アーサー・ヒューズ
Arthur Hughes
(1830 - 1915)


 ラファエル前派の重要な画家の一人。
 ロンドンに生まれ、デザイン学校からロイヤル・アカデミーに進む。1850年ハント、ロゼッティらと出会い、ラファエル前派に参加。中でもJ.E.ミレーに強い影響を受ける。
 繊細で内向的な性格の持ち主であったヒューズはロゼッティやモリスらとは行動をともにしなかったが、コンスタントにアカデミーに出品を続けるなど世間的には成功し、幸福な生涯を送ったと言われる。
 絵本の挿絵も多く、こちらの方が私の好みにあっている。油彩画の方はミレイに輪をかけた俗っぽい表現で苦笑いするしかないのだが、絵本での作品は表情が豊かで想像力を刺激するいい雰囲気である。


「帰郷」 板木に油 51cm * 65cm 1862年

「北風の背中で」 挿絵
1871年

戻る