12月23日(水)
「ロス・タラントス」 天王洲アイル アートスフィア 14時開演
1階B列29番
出演者: 木の実ナナ、西田ひかる、石井一孝、上條恒彦、曽我泰久、北村岳子、石富由美子、ほか

<あらすじ>
バルセロナ郊外に住むタラント家の女主人アングスティアとゾロンゴ家の家長ゾロンゴは、お互いに敵意を持ち憎み対立しあっていた。かつて、ゾロンゴがタラントとアングスティアを奪い合って敗北し、その逆恨みでゾロンゴが雇っていたクーロをつかってタラントを殺害したことがずっと後を引いているのである。しかし、アングスティアの愛息子ラファエルとゾロンゴの愛娘ファナが闘牛場でたまたま出会い、恋に落ちてしまう。お互いの過程の事情を知って悩み苦しむが、それでもふたりの感情は止めることができず逢瀬を重ねていく。ついにラファエルはアングスティアにファナを引き合わせる。始めは顔も見ようとしなかったアングスティアだったが、ファナの激しいフラメンコに心動かされる。しかし、ファナの父親ゾロンゴはふたりの交際を断固認めようとしない。それでも愛する気持ちを止められないラファエルとファナだったが…

このミュージカルのチケットはもうずいぶん前に先行でスフィアから直接購入していました。そのかいがあってか、なんと座席は前から2番目!!すごい端っこだったんですけど、もうすぐそこ、手を伸ばせば触われそうなところに役者さん達がいてまずそれで大感激でした。ただ、スピーカーがすぐ前にあったので幕開きは心臓に悪かったかも(笑) 突然、「バルセロ〜ナ〜!」とものすごい音量で流れてきたのはマジでびっくりしてしまいました。
お話の内容はスペイン版「ロミオとジュリエット」と聞いていたのですが、本当にそんな感じ。ただ、両家のいがみ合いというのがわたしにはあまり強く感じられませんでした。それなりに、黒塗りのギャングみたいなのとかは出て来ていたんですけど(笑)、根底に流れる憎しみあいみたいなものがもう少し感じられればよかったかなあ、なんて思ってもしまいました。あと、ちょっと「なくてもいいんじゃないかなあ」というようなシーンもあったのは残念。わたしの友人は、この座席にもかかわらずちょっと舟こぎそうになったと言ってたので(苦笑)…特にソロンゴ家でのくら〜いやりとりはちょっとわたしも退屈でした。次回公演ではここのところをちょっと修正してほしいなあ。
さて、問題のフラメンコですが、ほんとにすごかった!しかも前から2番目というすごい位置だったので、「ガンガン」とフラメンコの足音が私たちの客席までビリビリ伝わってくるんです。まるで自分も舞台の上で踊っているような気分になったりして(笑) しかし、すごいステップなんですねえ、フラメンコって。あと、あの手拍子もすごい。まさにスペインの情熱って感じでした。わたしはここでも思わず一緒になって手をたたいてしまいそうになってしまいました(笑) 幕開きの西村直人さんのダンスから一気に引き込まれて、タラント家の『ベロンベロン』とかいう不思議なナンバー(←なんだかものすごい表現(爆爆))での群舞、そして何といっても1幕ラストの木の実さんとひかるちゃんのフラメンコ対決!!あれをあんな間近な席で観られるなんて、なんだかとっても贅沢しちゃった気分。めちゃくちゃ迫力ありましたよ〜!木の実さんのフラメンコはもう大迫力で、まさに相手に向って突進していく感じ。荒々しいけれどもちゃんと、ドッシリとした芯のあるすごいものでした。わたしは木の実さんに襲われるような錯覚すら覚えてしまいました(爆爆) 対する西田ひかるちゃんのフラメンコもマジですごかった!それまでは、なんだか可愛がられているお嬢さんっていう感じだったのですが(特に登場シーンなんてほのぼのしてましたもん(笑))、ラストで踊り出した時、もうすでに顔つきが変わってました(@_@) 「これがさっきまでの西田ひかるか??」というほど。ものすごい形相で激しいステップを刻み始めた時はもう目がどこか行っちゃってました(笑) いや〜、よくも短い期間であそこまで!西田ひかる、見直しました。木の実さんに負けるとも劣らない激しいフラメンコ!しかもスゴイ様になっててカッコよかったんですよ〜。あのふたりの競演がもう一度見られないのが残念。
お目当ての石井一孝さん。石井さんは大のスペイン好きで有名で、実はこのミュージカルに出るのを人一倍楽しみにしていたと思われます(←サインにまでスペイン語を書いてくださるほど(^_^))。もうそれが、舞台上での石井さんの表情にマザマザと表われておりました(笑) 特にフラメンコシーンを見ている時なんて、「これは演技なのか?」とこちらが思ってしまうほど夢中になってましたからねえ(^^)もはや顔つきが違います(笑) だから、1幕最後のフラメンコ対決シーンは色々な意味でものすごい臨場感あったんですよ(石井さんの顔つきを楽しんだという意味でも(笑)) それに、ちょこっとフラメンコダンスも見せてくれましたしね(^^)←本当はもっと踊ってほしかったなあ。で、噂には聞いてましたが、本当によく泣いていらっしゃいました。ファナ(ひかるちゃん)がゾロンゴの娘だと知ってしまった時、駆け落ちを決意する時、そして悲しいラストの時、あんなに涙流しまくっている石井さん、はじめて観たかもしれません。感情面の演技に磨きがかかってきたようで、なんだか嬉しくなっちゃいました。また、ファナを抱きしめる時、石井さん本当にいとおしそうな表情するんですよぉ。わたしはその時の石井さんが一番印象に残ってます。これでもう少し存在感を表面に出せれば完璧なんですけどね。でも、相変わらず汗をいっぱい出して一生懸命演じていらっしゃいました(^^)。そうそう、3回目くらいのカーテンコールの時、突然スペイン語を口走りながら飛び出してきたのにはびっくりしてしまいました(笑) いやはや、本当に好きなんですねえ、スペイン(^0^)
なんだか、ものすごい近い席で観たせいか、役者さんがあまりにも近すぎてどこからどこまでが舞台かわからなくなってしまったほどでした。しかも、すぐ近くには舞台から客席に降りる階段があって、私たちのすぐ側にあった階段は何度も役者さん達が使用しておりました。ラスト近くで木の実ナナさんが、またラストでクーロ役の海津さんが、かなり長時間の間その階段でうずくまっており、わたしは芝居を見るというよりもすぐ近くに役者さんがやってきたことそれだけでドキドキしてしまいました(爆) ←特に海津さんとは目が合いそうになって(そんなことあるわけないですが)思わず目をそらしてしまった(爆爆爆) 西田ひかるファンの方だったら、きっと鼻血が出ちゃうのではというようなシーンもあったりしました(なんちゅう表現だ(爆爆爆)) 私は石井さんファンのほうなので石井さんばかり注目してしまっていたんですけどね(笑)
幕が下りた後、ラストで降りしきっていた紙ふぶきの雪と秋の木の葉、白い羽の様なものの小道具をゲットして帰りました。(特に雪のシーンはすごくて、こちらまでヒラヒラと舞ってきたのには感激しました(^0^))


12月3日(木)、12月6日(日)
「ジーザスクライスト・スーパースター」 エルサレム千秋楽 四季劇場<秋>
19時開演(3日)、13時開演(千秋楽)
1階17列28番(3日)、1階19列30番(千秋楽)
出演者: 柳瀬大輔、芝清道、鈴木京子、沢木順、光枝明彦、佐川守正、ほか

<あらすじ>
このストーリーはキリストが十字架にかけられるまでの最後の7日間を描いたものである。
ローマ帝国領パレスチナはユダヤ王のヘロデが統治していたが、実権を握っていたのはローマの総督ピラトであり、更にエルサレムはユダヤ教の大司教カヤパとアンナスが権力を振るっていたため、民衆はその圧政に苦しんでいた。そんな時代に現われたのがナザレのイエス(ジーザス)で、人々に新しい教えを説いて回っていた。救いを求める民衆達は彼の出現に狂喜し、救世主と崇めるようになる。しかし、弟子の一人ユダはジーザスを神の子として信じることができず、かえって周囲の熱狂的人気を危ぶみ、悩み苦しんでいた。
そして、都で待ち受ける運命を予見しつつジーザスはエルサレムへと入場する。神の御心のままに進みながらも悩める青年ジーザスを慰めたのはマグダラのマリアだった。やがて時が経ち、ジーザスの異常な人気に危機感を募らせたカヤパはユダを誘惑し、彼を捕らえにやってきて・・・

ジャポネスクでは歌舞伎の舞台のようでなんだか無機質っていう印象を受けたのですが、エルサレムバージョンはまさに荒野!しかもすごい斜度でびっくり!あんな坂道を役者さん達は走りまわるのかぁ〜と、初見のわたしは始まる前からドキドキしてしまいました(^_^;)
それにしても、ジャポネスクとはまたずいぶん雰囲気が違いますねえ。白塗りと白塗りじゃないのとではこんなに印象が違うとは(笑)荒野の上から登場した柳瀬さんは紛れもなくジーザスクライストの容貌!そして芝さんのユダはまるで飢え乾いた獣みたいにも見えました。オーバーチュアでの群集の動き、すごい迫力!!あの手の動きがものすごい恐怖でした。で、それに合わせたユダのひきつけを起こしたかのような(笑)慟哭! ジャポネスクでは音楽に圧倒されたというのがありましたが、エルサレムでは視覚的にまた圧倒されてしまったのでした。音楽的にはジャポネスクのほうが好みかなあ、なんて思ったりしてたのですが、2回エルサレムを見て「やっぱりエルサレムのロックもすごい」と感動してしまったのですが(笑)
総括的に、わたしはこの作品がものすごい好きになりました。なによりも、わたしのキリスト教観念を覆してくれたありがたい作品。人間ジーザス、人間ユダ、このふたりを理解できると思っただけでも本当に見たかいがあります。柳瀬さんの表情が無表情で物足りないという声も多かったのですが、わたしが今まで植え付けられていたジーザスの印象ってまさに柳瀬さんの無機質な表情そのものだったので受け入れられました。だからこそ、民衆から求められてもそれに応じることができないときの悩み苦しむ表情がなおさら胸にジーンと来てしまうんです。「自分で治せ」と言ってしまった後の苦悩の表情なんか、観ていて切なくなりました。それから、ユダとの激しい問答シーン。2回見て、2回とも涙ぐんでしまったわたし。ふたりの気持ちがあまりにも悲しすぎて… 高校までキリスト教教育を受けたわたしですけど、このシーンがこんなに悲しく切ないものだとは知りませんでした。これはフィクションかもしれないけど、ずっとこっちの演出の方が現実的ですね。特にわたしが見た回は千秋楽近くと千秋楽だっただけに、なおさら切なく感じられてしまいました。あと、ペテロが「知るもんか、あんな奴」と叫んだ時の柳瀬ジーザスの表情も物悲しい(;_;) 聖書だと、ペテロは鶏が3回鳴く間に「知らない」と3回言うだろう、と予言されているんですよ。ユダの自殺、今回はどうなるんだろう、今度こそ縄かな、などと不謹慎なことを思ってしまいましたが(爆) 中央の十字架を建てる穴に沈んでいく演出でしたね(笑) いや、でも、すごい迫力ありました!芝さんの苦しみが痛いほどこちらに伝わって来て。。。。特に千秋楽はすごいものがありました。「マイガーッド」といって沈んでいかずに「何故だぁぁぁぁ」と繰り返しながら沈んでいきましたので(@_@)
柳瀬ジーザス、本当に良かったと思います。「ゲッセマネ」での彼の熱唱はもう瞬きを忘れてみてしまうほど。3日にはまだ歌い終ってもいないにもかかわらず拍手が起こったほどでした。それに…またジャポネスクから輪をかけて痩せましたねえ(@_@) 磔に至るまでのシーンなんか見ていて本当に痛々しい。いったい何を食べて生活してたのか本気で心配してしまいました(苦笑) 再演を重ねるに当たって、だんだんとカリスマも出てくるでしょうね。期待してます! 芝さんのユタ゛、わたしはとても好きでした。今回はちゃんと声も出ていたし、何と言っても苦悩のシーンが最高によかったです。捕らえられる寸前、ジーザスに抱きつくところは印象的。でもなんと言っても、ジーザスのもとを去る時の、あの苦しげな絶望的な表情が本当にぐぐっときましたねえ。思い出すだけでも切なくなっちゃいます。マリアは今回は鈴木京子さん。ジャポネスクの保坂さんは「さすがぁ」とおもいましたが、全体的に見ると、雰囲気は鈴木さんのほうがしっくりきているように思いました。柳瀬ジーザスとの釣り合いもよかったし、いつも陰から見守っているっていう雰囲気がなんとも言えずよかったです。沢木順さん、ついにヘロデ王で登場!下村さんに比べるといまいちインパクトが…と1度目は思ってしまったのですが、さすがに千秋楽では乗りに乗っていらっしゃって、ジーザスの頭をつかんでぐりぐり回していたのにはびっくりしました(笑) まさに千秋楽ではハイテンションで燃焼しきってくださいました!わたしは沢木ヘロデの「キ〜ング」の歌い方が妙に印象に残ってます(笑) 会場も大拍手でした。あと、今回特に目を引いたのが原さんのペテロ。原さん、アンサンブルの中にいてもすごい目立ってたんですよ!これは将来の有望株だなあ、と生意気にも思ってしまいました(^^;) 商人達のシーンでの彼の目立ち肩は半端じゃなかったです、ほんとに(笑) インパクトと言えば、佐川カヤパ、青木アンナスのダブルミッキーマウス(爆爆) ご覧になった方、そう思いませんでしたか?わたしは出てきた瞬間に「恐いミッキーコンビが出てきたぁ!」と思ってしまいました(笑)頭の飾りだけじゃなくて、衣装のほうもそれを彷彿とさせていて、出てくるたびに笑いが込み上げてしまうのでした(^^;;)
千秋楽のカーテンコールはとにかく盛り上がりました!今回からはミュージック付で、ラストの静けさはどこへやら(^^;;)もう、出演者全員がノリノリになって出てくるんで、最後まで楽しめました。柳瀬さんはもう全身脱力状態でかなり放心状態。お辞儀をするのも間違えてしまったほどで、思わず「おつかれさま」と思ってしまうのでした。3回目くらいのカーテンコールでわたしもスタンディング。5回目か6回目くらいで柳瀬さんが出てきた時、小さくガッツポーズをしたのは可愛かったなあ(*^^*) 結局、7-8回くらいのカーテンコールがありました。
次回再演された時、地方公演だったら…なんだか追いかけていきそうだなあ、わたし(爆) CDも出してほしいと痛切に思うのでした。
(それにしても、千秋楽に団体さんが来るとは思いませんでした(爆))


11月29日(日)
「シー・ラヴズ・ミー」
−千秋楽− 青山劇場12時開演
1階R列22番
出演者: 市村正親、涼風真世、村井国夫、島田歌穂、斉藤晴彦、犬塚弘、堀米聰、藤木孝ほか

<あらすじ>
1930年頃のハンガリーブタペストのマラチェック香水店。いつものように仕事に就く従業員達。開店からお客が訪れその対応に追われる中、ジョージは同僚のシーポスに愛しの文通相手から手紙がきた事を伝えて胸を躍らせている。そんなある日、店に雇ってもらいにきたというアマリアがやってくる。雇うつもりはないと断るジョージだったがマラチェック社長の自慢のシガレットケースを売ることに成功したアマリアはマラチェックの目に留まり採用される。季節が移りゆき、やがて冬が訪れる。ジョージはついに手紙の相手と初デーとすることで朝から落ち着かない。ところが、アマリアも文通相手との初デートに心を躍らせておしゃれをして来ていた。ジョージとアマリアはお互いに顔を合わせれば口喧嘩ばかりしていたが、待ち合わせのカフェにおそるおそる入ったジョージは相手がアマリアと知り驚愕する。ますます言出しづらくなったジョージに待ったく気がつかないアマリアは…。

95年の初演を帝国劇場で観た時から、この作品が好きで、大阪や名古屋での公演も追いかけたいと思ってしまったほどです。始めの動機は「石井一孝さんが出てるから」だったんですけど、今では作品全体が好きになってしまったわたし。原因はやっぱり市村さんかなあ。本当は何度もリピートして通いたい作品だったのに、個人的金銭事情により(爆)千秋楽一度のみとなってしまいました。幕開きからあのオーバーチュア!なんだか「なつかしい〜〜」とひとりで感動に浸ってしまいました。
自転車でまず始めに登場した堀米さんのアルパ。3年前は石井さんだったのかあ、と失礼ながら感傷に浸ってしまったわたし(爆)。でも、堀米さんのアルパは元気いっぱいで演技的にもちょっと余裕があるように感じました。それでもハイテンションだったのか、のっけから自転車のかごからドサドサとお荷物を落っことしたりしてしまってて笑えました。
前回恐い社長さん(苦笑)を熱演していた斉藤さんだったので、優しいシーボスのイメージにはまるか正直心配だったんです。が、さすがは斉藤さん、いい味だしてました!市村さんとのコンビネーションもバッチリですね。そう言えば市村さんとは「ザッツジャパニーズミュージカル」で共演されていたんでした(笑) 菱谷さんのシーボスは本当にあったかいという感じだったのですが、斉藤さんのは何でも話しやすい気のいいオジサンといった雰囲気かな。思いのほか役にはまっていたのでなんだか嬉しかったです。
社長役の犬塚さん、前述した通り斉藤さんの恐い社長さんのイメージがあったので(笑)どうかなあ〜、と思っていたのですが、これまたいい味出てました!犬塚さんのお人柄か、ジョージに辛く当たるところでも恐いイメージはなく(^^;)なんだか哀愁さえ感じてしまいました。いいなあ、あんな社長さん。なんだか初演からずっといるような雰囲気さえ醸し出してました。きっとカンパニーがいいんでしょうね(笑) 千秋楽ということもあり、シガレットボックスを自慢するシーンで村井コダリーに乗せられてオーバーアクションを披露してくださったのには笑いました(笑)村井さんも思わず客席に向って拍手を促したりしていて(^^;;)
そしてあの怪しい雰囲気を醸し出してるカフェ・インペリアルの藤木マスター!初演に見た時もものすごいインパクトでしたが、今回も怪しさ満点でございました。あの雰囲気は藤木さんにしか出せないでしょう。すごい怪しいんだけど、最後にジョージが落としていった萎れたバラを拾うシーンはなんだかジーンときました。ミセルとこは見せますね。ちなみに、今回初めて気がついたのですがあのカフェにオホモダチもいらしたんですね(爆) それから、アンサンブルのダンスは圧巻!初演見た時は何人かお盆を落としてしまっていたのですが(^^;;)今回は完璧でした。千秋楽だからかな(^^)
さてさて、主演の2コンビ。まずは村井コダリー&島田イローナ。わたしは名古屋、大阪版のイローナを見ていないのですが、やっぱり島田歌穂さんのイローナが好きです。それに初演よりも数倍(とは失礼かな)可愛くコケティッシュな魅力を発揮してくださっていて、とてもたのしかったです。身も心もイローナって感じで、心から舞台を楽しんでいましたね。「図書館」のナンバーはもう抜群です。検眼士の恋人に会いに行く時など、はじけすぎて一度身につけた帽子を思わずすっ飛ばしてました(笑)← 「あらやだ、興奮しちゃったワン」と一言アドリブがありました(^^)。 対する村井コダリー…あれは、地でやっているだろう(笑) 初演の時はそんなに気になりませんでしたが、今回見て痛切に感じてしまった(^_^;;) そういえば、「●・ミゼ●ブル」の最中にも一時期抜け出してコダリーのために大阪公演出演したくらいだもんなあ(笑) もうそれほど役柄と融合しておりました。なんだか本当に楽しそうに演じていたところを観ると、この作品が本当に好きと見えます。あの、ファルセットも健在で(笑)まさに見所満点といったところ。市村さんとのコンビもなかなか貴重ですよねえ。千秋楽ということもあってか、ふたりのシーンはやけにぶっ飛んで見えてしまいました(苦笑)
そして、市村ジョージ&涼風アマリア!!絶賛です!!涼風さん、本当に宝塚時代男役をされていたのだろうかと思うほど素晴らしいソプラノ!「バニラアイスクリーム」のナンバーは最高でした。ジョージとの口喧嘩のシーンにおける啖呵の切り方も、初演よりもずっとテンポが良かったです、というか…、今回のアマリアって以前よりも大人しい雰囲気がなくなっていました。だから、ハイテンションの市村さんともバッチリなんですね(^^)特に、カフェでのジョージに対する態度はかなりずばずば言っちゃってて、途中で居たたまれなくなって飛び出す市村ジョージの気持ちに同調してしまったほどでした(^_^;;) でも、「手紙のあなた」が来ないと知って一人寂しく帰ってくるシーンは本当にかわいそうで…思わず胸が熱くなってしまいました。
そしてやはり、このミュージカルの核となるのが市村ジョージ!初演の時は「お堅い2枚目」のジョージだったのですが、今回は「親しみやすい2枚目半」でますます魅力的です。斉藤シーボスに「手紙の君からきたんだ」と打ち明けるのなんかもう茶目っ気たっぷり(^^)で、それに続く「今夜八時に」のナンバーへの流れなんか最高です。わたしは特にこのナンバーがお気に入りで、終わったあとでも「こんばん、八〜時に〜」とわたしの頭の中で駆け巡っていました(笑) アマリアに対する呼び名も、確か初演では「アンマリア・バラッシュ」とか言っていたのに今回は「オメーワ・バラッシュ」(笑) それが、カフェで手紙の君がアマリアだと知った時の動揺で微妙に変わっていく過程も実に巧い!わたし、本当に市村ジョージに感情移入しちゃいましたもの。市村さんらしいといえば、風邪をひいたアマリアの家に立ち寄った時の掛け合い。放り投げられた洋服を几帳面に畳むんですけど、これがまた妙に可笑しい。何故だろう、市村さんだからかなあ。そしてその後のタイトルソングでは喜び溢れて舞台に倒れ込んで歌うシーンも見られました(笑) ラストシーン、本当に心があったかくなりました。やっぱりいい作品です。
カーテンコールもかなり盛り上がりました。市村さんは体いっぱいで観客に手を振ってくれました。で、すべてが終わったと思われた時、緞帳の向うから市村さんの声が!「皆さんおつかれ様でした。残っているお客様と一緒に三本締めをしたいと思います」 もちろん残っていたわたしも参加させていただきましたぁ!私たちをこよなく愛してくださる市村さん、やっぱり大好きです!


 

11月8日(日)
「ジーザスクライスト・スーパースター」 ジャポネスク千秋楽 四季劇場<秋>13時30分開演
1階10列12番
出演者: 柳瀬大輔、保坂知寿、芝清道、下村尊則、光枝明彦、佐川守正、ほか

劇団四季作品で「オペラ座の怪人」の次に見たかったものだったのでもう感激でした!でも、ジャポネスク版て歌舞伎っぽいと聞いていたので受け入れられるか始めはちょっと不安だったんです。が、もうそんな事言っていられないくらいの迫力で終始口があんぐり状態となってしまいました(笑) 座った位置も良かったのかもしれませんが、のっけから白塗りの群集がドドドーーーッと押し寄せて来てもうドキドキ・・・後方には大八車(黒子さんのようなものですね)の人もいるし、海外作品なのになぜか日本色が似合う作品なんだなあ・・・と実感してしまいました。全編がロック音楽で1時間45分休憩なしでイッキに見せるというのもこの舞台を熱くしているのかもしれません。それにしても間近で見る白塗り軍団はほ〜んとに大迫力でしたぁ(笑)
実は私は幼稚園から高校までずっとカトリック系の学校に通っていたので(爆)、キリストの話は嫌というほど聞かされていたのですが(苦笑) そんなに通っていながらずーーっとキリストが理解できなかったんです。まさに、ユダの「私は理解が出来ない〜」状態(笑) 、しかも、あまりにもえばり散らしている姿のビデオばかり見せられていたので 「なんて傲慢な男なんだ」とまで思い込んでいたのです(地獄に落ちるな・・コリャ(爆)) もはや心はユダ以下状態だったのですが・・・このミュージカルを観て考えがちょっと変わりました。このミュージカルを観るかぎり、私はジーザスもユダも受け入れられる気がします。通っていた学校ではユダはほとんど悪人扱いだったのですが、彼にだってそうとうの悩みがあったはずだし、裏切りの行動だって愛しているからこそのものだったんだろうと思っていた私の気持ちを見事に表してくれましたよ、このミュージカル! しかも、ジーザスについても今まで私が思い描いていたイメージを見事に払拭してくれましたし。この時代にいたらジーザスを神の子だと信じられたかどうか自分自身分かりませんが、少なくともここに描かれているジーザスは神々しいだけではなく、胸のうちに秘めていた悩みや苦しみを本当に人間らしく吐き出しているのでとても共感できました。特に、「ここは私の祈りの場だぁ〜」とか「自分で治せ!」などと言ったセリフは今までに聞く事が出来なかったものだったので衝撃的だったし、逆になんだか人間らしさが垣間見れて嬉しかったりしたのです(^0^)
さてキャストですが、山口祐一郎さんのカリスマ的ジーザスのあと登場したのが柳瀬大輔さん。本当の事を言うと、芥川さんの大ファンである私は芥川さんのジーザスが観たかった・・・という想いもあったのですが・・・(;_;)
柳瀬さん、素晴らしかったですよぉ〜〜! 祐一郎さんのジーザスを観た事がない(厳密に言うとこの作品をはじめて観た)ことが逆によかったのかもしれません。白塗りのお顔がとてもセクシーだったし、磔になる時の体格もスポーツジムへ通ったというだけあって(笑)素晴らしかったです(*^^*) それからファルセットをかなり多く歌っていらっしゃいましたが、これがなんともいえないほど美しい!「オペラ座の怪人」のラウルよりもジーザスのほうが存在感があったのでこれからもぜひぜひこの役を極めてもらいたいです。ユダ役の芝清道さん、「李香蘭」の杉本よりも100倍はよかったですよ〜〜〜 芝さんにはやっぱりこの手のロック調の激しい役柄がお似合いです。千秋楽だった事もあってかなり激しくシャウトしてました!歌唱力抜群!と感動したのですが、それ以上にユダの苦しい心情も見事に表現していたと思います。自殺のシーンで苦しみもがくあの迫力演技は忘れられませんねえ。ちなみに、聖書によるとユダは首吊り自殺をしているようです。話を知っている私はいつ縄がおりてくるのかなあ〜なんて不謹慎な事を思ってしまいました(爆) マリア役は保坂知寿さん。思ったよりも地味めな演技ではじめどこに位置しているのか分からなかったくらいでしたが(爆) 「私はイエスが分からない」のナンバーは絶品!なんだかこちらまで癒されるような感じがしてしまいました。圧巻だったのがまるで勧進帳の弁慶の様ないでたちで現われた下村尊則さんのヘロデ王。私、ヘロデ王ってもっと登場してくるのかと思っていたのですが後半の一部分だけだったんですねえ。それでもあの存在感はいったいなんだ?? もう、おみごとーーっ!の一言でございます(笑) 会場も沸きに沸いてました(^^)もっと見たかったなあ。佐川守正さんのピラト・・・これまた悪の権化って感じで圧巻でした。頭の髪の毛も奇麗さっぱり剃り落としてあってこの作品への意気込みを感じました。お腹がちょっと気になったんですけどね(笑)←でも、かえって迫力がありましたけど(笑)
もっと見ておけばよかったなあ、ジャポネスク版。これからもずっと再演してほしい一作です。エルサレムも楽しみだなあ。


10月28日(水)
「ローマの休日」 東京千秋楽 青山劇場13時開演
1階E列45番
出演者: 大地真央、山口祐一郎、宮川浩、井上順、草笛光子、藤堂新二、ほか

<あらすじ>
ヨーロッパ最古の王室の一員であるアン王女は自国と諸国の親密化を図るためにヨーロッパ歴訪のたびに出ていた。歴訪の地、ローマにやって来たときアン王女は自分の自由がないことにうんざりしてしまう。にぎやかに盛り上がる会場に憧れを持ち情緒不安定になった王女は良く眠れるように精神安定剤の睡眠薬を打たれる。しかし、それでもはやる気持ちを押さえ切れない王女はこっそりと着替えて抜け出す。
夜のローマをものめずらしげに見回っていた王女は睡眠薬が効いてベンチで眠ってしまう。そこへやってきたのは新聞記者のジョー・ブラッドレー。彼は自分のアパートに王女を連れ帰り、そこに入るのが王女だと知るとトクダネを狙ってカメラマンのアーヴィングと共にアン王女をローマ観光に誘う。充実した一日を過ごすうちにアンとジョーは・・・

ついに、行ってしまいました…千秋楽(爆) なんだか急にこの日にちが空いてしまった(面接の関係上)ので、これはわたしに行けということなのだろうか…と勝手な解釈を進めて(爆)気がつけば劇場前のキャンセル待ちの列にいました。わたしは10時過ぎごろ着いたのですが、この時既に前に3人くらい並んでいたようです(一人は場所だけ取ってあり、姿が見えなかった・・・)。頑張ってキャンセル待ち券が出るまで並ぶつもりで立っていると、「チケットが余った」という方が・・・!わたしの前の人が受け取らなかったため、何と私はキャンセル待ちをすることなく、最上の席を譲ってもらってしまったのです(^0^) もう心は狂喜乱舞状態(笑) 譲ってくださった方に、心の底から感謝します。ありがとうございます!!
さて、千秋楽の舞台ということで今回は役者さんのみならずオケの皆さんまでみ〜んな弾けてました(笑) 船上のパーティシーンではじめてアドリブのピアノが確信できて嬉しかったです(^_^) 井上順さんのステップダンスもかなり今回は派手目(笑) 新藤さんなんかツバ飛ばしまくりでした(笑) これが千秋楽の楽しさなんですね!
特に面白かったのが
祐一郎さん。もう初めから表情からしてめちゃくちゃ楽しそうに演じていて面白かったので(^_^;)何かやらかすだろうか・・・と半分期待していたところ、見事にやってくれました(笑) まずはスクーターシーン。ぐるぐる回っているところまではよかったのですが、「右折禁止だ〜」と警察の人がやってくるところでいつもならすぐに止めるのに、わざとかハプニングか、警察が止めているにもかかわらずそのまま止まらないで舞台の端まで行っちゃったんですよ(爆) これにはお客さんもオオウケ(でも、初めて見る人には分からなかったかも(^^;))!それどころか舞台上の役者さん達も反応に困ってしまい、おまわりさん役の人は「おいおい、大丈夫か」本気とも取れる言葉をかけてました(笑)しかも、いつもの調子で「どうしたんだ?」と飛び込んできた宮川さんの目に映ったのは「やっちまったよ、右折禁止〜」とまるで子供のようにバイクを乗り回して定位置に持っていく祐一郎さんの姿(爆) 宮川さん、一瞬対応に困って言葉を失いかけたあと、「なにやってんだ」とこれまた本気とも取れる言葉がポロリ(^^;) そのあと一人でスクーターに乗っていってしまう真央さんも、困惑笑いを浮かべながら祐一郎さんを見てました(笑) もうこれには笑わせていただきました!今から思うと、あれは確信犯だったのかも???
そしてスクーターが突っ込んだ後の所長さんに尋問されるシーン。いつもはソーセージをかぶっていた祐一郎さんですが、今回は口にイセエビ(orザリガニ)をくわえておりました(笑) もう、千秋楽では祐一郎さんに十分楽しませていただきました(^0^) でも、泣かせどころでは泣かせてくれるのがまた祐一郎さんのすごいところ。今回はテンションが相当高かったのか、「君のためなら引っ越してもいい」とアン王女を抱きしめるところで既に涙目になっててめちゃくちゃ感動しました。アン王女を行かせてしまった後なんか涙涙で歌っていて、観ていてジーンときました(T_T) でも一番感動したのがアン王女の写真を見つめるところ。毎回あのシーンがとても好きだったのですが、今回の表情はもう格別。あの泣いているような笑っているような複雑な表情に胸打たれて思わず涙ぐんでしまいました。 と、感動しまくっていたのですが、きっちり●●シーンの秒数を数えた私(爆爆) 1回目8秒、2回目18秒でした。もう数えられないのか。。。残念・・・って、私はいったいなにを観ていたんだ(恥)
祐一郎さんに感動しまくっていた私ですが、それでも私の目は宮川さん中心に動いてました(笑) だって、最後だし・・・。それに今回の席がちょうど宮川さんが来る場面が多いところだったので、もうドキドキでした(^^;)後ろ向きになることが多くても、こっち側にいるということで幸せなのです(^^) まず一幕のバクチシーン。はじめて間近で宮川さんのダンスを見たのですが、迫力あります(笑) かなり汗かいてましたから、ダンスしながら且つコメディチックにやるのは相当大変なんだなあ〜、と改めて尊敬の眼差しで見てしまいました。ちなみに、一番最後のバクチのシーンの会話が聞こえてしまったのは収穫!宮川さん、札束を見せびらかしながら最後の最後まで「これは絶対に貸さない!」と繰り返していらっしゃいました(笑) 半分本気になっていたりしたのかも(^^;)
2幕に至っては宮川さんが近くに来る確率が増えてファンとしては嬉しい限り。一番すごかったのが目の前を通り過ぎたバイクに「なんてやつらだ〜」と叫んで蹴りいれるところ。前回もかなりびっくりしたのですが、今回はかなり間近でそれを拝見してしまい、その迫力に改めてびっくり!なんか半分やけくそになって飛び蹴りしてました(笑)あの迫力が近くで体験できてホンとに感動的でした。それから、アンとジョーが警察の取り調べを受けている時の宮川さんの位置もかなり近く。笑い出した時の生声が聴けて幸せでした(笑)
祐一郎さんのテンションにつられたのか、今回は宮川さんもかましてくれました(^^;) 真実の口に入る前のばか笑いしているところで「僕たち、結婚するんです」とジョーの真似をするのですが、何を思ったのか、いつもは空いている手が頭の上に(笑) まさにおさるさん状態で言ってくれちゃったのです(笑) しかも本人もかなり羽目をはずしたと思ったのかセリフを言い終る前に笑ってしまっていて(←あれは本気の笑いだったはず(^^;;)) いや〜、楽しませていただきました。しかもこの日は床をたたいて笑い狂ってたしなあ・・・あんなハイテンションの宮川さんを見るの初めてだったのでなんだかとても嬉しかったりする私です(*^^*)
カーテンコールは盛り上がりました! 個人的には走りながら出てきて投げキッスをしてくれた宮川さんがとても嬉しかったりしたのですが(笑) その他の役者さん達もみんな弾けてました! お客さんの盛り上がりもすごくてアンサンブルの役者さんから一人一人に対してまで上の方から「ブラボー!!」の叫び声(しかも大迫力の男の方の声でした)。2回目のカーテンコールでいつも祐一郎さんの手をおねだりしていた宮川さんですが、今回はねだるどころかわざと隠した祐一郎さんの手をぶん取ってました(笑) 何回カーテンコールがあったかなあ。もう最後は総スタンディング状態で(宮川さんが出てきてから立ち上がった私(笑))。excit music が終わっても拍手が鳴り止まず、一番最後二幕の袖から祐一郎さんと真央さんがペアで出て来てご挨拶してくださいました。やっぱり千秋楽はいい!!! ただ、写真のフラッシュ攻撃がすごかったのが残念。あそこまですごかったら劇場の人も対応できないだろうなあ。けっこう取上げられている人いましたけどね。宮川さんがライターカメラ攻撃で返していたのが笑えましたけど(^_^;) 気持ちは分かるけど、やっぱり写真撮影はよくないと思ってしまうのでした。
この日、私にとってすごいことが・・・ Web公開はしないので、気になる方はメールください。(はっきりいって、私事なのですが(^^;))


10月25日(日)
「ローマの休日」 青山劇場12時開演
1階O列13番
出演者: 大地真央、山口祐一郎、宮川浩、井上順、草笛光子、藤堂新二、ほか

一番始めに観た時は正直言って「1度観れば良いかなあ」なんて思ったこともあったこの「ローマの休日」(笑) ついに4回目を数えた私の観劇ですが、ここまでくると愛着も湧いてきます。3回目で感動した私ですが、4回目はなんだか感慨深いものがありました。やはり、何回か重ねて観ると味が出てくるミュージカル、スルメ味状態ミュージカルなのかなあ。。(笑)
今回はマチネとソワレのある日だったのですが、マチネはちょっと落ち着いた感じでしたね。でも、真央さんファンは健在。登場した時の拍手にはびっくりしてしまいました(^^;)←すごい音がしたんですよ(^^;) それから井上順さんが登場した時もかなり沸いてました。これは井上さんも嬉しかったと見えて、一番ノリノリだったかもしれません。彼のコメディセンスには毎回感心してしまいますね。
真央さん祐一郎さんのテンションは結構高かったです!特にベット争奪戦はかなり壮絶(^^;) 祐一郎さん、足蹴りを4回くらい真央さんに食らわせてました。で、真央さん、それに反抗心を抱いたのか(笑) 祐一郎さんの顔にベチベチと平手打ち状態の寝相で対抗(^^;;)、ベットから落とされた後も腕を上に上げて最後まで抵抗してました(笑) またそれに対抗して祐一郎さんは枕を3回も下に投げつけてて…まさに暗転するまでエンドレス状態(笑) おかげで下の芝居をついに一度も注目して見ませんでした(爆) いや、だって、本当にベット争奪戦面白いので・・・(^_^;;)
前回、●●シーンがいったい何秒か数えていた私ですが、今回もちゃっかりカウントしてまいりました(爆) 1回目が約10秒、2回目が約16秒でした。前回とほぼ同じでしたねえ。でももしかしたらソワレではもっと熱かったのかもしれません(苦笑) しかし私はいったいなにを観劇しているんだろうか……(爆爆)
さて今回の宮川さん(なんだか恒例になりつつある(爆))。私はこの日がラストローマの予定だったので1幕から注目。相変わらずパワフルに踊っている宮川さんに顔の筋肉が緩んでしまいました。何度見ても良いですねえ・・・(^_^) この回はジョーが出ていった後のバクチでなにやらもめごとが起こっていたらしいです(笑)←誰かがズルしてたらしい(^^;) でも一番びっくりしたのはバイクに向って「なんて奴等だ〜!」と怒鳴る時の宮川アーヴィング。この前は普通の蹴りだったのに、今回はなんと、カンフーチックな回し飛び蹴りを披露してくださいました(笑) いや〜、これはすごかったですよ!! 一緒に行った友人(初見)もその現場を目撃したらしく、感嘆の声を挙げておりました(笑) 日々パワフルになっていく宮川アーヴィング!やはり最高です。でも、細やかな一面も。バイク事故から真実の口のシーンに移る時、お花のかけらが舞台上にひとつ残ってしまっていたんです。すると、宮川さん、さりげなくそのお花を拾ってしばらくいじってひとしきり遊んだ後(笑)密かにポケットにしまってました(^_^) ← そのあともポケットの中に手を入れて遊んでましたけど(笑)
カーテンコールは全体的にちょっと落ち着いた感じ。やはりマチネとソワレがあるとマチネは押さえ気味なのかなあ。それでも宮川さん、祐一郎さんの手をおねだりするところは変わってません(笑) 祐一郎さん、今回はわざと後ろを手に隠してしまっていただけになおさら笑えました(^^;) でも、ソワレのほうはもっと盛り上がっていたらしく、宮川さんはオケピットに落ちそうになっていたとか…(笑) ファンとしてはぜひとも見ておきたいところでした。
ということで、今回で最後観劇にするはず・・・だったのですが、ちょうど千秋楽の日があいている・・・ということは、私にキャンセル待ちで行けということなのだろうか・・(笑) もしかしたら、行ってしまうかもしれません(爆)そのときのことをお楽しみに???


10月22日(木)
「ムーラン・ルージュ」(青年座) 本多劇場18時30分開演
1階F列12番
出演者: 山路和弘、山本龍二、石川禅、魏涼子、湯浅実、今井あずさ、ほか

<あらすじ>
昭和21年、戦争の傷痕が生々しい新宿の一角に「ムーラン・ルージュ」が建設された。新宿は少しずつ活気をみせはじめマーケットが並び、復員兵、引揚げ者、など様々な人間の欲望のるつぼと化していた。札束を懐に忍ばせる小屋主、戦前からの文芸部員、棟梁、そして踊り子達・・・皆レビューへの熱い想いを抱き生きていた。そんな彼らのもとに現われたのは南方から復員してきた下向哲平。しかし戦死のほうを受け取っていた妻の美雪はすでに小屋主東條と実質的な夫婦になっていた。絶望と悲しみに打ちひしがれる哲平。また、ムーラン・ルージュを検閲にやってくる日系のジェシー村中も差別に苦しんでいた。
様々な人の想いが回りながらムーラン・ルージュは・・・

石川禅さんが久しぶりに参加する青年座のお芝居ということで、興味津々に観に行ってまいりました。下北沢の本多劇場はとても舞台と客席が近い。しかも私の位置は6列目のど真ん中で、役者さんと真っ正面から目が合っちゃう感じがしてドキドキしました(笑) ← 大入り満員なのに、なぜか私の両隣には誰も人がいなかった・・もしかしたら私、目立ってたかも(爆爆) そうそう、この日は島田歌穂さんもご観劇でした。幕間に親しいらしい方に「禅ちゃん見にきたの」なんてお話してました(^_^)
さて、初めて観た青年座の舞台。ミュージカルと名打ってますが、内容的には本格的なお芝居といった印象を受けました。ムーラン・ルージュのライブ舞台の場面では舞台の左端に生バンドが位置し、その演奏になんだかウットリ。それに、新劇の俳優さんなのに、皆さんとても歌が巧いのにびっくり(@_@)しかも、ダンスのラインもとっても奇麗なんですよねえ。ここでもう「さすがは青年座だ」と思ってしまいました。
戦後間もない話ということで、かなり悲しい話が多いのかと思っていましたが、ところどころで細かな笑いどころもありました。特に棟梁役の平尾仁さんがとてもいい味出してます(^^) 女優さんは奇麗な方が本当に多いですねえ。特に魏涼子さん。彼女を初めて見たのはたしか・・NHKの「春よ来い」だったと思うのですが、舞台で観る彼女はなおさら光り輝いていました。それに中国語が抜群に巧い! 他の俳優さん達もさすが!と思っていたのですが、やはりなんといっても主演の山路和弘さんの好演が目を惹きます。山路さんは「太陽が死んだ日」以来なのですが、下向の苦しみと悲しみ、そして自爆していく哀れな男の姿には本当に思わず涙。一番泣けたのが、死んだ子供をいつまでもいるがごとく扱う女性に、「こっちにおいで」とその子供を抱き上げてあやす仕草を起こすところ。ここは本当に感動的でした。その反面コメディセンスもあり、サンタの格好で「ホワイトクリスマス」を歌っている中、最前列のお客さんに「お嬢さん、楽しい?もう少しで休憩だから・・・でもまだまだ続くよ〜」とアドリブだか芝居だか分からないアクションを見せてくれました(笑)
さて、近年ミュージカル活動の続いている石川禅さん。日系二世の役ということで外人ぽくやるのが課題と言っていた禅さんですが、見事にアメリカンしてました(笑) 英語の発音はすごく巧い!というわけではないのですが(笑) 登場した雰囲気はGHQの役人そのもの。私はここで改めて禅さんのすごさを感じましたねえ。なんだかとっても貴重な禅さんを見てしまった・・・! 片言の日本語の言い方も実に良く研究されていたし、立ち姿も様になってます。1幕ではどちらかというと内面の演技がなかったのですが、2幕からはジェシー村中の差別に対する苦しみや悲しみがストレートに表情に出ていて、悔しさで涙目になりながら震えている禅さんにはこちらも胸が熱くなりました。ミュージカルの舞台でもたくさん涙を流している禅さんですが、この舞台でも後半はもう涙涙で思わずもらい泣き状態。特に、涙ながらに「異国の丘」を歌うところは本当に感動的でした。あ、ここは涙ながらの歌でしたが、「YOU ARE MY SUNSHINE」、「IT's ONLY A PAPER MOON」 を歌っている時の禅さんは実に生き生きしていて楽しそうでした(^_^)やっぱり歌が好きなんだなあ〜なんて思っちゃいました。
カーテンコールではみんな涙目で、ウルウルして、改めてこのお芝居へのみんなの想いを感じさせられました。特に汗びっしょりで朦朧としていた山路さんには圧倒されました。石川禅さんの演技派としての一面も堪能できたし、とても充実した観劇でした。


10月20日(火)
「ローマの休日」 青山劇場18時開演
1階K列30番
出演者: 大地真央、山口祐一郎、宮川浩、井上順、草笛光子、藤堂新二、ほか

ローマの休日の公演もあと1週間あまりとなってしまいました。今回で3回目のローマ体験だったのですが、ここにきてなぜかものすごく物語自体に感動してしまいました。この前までは「なかなかいい話になってきたな」程度だったのに、今回初めてラスト付近で涙が出てしまいました。うーん、おそるべし「ローマの休日」!わたしはこのミュージカルをスルメミュージカルと勝手に呼ばせていただきます(笑) でもどうしてなのかなあ。はじめて物語の中に自分が溶け込めたような気がしました。あーー、あと一回だけなんて残念だぁぁぁ〜〜〜(T_T)
ただ、感動するんだけど王女が寝室から抜ける時の歌詞はちょっと苦手です。かなり甘ったるい(^^;)聞いていてなんだかかゆくなってきちゃうんですよ。あと、伯爵夫人のソロ。ここはやはり何度聞いても退屈しちゃうんです・・・そのあとの秘密諜報員のシーンは笑えるんですけどね。ここで一番大変なのは笠原さんでしょう(笑)よくあの短時間であれだけ着替えられるなあと毎度毎度感心してしまいます。
さて、前回は宮川さん中心に見てしまったのですが、今回は物語を中心に見る努力はしました(爆)貸切公演だったのですが、客席はほぼ満席状態。舞台の反応もこの前と同じくらい良かったのでほっとしました。でも、真央さんのファンの方が多かったらしく、登場するだけで拍手の嵐。ところが、それに興奮したらしきお客さんがべらべら話だしたりしていたのが残念。そのこと以外はとてもいい雰囲気でした。
それにしても今回の祐一郎さんはよかった!相変わらず動きが重々しいのですが(笑)それ以上に表情が大変豊かになってました。特にはじめてアン王女だと知って「どんなに嬉しいかっ!」と言った時のあのまるでコメディアンの様な表情は最高でした(笑)思わず吹き出しちゃいましたよ(^_^;;) それに、前回は老けて見えた祐一郎さんですが、今回はまた若々しく見えてしまったのは何故なのだろうか?? 電話でアーヴィングを呼び出すところとかは決まってました!でもやっぱりお腹周りが気になったりするんですけど(笑) それから、あのあつ〜い●●シーンですが、ばかな私は今回何秒間か数えてしまいました(爆爆)それによると、1回目が約8秒間2回目は何と18秒から20秒です(@_@) 大ファンの人が見たら嫉妬しちゃいそうなシーンですが、どちらかと言うと宮川アーヴィングに惚れている私はこんなところに焦点を置いてしまっていたのでした(爆爆爆) ところが、ラストの祐一郎さんには感動させていただきました。アン王女と見つめあって歌う時、想いが溢れてしまったのかもうぼろぼろ涙を流しているんですよ。しかも歌う前から何度も鼻を啜っていて・・・これには私ももらい泣き(T_T)ということで、3回目にして私ははじめて涙を流してしまったのでした。本当に感動的でした。
と、言っておきながらもやはり今回も私は宮川さん中心の観劇(^_^) もう見るたびに私は宮川アーヴィングの虜となっていくのです(笑) 改めて思ったんですけど、宮川さん、かなりダンスを踊っているんですよね。これはかなり貴重なシーンだと思います。しかも初期の頃よりもより軽快になっていて本当に楽しそう(^0^) 1幕で宮川さんが出てくるところは私は終始顔の筋肉を緩めて見てしまうのです(笑) 2幕では大活躍ですからね。もう目が離せないっていうか、喜びでいっぱいになっちゃうというか…。特に楽しかったのが船上パーティに行こうという時。ジョーの腕をつかんで「いいねえ〜〜、いこ〜、いこ〜」とおねだりさん状態になってるんですよぉ。これが何とも可愛らしくて(*^^*) あ、それから真実の口のシーンでばか笑いした後、ジョーの物まねして「僕たち、結婚するんです」と言った時、いつもと手の位置が逆だったのは狙ったのかな(笑) もう終始楽しませてくれる宮川さんですが、ラスト、王女に写真を手渡しするところではやっぱりジーンと来ます。それに、最後立ち去る時ひとり残ったジョーを気遣って、肩に手を置く時ちょっとためらいがちに優しく触れるんですよねえ。これが何ともいい味を出していてひときわ感動させられました。こういった微妙な心の動きのお芝居はさすが宮川さんです!
で、やっぱりカーテンコールもアーヴィングそのもの(^0^) 自分の時だけじゃなくて井上順さんの登場シーンでもひとりではずんでリズムとっているんですが、これが何とも愛らしい〜〜〜(*^^*) あと、2回目のカーテンコールで祐一郎さんに手をつなぐのの催促をしているのもめちゃくちゃ好きです!で、今回は最後のカーテンコールの時張り切りすぎたのか幕が下りる前によろけてました(笑) これだけでも私はメチャクチャ幸せです(*^^*)あと一回しかお会いできないなんて・・・それだけでとても寂しい気持ちになったりもします。
そうそう、今回は幕間にオケピットにお邪魔するというとても貴重な体験をしてしまいました。ピアノ他の担当の方とお話までできてとっても楽しかったです。指揮者の台の上にはちゃんと台本も用意されているんですよ。大変充実した観劇でした。


10月17日(土)
「ローマの休日」 青山劇場17時開演
1階V列36番
出演者: 大地真央、山口祐一郎、宮川浩、井上順、草笛光子、藤堂新二、ほか

開演してから早2週間過ぎ。2回目の「ローマの休日」へ行って来ました。なぜ今回こんなに感想が早いのだろうか、と思われるかもしれませんが(^_^;;) わたしかなり今幸せ気分状態なんです(笑) だからなんとなく早く書きたくて。公演も中頃に入ってくると、さすがに話のテンポも良くなっていて気になっていた前半も今回はなかなか楽しんでみることが出来ました。というか、このお話自体をすごく好きになってしまったかもしれません。本当になんだかとても観終った後の気分がいいんですよねえ。
1階席の一番後ろで見たせいかスクーターの●●●ングシーンが違和感なく観ることが出来ました(笑) ただ、その時のスクーターのライティングがけっこう辛い。ちょうど直に光が襲ってきて3回くらいこっち向いて止まるのでかなり眩しかったです(@_@)でも内心は直に光をもらえた感じがして嬉しかったりしてたんですけどね(^_^;) それにしても本当に私の観た公演はお客さんの乗りが良かったです! みんな純粋に「ローマの休日」という作品を楽しんでいるんだなあ、なんて思うと嬉しくなっちゃいますね。笑うところでは笑って、しんみりするところではシーンとなったり、拍手をするところでは喝采の拍手だったり… とてもいい雰囲気でした。もちろん私もその一人であったはずなのですが、どうしても役者さんに目が行ってしまっていたのであまりいい客であったとは言えないかもしれません(爆爆)
大地真央さん、相変わらずブルーシャドウがすごいんですけど(苦笑) その美しさは相変わらず。実際の年齢よりも10は若く見えますねえ。特に王女のドレスを着ている時などはオーラが違います!! アーニャと呼ばれている時もすごくチャーミング。楽しそうに市中を歩いている姿がとても可愛らしかったです。やはりさすが!!大地真央!! さて祐一郎さん、この前観た時は「おお!若々しくてカッコイイ!!」と思ったのですが、遠くから見ていたにもかかわらず(笑) 今回なんだか「おや?ちょっと老けて見えるぞ」と思ってしまったのはなぜなのでしょうか(^_^;) 髪型のせい? それとも動きのせい? 体型のせい??(笑) まあ、そこが祐一郎さんの魅力なんですけどね。でも、アン王女とベッド争奪戦を繰り広げるところはとてもコミカルだったし(下で起こっている芝居はほとんど見てなかった(笑)) アン王女を初めて知った時に「やったぜ!」とガッツポーズするところはいたずらっ子(あまり適切な表現じゃないですけど(笑))みたいでよかったです(^_^) でも一番のお気に入りはアーニャの写真を愛しそうに眺めているところ。ここの表情がとっても幸せそうで、なんだか心がジーンときてしまいます。
ただ、私の一番の幸せ気分の原因というのは宮川さんのアーヴィングがめちゃくちゃ良かったことなんです! この前は「ヴァレンティン」がたまに出て来ていた感があったのですが(^^;)今回は純アーヴィングでしたぁぁ!!わたしは2回目にして宮川アーヴィングの虜になりました(笑) まずセリフのしゃべり方から余計な力が抜けていてとても自然だったし、かといって締めるところではきちんと締めている。動きにも無駄がないし、ダンスもとてもスムーズに踊ってました。あ、これは宮川アーヴィングというよりも宮川さんの演技そのものへの賞賛ですね(^^;)でも一番一番嬉しかったのが、宮川さんが出てくるシーンでお客さん達がかなり受けていたこと!! 宮川さんがコケたり笑いまくったりちょっとした動作をしたりするたびに、客席がすごい沸いたんです! 4日はこれほどまでじゃなかったので「宮川さんの演技が受け入れられてるんだぁ」と思うともう嬉しくて仕方がなかったですね。というわけで、私は客席とは違った視点で宮川さんが出てくるたびに微笑み続けていたのでした(かなり危ない・・)きっとそれが伝わっていたのか、舞台の上ですっごく楽しそうに演技してましたねえ・・・宮川さん。この日一番弾けていたかも。(カーテンコールの時も一人飛びぬけてノリノリでした(笑))
それにしても、私はいつのまにこんなに宮川さんに夢中になってしまったんだ・・・・(^_^;;;;) 特に2幕は85%宮川さんばっかり双眼鏡でチェック入れてたしなあ・・・・。この日の夜は嬉しさのあまり寝付けなかったし(爆)・・・・。次回はもっと物語全体に目をむけてみなければ! (できるのか?(爆))
そうそう、この日は「ローマの休日」の録音日だったとか。ということは、CD化するのかもしれません!!!


10月10日(土)/ 10月11日(日)
劇団四季「李香蘭」 四季劇場<秋> 13時開演
10日1階19列32番 / 11日1階5列9番
出演者: 野村玲子、保坂知寿、五東由衣、芝清道、熱海将人、光枝明彦、ほか

<あらすじ>
第二次大戦後、中国で漢奸罪として裁かれる二人の女性。一人は清国皇女でありながら日本人の養女になり満州国将軍となって活躍した川島芳子。そしてもう一人は日本人でありながら中国人の養女になり満州国映画協会の主演女優として活躍した李香蘭。裁きの中、李香蘭は自分の辿ってきた今までの人生を振り返る。日本軍による中国侵攻、そんななかで「李香蘭」という名をもらった時、そして満州国の建国・・・ 香蘭は時代の波に飲まれ満州国の宣伝女優として祭り上げられ絶大な人気を得るが、日々、中国人の抗日意識は高まり、やがて戦局が悪化していき・・・

新しくできた四季劇場のこけら落としの作品がこの「李香蘭」。新劇場だけあってなかなか堂々と立派な内装で、客席と舞台がやけに近く感じました。が、席種の安いところ・・特にC席に当たるところなどはかなり見にくいかも。この辺の作りとかもう少し考慮すればいいのになあ、なんて思ってしまいました。
で、10日は一番後ろのS席。でも、舞台は近いので青山の時よりも見やすかったです。そのせいかしりませんが、冒頭の日本の旗がはためくところでびっくり!旗がやたらと大きいのです(@_@) あんなに大きかったのか・・・とまずは仰天(笑)迫力あっていいのですが、ちょっと多き過ぎかもしれないですねえ、あれは(^_^;) でも、ダンスなどは近く見えるせいかやたら迫力ありました。表情もよく見えたし。四季の俳優はさすがだなあ、と思ってしまいます。が、話の内容的にはそろそろ替え時かも、とも思ってしまうのです。なにしろ「李香蘭」という題名がついていながら、彼女の人生の半分も掘り下げられていないし。時代に人間が埋もれてしまっているという感じ。裁判シーンがドラマチックに描かれているだけに中盤部分がとても残念。これって以前から指摘されてるんですけどねえ…劇団四季ってちょっと頭でっかちみたいなところがあるのかしら(-_-;;)
11日は前から3番目で恐ろしく舞台が近くて感動!するはずだったのですが、運悪く前方の席の人が・・・・座高&頭が人より飛びぬけてデカイ(-_-;;;;;) おかげで舞台の3分の1が見えずじまい。必死に傾いてみていたのでもう首が痛くていたくて、細かな話しの内容まで分析するどころではありませんでした(^^;) あの劇場、もう少し傾斜をつけたほうがよかったのでは?? もう半分泣きたくなっちゃいましたよ、違う意味で(苦笑) しかもこの日は席運も悪い。左隣に座った男性(ちょっとサバイバル系な人(笑))途中でつかれたのか、こともあろうに「わだつみの声」という一番胸に迫る場面で『ンゴォォォーー』・・・・そう、デカイいびきをかましていたのでした(-_-;) もう少し音楽のがんがんなってる時だったらよかったのにね(苦笑) まあ、こんなそんなで大変な観劇でしたが、ラストだけは必死にわずかなすきをついてくいいるようにみていたので感動の涙が出せました。裁判長の姿は見えなかったんですけどね(苦笑)
さて、キャストですが、野村玲子さんはもうだいぶお年も増してきた頃だというのに(失礼)李香蘭の可愛らしさを表現できていてとても素敵でした。それに歌も去年よりは安定していたようですし、ラストの裁判シーンで鳴咽する姿などはとても感動的でした。こちらも思わずもらい泣き(;_;) 少女時代のメイクがちょっと最近苦しくなってきた感もありますが(^^;;) でも、私はけっこう野村さん好きなので許せるかな(笑) 愛漣の五東由衣さん、去年までは後藤由里さんだったのにどうして改名しちゃったのかな?でも、その温かみのある歌声と演技は相変わらずでとても感動しました。貫禄が出てきましたね。川島芳子の保坂知寿さんは、新たな一面を見た感じがしました。初めて観る保坂さんの芳子。いつも元気いっぱいに歌い踊っている姿が印象的だったのですが、今回は演技も抑え目でなんだか屈折した感じ。でもかえってそれが新鮮ですね。軍曹スタイルがとてもお似合いでした(^_^) 玉林の熱海将人さんは去年よりも成長した感じで好印象。特に声がよく出てきましたね。
そして、杉本役が・・・。
はじめに言っておきますが、私は芝清道さんのことは嫌いではありません。でも、でも、芥川さんの大ファンの私にとっては大ショックだった・・・・! 芝さんも一生懸命やっているようでいいのですが、キャラクターが違うような気がするのです(あの髪型もちょっと気になったりした(^^;))。どちらかというと玉林タイプですよ、芝さんは。杉本さんはやっぱり芥川英司さんに演じてもらいたかったです(T_T) 「芥川さんのいない『李香蘭』なんて考えられません」芥川さん戻って来てぇぇぇ〜〜〜!


10月4日(日)
「ローマの休日」 青山劇場12時開演
1階J列25番
出演者: 大地真央、山口祐一郎、宮川浩、井上順、草笛光子、藤堂新二、ほか

オードリー・ヘップバーン主演で有名な「ローマの休日」。その名作中の名作をついに日本がミュージカル化してくれました。日本発のミュージカルです。実は私は「ローマの休日」の映画を一度も見たことがなかったので、始まる前に一度見て復習しなければ…と思っていたのですが「見ないほうがいいかも」とのご意見もあり(笑) ほとんど話を知らないまま見る運びとなりました。噂によると、このミュージカル、ほぼ映画に忠実だったとか。でも映画見なくて本当によかったかも(^^)なんだかとても新鮮な気持ちでミュージカルを楽しめました。
全体的には日本発にしてはなかなかいい感じ(^^;)だったのですが、1幕のテンポがちょっと悪かったかなあ。アン王女が抜け出すまでがなんだかちょっと退屈に感じてしまいました。音楽もほとんどなかったし・・・でも、2幕はなかなかテンポもよくてとても楽しめました。スクーターのシーンはマジでびっくりしました(笑)
まだ初日開けて4日目だったので、次に私が行くときまでにはもう少しテンポアップしているのではと思います。
役者陣に関しては、もう言うこと無しです!大地真央さんの美しさは相変わらず。それに演技のほうも多少抑え目なところが逆に新鮮だったし、サービス精神も旺盛で細かいところで色々と笑わせてもらいました。さすが!といった感じですね。祐一郎さんは、まず思ったのが背がデカイ!(笑) 一人だけそびえたってたような…。でも、その立ち姿や言動はとてもカッコよかったです。大地真央さんとは同い年だそうで、息もぴったり。笑ったお顔がとてもりりしかったですねえ。惚れ惚れしました。ただ、顔のメイクがちょっと気になったりもして…なんだか顔と首との色の差が(笑) こんなの見てたのは私だけなんでしょうか(爆) この主演のお二人が光り輝いていたのですが、私がひときわ注目してたのが宮川浩さん。今までこんな宮川さんを見たことなかったのでなんだかすごく嬉しかったんです!もう、体を張って(笑)3の線に徹していらっしゃいます。多少まだヴァレンティンが残っている感じもありましたが(笑) それでも豪快パワフルにはじけてます(^^) なんだかこのミュージカルの半分以上は宮川さんに注目してたかなあ・・・わたし。なので、1幕でたった一度しか出番がなかったことと、ソロナンバーがなかったことが私にとってかなりの不満材料でもあります(笑) でも、カーテンコールでお辞儀するときに、宮川さんがライターのカメラで写真を撮る仕草をしてくれるのですが、ちょうどこの日、珍しく真っ正面の席に座っていた私は、あたかも宮川さんが自分に向けてシャッターを押してくれたような錯覚に陥り(笑)、話のラストでは涙ぐまなかったくせに、カーテンコールのその瞬間で胸を熱くして涙ぐんでしまいました(爆爆) わたしってホンとに単純馬鹿ですねえ(笑)
草笛光子さんの伯爵夫人は威厳があってなかなかよかったのですが、ちょっと見ていて退屈しちゃうところもありました。井上順さんはもう出てくるだけで目を引きます(笑) 思わず「アイリーン」のマダムルーシーを思い出してしまいました(笑) そう言えばこのお二人、「アイリーン」で共演してたんだった(^^;)
あと3回見に行く予定です。これからもっと面白くなっているといいなあ。


9月22日(火)
「モーツァルトの手紙」 パルコ劇場 19時開演
1階 I列26番
出演者 : 市村正親(一人芝居)

<あらすじ>
一人の老婆が天に召される前の最後の告白をはじめる。彼女の名前はコンスタンツェ…モーツァルトの妻であった人である。妹ゾフィーに語ったのは「モーツァルトを殺したのは私だ」という衝撃の告白だった。
1789年、コンスタンツェはモーツァルトの友人ヴァン・スヴィーデン男爵の元へ夫の愚痴を言いに会いに行ったとき、男爵からモーツァルト毒殺のことをほのめかされる。長年の奔放な生活ゆえにモーツァルトの社会的立場は危ぶまれ、世間の人からも見捨てられた状態にあったモーツァルトにうんざりしていたコンスタンツェは、男爵の陰謀に手を貸すことを承知した。そうとは知らないモーツァルトは、偽の病気の診断を信じ、男爵の勧められるままに治療と称される水銀(毒物)を毎週飲まされる。借金にまみれた生活の中で徐々に衰弱していくモーツァルト。コンスタンツェはそんな彼を愛憎を込めた視線で見つめ・・・・

この日の天候は台風の影響で最悪だったのですが、その影響もなく客入りも上々でした。それだけ市村さんの一人芝居は皆さん関心もっているんですねえ。年齢層がかなり高かったのは、市村ファンと言うよりも、なかにし礼関係だったのか??(注:この舞台はなかにしさんの演出なんです)
さて、私は今回何の予備知識もなく市村さんの一人芝居を見たのですが、とても面白かったです!内容はミステリー仕立てになっていたのですが、市村さんが演じられるキャラクターはどの人もユーモアたっぷりで(別にひょうきんなわけではないのですが)とても親しみやすい。それになにより話が分かりやすくて、120分間最後まで全然飽きがこなかったです。やっぱり「市村正親はすごい!!」の一言に尽きますねえ。
市村さんの演じるモーツァルトは天才なんだけど純粋で、また弱い部分もさらけ出している…。なんだか親近感を覚えました。実際のモーツァルトはどうだったか分かりませんが、本当にこんな人だったらいいなあ、なんて思ってしまいました。逆に、コンスタンツェはとてもクール。彼女の怒りや憤りなんかもとてもよく表現されてました。それだけに、ラストの彼女は実に感動的でした。他にも印象的な人がたくさん登場してきて・・・ 私はどのキャラクターもみんな好きですね。見事に市村ワールドにハマッタと言ったところですか(笑)
それにしても、市村さんとてもカッコよかったです(*^^*)立ち姿がとってもきれいなんです!見とれちゃいました。登場の仕方なんて、さっそうと現われてすぐおばあさんの衣装に着替えるのですが、その着替え方も実にスピーディーで見ていて気持ちがいい! 「ラ・カージュ」のときも思ったのですが、市村さんはとても着替え上手。どの衣装も着こなし抜群でした。着替えている間に暗転してモーツァルトの楽曲が流れているのですが、それがなんだかとてもミステリアスな雰囲気を醸し出していていいんですよねえ。
「蜘蛛女のキス」以来の市村さん。時々「モリーナか?」と思うようなキャラクターが出て来てましたが(笑)、観客を惹きつける演技はさすがです。いったいいつのまにこの芝居の稽古を…! ますます市村さんが好きになってしまった一作でした。


9月5日(土)
「シュガー」 −初日−日生劇場18時開演
中2階 GCB列8番
出演者 : 薬師丸ひろ子、草刈正雄、岡幸二郎、前田美波里、せんだ光雄、安岡力也、ほか

<あらすじ>
1931年、禁酒法の時代。しかも社会にはマフィアが暗躍抗争を続けていた。そんななか、女の子だけのバンドオールガールズは元気にショーを繰り返していた。しかし、次の公演地マイアミへ向うというときに、サックスとベースが脱退してしまう。出発間際にようやくジョセフィーンとダフネのふたりを補充できたのだが、どうも怪しい・・。実は彼らはジョーとジェリーという男で、マフィアの殺しの現場を偶然見てしまい、追われる身となってしまったためその身を隠すために女装してオールガールズバンドに潜入したのだった。実際のところ、彼らは一文無のミュージシャンで雇われどころを探していたのである。電車の中でシュガー・ケインの魅力に見せられたふたりだったが、姿は女のために友情以上は接近できなかった。しかし、密かに男性服も用意していたジョーはジェリーのいないすきを縫って男に変身(?) が、そうとは知らないシュガーはジョーに恋してしまう。そんななか、マフィアのギャングが現われて・・・

久しぶりのミュージカル観劇。生のオーケストラ!しかもオケの皆さんは全員正装。いかにもミュージカルといった作品でした。初日だったため、舞台監督さんらしき方も見えていました。音楽は古き良き時代のアメリカンポップを彷彿とさせるものでとても楽しかったです。
主演の薬師丸さんは「雨に唄えば」以来。その仕草や歌い方などはキュートでとってもかわいく、「シュガー」のイメージそのものだったのですが、声がよく出てなかったのが残念。歌声が生オケに負けてしまって、なにを歌っていたのかよく分かりませんでした(^^;)最後のほうはよかったんですけど、まだ初日だったのでちょっと緊張があったのかもしれません。草刈さん岡さんの女装はサイコー!大柄のお二人がゴージャスな洋服を着てすごい化粧して現われたときは「おー!!」となってしまいました。特に、岡さんはハマリスギ(笑)日夜女になる努力をしているというだけあって(笑)そのお姿は完璧そのものでした。水着姿もとってもかわいい(^^) オカマじゃなくて、単なる女装であるという点がとてもよかったと思います。私は、「レ・ミゼ」のアンジョルよりも、こういった3枚目チックな岡さんのほうが好きだなあ(^_^)お二人ともすごいノリノリで、いかにこの舞台を楽しんでいるのかがよく分かりました。(特に草刈さんは超ハジケテタかも(笑)歌も迫力あってよかったです)
安岡さんは出てきたときからもう、地でやっているんじゃないかというほどの迫力(^^;;) ただ、セリフがすごみすぎてこもってて、80%は何言ってるのかよく分からなかったのが難点。子分の人たちのタップダンスは迫力でした。アンサンブルでは高谷あゆみさんがやたら目立ってました(笑) あと、石山毅さんも最後の最後で見せ場(?)がありましたね。
全体的には、かなりよくできているコメディーミュージカルで楽しめたのですが、オチがちょっと物足りなかったかなあ。この日はみんな張り切っていて所々にアドリブを入れていたらしく時間も15分くらい延びてしまったほどだったので、最後がちょっと残念。きっとこれから色々と修正してよくなっていくんだろうなあ。初日の舞台ははじめてだったのですが、ラストのラストでもう一度カーテンコールがあったのが嬉しかったです。


8月21日(金)
「さよなら、ノーチラス号」サンシャイン劇場 19時開演
1階 14列6番
出演者 : 西川浩幸、上川隆也、坂口理恵、真柴あずき、ほか

●あらすじは2日分を参照してください。

キャラメルボックスをリピートするのははじめてだったのですが、話の内容が分かっていただけに、一度目よりも味わい深く観ることができました。
まずはじめのキャラメルダンス。あらためて観るとなんとも躍動感溢れてるし、かなり力はいってますねえ。長編(?)だけに観ていてこちらもノリノリになってしまいました。いいなあ、張りのあるダンス!今回もやっぱり上川さんが一番張り切ってました(笑)
それから、西川さんがいいです!!いつも切ない西川さんがますます切なく見えました。特に少年タケシ君がお金を盗んで逃げてしまった後、船長(根本さん)に「ノーチラス号が欲しかったんだ」といってうずくまって泣くところでは、こちらも思わずジーンときてしまいました。ああ、やっぱり西川さんのまわりには暖かいオーラが漂っているんですねえ・・・・(^_^)泣けました。
上川さんと近江谷さんの掛け合いは今回も健在。ホンとに面白いです、このふたりは。またぜひ共演して欲しいなあ(笑) ちなみに、上川さんの髭はつけ毛ではないかと思っていたのですが、どうやら本物のようです(^^;)テレビ「青の時代」はもう撮りが終わっていたんですって。←細かいチェックしてしまった。


8月 2日 (日)
「さよなら、ノーチラス号」サンシャイン劇場 14時開演
1階 15列8番
出演者 : 西川浩幸、上川隆也、坂口理恵、真柴あずき、ほか

<あらすじ>
ミステリー作家のタケシは、編集者の真弓からせがまれて今でも捨てられずに持っているブリキのノーチラス号の模型についての思い出を語る。それはまだ、タケシが小学6年生の頃。叔母の家出家族と離れ離れに暮らしていたタケシが、夏休みを利用して父母の住む自動車整備工場の二階にやってくる。家族は、父親の事業の失敗が原因で夜逃げをしていたのだった。工場の社長、勇也は不器用だったが、タケシはそんな彼を船長といって慕っていた。ある日、勇也の工場に勇也の兄からワケありの車の修理が持ち込まれてくる。そしてその後、同級生がひき逃げ犯人を探すために工場に忍び込んでくる。勇也は兄からの車がひき逃げの車であることを知りながらも彼らに本当のことを話さなかったが、タケシはそれがどうしても理解できずに・・・・・。

はっきり言って、ノーチラス号に関係するシーンが出てくるのは本当にラストのほうです。私は題名から想像するに、本物の船の中の話かと思ってしまったのですが、見終わってみて「はーん、なるほど」と納得。キャラメルの芝居は最後は必ずジーン・・・と来るんですよねえ。全体的にはアコースチックシアターの様な感じで終始ほのぼのした感じでした。
西川浩幸さん、今回はまた30代と小学6年生を見事に演じていらっしゃいました。あの見ているだけでほのぼのの西川さんなだけに、小学生役がまた見事にはまってて素晴らしい!もうほとんど出ずっぱりだったし・・そういえば、次の公演の「ケンジ先生」にも出るとか! まさに頭が下がりますねえ。
上川隆也さん、今ではテレビですっかりおなじみ(魂を売ったとまでいわれている(笑))ですが、舞台を見てみると彼がいかに舞台好きかがよく分かります。特にダンスシーンでは一人だけやたら興奮している(笑) それに、今回のキャラクターはかなり無骨な青年役だったのですがそれでも、とても楽しみながらやっているのがすごく伝わってくるのです。時折入る同期入団の近江谷太朗さんとの掛け合い漫才(笑)は最高!(この日はカーテンコールでもかなり遣り合っていて観客はおろか、舞台の上の皆さんまでお腹を抱えて笑死してました)
坂口理恵さんは今回なんと犬役。突然話し始めたりするんですけど、これがまた何とも味わい深い。体調も復活したようでよかった・・・。個人的に気に入ったのが大内厚雄さんのお兄さん。頭はいいんだけど喧嘩が滅法弱いのには笑わせていただきました(笑)それにしてもこの人の声はまた舞台向きですねえ。すごいよくとおる声で・・・! キャラメルはやっぱりいい役者さんをたくさん使ってますね。