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FISM2000
◆FISM2000/ WOLID MAGIC LISBON 2000 レポート(3)

第五日目(76日)

いよいよ明日は私のチャレンジである。今日はリハーサル変更の情報が入るかも知れないので、ホテルに待機、のんびりと過ごす。その間一人でちょっぴり冒険、美容院に行ってすっきりし、その後町に出て食事、 リスボンの町をブラリと散歩、小さな石を敷き詰めた歩道は歴史を感じさせ、ゆったりとさせてくれる。

一寸陽射しは強いが湿度が無いので、木陰に入ると涼しく全然汗をかかない、観光の町にしては観光物産が無くお土産に困っている。陶器が有名らしいが重くて持ち帰りは無理である。

どうやら予定変更は無いらしく、道具の点検を済ませ930分からのガラディナーに出席、仮設テントが設置され、その中で2000人の参加者が、丸いテーブルに8人位づつ座り、生演奏の中でワインを飲みながら、料理の運ばれてくるのを待ったのだが、2時間待ってようやく前菜が運ばれて来た。

お腹が空いているのでどんどん運ばれて来るのかと思いきや、これまたスムーズではなく、やっと来た料理も塩辛くて食べられず、もう諦めて11時には切り上げてホテルに帰った。


第六日目(77日)

630分にホテルを出て会場に向かう、これからリハーサルの打ち合わせである。楽屋裏は出演者の道具でごった返している。僅かのスペースを見つけ自分の荷物を置き、打ち合わせを待つ。柏クラブの菅原さんに通訳を頼み、スムーズに終了本当に有りがたい、感謝、感謝である。

私の出番は午後なので食事をした後、コンテストを見ていたら突然藤本君を呼び出しのアナウンス、道具でも壊されたのかと行って見ると、午後の出番が午前のトリに変わってしまったらしい。本当に何が起こるかわからないので、緊張しまくりである。

午前の道具もはけいよいよ私達である、ジョージ本田さん、キラリンさん、ブラック嶋田さん、そして江沢が日本人の一番最後の出番である。

さあ私です。セットの準備もOKスタンバイして緞帳が上がると思いきや、すべてがストップ、どうしたどうしたとなり事情を聞くと電源が切れてしまい、スタッフが慌てているらしい。30分の休憩が入り私はガックリ、着物は暑いし汗でべとべと、困っているとヒロ・サカイ氏と小野坂聡氏がずーっとついていてくれて、扇いでくれたりミニセンプーキを当ててくれたり、励まして呉れたりと気を使って頂いた。

勇気づけられながらようやく幕が開いたが、いまいち自分の中で燃焼出来なかった。でも貴重な体験をした、次回も出来ればトライして見たい。目標を持って頑張って見たい、まずはFISMの舞台を踏めただけで大満足である。

道具をホテルまで運び、引き返して930分からの大会最後のガラショーを見る。あんまり感動するようなマジッシャンがいない中で、ナポレオンズはやはり凄い!今まで眠っていた人達も起きてしまうほど受けていたし、面白かった。納得の世界のナポレオンズでした。


第七日目(78日)

いよいよ大会最後の日です。午前は大会の発表があり、日本では予想通り峯村健二君がマニピレーションで一位、中島ユミさんがゼネラルで二位を獲得拍手喝采です。

午後からはクルージングでディナーショーの会場まで移動、これが中々大変12時頃から集まりだして、船に乗ったのは16時頃、まだ日中は陽射しも強く暑い中を30分もかけて歩いて乗船出来たのである。

15分位で着くと聞いていたのが、なんと1時間も乗っていた。それでもようやく着いて兎に角腹ごしらえ、マクドナルドでバーガーを買って食べたのだが、これも沢山の人が殺到したので、買うのにも一苦労。

830分のディナーまでたっぷり時間があるので、ショッピングセンターを見ることにした。果物がとても美味しそう、少し買って皆で食べる、生ハムとかチーズが安い、コーヒーを飲もうと入った所で店員が・ヒロ、サカイ氏にマジシャンですかと聞いて来た。そうだと答えたら見せてくれとせがまれて、ヒロ氏カードをやって見せたら、私たち全員の飲み物代がただになり、ヒロ氏にご馳走になった形になってしまった。店員の驚いた様子がとても面白く、とんだハプニングに全員楽しさが倍増したのは言うまでもない。

それからディナー会場へと向かったら、すみえ先生がコーヒーを飲んでいる。私たちも何か飲もうという事になり、果物が入った赤ワイン確かサングリアとヒロ氏が言っていたが、違っていたらごめんなさい。それを皆で飲んでいると中島ユミさんがだんな様と来たので、そこでおめでとうの乾杯をして喜びあった。

野外ディナーが始まりバーベキューや大皿の料理を取りに行くのだが、食べ物より人の数が多くて食べる物がない、ならば肉の一切れでもと思うのだが、人が殺到していてこれもままならない。たいして美味しくないのでもういいかと思っていたら、ヒロ氏からショッピングセンターで買った生ハムが回ってきた。これが一番美味しかったのは皮肉だろうか。

風も出てきて寒くなりガラショーを見るどころではなくなった。早く帰ろうという事になりタクシーを捜したが見つからない、場所が離れているので無理らしい。ユージーエムさんのグループが帰ろうとしている、峰村君が風が強い為出演拒否をしたので帰るそうだ。好意によりそのバスに乗せて頂き、急遽ホテルに戻る事が出来た。とてもありがたかった。


第八日目(79日)

早朝530分、ホテルを後にして空港へ、ところがやっぱり2時間送れて出発である。パリで待っている筈の飛行機もすでに出発しており、そこで泊組と夜11時発に乗るグループと別れてしまった。

私たちは帰ることにし下田ユカさんにお世話になりながら、延べ35時間もかけて成田に降り立ったのである。これでやっと帰れると思ったら、私の荷物が行方不明、さあ大変と手続きにおおわらわ。さらにパリから事の次第を連絡していたが、うまく通じていなくて迎えの車も来ていない。結局リムジンバスで帰る事になった。

今回の旅はふれあいの旅でもあった。一緒に行ったメンバーは皆顔見知りだがあまり話をした事がなかった。それなのにみんな親切で本当に申し訳ないほどお世話になった。

メンバーの中に少し高齢の方が一人いたのだが、ヒロ氏はズーっと気にかけており、いつも傍にいて見守ってあげていた。彼のやさしさは本物だなと思った。私たちも便乗して面倒見て貰っていた。

舞台では小野坂聡氏、ヒロ・サカイ氏の両名にはズーっと幕が開くまで一緒にいていただき、頭が下がる思いだった。すみえ先生はいつも明るい笑顔で私たちに接して下さった。ユージーエムさんには快く送ってもらい、人のやさしさが身にしみた。下田ユカさんには帰りの飛行機から成田まで本当にお世話になった。

こんなに沢山のふれあいが私の旅を豊かなものにしてくれた事は間違いない。本当に参加して良かったと思うリスボンの旅であった。

江沢ゆう子

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