トラハタ時事新報(2000年8月)


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8月3日(木)


平尾負傷で今期絶望
 8月2日の中日戦で打球の処理を誤り、右手人差し指骨折。全治3週間。実は野に放たれた某元名古屋球団所属の狂犬に噛まれたという説もあります。この試合では中日の福留も死球を右足に受け骨折。こちらは単なるノムさんの「溺れた犬は叩け」戦略ですから気にしないように。

上原踏んだり蹴ったり
 ジャイアンツの促成栽培雑草こと上原投手は、7月2日の広島戦で太股を痛めてリタイア。あまりに暇だったので、7月27日に愛人(たぶんナイスバディ)を乗せて深夜のドライブに出かけ、車内でバックからしようとしたところ間違えて車をバックさせてしまい、後続のバイクに衝突、バイクの男性は重傷。そのため謹慎(ただしその間に練習とファームの試合は可。愛人は不可)を申しつけられていたところ、7月31日には愛人関係について報道陣に問いつめられ、逃げるように(いや逃げたんだけど)走って合宿所に戻ろうとしたところ敷居につまづいて転倒。右足小指を捻挫で全治十日と診断された。
 いやぁ、上原君、こんな見事な連続ボケができるなんて、やっぱり阪神に来るべきだったよ。巨人なんかじゃもったいない。

新庄選手そっくりさんビデオでひと儲け?
 新庄選手に似た男優の映っているアダルトビデオと新庄選手の写真を阪神球団に送りつけ、
 「新庄選手がアダルトビデオに映ってる。わいは阪神ファンやから言うんやが、このままでは選手生命おしまいや。そうならんよう、全力を尽くして各方面に働きかけとるが、それには金がいる」
 などと脅迫電話をかけていたふたりの男性が2日に逮捕された。写真が新庄選手公式ページから複写されたものかどうかは不明。
 またAVのタイトルが「待ってろ志保! 俺の赤バットは大器晩成」だとか「FAしたと思ったらAFしちゃいましたぁ」などという、スポーツ新聞見出し並のオヤヂギャグ炸裂ものかどうかも不明。さらに今後の阪神報道に対して一般スポーツ紙が「三ヶ月連続! 阪神、最下位放置プレイに泣く」とか、「ああナゴヤドーム十四連敗の恥辱責め」などのAVテイストを混ぜた見出しを作って行くかどうかも不明。
 ちなみに今日の新庄は、一死満塁の絶好の逆転機に矢野がスクイズ失敗して三塁を飛び出してしまったのはしょうがないのだが、三塁にすでに達している八木を無視して三塁に帰塁してしまい(ここで前走者の新庄に優先権が生じる)、八木タッチアウトの後意味もなく離塁して自らもタッチアウトされ、ゲッツーでチャンスを潰すという、ルールを把握していない素晴らしい恥辱プレイを敢行。もっともこれは新聞報道に放心したわけではなくいつものことですから気にしないように。


8月4日(金)


野村監督はやっぱり策士だった:阪神10−0広島
 昨年は春のせめぎ合いに疲れ切って夏から失速した阪神でしたが、今年は上位陣が張り切ってる春先は抑えて馬なりに進む。
 そして夏。読売の独走が決定的になった時点でスパート。
 目標を失って選手の体力と気力が尽きた横浜、中日。モチベーションは高いが投手陣高速回転でバター化している広島(しかも原料の一部は回収牛乳)。これら溺れた犬を叩いていっきに上位進出を目指す。
 読売はもはや対手とせず。敵はヤクルトだけ。
 これでAクラスを確保し、オフの進退問題を避けんとする野村監督の知謀。連続最下位なら文句も言われようが、八年ぶりのAクラスなら誰も何も言うまい。ああなんという策士。
 ペナントレースがつまらなくなってもいいじゃん。どうせ今年は最初からつまんなかったんだから。


8月8日(火)


野村監督・今日のイヤミ
(星野の連続KOに)「相手に慣れられた。今後を考えないと。起用法を再考? もちろん考えます。ファームとかじゃなく、道はひとつ残されているけど、出来るかどうか。具体的に? それはいえません」(とか言っておきながら二軍落ち。結局、出来なかったんでしょうね。ううむ、しかし、『道がひとつ』ってなんだろう。気になる。まさかサイドスロー転向? シュートを覚える?)

勝ちに不思議の勝ちあり:阪神3−2ヤクルト
 「連勝ストップ男」こと藪が好投したのが第一の不思議。特に今日のような、四位進出がかかった大事な試合には、必ず負けるのが藪の美学だったのに。ま、勝ちもしなかったし、きっちりペタジーニに一発を食らっていたが。
 第二の不思議は西川。近鉄でも使えなかった(ということはつまり前川以上)ノーコン男が、阪神ではきっちり決めてくる。147キロ出るなんて知らなかった。まあアレはスピードガンに問題があると思いますが。これで移籍初勝利。
 それよりも最大に不思議なのは、なんといっても桧山。ランナーいると打たない、ここ一番で打たない、飛距離出ないの「三ない君」が九回に起死回生の逆転本塁打とは、いったいどうしたことか。ここ最近の本塁打量産は、前半戦の「フェンスの前でお辞儀クン」から考えると信じられない。ステロイド増強か。それとも風使いと仲良くなったか。
 とりあえずこれで四位四位四位。滅多に使えない言葉だから今日のうち書いておこう四位明日になったらもう使えないかも知れない四位。

新庄が残留するこれだけの理由(夕刊フジ)
 「新庄はカネよりも目立つのが好き。巨人に移籍しても騒がれるのは最初だけ。松井や高橋に成績はむろん、存在感でも絶対勝てない」「ホームページを作ったのも、中田に憧れてのこと」「球団にはCMの話がいくつも来ている。新庄はCMに出たくてしょうがない。阪神の新庄だからCMの話が来るので、ロッテの新庄、西武の新庄ではローカルCMがいいとこ」
 ……ここまで見切られてる新庄君って……。

新庄残留へ「終身雇用」提示(デイリースポーツ)
 新庄を残留させたい球団は、五年契約に加え、引退後の身分保障も提示する動き。2015年には新庄監督誕生だとか。ううむ、しかし、「永久監督」と言われた人、阪神には五、六人いるからなあ。阪神の「永久」の定義は約三年。

ドラフト二位候補に読売の魔の手が(日刊スポーツ)
 早くも来ました。読売が当初一位で狙っていた中大の阿部捕手の評価が最近がた落ち。「打力はともかく、捕手としてのキャッチングやインサイドワークはプロでは通用しない。単に打てる野手なら、巨人は要らない」ということで、山村(九州共立大)に加え、阪神が山田に次いで狙っていた吉見(東北福祉大)を逆指名させようと動いてきた模様。あかん。また負ける。

上原、カブトムシで心のリハビリ(デイリースポーツ)
 謹慎処分が解けた読売の上原が報道陣のインタビューに答えた。謹慎中、宮田投手コーチがカブトムシを贈ってくれたので、それをじっと見つめていたそうな。暗い。暗すぎる。宮田もなに考えて贈ったんでしょうか。やはり事故のとき、「お母ちゃん、どーしよー」と泣きべそかいて電話していたことから、精神はお子ちゃまだと判断したのでしょうか。そんな上原は「全部オスなんですよ。メスがいないのが残念です」と、愛人に対する性欲だけはすっかり大人なところを見せていた。

 「優勝請負監督を採点する」を更新しました。


8月9日(水)


野村監督・今日のイヤミ
(塩谷の守備について)「目をつぶって塩谷しかないでしょ。他に誰か守備固めがいるか」(ハートキーより、打つだけマシか……)
(四位浮上に)「順位を頭に入れて戦う段階じゃない。あくまでも実戦主義で」(四位の翌年は優勝してたからねえ)

フランクリン、解雇濃厚(日刊スポーツ)
 8日に検査を受けたところ、右手首軟骨がまたも炎症。どうやらまたも長期離脱のようだ。手首の故障はもはや慢性化しており、シーズン終了後の解雇はほぼ確実。つーわけで、残るのはタラスコとハンセルのふたりだな。

ところが奇蹟か神懸かり:阪神8−7ヤクルト
 せっかく初回に2点もらいながら、ラミレズがいつもの調子で4点を吐き出したのはいつものことで。
 せっかく再逆転しておきながら、中込がボコスカ打たれてまたも逆転され、「ああ今年の中込は違う、と思ったら必ず裏切られる」と痛感したのもいつものことで。
 ニュー桧山の誕生だ、とファンを驚かせた桧山が、すっかり元の「とりあえず振っとけ桧山クン」に戻っていて、「ああ今年の桧山は違う、と思ったら以下同文」というのもいつものことで。
 逆転一発マンこと福原が池山に食らって2点差にされたのもいつものことで。
 でもなんで九回に大豊が起死回生の同点弾を打ったりするのですか。なんで延長戦で好調本間を攻めて逆転し葛西が逃げ切ったりするのですか。
 なんにせよ、たった一回の失敗にビビって高津を出しそびれた、若松監督のチワワっぷり采配に感謝。


8月11日(金)


野村監督・今日のイヤミ
(7回、川尻を降板させて)「左打者への攻め方が、ワシとしては不満やった。無難に、無難にいって最後に打たれる」(いくら神宮が狭いといったって、副島に連発されるというのは滅多なことじゃ出来ません)
(後半戦、逆転勝ちが多いことを聞かれて)「前半戦がどうかしとった。先取点取られたら勝てないなんて……」(どうも野村監督は、前期後期制に向いてるような)

「自分さえよければよかった」を探しに:阪神3−2中日
 巨人の自滅だけが望みをつなぐペナントレースをよそに、独自の幸せを探す旅(通称ロード)に出た阪神。中日やヤクルトなど弱い者を苛めて結果を出していたが、今日も希望の糸が切れた中日を餌食に。ハンセルは初回に2暴投などで2点を失い危なっかしいピッチングだが、中日打線がなんの目標もなく打ってくれたおかげで6回をこの2失点のみ。そして今日も終盤に大豊の同点弾、矢野の逆転弾が飛び出し、伊藤、西川、福原のリレーで逃げ切った。
 なんだか中日は、ひとごとながら可哀想になってくる有様。こんな中日に勝つなんて、レイプされて呆然としている娘に痴漢行為を働くような卑劣なことだという気がしてくるが、まあ娘さん、狂犬に噛まれたと思って諦めなさい。


8月13日(日)


野村監督・今日のイヤミ
(11日、1点差でかろうじて逃げ切って)「野球は怖くないけど福原は怖い。福原のことは聞かんとってくれ」(それでも福原を使う。饅頭怖いですか?)
(12日、修太のエラー&併殺打に)「今日は修太がポイントになったな。中込はワンアウト取るのも大変なんだから、あんな平凡なゴロ取ってやらなアカン」(中込ですからねえ……)
(初回、2死1、2塁で初球を打ち凡退の根本に)「初球からあんな難しい球に手を出して……。1球見逃せば、余裕も出てくるのに。相手の気持ちになって野球をやってない。自分の都合ばかり考えてる」(TOP野球やID野球なんて、皆目分かりませんと豪語した男ですからねえ)

福原怖い、遠山はもっと怖い:阪神3−6中日
 「福原は怖いので使わん」と決心したのか、7回まで湯舟の好投で3−1とリードしていた試合、7回に1点差に詰め寄られると、8回には伊藤、遠山を投入。ところが伊藤がランナーを溜めたところで遠山が立浪に決勝タイムりーを打たれる。代わった藤川も二者連続の死球で押し出しというムチャクチャな出来。これってスナイパー要員として再教育の途中ですか? 
 最終回も大豊、矢野の連続安打で粘るが、けっきょく逆転負けで四位再浮上の夢も断たれる。だんだん粘りが間に合わなくなってきた。またこのままずるずる負けがこんでいくんだろうな。
 ともあれ、ハラハラドキドキの福原と問答無用で打たれる遠山の差が出た試合であった。


8月14日(月)


野村監督・今日のイヤミ
(遠山が立浪に逆転打を浴びて)「あの場面は歩かせる手もあったが、歩かせて次に出す投手といったら、葛西しかおらんからなあ。矢野は内角を要求していて、攻めとしては間違ってないんやが、そこで真ん中に球が行くようじゃ……今年の遠山はコントロールが悪い」(去年の遠山が良すぎたんだと思います)

諦めが早すぎるよ(日刊スポーツ)
 13日のスカウト会議で、高校生としては七尾工の森投手、敦賀毛比の内海投手、春日部共栄の中里投手、柳川の香月投手、浦和学院の坂元投手、桐生一の一場投手をリストアップした。またドラフト一位で山田投手を、二位で川鉄千葉の藤田投手を逆指名させることに尽力することを確認した。(デイリーでは二位は立命館の平本投手と書いていた。どっちなんだ)こないだまで二位だとほたえていた吉見投手、読売が手を伸ばしてきたらさっそく撤退ですかい。敵前逃亡は死刑だぞ。ああ情けない。こりゃ一位の山田も、ダイエーにさらわれると見た。まあ、今から、「勝算も何もない。何が何でも」と、負けを自ら表明してますからね。今年もダメだこりゃ。

矢野FA移籍のこれだけの根拠
 「新庄はFA宣言して残留、矢野はFA移籍」という説が根強く語られている。つまり阪神球団は新庄移籍阻止のためにプロジェクトチームまで組んで流出阻止に躍起になっている。これに矢野が反発した。この二年、阪神への貢献度は新庄より俺が上だというプライドがある。加えて、新庄に五年契約七億だとかボーナス三億だとか、噂されている金額を張り込むと、とてもじゃないが矢野へは金が回らない。年俸一億、ボーナス同額が矢野残留の最低線だろうが、そこまで出せるか。プライドと金銭の両面で傷つけられた矢野は読売のオファーに乗り、年俸二億で移籍。とまあ、こういう筋書きだ。捕手としては村田や杉山に勝つのは簡単だし、高給で五年間はレギュラー保証となれば、乗らない手はない。そしてまた、阪神球団の崩壊は近づく。カツノリレギュラーかよ……。


8月16日(水)


野村監督・今日のイヤミ
(後半戦五割、四位進出の目標を示して)「セリーグがどうのこうの言うより、ウチは阪神ファンに喜んでもらえる試合をしよう。よそのことは考えずに目先の一勝にこだわる」(そんな、あからさまに言ってはダメですってば)
(巨人戦完敗に)「巨人は抑えなアカンし、打たなアカンし大変や。おまけに作戦も見破らな。高橋のエンドランはミエミエやったし、防がんとな……。巨人は余裕があるからやりたい放題や。プレッシャーがない」(まあ巨人戦は適当に流して、あとの試合で勝ちましょう)

野村阪神、四位狙いに手応え
(夕刊フジ)
 などとマスコミにも読まれてしまって大丈夫? まあ、最近の試合ぶりを見てりゃ、勝ちやすいとこから勝ってるのがミエミエですよね。対巨人、まるでやる気がないですもんね。やられ放題ですもんね。試合じゃないですもんね。まさか、本気でやってこれじゃないですよね。それじゃ哀れですもんね。

新庄、有料会員専用ページで爆弾発言予告
(日刊スポーツ)
 なんでも、有料ページを新たに立ち上げ、そこでFAも含む進退について宣言するとか。ま、有料ページはおろか、普通のページでもIDとパスワードを要求されるので入れないんですけど。やっぱり、ナルシーのページだけに、荒らしが入ったんですか? 新庄さん。


8月17日(木)


野村監督・今日のイヤミ
(2回6失点の川尻に)「技巧派なのに本格派のピッチングやってる。139キロ、本人 にとってはたいした速球なんだろうが、打者にとっては打ち頃」(勘違いして球歴六年……ハァ)
(井川、山岡、藤川で6失点)「気楽な場面でいいチャンスなのに……話にならん。 希望がもてん。光が見えん」(こんな若手、使ったって伸びるわけありませんってば)

ファームでは中日にマジック8
2位の阪神は3.5ゲーム差で、ファームV3は難しい情勢。イースタンは読売が独 走態勢で、一軍ではかなわなかった直接対決がファーム日本選手権で実現するか。いっそ星野監督、二軍で采配を振るっては? あ、野村監督もそうか。

目が腐るような試合とはこのことか:阪神3−4読売
 ねえ、この三連敗、ノムさんお得意の「死んだふり」だよね(微笑)? ボロボロに弱いとこ見せておいて油断させ、来年に備えてるんだよね(こめかみに青筋の立った微笑)? まさか、本気でやってなんかいないよね(歯ぎしりをしながら微笑)? 本気でやって、あんな目腐れ試合なんて、プロじゃないよね(目が笑っていない微笑)? そんな選手だったら、生きてる値打ちないよね? 死んだ方がましだよね? 死ぬよね(殺気をたたえた微笑)? 死ぬよね? 死ぬよね?


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