トラハタ時事新報（２０００年６月）
６月１日（木）
すいませんねえ。家庭内のゴタゴタで更新できない間に、いろいろあったみたいで。
とりあえず遠山→葛西→遠山→葛西という継投策を「野村監督の名作戦」と褒め称えるか、「草野球並みのプレー」と選手層の薄さを責めるべきか、悩んでおります。少なくとも、吉田、藤川、ミラー、吉野らに「役立たず」の烙印を押していることだけは間違いないですが。まあ、米内連合艦隊司令長官・山本機動艦隊長官を実現できなかった日本海軍よりは決断力ありますが。
雨で一試合流れて本当によかった：阪神１−９横浜
一番レフト坪井、二番ショート吉田、三番セカンド今岡、四番ファースト大豊、五番サードハートキー、六番キャッチャー矢野、七番センター桧山、八番ライト松田……。
ウェスタンで優勝狙うつもりですか？ まあ、今年は打撃陣に給料払う必要はないな。打撃のみのトラハタ査定では、坪井三千万、新庄と矢野二千万、田中と平尾とハートキーとタラスコ千五百万、大豊ゼロ、バトルと広沢と今岡マイナス五百万、桧山マイナス千五百万。
杉山と吉田剛・西川（近鉄）のトレード
吉田は昔から阪神がほしがってた選手。守備は安心できるし、小技も（近鉄にしては）そこそこやれるから、二番に定着するかも。むろん、今岡が二軍落ちすることに間違いない。そのために呼んだ選手だもの。西川はノムさん好みの左のワンポイントだが、どうなんでしょうねえ。本当は桧山を二軍落ちさせるために村上が欲しかったらしいのだが。
阪神は五輪に主力を派遣しない方針（時事通信）
えっ、阪神に主力選手なんていたの？！ ここだけの話、新庄だって五輪に出たら守備固めがやっとだよ。それも井出の次。
６月２日（金）
どうせ打たないんだから守備でも固めるか：阪神２−３広島
ええと、うーん、どうしても思い出せないことがあります。誰か覚えている人がいたら教えて下さい。どうかお願いします。
点を取るって、どんな感じでしたっけ？ なんだか、とっても素晴らしいことだったような気がするのですが。ねえ、点を取るってどういうこと？ ねえ、送りバントを決めるのって、気持ちいい？ どうなのゼブラ？
あったらすごいセレナーデ
阪神でそんな恐ろしいことが あったら怖いよ
あったら怖い あったらすごい あったら首位のセレナーデ
野村監督のえびす顔 苦虫噛みつぶす松井コーチ
後輩に気を使う 中込
吉田の 無四球試合
打席で力を抜いている 大豊
チームのまとめ役となる 新庄
内角シュートを要求する 山田
パワーのある ハートキー
夫人の出産で頑張るハンセル
自信たっぷりのミラー
力づくでレフトスタンドへ 本塁打を放り込む的場
あったら怖い あったらすごい 初球バント成功する今岡ぁぁぁぁぁ
竹内と根本（日ハム）もトレード
根本は今年２７歳の左バッター。昨年は三塁手または外野手として７１試合に出場。打率．２８７。つまりは、ハートキーはもうダメ、バトルも昇格させる気にならん、濱中は問題外ということですね。しかし阪神って、ホント、「安物買いの銭失い」の見本みたいなところですね。
６月３日（土）
野村監督・今日のイヤミ
（今岡のバント失敗に）「今岡って、あんなにバント下手だったっけ」（いまさら気づきましたか）
（松田の前に飛んだライナーがヒットになったことで）「ミス？ あれはミスか？ ミスやないだろ……」（あれをミスにしたら阪神選手ミスだらけということなのか、それともミスでなく単なる力量不足と言いたいのか）
一軍と二軍全員取り替える噂あながち嘘ではなくて：阪神２−１広島
おまえら新庄がいないと点取れんのか。
ゼブラ記念日
「駄目だね」と話しかければ「駄目だね」と答える松井のいるやるせなさ
バントしかできぬ選手のつまらなさ知りつつ君にそれを求めり
走者出てバント命ずればたちまちにポップフライで野次流れだす
あなたにはあなたの人生あるもんね見て見ぬふりで二軍に落とす
何してる？ 何考えて野球してる？ 問いだけがある選手は抜け殻
いつもより一分早く球場に着く一分多く君のことぼやく
今日までは一緒にいたい心だけベンチに残し落とす二軍へ
良い頃の記憶はどこか曖昧でいつでもゼブラいつだってゼブラ
イマオカマコト革命
簡潔に君が不要と思う夜守備とか打撃とかではなくて
天才と呼ばれて長き年月をかっとばしたら二軍へ落ちる
試合に出ずベンチで過ごす夜ありてこれも見事な作戦と思う
ゲッツーとバントを失敗することの間にただようような気持ちで
君のいる打線思えば打の字が今宵むなしく溶けてゆくなり
東出が君に似てると話したら不吉なことを言うなと泣いた
ストライクを見逃す横顔見ておればさしこむように「殺す」と思へり
６月６日（火）
投稿日時：2000/06/06 13:14
投稿者 ：森田ばあかね（ネット倫理のため、仮名とさせて頂きました）
タイトル：今日から軽く三連勝ですね。
今日からの３日間で、貯金が３っつ増えますね。
選手の皆さん！、気軽な気持ちで頑張って下さい。
毎年、定位置の虎さんチームの選手の皆さんは、
もっと野球を勉強してください。
負けるにしても、
プロとして恥ずかしい試合にならないように、
一生懸命頑張って下さい。
（読売巨人軍公式掲示板より）
……私は今日初めて、本気でメールボムを送ってやろうかと思いました。
てめえみたいな腐れアマがいるから、俺は巨人ファンがでぇぇぇぇっ嫌いなんだよっ！ テメエのとこの監督にも、もっと采配を勉強して、くだらねえ投手交代で勝ってた試合落とさないよう、よく言い聞かせとくんだな！
この世のすべての球団の借金を背負ったキリストのような気高き男、それが阪神：阪神０−いっぱい読売
……ぜいぜい、落ち着こう。
もはや大豊や広沢には頼れない、頼れるのは新庄だけだ！ てなわけで今日は若手主体の打線。坪井、平尾、ハートキー、新庄、矢野、根本、松田、吉田剛と並んだ打線で天下の読売巨人軍に挑む有様は、まるでガットリングガンやシャープス銃で完全武装した雲霞のごとき薩長部隊に白刃で挑みかかる白虎隊を見ているようで、見てて涙が出てくるよ。しくしく。
それにしても根本は、移籍早々こんな闘いの渦中に放り込まれてかわいそう。何というかまるで、タイムスリップしたら長篠の戦いの武田部隊最前線に配備されてしまった現代人、という感じですな。
ああ星野二失点……根本の拙守……吉田のフィルダースチョイス……星野プロ初ヒット出たと思ったら走塁失敗……マルティネスホームラン……もういい。もうどうでもいい。勝手にやってろ。お前らもこんな姿、見てもらいたくないんだろ。恥ずかしい試合になっちゃったよ。（号泣）
ニール獲得の噂
大豊が先天性力入りまくり打席金縛り三振症候群、広沢が老人性無気力チャンス潰しまくりゲッツー症候群兼くそエラー性ピンチ作りまくり症候群、という不治の難病にかかってファースト四番がいなくなってしまった阪神。そこで「守りは目をつぶるから打てる外人を」という開幕前の野村構想とは一八〇度転換した場当たりな七人目外人獲得構想が持ち上がってきた。とはいってもバトル、タラスコ、ハートキー、ハンセル、ラミレズといったナイスでキュートな外人を排出輩出したケニー野村人脈にはハナクソほどの信用も残っていないため、オリックスで仰木監督と喧嘩して二軍で飼い殺されているニール選手に白羽の矢が立った。むろん、ロペス選手の大活躍を見たフロントのオリジナリティ溢れる大英断に決まっている。ビバ二番煎じ。
オールスターファン投票の怪（夕刊フジ）
いや、清原のセリーグ一塁手部門五位は不可解だけど、「パソコンおたくが冗談で入れたのでしょう」とまでは言わなくてもいいんじゃないか、コミッショナー事務局さんよ。他にもセリーグ一塁手部門で十位遠山（阪神）、パリーグＤＨ部門十一位松坂（西武）、パリーグ投手部門七位山村（近鉄）、セリーグ捕手部門九位ディンゴ（中日）なんてのがあるんだし。これらに比べればパリーグ投手部門二十八位のイチロー（オリックス）なんて普通だよね。
６月７日（水）
あかん、そろそろ現実逃避して神懸かりモードに入ろうとしたら、公式掲示板ですでに神がかっている人々が多数。「これから１０連勝する」ですか？ 「今のスタメンがベスト」ですか？ うーん、神様強すぎ。
ひみつ日記
６月２日
甲子園に行った。
バント失敗した。
ノムさんのイヤミを食らった。
今岡が二軍落ちを食らった。
にんとも。
６月７日
東京に行った。
煙が出るほど打たれた。
江藤に３ランを食らった。
メイに完封を食らった。
しくしく。
みたいな夢の借金生活が満喫できる「ポストペット・イヤな餌セット」貴方もいかがですか？ （頼むよ今日はオレの誕生日なんだよこんな日まで悲しみで塗りつぶさないでくれよオレにささやかな市井の幸せってやつを少しはくれよ）
６月９日（金）
野村監督・今日のイヤミ
（メイのビーンボールに対して）「あれはボールという武器を使った。そういうこっちゃ。許されない行為でしょ。抗議？ すべきだったけど……」（なるほど、それで素手の大西より武器使用のメイが重罪なわけか。わかりやすいなあ。それにしても、なぜその場で抗議しなかったかが気になる）
（薄氷の勝利に）「あっさり負けて難しく勝つのがウチの野球やからな」（とほほ）
（遠山の神通力消える？ の声に）「継投については喋らさんといてくれるか、理想が高いから……」（しくしく）
ビーンボールのメイに出場停止１０日間の刑
しかし何だね、ジャイアンツにはいるとなんでみんな清原とかガルベスみたいになっちゃうのかね。暴力的体質って奴かね。
暴投のメイと暴言のロッカー、日米はこの両人に掻き回されつつあるのかもしれませんね。ここで本領発揮とガルベスが燃えるか、佐々木がブチキレするか、予断を許さない雰囲気が球界には立ちこめております。
ひっそりと木田が帰国
メジャー挑戦に失敗した木田選手がデトロイトタイガースを放出され、オリックスブルーウェーブに復帰することが決まった。出たときも野茂の移籍に隠れひっそりした旅立ちだったが、帰ってくるときもメイ事件の陰に隠れひっそり。いっそ復帰登板でメイの真似しますか。それじゃ永久追放だってば。
６月１３日（火）
やっぱり新庄でないと勝てないのか：阪神５−２中日
星野のことがだいたいわかってきたぞ。彼は「四球をきっかけに崩れる投手」なのではなく、「四球を出すようになったらもうお終いの投手」だったのだ。交代正解。しかし中込が出て満塁になったときはどうなることかと思ったが、あまりに真ん中の絶好球のためゴメスが打つに違いないと思いこんだランナーが飛び出してアウト。ほっ。この後は中日の二戦級投手から珍しく追加点を挙げ、葛西が締めて勝。
プロアマ協約違反で読売と九共大に処罰
九州共立大が１０日の川崎ジャイアンツ球場で練習を行ったとき、読売の宮田コーチに指導を受けた事実が発覚し、九共大の中里監督が謹慎処分、ジャイアンツの宮田コーチが厳重注意を受けた。ドラフト候補の山村囲い込み運動の一環かという噂はともあれ、水野でなく宮田コーチを選んだあたりさすが中里監督は慧眼。
出場停止処分のメイ、１５日の二軍戦に登板
これを聞いたガルベス、「メジャーでは出場停止の選手は、練習はおろかロッカールームに入ることも許されない。日本の野球じゃ出場停止でも試合に出られるのか」と当然の疑問を呈す。どうやら傲慢ワガママ菌はガルベスからメイに移動したと思われるが、同時に「人の将に死なんとするときは、其の言うや善し」という論語のことばはやはり真実なのだなあと感じられることではある。
そのメイ事件で遅延行為パッシング
「打席を外したりする遅延行為は見苦しい」「メイが怒るのも無理はない」ですか、ハア……。ううむ、「強姦されたのは肌を露出した服を着ているからだ」という論理に似てますね。
新外国人は自薦他薦
日ハムのフランクリン選手は怪我の治療を終えて１２日、日本に戻ってきたが、「神宮ではたくさんホームランが打てると思うよ。甲子園は広いけど打てると思うよ」と、もはや心はセリーグにあることを表明。
いっぽうニールは１１日のサーパス−阪神戦で本塁打を放ち健在ぶりを見せつけた。この試合では今岡も二本の３ランを放ち、早期昇格かとファンを怯えさせた。
いっぽう阪神球団は「今年はもう外国人獲得はない。来年に向けて大型大砲を探してゆく」とつれない返事。ああ、また大型大砲獲得→守備下手、三振ばっかり→ミートの巧い小物を獲得→打てない→大型大砲獲得、の無限連鎖が続くか。
６月１４日（水）
新庄が単打では勝てないチームっていったい何様なんだ：阪神０−４中日
今日の広沢は六番ファーストに座り、チャンスで三振、ファーストゴロをどこに投げていいかオロオロする間に三塁ランナー生還と、自分の仕事をきっちりと果たす。九回には代打根本が送られる体たらく。九回遅い。頼むから広沢みたいなヘボを使うなぁぁぁっ！（今岡追放に続く広沢パッシング開始宣言）だって根本の方が百億倍マシなんだもん。
それにしても好投の吉田に代え「代打カツノリ」で甲子園を揺さぶった怒濤のブーイングを「甲子園は複雑な反応です」と片づけたＢＳのアナウンサー、偉い。
工藤のクチバシ口は爆発寸前（夕刊フジ）
「オレのトレーニング法？ くだらねえこと聞くなよ。たまにはスポーツ医学の先生にでも取材してからマトモなことを聞きやがれ！」などとタコな新聞記者に噛みついたり（基礎知識のないタコな新聞記者って多いんですよミスターの追っかけ女とか）、「何で打線が固定しない？ オレに聞くなよ。監督にどうしてオーダーをコロコロ変えるのか聞いてみろよ！」などとまっとうな監督批判をしてみたり（やっぱタコ記者だから直接は怖くて聞けないんでしょう）、もはや工藤の舌禍事件は爆発寸前といった感じなのですが、それよりもミスターの「工藤は、かもめのジョナサン。群れません」（お子さまのための注。「かもめのジョナサン」はリチャード・バックの小説。１９７４年発行され、それまでの出版記録を破る大ベストセラーとなった。まあだいたい小説版「およげ！たいやきくん」と思ってもらえばよろしいかと）という言葉にあんた一体いつの時代に生きてますかと聞きたいような気が。
新庄の目標はＣＭ出演？（夕刊フジ）
四試合連発ですっかり調子に乗り、「何かをつかんだ」（つかんだと思ったら手からすり抜けていった一流半選手がこれまで何百人いたことか）と豪語。完全に四番打者が板に付いた（だって他に誰もいないんだもの）新庄であるが、目標はオフの結婚、年俸一億、そしてＣＭ出演だそうな。オートバックスやサンガリアではもはや不満なのか新庄。くそまずい発泡酒を飲んで「だから勝てねえんだ」などとジョニー黒木のように言われたいのか新庄。ミスターのように健康飲料やセキュリティのＣＭで老醜を晒したいのか新庄。松井や高橋に見てて恥ずかしくなるような棒読みで勝りたいのか新庄。松坂みたいにさんざんへっぽこディレクターに出来の悪いＣＭでいじり回された挙げ句弊履のように捨てられたいのか新庄。大丈夫、噂通りにオフにＦＡ宣言して巨人入りすれば（以下検定により削除）
６月１５日（木）
たまにはこんな試合もいいよね：阪神１２−６中日
昨日の失態で広沢が二軍落ち（広沢パッシングの成功）。代わって一軍昇格した八木が一塁に入り、同点２ランと突き放す３ランの２本塁打。甲子園の観衆は「ファーストの選手がチャンスで打つのを二ヶ月ぶりに見た」と大喜び。
その後も吉田の逆転の２ラン（阪神初本塁打）、ハンセルの幸運なイレギュラータイムリーとクリーンヒットタイムリー、東出との禁断の愛に燃えるゴメスは八木とも浮気、新庄は笑いながら送りバントを決めるなど、やりたい放題。三番手吉野の乱調で４点を失ったものの、まあ危なげない試合といってもよかろう。溜まりに溜まったフラストレーションがいっきに抜ける試合でした。
６月１８日（日）
新庄オフィシャルホームページ、ついに開局！
なんかすごすぎ。ネタにしてくれと言っているようなもんですな。お前はナルシーか、なんで写真集なのにユニフォーム姿が後ろ回しやねん、何の仕事をしとんねんなどなど、ツッコミどころ満載。「みんなに鳥肌の立つようなプレーを、絶対に見せるんでヨロシク！」とのこと。ああ膝の皿が割れたんじゃないか、筋肉切れたんじゃないか、などと鳥肌は立たせないでね。
駒田が試合途中に無断帰宅（時事通信）
横浜の駒田選手が、１８日の対広島戦で、代打を出されたことを不満として試合途中に無断帰宅した。権藤監督は、「野球は九人でやっているわけではない。駒を動かす権利は私にある」と不快感を露わにしたが、駒田選手は「球団には迷惑をかけるが、ボクの気持ちになって考えてくれ。なんで二千本安打直前の選手が、一介の投手コーチに交代を告げられねばならんのだ」と語っており、内紛の根が深いことを明らかにした。駒田、阪神に来い。一割台になるまでは代えられないぞ。
６月１９日（月）
実力で負けている（by新庄）チームを応援したってしかたないよね。