トラハタ時事新報(1999キャンプまで)
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11月21日(土)
 昨日行われたドラフト会議で、阪神球団は5人の選手を指名しました。
 当局はこの人数のあまりの少なさに危惧の念を抱いたことを報告します。
 広島は8人も指名したのですよ。
 事前の新聞での阪神の指名予想としては、
 1)藤川 2)金沢 3)福原 4)金川(山陽高) 5)部坂 6)寺田
 でした。
 実際は、
 1)藤川 2)金沢 3)福原 4)部坂 5)寺田
 で、4位指名予定の金川を横浜に3位で取られた以外は、そのまんまでした。
 会議後の野村監督談として、
 「読売が5位で酒井投手(矢上高)を指名したらリストに挙げた選手がすべて消えた」
 とのこと。
 ひょっとして、選手リスト、10人くらいしか挙げてなかったんじゃあございませんか?
 それはスカウト、編成会議の、大いなる怠慢であると、当局は厳重に抗議します。
 関大一高の久保投手はノンプロ希望、川内高の木佐貫投手も進学希望ですが、駄目でもともと、指名してみたらよかったんじゃないですか?
 ノンプロNO1遊撃手の田浦内野手(川崎製鉄千葉)という手だってあったんじゃないですか?
 安部はどうですか?八馬はどうですか?長田はどうですか?野田は駄目ですか?
 教えてください。

 新人獲得には金がかかる、と言うことは確かです。
 下位の高校生といえど、契約金と年俸で5千万円は必要でしょう。
 それに比べ、オリックスの清原投手。
 自由契約選手をテスト入団させると、せいぜい3千万円です。
 しかも、そこそこ働くのは保証付き。
 しかし、これはあまりにも先を見ない、目先のことしか考えていない大阪商法、と言われても仕方ないでしょう。
 あの、貧乏で貧乏でどうしようもない広島だって、8人指名したのですよ。


11月27日(金)
 オリックスの三輪田スカウトが投身自殺。彼はドラフト1位、新垣の担当で、自殺の原因も新垣の交渉拒否を苦に病んでのことではないかと思われる。
 これで新垣が一方的に悪者にされてしまわなければいいのですが。
 オリックスが指名するのも自由、新垣が拒否するのも自由、そしてスカウトが自殺するのも自由。だれも、何を責めることもできるわけがない。そこには悪者も善人もいないのですから。
 …といった真面目な感想とは別に、まっさきに私の脳裏に浮かんだのは、
 (「アストロ球団」の、誰だったかなあ、あいつがピッチャー殺し。「侍ジャイアンツ」の太刀風兵庫はキャッチャー殺し。そして…沖縄水産の新垣は、うぷぷ、
 スカウト殺し
 ああ、俺って人非人。


11月29日(日)
 三輪田問題で読売新聞が鬼の首でも取ったように「ドラフト撤廃!」とはしゃぎ廻っているのは、吐き気すら覚える醜い有様です。
 三輪田氏自殺はあくまで特殊ケースとして処理すべきで、一般論まで拡大するべきではないでしょう。スカウトが全員自殺、入院しているならともかく。
 野村監督がドラフト改革案を提案していますが、その骨子(1)完全ウエーバー制はともかく、(2)FA制度廃止は逆効果ではないかと思います。
 むしろFAの制限を緩くして、レギュラー(またはローテーション)入り5年後くらいにはFAできる制度にした方がいいのではないかと。
 そうすれば松阪も、西武で5年働けば横浜に行ける。まだ23歳。10年間は憧れのチームで働けるのです。
 今の制度では、ロートルのポンコツになってからしか意中の球団に行けない。そこが問題だと思うのです。
 FA年限を5年としたのは、私の思うところ、やはりスターは同じ球団にある程度は居着いて欲しい、というものです。
 Jリーグやメジャーリーグのように選手の移動が激しすぎると、選手、そして球団にも愛着がわきません。
 やはり広島の江藤、ヤクルトの古田、日ハムの片岡、など、選手と球団が結びついて欲しい。工藤だって数年間在籍してダイエーの工藤になったし。


12月2日(水)
 松阪、西武入りへ傾く。
 そりゃそうでしょうな。同僚みたいに無礼だとかスカウト殺しだとか感謝の気持ちがないとか散々書かれてノイローゼ、お粥半分食べて下痢、なんてことにはなりたくないもんね。


12月3日(木)
 今週の週刊ベースボールで、公式戦の成績を入手。
 詳しいことはもっと細かいプロ野球機構発表の記録が出てから、「数字で検証する98年の阪神」というコラムを出すつもりだが、今日はさわりだけ。
 まず、特筆すべきは桧山。2年連続で三振王を争い、惜しくも江藤の103におよばない101(松井と並ぶ)で終わったが、松井、江藤は全試合4番に座っての成績。それに比べスタメン落ちも多く、少ないチャンスをものにして数を重ねた桧山の成績は特筆すべき。
 打席数では江藤475、松井487に比べ、桧山は398。つまり、江藤は4.6打席に1回、松井は4.8打席に1回の三振に対し、桧山はなんと3.9打席に1回の三振である。
 ホームラン1本あたり何回三振しているかを計算すると、28本の江藤は3.7三振に対し1本のホームラン。松井は3三振に1本。桧山はなんと6.7三振で1本のホームラン。つまり、桧山はセリーグでダントツの、間違いなく三振を楽しめる選手だということ。
 中込も凄い。最多敗(13敗)を143イニングという、規定投球回数ぎりぎりで達成している。11イニングで1敗という計算である。負け星2位の伊藤とミンチー(11敗)は、1敗するためにはそれぞれ14.4イニング、22.3イニング必要であるから、いかに中込が効率よく負けているか分かるだろう。
 阪神はこういった素晴らしい記録で一杯です。次回をお楽しみに。


12月4日(金)
 坪井、2回目の契約交渉で3500万円(推定:1回目と同額)でサイン。
 単に「1回保留してみたかった」らしい。確か、昔同じ理由で保留した変人がいたと記憶する。ああ、また野村監督の「天才呼ばわり」が増幅されそうだ。
 ちなみに昨日の桧山は900万マイナスの5100万円、中込は600万アップの4000万円と明暗を分けた。
 川尻は1800万アップの6300万円を保留。本人は8000万円当たりを狙っていたらしい。しかし、中込といい川尻といい、阪神投手陣はもともとが安いなあ。
 中継ぎで酷使された葛西と吉田がともに400万円マイナス(2人とも保留)というのは気の毒。

ドラフト1位の藤川、登録名は「球児」に決まる。
 うーむ、イチロー嫌いの野村監督のこと、やはり、「藤川でいいんじゃないの」と反発したとか。しかし、自分とこも「はた」なんて選挙ポスターみたいな奴、名前そのものの「カツノリ」なんて奴がいたけど…

 ダイエーのスパイ疑惑事件には各界から意見が喧しいが、はっきりするまで控えておこう。
 野村監督の「厳罰を」発言に横浜の佐々木が「あんたこそやっとったやんけ」と突っ込んだが、ああた、野村さんはやってたことを堂々と著書に書いているのだから、無駄ですよ。野村監督の言によると、「昔はやっていたが、今はやっていない」とのことだが…
 しかし、佐々木といいオリックス代表といい、「あんたとこやってるやろ」「そう言うあんたとこが一番怪しい」と、なんともはや低レベルな水掛け合戦。情けないわ。
 ともあれ、この事件で最大の疑問というのは、
 1)スパイまでやっておきながら、何故あれほど勝てなかったのか?
 2)ここまで評判が悪いというのに、なぜ高校球児にだけは人気があるのか?
 ひょっとして、新垣のノイローゼの原因というのは、これかも…
 「オリックスの熱望を拒絶までして、三輪田さんを自殺までさせて、大学進学までして4年間を浪費して、そこまでして入るべき球団なのか?王に潰されるか干されるかするためだけに?入団の翌年には身売りされるためだけに?開幕のホーム主催権を譲れとダダこねて笑いものになるためだけに?サイン泥棒のインチキ野球と蔑まれるためだけに?」という恐ろしい疑惑が、心に芽生えてしまったのかも…


12月6日(日)
「横浜・佐々木は野球バカ」野村監督談
 うーむ、こう当たり前のことを言われても、なんともはや。そもそも「野球」を前に付ける必要がないくらいなんだから。


12月8日(火)
阪神、ノムさん人気でグッズ続々発売
ノムさん目覚まし時計なら欲しいなあ。
 指定した時間にノムさんの声でささやく。最初は、
 「オイ、起きなあかんやないか…」程度の小声だが、5分後には
 「だいたいな、言われな起きんちゅうのは人生に対する姿勢が…」とぐちぐちボヤきだす。
 さらに5分後には「銀座のクラブ『菫』で明菜ちゃん口説いたこと、奥さんが知ったらなんて言うやろなあ…」などと秘密を曝露し始めるので、これで嫌でも起きる羽目となる。
 しかし、目覚まし時計の分際でなぜ個人の秘密を把握してるか、それは企業秘密。

石田管理部長、「1球で肩はできる」発言に弓長、伊藤あぜん
 今年57試合登板、防御率1.69でありながらわずか500万円アップの4500万円の提示をされた弓長投手。金額よりも更改の場での石田管理部長の発言に怒りを覚えていた。登板過多がいかに投手の肩を消耗させるかを説明していた弓長に、
「新庄は1球で肩が作れる。キミは練習や試合で投球数を減らす努力をしているのか」
 これには伊藤、吉田、葛西ら中継ぎ投手陣も、あまりの驚きに怒るより笑ってしまった。更改を控えた伊藤は、
「石田さん、投手経験があるはずだけど…本当に1球で肩ができると思っているの?そんな人相手に、何を交渉すればいいの?」と不安と怒りと笑いが入り交じった微妙な表情。
 …コメント入れず、新聞報道をそのまま載せました。もはや恥さらしと言う他はない阪神のフロント。

読売OB会で別所会長、原コーチを批判。
 あれ?たしか夏頃、バーチャル甲子園のボードで、「別所危篤」と読んだ気が…
 回復したの?それにしてもえらい復帰。酒飲みまくったらしいし。
 ひょっとして、ガセ?


12月9日(水)
和田、1400万円ダウンの1億400万円で契約。
 今年の和田は出場試合、打率、打点等にノルマを設け、それをクリアしたらいくら、という完全出来高制の契約だったが、不振でほとんどをクリアできず、自動的にダウンとなった。来年こそ、と言いたいところだが、来年は通常の契約方法に戻ることに。なにせ、新監督の野村氏は昔、金田ロッテの「3割打ってナンボ、30本打ったらナンボ」というような、自分の成績だけを追求する契約方法を批判していたのだから、やむを得ないか。

元ヤクルトの城外野手が阪神に入団。背番号は「バースの後釜」ジョーンズ、「眠り男」亀山と不吉な面々が付けていた、不吉な「00」。自慢の快速で呪いを振り切れるか?


12月24日(木)
 阪神の来季新外国人に、エンゼルスのマーク・ジョンソン内野手(31)がほぼ決定。
 一塁、外野を守れると言われるが、外野はほとんど守っていないらしい。
 今季、パドレスからエ軍に移籍したものの、正一塁手争いで敗れ、出場はわずか10試合、打率・071、本塁打、打点0。
 野村監督曰く、「ABCDEのランクのうち、AとBには断られた」とのことで、ジョンソンはDまたはEと推測される。
 これで大豊と平塚と八木のレギュラー獲得はますます遠ざかるか。
 もうひとり、獲得に動いているといわれるカブスのヘルナンデス選手は今年、投手と捕手以外の7つのポジションすべてを経験したユーティリティプレイヤー。
 打率.254、ホームラン23本、打点75というバリバリの現役大リーガー。来てもらいたいもんだが、たぶんこいつが野村監督の言う「断ったAクラス」なんだろうなあ。


12月27日(日)
 24日、西武ライオンズの堤オーナーは、ドラフト1位の松阪投手をシドニー五輪に出場させることに積極的な姿勢を見せた。これに応じ25日、野村監督も今岡をはじめ阪神選手の出場に協力すると明言。
 プロ野球界では長島巨人が出場否定派。出場肯定派が東尾西武、野村阪神と2球団が旗幟を鮮明にすることにより、他球団がどちらにつくか、面白くなってきた。
 先日のアジア選手権でメジャー投手の朴を擁する韓国にぼろ負け。台湾には勝ったが、その台湾も西武の遠征時に西武打線を翻弄した生きのいい若手投手が輩出し、予断を許さない。出場枠は2チームだけに、日本もプロ選手を積極的に出さないことには、シドニーでメダルは愚か、予選すら突破できないと言われ、プロ選手出場肯定派には追い風が吹いている。
 果たして野村嫌いの横浜・権籐監督は意地を張ってナベツネに味方するのか?野村擁護派の星野中日は福留を出すのか?オリックスのイチローは?監督は本当に前阪神の吉田監督なのか?なんだかんだ言って最後の最後で長島が例によって横取りしないか?

 「98年の記録に見る阪神の闘い」を作成しました。今後も面白い記録を見つけたら付け加えていきます。しかし、そりゃ最下位当然だな、あの記録じゃ。


12月31日(木)
 いよいよ年の暮れ。そこで1998年の阪神10大ニュースを選んでみました。
1.屈辱の最下位で吉田監督退団、野村新監督へ
2.坪井選手、2リーグ分裂後の新人選手最高打率をマーク
3.2軍では優勝
4.トレード、新外国人の大失敗
5.チーム新記録の12連敗と甲子園12連敗をマーク
6.川尻ノーヒットノーラン
7.ドラフトで上原、二岡をまたも巨人に横取りされる
8.若手選手の輩出
9.新庄、桧山の目を覆わんばかりの不振
10.小山投手コーチの指導失敗で投手陣壊滅


1月6日(水)
 阪神外国人野手の2人目に、アスレチックスのマイク・ブロワーズ選手(33)が有力。
 98年は三塁手として129試合に出場、2割3分7厘で11本塁打、71打点。エラー19。三振116。通算は2割5分7厘で76本塁打。盗塁は皆無に等しい。これまでの成績では、95年マリナーズでの24本塁打が最高の年。
 右投げ右打ち。身長6フィート2インチ(185センチ)、体重210ポンド(95キロ)。うーん、ちょっと太めの粗いバッターって感じか?
 去年はアスレチックスで5番か6番を打っていたらしい。
 97年にマリナーズから中軸打者として期待されながら1年でFAしたわけだが、これは年俸がネックになったのかな?
 さて、この選手がまともに働くと、濱中の居場所が無くなるわけだが、どうなることやら。

野村監督の今年のお題目は、「目機銖両(もっきしゅりょう)」だとか。ハワイ天台宗の坊さんからもらったこの言葉は、ノムさんの解説によると、「洞察力を高める、1を聞いて3を知ると言う意味の禅の言葉」とのこと。なぜ天台宗の坊さんが禅の言葉を?


1月12日(火)
 日刊スポーツによると、ナベツネが野村監督にまたケチをつけたそうな。
 まあ、2人ともいい加減にせいよジジイ、という感想ではある。
 前回、ナベツネが
「巨人の選手はオリンピックに出さん! 2軍選手ならともかく高橋や松井は絶対に出さん! オリンピックは金まみれのスポーツだ!」
 と、”蟹は自分の甲羅に似せて穴を掘る”とか、”語るに落ちた”とかいう格言を思い出させる発言に、野村監督が、
「大巨人のオーナーともあろう人がなんと尻の穴の小さい発言か。だいたいドラフトの時の上原五輪解禁と言ってたのはどこのどいつや。そもそも高橋なんて鼻クソみたいな選手、出せなんて言っておらんで」
 と応酬したもの。(野村監督の発言に若干編集あり)
 そして今回のケチは、
「ID野球は時間がかかるので客の迷惑だ。スピードアップすれば何も考えていない長島巨人が有利」
 ということらしいです。しかし、これに怒ってはいけない。
 その前置きとして言った、
「巨人の捕手陣も、今年は陣容が揃った」
 という発言で、あらかじめ全て冗談ですよ、と前フリをしておられるのだ。だから怒る人間はヤボなのだ。
 しかも、新聞記者に、「去年いちばん試合時間が長いのは巨人ですよ」とツッコまれるに至っては。

 巨人、高橋が4刀流宣言(サンケイスポーツ)
 私はてっきり、おばさん、ソープ嬢、美少年、デブの4刀流かと思っていたのですが、今年は4種類のバットをつかいわけるという記事でお粗末。


1月14日(木)
阪神新外人のジョンソンとブロワーズに太鼓判(日刊スポーツ)
 日刊スポーツによると、ジョンソンに対してはエンゼルスの長谷川が「3割、30発」を、そしてブロワーズに対しては元巨人のレジー・スミスが「90打点」を保証したとのこと。
 …日刊スポーツさん、たしか、去年の今頃は、
「野茂とラソーダ監督が太鼓判!ハンセンは3割30発!」
 と、かましてましたよね。
 ひょっとして恒例のフォーマット記事?97年には「グリンウェルは日本で3割40発!元阪神のパリッシュ氏が太鼓判!」なんて書いていませんか?95年は「ディアー、50本いける!バレンタイン監督のお墨付き!」ですか?

野村新監督の99年スローガンは、「TOP野球」
 T=トータル(総合力) O=オブジェクトレッスン(実地教育) P=プロセス(過程重視)だそうですが、本当は横浜のnWo軍団に対抗して、全日本プロレスTOP軍団の旗頭を立てたかったのでは?
 もっとも、本家TOP軍団(ウィリアムス、オブライト、高山だったかな?)はウィリアムスの全日離脱とともに崩壊してしまったのだが。


1月18日(月)
ブロワーズ入団会見(日刊スポーツ)
 ロサンゼルスで入団契約したブロワーズ選手はインタビューに答え、「肩には自信がある」「右打ちも巧いぞ」「ホームランだって打てるんだ」「データ野球だって大丈夫」と言いたい放題。事務局では、彼の成績を、2割6分、30本塁打、95打点、110三振、20失策と予想しているのだが…。ちなみに同僚ジョンソンの予想は1軍出場なし。

藪、メジャー投法へ改造(日刊スポーツ)
 藪投手は脚を大きく上げ、高い位置から球をリリースして、角度をつけるのが狙いとか。そりゃいいが、ますますコントロールが悪くなるんじゃないか?メイの勧めで改造というのが、ますます不安だ。湯舟は開幕絶望だというし、阪神投手陣は大丈夫かいな。

試合中のスコアラー情報伝達禁止に、野村監督怒る(夕刊フジ)
 川島コミッショナーがスパイ事件への対策として打ち出した方針だが、これには巨人・長島監督と横浜・権藤監督が賛成。野村阪神監督は大反対。「スパイと情報収集を一緒にするな!」とカンカン。
 まあ、気持ちは分かるが、そんな怒ることかなあ。ベンチでコーチがスコアをつけるのは禁止しないんでしょ?コーチの勉強にもなるし、一石二鳥だと思うのだが。平田コーチあたり、勉強した方がいいんじゃない?

オレは招待状を出したちゅーの!(サンケイスポーツ)
 1月15日、ヤクルトの新監督若松氏を励ます会が賑やかに行われた。ところが野村阪神監督は欠席。翌日、長島巨人監督と握手を交わす写真に「敵同士がこんな仲良しでは…」と苦言を呈すると共に、「ワシには招待状も来ない」と愚痴をこぼした。
 これに生真面目な若松監督は困惑。「名球会のメンバー全員に招待状を送りました。野村さんだけ送らないなんて、そんなはずないでしょ」と疑惑を全面否定。
 まあ、もしよりによってノムさんの招待状が途中で紛失したとしたら、若松監督はこの上ない不運の持ち主だし、招待状をやはり送っていないとしたらヤクルトのフロント含めどうしようもない失態だし、届いた招待状を承知の上でノムさんがからんで来たとしたら絶対に解放してもらえないし、まあどっちに転んでも若松監督の未来は暗い。おまけに真っ赤になって訴えかけてもこんなお笑いの見出しにされちゃうし。合掌。

広岡氏困惑(プロ野球ニュース)
 18日夜のフジテレビ「プロ野球ニュース」で豊田氏と対談した広岡氏は、プロキャンプにアマ選手が参加することに関して、「でも、無茶苦茶なハードトレーニングでアマの選手を壊されても…」と心配。画面左下には、もちろん広島キャンプの映像が。
 まあ、その後では「でも、あれこそプロというのを見せつけるには、あそこが一番」とフォローしてましたが。早く休めよ、広島選手と達川監督。


1月27日(水)
馬鹿、吠える
 相変わらず馬鹿発言でひんしゅくを買いまくっているナベツネ。最初は「はは、馬鹿でー」などと面白がっていたのだが、馬鹿の発言は芸もなく馬鹿一本槍なので、当局としてはもう、飽きた。勝手にやってろ、馬鹿。もはや発言を引用する気にもならない。いつもいっつも品性下劣と貪欲と権力志向と嘘と歪曲のブレンドなんだもん。
 もはや読売ファンにすら見放された有様らしく、yahooのプロ野球掲示板の巨人ボードでもナベツネの批判が掲載されたのだが、擁護する書き込みは皆無であった。だろうな。馬鹿だもん。

九州共立大の山村は巨人入り(サンケイスポーツ)
 阪神が今年のドラフト1位候補としてすでにマークしている山村が、早くも巨人の札束攻勢に? と仰天して記事を読んだら、なんだ、五輪選手のプロ合宿参加で、山村が巨人キャンプに割り振られた、というだけのことでした。
 しかし、まさか。キャンプをきっかけに親しくなったりして。緊密さを増したりして。「ウチに来れば20億出すし、開幕ローテ保証」などと騙くらかしたりして。ううむ、ありそうな話。五輪不参加とか抜かしやがって、結局五輪でいちばん得したのは読売だったりして。


2月4日(木)
野村監督夫人が国会議員に?(日刊スポーツ)
 ええと、要するに、柿沢弘治が都知事選に出るとすると議員辞職する必要があり、そうすると衆議院東京15区は補選が行われ、前回参院の東京地方区の新進党2位で当選した東氏が出馬する可能性があり、そしたら新進党6位で次点だった野村サチヨ氏が繰り上げ当選する、と、まあ、風桶ですな。それにしても新進党で当選ということ自体、インチキとしか思えない。存在しない党が当選者出してどうするんだ。

現時点での選手株価。井川5円高。佐々木2円高。坪井1円高。浜中3円高。安達2円高。田中10円安。藪1円安。大豊は一時の底値からやや戻し1円高。新庄10円高も、仕手筋の介入を警戒し買い寄らず。


2月8日(月)
 最近、「ヴァーチャル甲子園」のボードルームに「わたし」と名乗る人 物がよく書き込んでいる。これが珍妙な日本語で、解読になかなか苦労する。1万 円くらいの翻訳ソフトで直訳したのか、それとも電波系なのかとビビっていたが 、どうやら外国人らしい。「難しい日本語でんな」とよくツッコまれる。この人が 最近だんだん日本語が上手になってきて、意味の分かる文章を書くようになってき た。こないだなぞ、「だっちゅーの」などという流行語も使いこなしてみせた。な かなか微笑ましい。一度ご覧になってください。

新庄、マグワイア打法で柵越え42発(日刊スポーツ)
 中日のスコアラーが、「大振り。あれじゃ変化球に対応できない」と敵ながら思 わず心配したとのこと。いいんじゃないの、どうせ変化球打てないんだし。それよ り、まぐれで当たったときのヒットをホームランにできた方が。ここは一発屋への 脱皮を。

井川はええで(日刊スポーツ)
 野村監督によると、「石井2世。スピードは石井の方が上だけど、コントロール は井川の方が上」。あのー、石井は昨年、両リーグ最高の20暴投(日本新記録 )ですよ。それよりは上と言われてもねえ…。

吉田、先発転向(日刊スポーツ)
 湯船が開幕絶望で井川はまだ未知数。先発左腕がメイ1人となってしまうと、メ イ登板後の試合は相手が安心して左を揃えてしまう。そうならぬよう吉田を先発に 回して左腕を2人にする構想。もともと吉田は先発投手だし、リリーフを任せられ るコントロールじゃないし。

長島監督、馬場選手の秘話を披露(サンケイスポーツ)
 「脳下垂体の手術をしたんですよ。そうしないと2メートル50くらいになって しまうらしくてね」←おいおい、失明の危険性があるからだったと思うぞ。
 「一球ごとに『アポーッ』と声を出すのがおかしくてね」←「アポー」は言った ことないと本人が宣言してるのに。
 「手が大きいから4本の指で球を握っていました」←普通の投手は、3本で握る のでは?

趙、横浜に報復宣言(夕刊フジ)
 なんでもオールスターで右肘に違和感をおぼえ、「投げるのは無理です」と言っ たのを権藤コーチに無視された恨みだそうだけど、前から肘がおかしいのを知って いながら監督推薦で選んだ野村監督と、それを受けちゃった長島監督のほうが悪い と思うぞ。


2月15日(月)
初の紅白戦(日刊スポーツ)
 2月13日、野村監督の初試合が行われた。この日は両先発の井川、船木が無失 点。船木はパーフェクトと、1軍ローテ入りへの期待を抱かせた。浜中もサードの 守備を軽快にこなした。
 いっぽう、登板予定の新庄は右膝痛で登板回避。野手としても2タコといいとこ ろなし。
 またこの試合後、野村監督の緊急ミーティング。2アウト2塁で0−3から井川 の直球を見逃した八木には、「あんな見え見えの直球、なぜ狙わん」。1アウト 1,3塁で無理に外野フライを狙ってセカンドフライの桧山には、「ピッチャーは 格下の片瀬。押せ押せでがめつく狙う場面で、なぜ窮屈に打つ」。ノーアウト2塁 で右打ちを狙いライトフライの今岡にも、「自分で点を取りにいけ。右打ちして欲 しければサインを送る」。
 確かに、これまでのタイガースは大量得点のチャンスを生かせないケースが多す ぎた。ノーアウト満塁で押し出しの1点だけとか、ノーアウト1、3塁でクリンナ ップに打順が回りながらダブルプレーの間に1点だけ、とか。
 喩えるなら私の麻雀。せっかく満貫のテンパイなのにタンヤオのみで上がってし まう。取れる点を取らずにいると、そのうち逆転される。負けが込むと窮して大豊 や新庄で役満狙いにいくが、そんな見え見えの手に振り込む馬鹿はおらず、あえな く最下位。まさに阪神野球。

野村監督は巨人嫌い(日刊スポーツ)
 テレビで沙知代夫人が「主人は巨人ファン」と発言したのを受けて、「巨人ファ ンはプロにはいるまで。プロ入り以降は巨人にゴマをする奴が多くて虫ずが走る 」ともっともな発言。
 確かに、自分の本でも、「テストを受けるときに巨人も考えたが、藤尾という若 いレギュラーがいたので断念した」と書いているし、やはり巨人ファンだったので しょうな。当時阪神にはいいキャッチャーがいなかったはずなのに、選んでないの だから。

ブロワーズはパチョレック?(日刊スポーツ)
 2月14日、両外人が打撃練習を行った。
 ブロワーズはミート中心の打法で右に左に弾丸ライナーを連発。他球団スカウト も、「右に流せる。日本向きの選手。パチョレックかロペスのような感じ」と警戒 していた。
 いっぽうジョンソンは豪快な振りで140メートル級の大アーチを連発。野村監 督もそのパワーに脱帽しながらも、バットを3本折ったことについては「タイミン グが外れたのに強引に振るから折れる。いい打者はタイミングが外れたら力を抜く から折らない」とチェック。
 ま、実戦で変化球と内角球が来てからですな、本当のところが分かるのは。


2月19日(金)
桧山←→小池(近鉄)のトレード?
 阪神は湯船リタイアのため、確実な先発左腕がメイしかいない。中継ぎから先発 転向が囁かれる吉田は不安定だし、井川はまだ未知数。そこで他球団で先発できる 左腕を探しにかかった。
 ここで浮上したのが近鉄の小池獲得構想。小池は97年の最多勝投手だが98年 は不調、投手陣若返りを計る近鉄では若干浮いている。佐々木監督との不仲も噂さ れる。しかしながら不調といっても7勝できる左腕は阪神にとっては魅力的。去年 2勝のメイよりはるかに計算できる。
 交換要員は桧山。今年の野村構想では外野のレギュラーは坪井、佐々木、浜中 。他にも平塚、ジョンソン、高波、城らが候補として控え、桧山は構想から外れて いる。しかし近鉄の佐々木監督は「30本打てる外野手」として桧山を高く評価 。獲得を熱望していた。
 双方が喜びそうな今回のトレード話だが、ただ問題は小池の人間性。大学時代ロ ッテに指名されたとき、「阪神とロッテには行きたくない」との発言を未だに忘れ ない阪神ファンは多い。あと、この話が出たとき、「桧山より大豊を出して欲しい 。それか星野+定詰」と言った、選手のバランスとか近鉄の事情などこれっぽっち も考えていない自己中心的阪神ファンのご乱心も心配か?
 もし実現するとしたら、小池の方が格上だから、小池←→桧山+吉田(浩)あた りか。発展して小池+吉田(剛)+鈴木←→桧山+星野+吉田(浩)と、大リーグ のクレメンス←→ウェルズ+ロイド+ブッシュのような大トレードになるかも。い やいや、いっそのことベテラン処分抱き合わせ商法で小池+吉田(剛)+鈴木+カ ズ山本←→桧山+星野+吉田(浩)+大豊というのはどう?

サチヨ新進党議員誕生?
 先日、風桶式の繰り上げ当選説が囁かれた野村沙知代氏だが、柿沢弘治の都知事 選強行出馬により、どうやら現実のものになりそう。沙知代氏は記者の質問に答え 、「当選しても辞退する」と明言。ただ、比例区候補の辞退というものはないので 、一旦議員となってから辞職の手続きをとる模様。でも、こうなったらいっそのこ と、「たったひとりの新進党」として活動してくれると面白いのだが、小沢一郎 、すっごく厭がるだろうなあ…。サチヨさん、嫌がらせは天才的にうまいしなあ …。旦那は野球でアンチ巨人、嫁さんは政界でアンチ自民党、なんてことになった ら絶大に支持しちゃうんだけど……。


2月21日(日)
ノムさん、ふたたび茶髪は嫌い(日刊スポーツ)
 「茶髪は整形や。なんでわざわざ黒い髪を茶に染める」との仰せですが、それならパンチパーマも整形ではないですか?ポマードで固めるのも整形ではないですか?ドライヤーを掛けるのも整形ではないですか?サチヨ夫人の化粧はなんとかなりませんか?

新庄、守備固めに
 今期の野村監督の外野構想は、いまのところ坪井だけが当確とのこと。あと2議席を佐々木、桧山、新庄、城、高波で争う。場合によってはファーストからジョンソン、平塚、サードから濱中が来ることもある。野村監督によると新庄は、「今のところ守備固め。先発では使えない」と言うことなので、新庄はセンターもピッチャーも7回から、という「8時半の男」になる可能性が大きい。ま、とりあえず、新庄の理想「センターからマウンドへ走って交代したい。終わったらマウンドからセンターに戻って」は可能なので新庄も納得か?
 なお、21日の紅白戦に新庄が初登板。ストレートのみの単調なピッチングを捕らえられ、和田、ブロワーズ、ジョンソンなど1イニングに6安打されて3失点。147キロでは決め球にはならないところを露呈した。


2月22日(月)
広島の明日はどっちだ?
 山内、兵藤、野々垣、…と順調に故障者を増やしている広島カープ。ついに主力の一角、野村選手がリタイア。控えの兵藤はひと足先に故障しているため、ショートが不在。慌てた首脳陣はディアスに急遽ショートの練習をさせたが使いものにならず。達川監督が冗談で言ったつもりだったが新聞記者の全員がマジで信じた「これじゃ紅白戦ができなくなっちゃうなあ」発言をはるかに超え、いま広島では「オープン戦ができなくなっちゃう」と真剣に心配されている。投手では山内、横山が潰れ、野手では野村。今後の故障トトカルチョでは前田2.3倍、小林幹英2.5倍、佐々岡3.1倍、江藤5.2倍、金本6倍と囁かれている。とりあえず「アストロ球団」3月に復刻するまでチームの体をなしていればいいが。ああ、FF8のラスボスは5回も変化するというのに。


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