★おすすめビール

全体にわたる注意;
エールビールやスタウト、ポーター(黒)、バーレーワインなど味の濃いビールの適温は12℃〜15℃です。ジョッキを冷凍庫に入れてキンキンに冷やして飲むと、間違いなく「まずい」と感じます。5度以下の低温では、せっかくの香りも立たず、麦芽のほのかな甘みも感じず、のどごしにいたっては、濃い分だけ最低です。感じるのはホップの苦みのみ。(フルボディの高めの赤ワインを5℃に冷やし、冷凍したワイングラスで飲む人とはいないでしょう)
もう一つはつぎ方。しっかりきめの細かい泡が立つよう最低2回に分けてできれば3回に分けて注いでください。グラスより、ジョッキ、できれば備前、常滑、信楽などの陶器のビアマグか、木製のジョッキがベストです。
ちなみに亭主はこれらのビールはすべて冷蔵庫の野菜室か8℃設定の保冷庫での保管です。いったん冷蔵庫外に放置して、適温になった頃を見計らってから飲みます。
これまで「ビールはキンキンに冷え、すっきりとした喉ごしが命だ」の飲み方しか知らない人は、だまされたと思ってこの温度での飲み方を試してみてください。きっとビールの新しい地平が開けますよ。室温より少し冷えていれば結構冷たく感じるものなのです。


  英国古酒;
ヤホーブルーイング(軽井沢):

別名バーレーワイン(バーレーは大麦のこと)エールビールに劣化防止のため多くのホップを入れ、それを2年ほど発酵熟成を続けたもの。ワインの名がついているのは、ブドウ生産ができなかったイギリスで工夫を重ねてビールの長期熟成(麦芽水は腐敗劣化があるのでビールの長期熟成は非常に難しい)させ、ワインに対抗できるエールビールをというイギリス人の意地のたまものであろう。
アルコール度数は高く高い場合は12度、低くとも8度はある。普通のビールの2倍である。まず何と香ばしい香りがあり味はとてもビールとは思えないほど濃く、苦みも強い。 しかし泡立ちとともにクリーミーなこくがある。720mlで3000円以上なので、ビールと思うとバカ高いが、ワインと思えば安い。
ヤホーは主力の「よなよなエール」を始め非常に上質かつコストパフォーマンスのよい「地ビール大王」のブルワリーである。
くわしくは=http://www.rakuten.ne.jp/gold/yonayona/ へのリンク
デンパークビール
デンパークブルワリー(愛知県安城市);

デンマークの農園風景を模したという公園である「デンパーク」のレストランにおいてある3種のビール。3種ともドイツ風のラガー製法で作られ、「人魚姫の恋(ヴァイツェン)」、「裸の王様(アルト)」、「黒鍬麦酒(ボック=黒ビール)とロマンチックな名前とともに売られ、美味しいが、あくまで公園のお土産という位置づけなので、醸造量が少なく、1本500円以上する。 せめて愛知県内どこでも買えるくらい醸造量を増やせば、安くなると思うのだが。おおむね地ビールは「お土産品」から抜け出せないでいる。発想を「地元で一番飲まれるビール」「オラが町のビール」に転換すればビールの質の向上と買いやすさにつながると思うのだがいかがなものであろう。
  白山わくわくビール
農業法人わくわく手作りファーム川北(石川県);

み枡屋写真館の中で「爆走松林図屏風」でのと半島七尾までの帰りの徳光パーキングエリアで購入 。コシヒカリエール、アンバ-エール、ゴールドエールの3種類のうち亭主のチョイスはゴールドエールだった。
実はこのときは「菊姫」という腰の強さでは、すき焼きなどの味の濃い料理に負けない(蔵元もロックでもいいといってるぐらい)日本酒を買ったのであくまでついでであった。.
コシヒカリエールは麦芽以外の副原料入りということで亭主の中では「発泡酒」。興味はあっても買わなかったはず。
印象が薄いことから、エールビールとして合格点のビールというところであろう。
  もくもく地ビール
農事組合法人モクモク手作りファーム(三重県伊賀市)

エールビールで濃い、薄い、黒の3本セットで販売されていたが最近のファーム公式サイトでは販売されていない様子。 
特別限定生産の「春うらら」が、ちょうど高知競馬で連敗記録更新中だった競走馬と同じ名前であったのと、ビールのコンクールで受賞したことが重なって、売り切れだった(後日お友達が買ってきてくれたが)。
非常に数が少ない限定醸造として「バーレーワイン(長期熟成のエール=「英国古酒と同じ)」も出している。
味はやや個性に欠けるという点を除けば、上質である。
  志賀高原ビール
玉村酒造(長野県山之内町) ;

日本酒の蔵元が作っているが、非常に品質が高いエールビールである。しか高原スキー場では、奥志賀スキー場のゴンドラステーション脇の「サンクリストフ」か、グランフェニックスホテル、または焼額スキー場プリンスホテル東館レストランで飲める、というよりそれを飲むために亭主はそこで休憩し、可能なら部屋飲み用に買って宿へ持ち帰る。
帰り道、湯田中手前の「道の駅山之内にセット販売している。
ペールエール、インディアペールエール(IPA)、ポーター(スタウト)いずれも先頭の「ヤホーブルーイング」に劣らぬ高品質である。ペールエールとポーターで、ハーフアンドハーフにするのも09シーズンに試したがこれまた絶品である。
しかも感心なことにいずれも300円台。お買い得度は高い。道の駅で売られているとはいっても、飲むのは帰ってから、ね。
  志賀高原ビール2 

この新しいビールはセゾンというタイプで、商品名はインデアンサマーセゾン
淡いブロンドの色合いといえばピルスナーあたりのさっぱり系と思いがちだが、全く違う。ケルシュというタイプをご存じの方ならそれに近いかもしれない。とにかく香りと味が抜群によい。量より質、つまり基本麦芽100%のしっかりした味(黒ビールなど)がお好みというビール党にはたまらない一品である。
ただし冷やしすぎは禁物なので、最低でも10度℃以上で飲みたい。のどごしではなく味覚全部を使って味わってほしいビールである 

さらに「玉村本店」店舗に行けば買える4種類。スキー場で飲めるIPAとは違う華やかな味と香り。
720ml入り「山伏シリーズ;壱・弐・参」。壱はブロンド色でさわやかな味と華やかな香り、弐は黒ビールだがローストモルトの苦みがほとんどなく甘さがたまらなく感じよい、参はブルーベリーを添加したベルギービール風のフルーティな甘酸っぱさが広がる。アルコール度数も高めで酔いがすぐ回る「怖い」ビールである。
 
       
   キリンビール;
右の2本のほかにも麦芽100%の「無濾過」ビールが出色のでき。特に酵母入りのものは、いったん逆さまにしてから開栓するとよい。芳醇で香ばしい。大手ビールの中では恵比寿とともに亭主のお気に入りである。様々なタイプが出てくるのも楽しみな一つ。ちなみに餃子などのニンニク入りの料理の食後の匂い消しに一番効果があるのはビール酵母だそうなので、翌日職場で「接近禁止」を食いたくなければおすすめする。
しかし一番評価が高かったのは、1番左の「本麦」。これはディスカウントチェーンの「酒屋ビック(愛知県に広く分布)」がドイツの大手ビールメーカーに委託生産・直輸入させたもの。もちろん麦芽100%で、ドイツの基準をクリアできただけあって麦芽とホップのコンビネーションがよく、しかも330ml130円ほどという発泡酒顔負けの安さであった。歩いて5分のところに店があったので、ケース買いしていたが、残念なことに生産委託契約を打ち切ってしまった。
復活が望まれる。
   岩手蔵ビール
世嬉の一酒造(岩手県一関市);


アッピスキーの帰りに花巻空港でお土産に購入。レッドエールとスタウトのエールビール。どちらも高品質で、特にレッドエールは味香りとも非常によい。
何でも「モンドセレクション」を受賞しているらしい。
しかし残念ながら価格は500円する。これも「オラが町のビール」にして、
  有機農法ビール;
製造=日本ビール醸造株式会社(静岡県沼津市)、販売=日本本ビール株式会社(東京) 

大麦麦芽からホップまで有機農法で作られた原料を称した、今流行りの「オーガニック」ビール。製法は書いていないがおそらくラガー(下面発酵)。ドイツのレーヴェンブロイを飲んだことのある方ならよく似た感じがすると思う。
特徴は、香ばしい香りと柔らかな飲み口。飲み頃温度は10℃くらいか。風呂上がりやちょっと濃いめの洋風ご飯の時はよく合うと思われる。
名古屋では、名鉄パレマルシェ神宮店においてある。
  ニヘデビール;
沖縄石垣島で醸造(ブルワリー名は忘れた);

那覇空港でお土産品として売っていた。1本500円ぐらいしたと記憶している。
ただ、沖縄と言えば「オリオンビール」という地元産のかなり規模の大きいビール会社があり、好き嫌いが分かれる個性の強い的な味が売りだったが(20年前)その後アサヒビールに買収され、味も「ドライ」になったので(宿飲みように買っていったのがそれだったので、寸前のところで暴れそうになった)、今やこの「ニヘデビール」が唯一おすすめできる麦芽100%の地ビール。残念ながら記憶が薄れ、味の特徴は記載不能。ただし美味かった。空港で栓を開けてもらいラッパ飲み(ちょっと下品)した。