虎本営発表
97.10.5
もはや何も無し。虎軍は神宮優勝連戦で最低の試合を見せ、立ち直り難し。竹内まで巻き込みて最優秀防御率は幻、それも阪神には相応しき哉。やはり最下位が相応しき球団か。それにしても消化試合には巨人は強し、阪神は弱し。
横浜は首位打者隠しには長崎以来の伝統あり。
亀山、長嶋、猪俣、御子柴、酒井に戦力外通告。長嶋、御子柴、猪俣にはご苦労さんと言いたし。亀山はやむを得ず。まだ亀山を信じ居る阪神ファン多かれども事実は歴然、信仰は強しと苦笑するのみなり。
トレード、FAのうわさも絶えず。西崎、吉井、野田、池山らが候補に挙がる。野田には世間的抵抗あらん。トレードで放出した選手がFAで復帰するは松永の詐欺的行為を彷彿とさせるものあり。良からず。放出要員として久慈、関川、山崎らが噂に上るとか。久慈は必要なり。山崎は相手によってはやむを得ず。関川は本人の為を思えば積極的に放出すべきなり。
瓦礫から伸ばせ浜中若き芽を
名簿繰り妄想劇の幕は下りず
虎玉
97.10.12
横浜戦三連勝ならず。結局巨人の後塵を拝し五位で終わる。
来年のセリーグ展望を投手力から考察す。
今年に比べ侮りがたきは横浜。若い投手が多い上エース斉藤隆が復帰しては鬼に金棒。
ヤクルトは全員完調で今年は優勝したれど無理を重ねた投手多く連覇は望み難し。
巨人は桑田が復帰も斉藤、槙原が年齢的に多くは望めず。ヒルマンも馘首濃厚なれば今年以下の可能性あり。
広島は大野の穴を埋める投手見つからず。
中日は今中完調なれば侮りがたし。されど依然駒不足にてオフの補強が予測される。(槙原?西崎?)
こうして比較すれば阪神は若き投手多く横浜に続いて期待大なり。されど打者は・・・(打者編は情けないので略す)
97.10.14
久慈放出?
いくら四番が欲しいからって・・・
守備の要だよ?!
今岡じゃまだ代わりになれない!
星野でも無理だ!
関川も同一リーグには出したくなかった・・・(打つの分かってるもん)
正捕手難って、矢野が正捕手になれるつもりなの?
大豊だってどれだけ打つやら・・・ドームの広さにびびった男じゃ・・・
(まさか、郭李投手ルートって訳じゃないだろな)
いかん、ショックのあまり口語になってしまった。
97.10.15
ミンキー吉田の大冒険(最終回)
吉田、巨大な悪夢(野村)と対決する。
悪夢「この野球界に夢や希望の余地など無い!
あるのは経営学とくだらぬ講演で一晩に数百万儲ける錬金術だけだ!スポーツなど無い!」
吉田「あたしがちゃんとしたチームの監督になったとき、それが分かるわ!」
悪夢「愚かな!わしの力を知るがいい!」
吉田の立つ大地が割れ、虚空に突き落とされる。
その先は甲子園。
悪夢「そう、ここはお前が涙まで流して守り抜いたはずの地。
しかし、ここはヤクルトに好適な銀行として目を付けられ、占領された。
ここは今では諦めきった選手の諦めの地だ」
選手「仕方ない。夢や希望だけではヤクルトには勝てないのだ」
吉田「そんなことって・・・」
吉田の肩を軽く叩く男がいる。
吉田「桧山さん!」
桧山「私たちは夢を追いすぎたようだな」
もう一人の男、うなずく。
男「そのようじゃな」
吉田「新庄さん!」
桧山「私は四番に選ばれ、四番の座に恥じない長打を打とうと努力した。
挙げ句の果てが大振りが過ぎてこのざまだ」
新庄「わしは亀山の分までファンを喜ばせようといっしょうけんめい頑張った。
しかしどうにもならずこの有様だ」
新庄「しかしよっさん、わしらはあんたを恨みはせんよ。仕方なかったんじゃ」
桧山「仕方なかったんだ」
吉田「仕方ないなんて・・・!」
続く。続き切望。続かなくちゃこの世に正義は無いぢゃないか。
97.10.26
虎軍は来期の飛躍を期し、新戦力を獲得せり。
中日より大豊のみならずパウエルも獲得。去年の一枝、コールズに続いての元中日獲得ラッシュ。いっそのこと星野も呼んだらどうだの声あり。
ロッテを自由契約となった遠山も復活。しかも三年間やっておらぬ投手として採用。阪神投手陣の鼎の軽重が問われる採用なり。
日ハムよりは俊足川名を採用。「やる気のある亀山」となればよいが・・・
外国人はパウエルの他、二メートルを越す巨漢ウィルソンと名前は強そうなハンセンを獲得。
がんばってね。
97・11・9
球界は脱税問題花盛り。新聞には小久保以外名を伏せてあれど説明文と選手名鑑をつき合わせれば明白なり。さて、ここらでルートの整理を行ふべし。
第一のルート 謎の力士−>はた(ヤクルト)−>宮本(ヤクルト)、北川(ヤクルト)
第二のルート 小森(元中日)−>古池またはキク山田(中日)、杉本(オリックス)、小久保(ダイエー)
−>鈴木(横浜)、川尻(阪神)−>清水または大野(巨人)
(もし違ってたら教えてね。)
流石ヤクルト、脱税も独自路線。先頭がごっちゃん体質の力士なのもIDですな。
亀山の近鉄テスト不合格は残念。まだ球団はあるさ。
97.11.14
いやーさすが素人の推論、外れが多いですな。謹んで訂正させていただきます。
9日の文章で「古池またはキク山田」は「キクじゃない方の山田」の誤り、「杉本」は「三輪」の誤り、「鈴木」は「波留」の誤りでした。
また、ルート不明ながら、鳥越(中日)、川崎(横浜)、万永(横浜)、ヒデカズ(ダイエー)を追加いたします。
(はたはうまく逃げたのか?)
巨人は高橋の父親の会社の借金返済のためクズ土地を破格の相場で総計十数億買い上げたそうです。いやー、金持ちのすることは違いまんな。阪神には逆立ちしても出来まへんで。
97.11.30
慶応大高橋は巨人軍登録名を「ヨシノブ」とするとの噂あり。大河ドラマ主役「徳川慶喜」とひっかけて知名度を増さんとの野望と聞く。笑止なり。来年のスポーツ新聞記者は喜ぶこと限りなし。なんとなれば、
「脱税の大獄でヨシノブ卿謹慎!」
「無抵抗主義のヨシノブ卿!」
「ヨシノブ公、ポジション明け渡し!」
「味方も見捨てる?ヨシノブ公キャンプから逃亡!」
等のお約束見出しが踊ること必至なり。
97年阪神10大ニュース。
1・吉田監督復帰、健闘も結局5位
2・藪、初の2桁勝利もヤクルト、中日、横浜から0勝
3・伊藤はじめ中継ぎ投手陣踏ん張る
4・グリーンウェルフケる
5・桧山、清原と熾烈な三振王争い
6・長打もないのにチーム1000三振
7・ドラフトで高校生コンビ獲得
8・久慈・関川−大豊・矢野の大型トレード
9・脱税疑惑の川尻どうなる
10・元球団社長、小津の魔法使い死去