2005年8月16日:年年歳歳冥奴相似 歳歳年年店不同

 おひさしぶりです。私はすっかりメイドから足を洗っておりましたが、今日だけはそんなわけにはいきません。なにせ、この日は「歳三さん下向歓迎ツアー! メイド見て酒呑んでポロリもあるよ!」という、やや長いタイトルのツアーなのです。
 なぜか前日から家にいた歳三さんをつれて秋葉原へ。途中、os-1という、二日酔いにとてもよくきくドリンクを探したのですが駅前のドラッグストアにはありませんでした。こんだけ宣伝したら、いつか贈ってくれないかな。
 秋葉原駅前は、つくばエクスプレスとやらの開業間近というノボリが立っていました。しかしなんで、茨城くんだりと結ぶかな。アキバに求められているものは、どう考えても「ビッグサイトエクスプレス」だろうが。
 秋葉原で未鏡さんと待ち合わせ。そして、いつもなら「では駅前のラムで」となるのですが、今はもうその店はございません。消防法違反とやらで潰されてしまったという噂でございます。

 とりあえず歳三さんが腹が減ったとのたまうので、キュアメイドカフェへ。二十分ほど待たされましたがなんとか入店。私はビールとソーセージ。このソーセージが意外とちゃんとしたもので、うかつにフォークを突き刺すと肉汁が飛び散る本格派でした。歳三さんは、大坪さんも完食されたというチャンピオンカレー。yadonさんは食べたかな。恋愛でそれどころじゃないかな。しかしこのチャンピオンカレー、自分が食べたときに比べ、量がかなり控えめになっているのは、やはりチャンピオンカレーすらメイド空間にひきこまれて温和化したのでしょうか。

 そこからじゃんがららあめんの通りに向かい、新規開店したという「ティアラ」へ。ここはキュアメイドほど内装に凝っておらず、あからさまに言うと殺風景。でもメイドの躾は行き届いているようです。なつかしのラムのように、「お帰りなさいませ、御主人様!」に迎えられて入店。ここでもビール。
 ビールを持ってきたメイドさんに、いきなり「ひょっとして、未鏡さんじゃありませんか?」と話しかけられて、未鏡さんびっくり。「あれから私もいろいろあってね」と涙ぐむメイドさん。なんでも話を聞いてみると、彼女はラムの残党で、この店ではラム風の躾を新人に施しているようです。それであの挨拶だったのか。納得。
 しかし未鏡さん、すっかりアキバの顔役になっちゃったね。幼なじみが遠いところへいっちゃったような気がするよ。そのうち、メイド一本刀土俵入りの主人公になりそうな勢いだ。あちきは今でこそコスプレキャバクラの管理人さんキャラに甘んじておりますが、見てくだせえ、未鏡さん、あちきの一世一代のメイド姿を!

 次にミアカフェに行ったのですが、満員ということで、未鏡さんの紹介でこれも新規開店のストロベリーフィールズへ。この店も「お帰りなさいませ、御主人様」と迎えてくれる。なんだかメイド市場自体はやや落ち目になったものの、メイドの錬度という点ではかつてより上がったような気がします。
 ここは某アニメショップの経営ということで、いろいろフィギュアとか飾っていたのですが、いちばん私の目を引いたのは水木しげるキャラのぬいぐるみ。あの、「フハ」とかよく言ってる中年眼鏡男のぬいぐるみですよ。激烈に欲しかったのですが、おとなしく酒を呑む。ここはたしか、ビールでなくオリジナルカクテルだったかな。

 そこからメイドバーdB(未鏡さん日参の店)の開店時間までぴなふぉあで時間を潰そうとしたのですが、それを察知されたかお盆休みのせいか、ここも満員。長躯コスチャに参上。ここはだいぶ前からフロアの半分が普通の喫茶店、半分が小学校という変なつくりになっていて、我々は学校机に座らされました。私の席番号は29になっていて、井川ってのはワシを愚弄しとるんかいゴルァと暴れたくなりましたが、抑えられておとなしくビールとソーセージを摂取。またかい。

 そして未鏡さんお待ちかねのbBへ。もう店にあるDVDのほとんどすべてが未鏡さんの持ち込みと聞いても、メイドさんのすべてと毎日連絡をとっていると聞いても、別に驚きはしませんが、店にある「百年の孤独」という焼酎が未鏡さんの持ち込みだと聞いたときにはちょっと驚きました。なんでも持ち込みすると、最初の一杯は無料だとか。「百年の孤独」って、名前は私も知ってるくらいで、まあ焼酎の入門編、日本酒なら浦霞みたいなもんかな、と思っていたのですが、昨今の焼酎ブームでけっこう入手困難になっていたのですね。いやまあ、無造作に呑んじゃったけど。あと、イモムシ入りのテキーラと、サソリ入りのウォッカを呑んだかな。

 さらにメイド居酒屋「ひよこ家」へ。ここでオリジナルラベルのウィスキーボトルを入れて呑む。ここは揚げ物がおいしい。渡り蟹の唐揚げ二皿、軟骨唐揚げ、トリカラのおろしあえなど食う。おみやにオリジナルラベルのワインをもらう。これは歳三さんに呑ませるつもりだったのに、つい帰るとき渡すのを忘れてしまいました。ごめん。

 そして歳三さんを家にお持ち帰り、阪神の試合を見ながら「点がとれんのはお前のせいやっ!」と叫びながら歳三さんを鞭打ったり、「お前が士道不覚悟やから点がとれんのやっ!」と新選組始末記を読みきかせたり、なんかいろいろしたらしいですが、いつものことで覚えていません。


戻る