エドワード・リア
Edward Lear (1812 - 1888) 21人兄弟(!)の末弟としてロンドンに生まれた。小さい時から身体が弱く、てんかん・喘息・気管支炎を病んでいて50才まで長姉に面倒を見てもらっていた。 独学で美術・哲学を学び、15才で鳥の絵を描く職業画家になった。博物史上に残る手彩色石版画集「オウム・インコ類」を手掛けたのはわずか18才の時である。不幸にもこの企画は未完に終わったが、その仕事は高く評価され、19才にしてロンドン動物園の設計を任されるという栄誉をになった。(1831) 1846年に「ノンセンスの歌」を発表しノンセンス詩人としても広く知られるようになった。この本のイラストは鳥の絵とはまったく趣が違っている(図版参照)。同年王室に招かれてビクトリア女王の美術教師を努める。その後ヨーロッパ放浪の旅に出かけ、中東まで足を延ばし、各地の地誌・風景画・動物画を描いた。また、自然誌・韻文・小説など多くの作品を残した。 変わり種の多いこのイラストレーター・リストの中でも、最も異色ある人物だろう。
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