発ローテーションの実績を強調している。いっぽうハンセルは急ピッチで仕上がり「リリーフだってできるぜ」とアピールしていたが、無理がたたったのか腰痛でリタイア。大本命ハンセルすら盤石ではない過酷な一軍サバイバルレースとなっている。
 いっぽう野手陣では、アリアスがいまいち。オープン戦、紅白戦でもホームランどころか安打も出ず、キャンプ最終日の紅白戦でようやく初打点というていたらく。代わって好調なのがエバンス。オープン戦では松坂から3ランを打つなど二年目の絶好調をアピールしていた。テスト入団の「タイソン」ことホワイト外野手は、変化球のボール球の見極めができるというのでかろうじて採用されたものの、まずは変化球を打って見せて、はじめてこの争いに参加できるといったところか。

今岡戦線異常なし
 オープン戦緒戦では殊勲のサヨナラ安打を放ち、「今年の今岡はひと味違うぜ!」とファンを喜ばせたゼブラ君。しかし翌日の試合では走塁ミスと走者を送れない凡打。やはり今年も、ひとつ成功したらふたつチョンボするゼブラは健在か。こういうやつを使ってたら、そら勝たれへんわ。

悩める濱中にオマリー助け船
 田淵コーチの「うねり打法」を伝授され、飛距離が大幅にアップするはずだった濱中。ところがミート率が大幅にダウンしてしまい、西武とのオープン戦9打数ノーヒット。ここでオマリー臨時打撃コーチが登場し、「タイミングが遅れている」などのアドバイスで打撃の修正をはかっている。オマリーに尻拭いさせるくらいだったら、いっそ田淵コーチを臨時にして、オマリーを正式な打撃コーチに雇ったら?


3月12日(火)

田淵おろし激化
 オマリー臨時打撃コーチが正式に阪神と契約し、特命コーチとしてずっと打撃指導していくことになった。ほとんどの選手がオマリーになびき、今や田淵コーチに残されたオモチャは濱中だけ。
 すっかり影響力の低下した田淵コーチの様子を見て、さらに溺れた犬を叩くべく立ち上がった男がいた。岡田二軍監督である。二軍でずっと可愛がってきた関本内野手を、期間限定とはいえ一軍に昇格。「今なら、濱中より上」と豪語する。
 いよいよ始まった濱中VS関本の代理戦争。これに濱中が負けるようなことがあれば、田淵コーチの威信は地に落ち、シーズン開始を待たずに退団の可能性もある。

片岡はまたお休み
 太ももを痛めてずっとお休みしていた片岡選手。ようやく痛みも消え、甲子園球場での対ロッテ戦に出場。ところが第一打席でいきなり右手首に死球を受け退場。開幕は微妙と伝えられる。打つ打たない以前に、出る出ないが心配になってしまった片岡選手に、ファンは「なあに、一塁ホワイトで三塁アリアスにすればいい」「ま、今岡の発憤材料になったからいいや」などと暖かい声をかけていた。


最新時事新報へ戻る