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3月日記;§
なんだかのたのたしながら、春がきました。またまた暇人の写真日記です。
2月、庭のすみに突然顔を出したのは
福寿草です。花の消えた庭に、奇跡のように吹き出すこの花は春の使いです。
左:NHK大河ドラマ「風と木と空と」放送記念モニュメント 右:将門城跡の碑
★2月某日、レンタカーを走らせて平将門の史跡、「将門公苑」に行きました。
平将門(たいらのまさかど)は関東では不滅の人気を誇る英雄です。我孫子から北に登ると、将門の史跡が点々と残されています。天皇に逆らった賊として明治以後は無視され、決してメジャーな存在ではないのですが、細細とその史跡は守られて来たようです。「将門公苑」はその中でも大きいものの一つです。・・・だったはずですが・・・
なんの表示もなく、田んぼの中のあぜ道のような細い未舗装の道を走り、やっと見つけたのがこの公苑でした。もとはお寺があったようですが、それも数年前に焼け落ちたそうです。一つの庵が残っているだけ。庵主さんと少し話をして、ささやかな賽銭をあげます。
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将門公のレリーフとツーショットをとって記念にします。焼け残った仏たち・・・
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春はさらに深まります。自宅の庭の梅が咲き始めました。小さな家に、不釣り合いなほど広い庭がある我が家です。梅の木も白・紅・桃色と三色そろっています。最初に満開になるのが白梅で、手入れが悪いのであまりバランスはよくないのですが、姿はなかなか美しい木です。この白梅が咲き出すのが我が家の春のあけぼのです。
左:白梅の前に夫婦で 右:今年よく咲いた紅梅
★次に咲き出すのが
紅梅ですが、この木は去年、期待していたのに枯れるかと思うほどぱらぱらとしか花をつけず、がっかりしつつ心配させられました。それが手入れの甲斐あって、今年は元気な美しい花をつけました。この紅梅をコタツの中からながめつつ、梅見酒を楽しむのはなかなかの贅沢というものです。
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梅見に先立って庭の垣根を補強しました。うちの垣根は素通しで、裏の家からは丸見えです。毎日寝間着姿で猫に餌をやる女房は、なんとか見えないように垣根を密集させることを考えました。ジョイフル本多で買ってきた青竹を、前に作った垣根に結びつけてしっかりした壁にするのです。
一日かけて、なんとか立派な垣根が出来ました。四間ほどある庭ですが、これを出来合いの垣根でふさぐと
数十万円かかるのです。借金づけの夫婦は、労働でそれをまかなうのでした。
★三月某日、手賀沼へ出かけます。
水鳥たちが群れています。
カルガモ、バン、ユリカモメが主ですが、その他にマガモ、家鴨、ガチョウ、そして白鳥がいます。カルガモとバン
アヒルにマガモ
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大白鳥はこの夏、子育てを終えてこれから北へ帰ります。左:夏にとった親子 右:もはや親子の区別がつかない春の白鳥たち
優雅に泳ぐ
オオハクチョウですが、顔は目張りを入れたようで、少し水商売じみています。体の大きさを基準にしなければコハクチョウの方がかわいいかもしれません。来年も、また子育てに手賀沼へ来てくれるでしょうか。
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手賀沼遊歩道には「文人記念公園」があり、手賀沼ゆかりの文人たち(白樺派の人々、柳宗悦、バーナード・リーチなど)を顕彰しています。その空間はまた野良猫の楽園でもあります。ノミ取りの首輪などつけてはいますが、立派な野良猫たちです。しかし、人間のご機嫌を取らないと生きていけない彼らのこと、けっこう愛敬はあります。この時も、散歩していた白人親子たちにも頭をなでさせたりしつつ、ひなたぼっこをしていました。
でも、触ればわかるのですが、けっこうガリガリにやせています。うちの黒パンやちび猫が丸まると太っているのに比べると、彼らのほうがずっと厳しい野良の暮らしをしているのです。
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最後におまけで、去年庭に現われたタヌキです。女房が間違って入れた白黒のフィルムで撮ったものです。ふっくらと愛敬のある姿ですが、一体どこから来るのでしょう?戻る トップに戻る