TOPに戻る■ 国民文化祭・広島2000・全国奇術競演会

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◆国民文化祭・広島2000・全国奇術競演会

日時: 2000/11/05(日) 12:00 - 17:00
場所: 世羅郡世羅町寺町1158−3  せら文化センター(700名収容)
司会: ナポレオンズ
出演者: 岡 信夫、玉沖 勇、神藤 宏明、安達 文雄、内村 三郎、金谷 広市、荒谷 美智子、鴨志田 耐樹、室 芳治、武方 壮一、横山 和範、江沢 ゆう子、伊藤 実喜、溝口 直隆、鈴木 元
審査結果:
文部大臣奨励賞 江沢ゆう子
国民文化祭実行委員会会長賞 鴨志田 耐樹
広島県知事賞 鈴木 元
国民文化祭広島県実行委員会会長賞 横山 和範
世良町長賞 神藤 宏明
国民文化祭世羅会場実行委員会会長賞 武方 壮一
世羅町議会長賞 伊藤 実善
世羅町教育委員会賞 荒谷 美智子


11月3日10分遅れで広島空港に着いたのは7時だった。

予定していたバスにはとうてい間に合わず、バスの係員に聞いてやっとバスに乗る事ができ、ホッとしていると、またまたハプニング目的地の上下町には行かないので、高坂で乗り換えてくれと高速インターのパーキングエリアで下ろされてしまった。

それから2時間いくら待ってもバスは来ないし店も閉まっており、私たちともう一組のお客さんとでジーっと待つしかなかった。気温も下がり寒さが身にしみる。ついていないこの現状に少し不安が募る。

ようやく最終便のバスが其れから30分後に、15分も遅れてやって来た、そのバスに乗り込んで山の峰を何回も上ったり下ったりして、ホテルに着いた時は10時一寸前だった。

心配していた夕飯も食べることが出来、まずはホッと一息、それにしても広島はカキが有名なので海が近いと思っていたのだが、飛行場からずうっと山また山に囲まれていたのには驚きである。

翌日は汗ばむくらいのスカッとした秋晴れの上下町は、心なしか活気づいているように
見える。

開催される奇術フェステバルは、13時開演という事なので上下町を散歩する事にした。幕府の天領として栄えた上下は当時を偲ばせる、白壁やなまこ壁が江戸時代の面影を残して、街道の宿場町として繁栄していた頃の歴史を感じさせます。

道行く地元の人も気軽に挨拶を交わしてくれ、とてもハッピーな気分、町の人達皆で盛り上げている雰囲気が伝わってきます。その一つとして一丁目毎に手作りのカカシが飾ってあり、古来から豊作の守護神として田んぼのヒーローだったであろう、カカシのロマンが宿場町にマッチしていて、ついつい写真を撮りまくって、はしゃいでしまいました。

そろそろお腹も空いて来た、それではと広島に来たら、お好み焼きと決めていたので早速ノレンをくぐると、初老のご主人が鉄板の前で忙しそうに幾つもお好み焼きを焼いていた。

色々トッピングをしてもらい、野菜のたっぷり入ったお好み焼きをじっくりと焼いていただき、それをハフハフ言いながら食べた後ビールをグイッ、ウーン美味い!私の期待を裏切らない、とーっても美味しい、大満足のお好み焼きでした。

そろそろ奇術フェステバルの始まる時間です、今日開催される場所は翁座です。江戸時代の芝居小屋として中国地方唯一のもので、江戸期の劇場を継承した芝居小屋の雰囲気を味わう事が出来ました。

私もこんな舞台を踏めたら幸せだな、一度は立って見たいなと思ったほどです。ただ桟敷に長時間座っているのは、一寸辛いところも有りますが、歴史を刻んだ翁座は素晴らしい!!

もっと驚いたのはこの翁座、文化財に指定したいらしいのだが、持ち主は文化財にする事により色んな制約ができ、維持して行くのは、大変だからと個人の所有物だと言うことである。本当に驚きである。

さて出演者を紹介しましょう、

金盛 五郎、神原 久子、京極 博、坂倉 元生、高橋 祐治、堀 正代、松丸 真理子、向井 太、山本 雅照、米丸 孝。特別出演ナポレオンズの進行で面白おかしく、2時間があっという間に過ぎてしまいました。

私のリハーサルが世羅町で始まるので、3時で切り上げタクシーで40分かけて大会会場の世羅文化会館まで行き、宅配で送った荷物を確認しセットに入ったのですが、世羅町のスタッフの人達の誠意ある対応に、頭の下がる思いでした。

出演者全員の個室が作られており、洋服かけや鏡、テーブルと椅子など全てがセットされており、何の不自由も無く、リハーサルも一人30分と余裕があり、そつの無い対応に皆で感謝しきりでした。

準備万端整えて明日の大会に備えて早く眠る事にしました。

11月5日

いよいよナポレオンズがスタンバイして緊張の時間が流れて行きます。
私の出番は12番目なので控え室で待機、バックステージから皆さんの演技も見たかったのですがやめました。


《舞台裏》

そしていよいよ今年最後のチャレンジです。ナポレオンズの「僕達の友人」と紹介を受けながら、舞台を踏みました。

小さなアクシデントは有りましたが、もう思い残す事は有りません。終わった事にホッとする間も無く、荷物を少しづつ片づけ最後の時を待ちます。

無事全員のチャレンジが終わり、審査の間ナポレオンズのコメディーマジックが始まり、出演者全員がバックステージから見ていました。

やはり凄い!トークに磨きがかかり二人で織り成す独特の雰囲気が観客と舞台を一つにして盛り上がっています。他の追随を許さないトップスターの貫禄を見せてもらいました。

そして審査発表中々私の名前が出てきません、やはり駄目だったかと諦めかけた時、12番、江沢ゆう子と呼ばれた時は、思わずガッツポーズを取ってしまいました。

2000年ミレニアムの年を文部大臣奨励賞という栄誉ある賞で締めくくる事ができ、マジックをやっていて良かったと、しみじみと苦しかった頃や嬉しかった時のことを思い出して喜びを噛み締めています。

写真
《小野坂 東さんと》

帰りは神戸に途中下車をして、タクシーをチャーター六甲山や白鶴の酒造会社の見学、そこで飲んだ原酒の美味しかった事、後からジワジワと酔いが回ってきて赤い顔で歩いていました。

風見鶏の館では記念にペンダントを買い求めもうひとつ密かに決めていた、たこ焼きを食べる事、やっと実現 タクシーの運転手さんの紹介で、地元でも人気の高いお店に連れて行ってもらい、たこ焼きを食べました。

このたこ焼きスープに入れて食べる、初めて食す初体験でした。あっさりしていて幾らでもたべられそうなとっても美味しいたこ焼きでした。

そして夜のクルージングディナー、神戸の夜景と食事の雰囲気がマッチして最高、何故か今回は食べまくりの旅でしたが体重増加なんてなんのその、文部大臣賞という嬉しいお土産を抱えて帰路についた私でした、、、。


江沢ゆう子

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