TOPに戻る■ 第42回テンヨーマジックフェスティバル

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◆第42回テンヨーマジックフェスティバルレポート

 【日時】平成12915日(金・祝)
 【会場】日本橋三越劇場

恒例のテンヨーマジックフェスティバルが9月15日、三越劇場(6F)で行われました。
昨年に続きテンヨー開発部の鈴木徹氏の構成・演出で、題して『シルクハットの中のサーカス』。緞帳が上がると、MAYAKO、 神 雅喜、マサヒロ水野さんの3人がパフォーマンスをくりひろげている。

今回はこの内、MAYAKOさんと神 雅喜さんがマジックの案内役という感じで、それぞれ演技者のセットの間をパントマイムでつなぐ、舞台転換で暗転が無く、大学生のスタッフが童話のようなカラフル衣装も面白い。

最初の演技者はこの所、色々なコンテストななどで活躍の(真光&ともこ)コンビ。鳩とカード、最後は大きな冠鳩の出現と手馴れたものでオープニングには最適な演技。ここで、先ほど書いた二人のパントマイムがはいる。

次の演技者はHIROSHIさん、カードとロープの異質の素材を面白く溶け合っての手順で、決してコミックではないが最後に演技者が伸びたロープを手繰りながら、下手に消えるのであるが、上手から又出てきたとき、ロープは1M以上もある大きな玉になっていてそれを転がしながら、退場する演出は、大きな拍手と笑いがあった。

99年11月にあった、FISM選考会、コンテスト大会にも出ていたが、表情を一つ変えないで、ロープとカードの演技の後だけに、この落差が又、楽しかった。

ここで舞台は大学三人衆に代わり、最初は、慶応の辻 和冶さんのゾンビ、早稲田の和田 芳仁さんのキャンドル、ワイングラスの演技、最後の東京大学の外岡 潤さんはダイナミックな和妻で傘、センス、日本セイロ、クライマックスはドカーンと1m以上もある傘の出現で盛り上げた。学生マジッシャンの新鮮な演技で良かったが、チョット無理な○○取りが残念な気もする。

次はマサヒロ水野さんのジャグリング。マジックショーの中にジャグリングが入ると、マジックとは違った多くの拍手があるのだが、この人のジャグリングは格別でボール、クラブ、デビルスティック、等何れも超一流だ。私も何回も拝見しているが何時も拍手の連続である。ここで演技は小休止。

今年のテンヨーの新製品紹介、副社長の近藤 博氏の挨拶が有った、其の中で、2000年FISMに関するNHKの放映はオリンピック終了後とのことでした。これも楽しみである。

さて休憩を挟んで第二部は、いよいよ、お目当てのFISMリスボン大会、入賞者の3人の演技である。

まず、ゆみさん。もう何回も拝見しているが、一段と表現力が増した、FISMの入賞で内面の自信がゆみさん自身、マジックを演じる楽しさを味わっているような、そんなゆとりさえ感じられる演技であった。

次に峰村 健二さん。毎月のように海外の出演依頼があるという。演技も安定し難度Gクラスの不思議連発技で、拍手も忘れる、こんなことがなぜ出来るのーーーという感じで拍手も一段と多かった。

このお二人には何回かコンテストのバックステージでご一緒させていただいたが、あのぴりぴりした姿を知っているだけに心からFISMの入賞を喜ばずにはいられない。

最後のゲストは峰村さんと同じ部門のマニピュレーション2位 フランスのフェレさん。峰村さんのカミソリの切れ味的な鋭いマジックとは対照的に、やっている演技とキャラクターが全然違う、その落差が凄い。面白い演技であった。

今回の大会は、本当に見応えのある構成と演技の内容で、流石、入場券がプラチナチケットと言われる所以である。只、幕間のマイムが段々長く感じられたのは、セットが終ってもマイムが続いていたためだと思う。それと前半の演技者の紹介が全然無かったのは、なぜだろう。多分、楽屋では、出演者に構成上で名前の紹介はカットの説明があったと思いますが、何らかの形で紹介して欲しかった。


浅井精治

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