かあちゃんコスプレしろよ

 大きなメダルって、いくら渡してもなにもくれないのかしら。

 主人公、メカニック、犬ときたら、次はもちろんソルジャーである。
 砂漠をこえてイーストゼロの街にゆくと、西の大陸行き大陸横断鉄道が出ているので、さっそく乗り込んでみる。カジノやバーまでついている豪華版。でも座席は三等だけど。とりあえず運賃のモトを取るためにあちこち駆け回ってアイテムを盗んでまわる。
 西大陸のアリスワンという街の酒場では、サムライみたいな男ソルジャーとフランス傭兵部隊みたいな女ソルジャーが、「銃がいいか剣がいいか」などと不毛な論争を繰り返している。男の方が言っていることに説得力があるのだが、としぞうのパーティはみんな女でなければならないので、女の味方をして女ソルジャーをゲット。
 このシャーリィという女ソルジャー、単細胞で馬鹿だけど、やっぱりソルジャーはそうでないとね。猿にすら智恵で負けていた前作のような活躍が期待できそうだ。迷彩服を着ているが長い金髪の上に赤いベレー帽と、いかにも狙撃されやすそうないでたちだ。しかし、ベレー帽で闘う奴って、ショッカー戦闘員とか死ね死ね団員とか、そんなやつらしか記憶にないな。

 このゲームはバグなのか仕様なのか、モンスターの地域格差がものすごい。
 西大陸の街を出たとたん、モンスターがすごく強くなった。ザコの一撃で、戦車の装甲が百枚単位で吹っ飛ぶ。たちまちシャシーやエンジンが大破する。戦車に乗っていない犬やソルジャーなど、あっという間に即死。ところが西大陸の街で装備をそろえ、東大陸に戻ると、もはや防御力が鉄壁に近い。ボス格の賞金首ですら攻撃がかすりもしない。ソルジャーにさえ気をつけていれば、楽勝である。
 そんなわけでしばらく、東大陸でうろうろしてソルジャーのレベルを上げる。地下水路で化け物を探してみつからなかったり、砂漠で戦車や大砲を発掘したり、要塞で賞金首ふたつと戦車を獲得したり。賞金で「リッチマン」と呼ばれるまでになったので、いよいよ、さあ、インテリアを貢いでまわるぞ。

 今回はインテリアを貢げるキャラがやたら多いのと、「衣装」という新しいアイテムがあるのが特色であるらしい。衣装ダンスをあらかじめ貢いでおけば、そのキャラに「衣装を贈る」ということができるらしい。
 インテリアより面白そうなんだが、しかし値段が1万ゴールドを軽く越えている。たかが衣装が、戦車の大砲よりずっと高価、賞金首ふたり分の価格ってのはどういうことだ。
 そしてその衣装の種類が、……。
 ……バニースーツ、メイド服、巫女装束……。
 ……をい、すっかり萌えゲーになっちまったなメタルサーガ……。
 ……そして制作者の思う壺にはまるとしぞうなんだけどな……。

 ママンにバニー服と巫女装束を贈ったんだ。母さん、着てくれてありがとう。「ちょっ、さすがにこれは……」と顔を紅く染めながらも、バニー姿になってくれて嬉しかったんだ母さん。巫女になった姿も見たいんだ母さん。こんどはメイド服を贈るから着てくれよな母さん。もう戦車なんかどうでもいいよ母さん。僕は貢ぎつづけるよ母さんに。

 きょうの称号。としぞう:ゆうしゃ→ブッチャー→リッチマン。ミカ:メカは友達。ベルナール:謎の犬。シャーリィ:女傭兵→バズーカギャル。


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