T.T.ハイネ
Thomas Theodor Heine
(1867 - 1948)

 日本の歴史の教科書にも取り上げられるほどの高名な風刺画家。それと知らず見ている方も多いのでは?
 彼らが発行した風刺雑誌「ジンプリツィシムス」の名を取ってジンプリツィシムス派と呼ばれることもある。風刺画のみならず、新しい時代の形式である「ユーゲント・シュティル」的なロマンティック絵画もかいた。

 ドイツ・ライプチヒ生まれ。デュッセルドルフ・アカデミーで美術教育を受け、1889年ミュンヘンに出てきた。1889年、友人たちと「ジンプリ...」
を創刊。その主力画家となる。
 不屈の精神で軍国主義や帝国主義、王制などを批判しつづけたので雑誌は何度も弾圧を受け、ハイネも国外逃亡したことがある。1933年、ファシズムの台頭とともに雑誌は廃刊、ハイネはストックホルムに亡命し、そこで死んだ。

雑誌「ジンブリツィシムス」より「神のお告げ」

左・「クヌート・ハムズン小説集」装丁 右・クヌート・ハウズン「サバの女王」装丁

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