98年帝国劇場凱旋公演の感想

1998年6月8日〜1998年7月30日まで、帝国劇場で「レ・ミゼラブル」の凱旋公演がおこなわれました。ちなみに、今回は個人的金銭不足により4回の観劇となりました。

1998年7月29日(水) 18時30分開演 2FD列6番
≪山口祐一郎千秋楽≫

キャスト:山口祐一郎   川ア麻世  島田歌穂   鈴木ほのか   早見優   石井一孝   山形ユキオ   前田美波里   岡幸二郎
                 高野絹也   小関明久   大須賀ひでき   坂井成    戸井勝海    杉田光央   石山毅   乾アキオ   塚田三喜夫   西村直人   岡智
                 高谷あゆみ   吉村美香   井上めぐみ   浜田紗知子   山田ぶんぶん   山田麻由   珠希亜矢   大川美佳
                 鈴木輝美   高野朱華   福島麻亜紗

ついに来てしまった千秋楽・・といっても本当は次の日もあるのですがチケット確保に失敗した私は山口祐一郎さんと共に(一緒にいたわけじゃないけど(笑))千秋楽を迎えました。この日のチケットは発売から一週間経った時に手に入れたので席は二階席。でもでも、本当に手に入ってよかったぁぁ・・・・今までのなかで一番最高級の山口バルジャンを観ることができてとても幸せでした。

まず前奏からオケも力入ってました!もうここで感動・・・・そして囚人達の入場(?)で会場中から拍手が!そこでまたまた感動に浸ってしまいました。これが千秋楽舞台なんですよねえ。24653時代の山口バルジャンは出だしから力が入っていて自分の名をジャベールに告げるところではいつにない迫力を感じました。
仮釈放後の「今こそ自由だ」の『自由だぁ』のセリフはすごいよかった!本当に祐一郎さんの後ろに自由の光が見えたような感じがしました。そのほかも「こいつが自由なのか」という時の絶望感とか感情が今までの中で一番出ていてとっても感動しました。食器を盗んで逃げる時の「はーっははははは!」はもう豪快(笑)そのあとの司教に諭された時のあの惨めな表情・・・観ていて本当に痛々しくて・・・(司教の顔を見ることができない様子には涙してしまいました) そのあとの「独白」はもうトリハダモノでした! もう、オリジナルキーになるところなんてこちらの心拍数があがってしまったほどでした。この感動は、会場のいつもに増して熱い熱い拍手の波が示していました。

鈴木ファンティーヌはこの日はまた祐一郎さんの影響か、またすごい感情こもってました。「夢やぶれて」では久しぶりに涙が出ました。歌唱力はピカイチですね!素晴らしかったです。
そして「ラブリイレイディ」での迫力のぶんぶんマダム! やっぱり好きだなあ・・(^^)そう言えばこのシーンで久しぶりに岡智さん見ましたけど、歌穂さんの娼婦が貰ったお金を持ってうじうじしていたら、そのお金をふんだくらないで半分残してあげてました(^^)ほほえましい・・・(*^^*)

「裁き」では今まで一番感動していたのが鹿賀バルジャンだったのですが、この日ばかりは祐一郎バルジャンにも同等の感動を覚えました。しかも、「裁き」に入る前のジャベールが去っていく時に一瞬それを追いかけようとする仕草がすごくよかった! 今回の山口バルジャンはこのシーンでものすごい苦悩の色が表われてました。ここでまた感動のトリハダが・・・

ファンティーヌの死の場面もとっても感動的でした。今にも死にそうな鈴木ファンティーヌと優しく抱きしめてやる山口バルジャン・・・・なんだかとっても静かで悲しいオーラが二人の周りを取り巻いているようで涙してしまいました。で、そのあとの対決シーン。今回は祐一郎さん、椅子を上手くぶっ壊してました(笑)でも個人的にはエキサイトしていた前回のほうが好きだったかな(笑)ただ、殴られた後の川アジャベール・・・いつもはうつ伏せに倒れるのによほどパンチが効いたのか(^^;)仰向けになって倒れたままでした(^^;;) なんだかショーもないところに目が行ってしまった・・・ショーもないところをもう一つ・・ちびコゼットが登場する後ろの闇のほうで鈴木ファンティーヌが肩を支えられて退場するところを目撃! 思わず心ののなかで「おつかれさま」と呟いてしまいました(^^)

酒場のシーンでは久々の杉田さんや久々のスケベ高野さんを拝見できてとっても嬉しかった!ここでも面白いシーンがたくさん。上から見ると全体がよく見えるんですねえ。微笑ましかったのが大須賀さんカップルにノンダクレ西村さんが絡むとこ。始めはすっごく嫌な顔していた大須賀さん達ですが、自分達に出されたまずい食事を西村さんに与えてみるとすっごくおいしそうにそれを食べるので唖然としてます(笑)で、調子に乗って、まるで犬にえさをやるように与えまくって(^^;)酒場の歌がクライマックスになる頃にはすっかり3人お友達になってました(笑)これは今まで気がつかなかった! それから杉田さん。お茶目でしたあ。2番目に来た乾さん演じる大金持の客のお金を何度も取ろうとポケットに手を突っ込んだりして・・苦労の果てに(^^;)3度目に見事ゲット!ポケットに嬉しそうにしまい込んでました(苦笑)

ちびコゼットと山口バルジャンのシーンはやっぱりかわいい(*^^*)回ってる時もすごく楽しそうだし、何より接し方がとっても優しいのです!見ていて羨ましくなっちゃうほど。バルジャンが去る時にまたまた盛大な拍手が起こってました。が、寄り付く乞食を跳ね飛ばすのは相変わらずで、千秋楽ということもありいつもに増して力いっぱい突き飛ばしてました(笑)だって、乞食の人がかなりとおくまで飛ばされていきましたから・・・・(^^;;;)これが観られるのももう最後だったのかなあ。ざんねん(笑)

鈴木輝美さんのガブローシュはじめてみましたが、うまいです!なかなか生意気な面が出ていて。もっと見たかったなあ。そしてそして、またまた気合いの入った石井マリウスと岡アンジョルラスの登場!岡さんカッコいいんだけど、気合いのこもった歌声はやはり森田さんのほうが好きなんですよねえ・・・私。と思っていたら、久々の島田エポニーヌ登場に感動・・・。マリウスとの関係は本当に妹みたいな感じに見えました。
川アジャベールの「星よ」は前回見た時よりはよくなってました。でもちょっと力みすぎ?とおもつたのも事実なんですけど(^^;)ただ、2階席から見るとあのくらいのリアクションをしてくれたほうがいいですね!演技が大きく見えました。
そして「ABCカフェ」。なんだか久々に観る杉田クールフェラック高野フイイに感激!やっぱり熱い熱い杉田クールフェラックがかっこいいです!岡アンジョルラスは相変わらずとても気高い!統率者っていう色がすごいよくでていましたが、マリウスの話に正面から耳を傾けるようになっていました。今まであまりそのように感じたことがなかったのでそれだけでちょっと感激しました。石井マリウスの「息も止まるよろこーびぃーだぁー!」はほんとうにすごい感情が出ていてよかった!まさに喜びに満ち溢れて興奮している様がとてもよく伝わってきました。それに、絶望と喜びの表情の差がすごくいいですね!! 「ラマルクの死」からの今日の岡アンジョルラスは正直言って本当にすごかった!岡さんにこんなにトリハダきたのははじめてかもしれないです。もうそれが連鎖反応しちゃって全体が熱い熱い・・・!! これが千秋楽だぁー!という気迫がびりびり伝わってきました。

早見コゼット、今回はとてもよかったと思います。声も今までの中で一番出ていたし。コゼットのはかなさも出ていて本当によかった。ここまで早見コゼットを誉めるのってはじめてかも・・・・。山口バルジャンとの触れ合いも感動的でした。コゼットに「森の中の迷い子」と言われた時の辛そうな表情は見ていて胸が痛みました。「心は愛に溢れて」では今までにない感動を覚えました。石井さんのはっきりとした歌声に今まで対抗しきれていなかった早見さんですが今回はかなり対等になっているし、ハーモニーもとてもきれいでした。でも一番泣けたのが島田エポニーヌ。彼女の歌声があまりにも悲しくて・・・はじめてここで涙してしまいました。「ワンデイモア」はもうサイコーでした!二階席からでも充分迫力が伝わってきましたし、なにより行進している人々が上を向いててを振っている仕草がこちらに向かっているようでとても嬉しかったです(*^^*)

2幕は1幕以上に皆さんテンション高かったです。島田エポニーヌの「オンマイオウン」はマリウスへの思いがびしびし伝わってきてとても感動的でしたし、「恵みの雨」は前回泣けなかった分(^^;)今回は泣かせていただきました。なによりもあの、消え行く声がエポニーヌの死を感じさせられて・・石井マリウスの目にも涙がいっぱいだったし・・・・さいご、エポニーヌのキスがマリウスに届かないで事切れた時は涙暴発状態になってしまいました(涙)
それから、ジャベールを逃がす時の山口バルジャン・・「君は自由だ、本当だ」にすごい感情がこもってて泣けました。そのあと、マリウスをずーっと優しい眼差しで見つめ続けているんですよねえ・・・とってもいとおしそうな顔して。それがまた涙を誘うんですよ・・・・。

でも、今回の一番は山口バルジャンの「彼を帰して」。ここではいつも山口バルジャンの歌唱力に「すばらしい」と聞き入っていたのですが、今回はそれを通り越してました!!もう、のっけからの「かーみーよー」から本当に神々しいんです、声が!とっても穏やかでそれでいてマリウスを死なせたくないという強い想いもこめられていて・・・それになにより、その場の空気がものすごく神聖なものでした。まるで、教会で聖歌を聞いているような感動を覚えたほど! もう、後から後から涙が止まりませんでした。ここでこんな感情に浸ったのははじめてじゃないかなあ。このときの感動は、いつまでもいつまでも鳴り止まない会場からの熱い拍手に表われていました。今までの中で一番最高の拍手だったのではないでしょうか。本当に感動しました、ここは。

このときの感動が後を引いたのか、岡アンジョルラスの「市民はこない」から突然また涙がにじんできてしまって・・・その言葉が、本当に学生達の悲しい最後を予感させるものでした。第二の攻撃で石井マリウス「ここにいても同じだぁ!」にはものすごい気迫を感じ、またその反面絶望感も感じてしまい胸が痛みましたし、そのあとの鈴木ガブローシュがバリケードの外で果てていく姿は涙の連続。ガブローシュから受け取った鞄を唇を噛締めて見つめる岡アンジョルラス・・・警告の声にはりさけんばかりの叫び声をあげる石井マリウス・・・「死のう!」と言った後からもう涙で言葉が詰まってしまう岡アンジョルラス(こんなに熱い岡アンジョルラスははじめてでした)・・・そして彼らの死・・・・今回の凱旋公演で一番涙流したかもしれないです、この一連の流れで。とにかくとっても痛々しかったし、千秋楽の皆さんの熱い演技が本当に迫り来るようで・・もうぼろぼろでした(T_T)会場からは死んでいった学生達に拍手、アンジョルラス、ガブローシュの死にも拍手が起こっていました。相変わらず私はここで拍手はできないんですけど。

場面変わっての山形テナルディエの下水道シーンもすごい力入ってましたねえ。「死んだらぁ!」と叫ぶシーンは恐いくらい・・・!怪しさ倍増でよかったです。
バルジャンがマリウスを背負って運んでいくシーンはやっぱり2階席から見るのが最高に臨場感味わえます。いかにも下水道を歩いて地上に上って行くというのがわかるんですよ。これはまさに2階席の醍醐味ですね。
そしてバルジャンとジャベールの最後の対峙。このときの祐一郎さんは本当に鬼気迫ったものがあってすごくよかった!「ゆずれぇ!」ではもう声が涸れんばかりでした!川アジャベールが大きなリアクションをするので(^^;)その気迫と見事にマッチしていてとても見ごたえがありました。「自殺」シーンはこれまた2階席から見るのがベスト!ちょっと興奮して引っ張って歌っているのが気になりましたが、あのオーバーアクションは2階席から見ると迫力あっていいです(^^)渦巻く流れの中に吸い込まれるように飲み込まれていく様は特に大迫力でした!

そしてそして石井マリウスの「カフェソング」。これは本当に感動的。マリウスの悲しみ、虚しさ、自分への怒り、悔しさ、・・・・本当にそのすべてが詰まってます!もう、涙ながらの熱唱に見ているこちらも涙涙です(T_T)そこからコゼットとの触れ合いのシーンでコゼットに抱きついて泣くところも感動!そして・・・山口バルジャンのマリウスへの告白はいつも以上に涙が出てしまいました。どんな想いで、打ち明けているんだろうかと思うとすごく胸が痛むし、祐一郎さんの表情を見ているだけでももう涙なくしてみられませんでした。もう、マリウスと固く抱擁を交わして去っていくシーンは涙暴発(T_T)

涙の後には笑いがある(笑)なんと言ってもこの日一番の笑いを作ってくれたのが岡給仕。テナルディエ夫人が盗んだフォークを落としたところで転がっていく一本のフォークを足でハシッ!と押さえたまま固まってました(笑) 通のお客さんはもう爆笑してました。(かなり笑ってたなあ) それもおかしかったけど、最後にテナルディエ達が拾い損ねたお金を見つけてそれを握って勝ち誇ったようにスキップして去っていった岡給仕もかわいかったです(*^^*) 宴会乞食で踊り狂ってる招待客もノリノリでものすごい勢いで足を上げて回ってました(笑) 見ていてほんとに楽しかったです!

笑いの後にはまた涙(^^;) 千秋楽ということもあって山口バルジャンが登場した時点ですでに私の目に涙(;_;) なんだか、死の間際のバルジャンがすごく小さく見えました。そしてその歌声はまた素晴らしくて聖歌のよう・・・もう会場全体が神聖なものって雰囲気でした。コゼットを見た時の「神は許したもうたのか」の言葉にバルジャンの今までの苦悩の重さを感じました。今までここは鹿賀さんに感動していたんですけど・・今回は山口バルジャンが本当に魅せてくれました。コゼットに「生きて、生きてみよう」という姿、「私は父じゃない」と最後の告白をする姿、なんだかここで今までの山口バルジャンが走馬灯のように甦ってきてしまって、本当に本当に泣けました。エポニーヌ、ファンティーヌ、そしてバルジャンのハーモニーがとっても美しかったです。

<カーテンコール>
大感動のうちに終わった舞台の後はものすごい観客の拍手。川アジャベールとがっちり握手する姿はお互いに達成感の様なものを感じてとっても感動的でした。祐一郎さんは、一人一人と固い抱擁を交わし合っていました。(恥ずかしがる島田さんも祐一郎さんの抱きしめ攻撃に負けていた(笑))でも、今から思うと、女性の人しか抱き合ってなかったかも(笑)
いつものカーテンコールの後も1階席はもちろん2階席もすべて観客総立ち状態!割れんばかりの拍手! ここでは皆さん思い思いのリアクション。高谷さんもこの日が千秋楽とあって一人で舞台中央に出てきてお辞儀してみたり、川ア麻世さんにいたっては、島田歌穂さんにカメラを渡して総立ち状態の観客席をバックにピース写真を撮ったりして会場の笑いを誘ってました(笑)その後も拍手が鳴り止まない・・・そうしたら祐一郎さんが一人でフラフラ〜っと手を振りながら登場。会場中から黄色い悲鳴に似た叫びもあったほど(^^;) しばらくすると、ついに幕が下ろされ場内アナウンスが流れ出しましたが、90%のお客さんは帰ろうとせず、アンコールの拍手。(もちろん私も) その熱意に負けたのか、もう一度幕が上がると祐一郎さんが一人で呆然と立ち尽くしてました。もう歓声と大拍手の中、感無量と言った感じで(なんだか魂が抜けたようになってたなあ・・・)深深とお辞儀。もうその姿だけでまた感動。それでも鳴り止まない拍手に右と左にふらふらと手を振りながら歩き回って(^^;)最後、幕に消える寸前でもフラフラフラと手を振り続けて退場していかれました。私含めて、会場全体としては祐一郎さんのコメントを待っていたんですけどついにそれは実現しなくてちょっと残念でした。が、もう、あの力を出しきったという感じの祐一郎さんを見ただけで満足です。本当に素晴らしい舞台をありがとうございました!


1998年7月20日(月) 12時開演 1FO列50番

キャスト山口祐一郎   村井国夫   本田美奈子   鈴木ほのか   純名里沙   石井一孝   山形ユキオ   前田美波里   森田浩貴
                 神保幸由   西村直人   林アキラ   今拓哉   大谷美智浩   高野絹也   戸井勝海   乾アキオ   岡智   神崎順   真野輝彦
                 高谷あゆみ   吉村美香   井上めぐみ   浜田紗知子   国分美和   大崎雅代   鈴木輝美   大川美佳
                 浅利陽介   福島麻亜紗   高野朱華

今回は祐一郎バルジャンの第二回目。高校時代の友人と選びに選んだベストキャストの日でした(^^)ちなみに彼女、「レ・ミゼ」にはまってくれたらしく私の知らないうちに鹿賀バージョンも観に行ってしまったとか(笑)洗脳した甲斐合って嬉しかったです(^_^;)
前に観た時も熱い舞台で感動したのですが、今回はまた輪をかけて熱い舞台で全体的にはとっても感動しました。主要キャストは前回とほぼ同じで個々の感想は大体同じなので印象的な場面場面について感想を書こうと思います。(はじめからその趣旨だったのですが・・・・(笑))

まずは祐一郎バルジャンの「独白」シーン。5日に観た時もその音域の広さに「おおっ!」と感動したのですが、この日は激しい苦悩の表情が加わっていて、なんだか体全体にビリビリと衝撃が走ってしまいました。ますます感情豊かになる山口バルジャンにただ感動!まさにトリハダものでした。
で、印象的だったのが山口バルジャンVS村井ジャベール! 以前、この二人はプライベートでも仲が悪いのではと噂がたっていたほどなのですが(苦笑)今回はまたその噂を思い起こすかのような二人の熱い対決を見てしまいました! なによりすごかったのがファンティーヌの死の後の二人の対決。逃がすまいとバルジャンの行く手を阻むジャベールに「刺し殺しても俺は行くぞ」と椅子を壊すのですが、いつもならその壊した椅子の木片を持って構えているのが、この日は祐一郎さんヒートアップしていて徹底的にいすを破壊してしまい(^^;)木片を飛ばしてしまったのです(^^;;)素手で構えるバルジャンをはじめて観てしまいました(笑)これはすごい貴重!! いやぁ、この二人だからこそ観られたシーンかもしれないですねえ。真に迫っててすごいよかったです(^^)
このシーン以外にも山口バルジャンと村井ジャベールの対峙シーンは半分「本気でやってるのでは?」と錯覚してしまうようなすごいものでした。だからなおさら、村井ジャベールの自殺シーンは大迫力で観ていてトリハダたちました! 今までのなかでも一番すごかったんじゃないかなあ、この日の二人は(^^;) カーテンコールで村井さんと祐一郎さんが握手を交わす時もなんだか、すごい意味深な感じで会場の笑いを誘ってました(笑)このコンビが今回で見納めなんて、なんだか惜しい気がするなあ。

この二人に触発されたのか、他の皆さんも熱が入ってました。テナルディエ夫人の前田美波里さん。コゼットに水を汲むよう言いつけるシーンで、居酒屋の椅子を「バン」と置くつもりが「バン」とひっくり返しておりました(笑)
それから、久々に観た鈴木ファンティーヌ。なんだかとっても新鮮に見えてしまったのですが、「夢やぶれて」の熱唱は思わず目が潤んでしまいました。どちらかというと、個人的には情感溢れるほのかさんのファンティーヌのほうが好きなのかもしれません。
久々といえば、アンサンブルの面々も懐かしくも嬉しいキャストぞろいでした。まずは大谷さんのバマタボワ&グランテール(←グランテールのほうが本業(^^;))バマタボワでは戸井さんよりもかなり狂暴で、杖をファンティーヌに「ドン!!」とドツク様はものすごい迫力でびっくりしました。そしてグランテール。大谷さんのは戸井さんよりも更に酒の量が多いです(笑)ヘベレケ度は昨年以上ではないでしょうか・・・。でも、そこまで飲まずにいられない大谷さんのグランテールがやっぱり好きです。ただ、森田アンジョルラスとの相性はあまりよくないのかな?ちょっとすれ違いみたいな感じを受けてしまいました。
それから、戸井さんの工場長&コンブフェール!観たかったんですよぉ、ずっと。いつも戸井さんはグランテールになっているので、今回工場長で登場した時は「やった!」と思わず喜んでしまいました。久々です、戸井さんの工場長。石山さんだとファンティーヌへの手紙をヒラヒラとなげるのですが、戸井さんはぐちゃぐちゃにして遠くに投げてしまうんですねえ(^^;)なんだか久々に観て新鮮でした。それからコンブフェール。いつも酔っ払ってる戸井さんばかりだったのでしゃきっとした眼鏡のコンブフェールもとても新鮮でした。
そして、劇団四季を退団したばかりの今拓哉さん!今回が初見で最後です(^^;)劇団四季時代、「李香蘭」でファンになったんですけど、いつのまに辞めたのだろうか・・・。まあ、それは置いといて。モンパルナスはすごいかっこよかった!特にあのバラをくわえて登場するところなんてすごい絵になってます。すっかりテナルディエ一党に溶け込んでいるようで(笑)歌もドスが効いていてなかなかでした。でもちょっと押さえ気味って感じもしましたが。
久々といえば、浅利くんのガブローシュも。やっぱりすごい子役だ! ちっちゃい体なのに演技が大きく見えるんですよね。打たれて死ぬシーンで、袋が上まで届かなかったのがとても悲しかった・・・・。

そしてそして、熱演といえばこのお二人、石井さんと森田さん。石井さんのカフェソングは5日に観た時よりも熱くなってました。やはり、かの二人に影響されたのだろうか・・・もう、聴いているだけで自然にこちらまで熱くなってしまって胸が痛みました。あんなにあつ〜く歌っちゃって石井さん喉は大丈夫なのかなあ?森田さんには今回も存分に泣かせていただきました。とくに、あの悲痛な叫び「死のう!」 あれを聞くとほんとうに「一緒に死んでもいいっっ」と思ってしまうんですよ。この二人の熱い演技は、本当に感動感動ものでした。はっっ!そう言えばこの日で森田さんのアンジョルラスは終わりだったんだ・・・・なんだかとっても寂しいなあ。

と、いいことづくめの観劇になるはずだったのですが、一ついただけない事件が・・・。本田エポの死の場面でいよいよこちらの涙腺が緩みはじめるというときに、向こうから中年オヤジによる(たぶん)「へぇくしょい」すごいくしゃみ・・一回だけならまだ「?」くらいの感覚で我慢できたのにすかさず続けて「へぇくしょい」・・・・私、本当に集中して見てたんです。が、あまりにも周りが静かでそれが響いていただけに、なぜか、すっかり笑いのツボにはまってしまったんです(涙)挙げ句に、隣りの友人も震えてるではありませんかっっ!なおさらはまり・・・・(爆)
がーん!私、はじめてこのシーンで感動ではなく笑死の涙を流してしまったぁぁ!
しかも、場面が場面だけに声に出すわけにもいかず、必死に押し殺していただけにその間の舞台も見れず・・・・そして重なることにようやく収まってきたと思ったらこんどは誰かの携帯の呼び鈴が8コールくらい鳴り響き出して、(ちょうど、エポがマリウスに最後のキスをするあたり)もう、思わず椅子からずり落ちてしまい、舞台を見るどころではなくなってしまいました(爆)
私がようやく気を取り直したときは、すでに場面はバルジャンがバリケードを上ってくるところ・・(^^;)せっかく素晴らしい舞台だったのに・・・「レ・ミゼ」観劇至上、最大の不覚でした。なぜツボにはまったのか、いまだに分からないです(涙)役者さんに失礼なことをしてしまったと、なんだか自己嫌悪になってしまいました。(終わって席を立つ時、恐ろしいほど立眩みがしました。血が上らなくなってた)
たのむから、くしゃみは控えめに、携帯のベルは絶対に切ってほしいと痛感いたしました。


1998年7月5日(日) 12時開演 1FN列26番

キャスト山口祐一郎   川ア麻世   本田美奈子   岩崎宏美   純名里沙   石井一孝   斎藤晴彦   夏木マリ   森田浩貴 
                 神保幸由   西村直人   大須賀ひでき   坂井成   戸井勝海   高野絹也   石山毅   乾アキオ   岡智   神崎順   真野輝彦
                 高谷あゆみ   吉村美香   井上めぐみ  浜田紗知子    山田ぶんぶん   山田麻由   珠希亜矢   飯田容子
                 北尾亘   増位美夢   小宮美穂

今月は、祐一郎さん一色です(笑)その第一弾を観てまいりました。休日であることと祐一郎さん人気が重なってかお客入りも上々でした。この日は先週とは違う大学時代の友人との観劇でした。

山口バルジャンにお会いするのは(実際にではないですけど(^^;))ことしの3月の名古屋公演以来でしたが、今公演ではまたさらに演技力に磨きがかかっていました。去年帝劇で観た時は、歌はすごいけど、どうも演技力が物足りないなあ・・・なんて感じていたのに今はもう、ところどころで涙ぐんでます、私。
山口バルジャンの魅力は鹿賀バルジャンと違って優しさだと思います。特に、コゼットに対する愛情表現が実にすばらしい。森の中ではじめてコゼットと出会った時のあの嬉しそうな表情は、見ているこちらまで嬉しくなってしまいます。リトルコゼットに人形を渡す時の仕草とか、ぐるぐる回した後も帽子を直してやるとか、本当にかわいいんですよ。絵になる! ただ、父と娘にはあまり見えないのが難点でしょうか(笑)兄と妹の感動の再会にみえてしまうのは、わたしだけか?それに、あまりにもコゼットがかわいいが故に立ち去る時に縋ってきた乞食を跳ね飛ばしているのも気になります(^^;)優しいバルジャンの見せる唯一の汚点でしょうか(笑)それでも、やっぱり祐一郎さんのバルジャンは好きです(*^^*)
コゼットだけでなく、マリウスにも深い愛情を注いでます。バリケードが落ちた後、マリウスが生きていたと知った時のあの十字を切る仕草!去年の9月頃からこれをやっている祐一郎さんですが、ことしはまた更なる情感の込められた表情になってました。唇を噛締めて本当に嬉しそうに神に感謝する姿にウルウルしてしまいました。
それに、マリウスへの過去の告白。なんて辛そうに話すのだろうか・・・旅立つ前にマリウスをぐっと抱きしめる山口バルジャンにまたしても涙してしまいました。
歌声はもう、言うことなしです。すばらしいっ!久々にあのオリジナルキーを聞いた時には鳥肌が立ちました。その歌声プラス演技力も備わった山口バルジャンは、今一番ノッテル俳優さんかもしれません。

石井さんのマリウスも3月の名古屋以来でしたが、ますます禅さんの影響を受けているかのような(^^;)熱い演技を見せてくれました。実は私は石井さんのファンなのですが、禅さんの演技に比べるとなんだか物足りないような気が去年していたんです。ところが、ことしの石井マリウスはまた一味違うっ!感情表現が実に豊かになってますね。禅さんとは違うんですけど、なんだかまっすぐなマリウス像が石井さんには見えるんです。突っ走ってしまう若さ・・・それに優しさ、脆さ、・・・観ていてとても共感できました。
石井マリウスで一番感動的だったのはエポニーヌとの別れのシーン。本田美奈子さんの熱演ももちろんですが、それを上手く受け止めた石井さんの熱い演技には本当に感動しました。去年、石井さんでここは泣けなかったんですけど、今回は涙が出てしまいました(去年の千秋楽も泣いたけど(^^;))本当に涙ためてるんですもの。それを観てしまうともう、こちらとしてもだめです(;_;)
それからカフェソングはすごいっ!ものすごいマリウスの憤り、そして虚しさを感じました。こんなに力込めて歌って大丈夫?なんて思わず心配してしまいました(^^;) 明らかに、石井さんは成長しているっ!ファンとしてこんな嬉しいことはないですね(^^)

涙が出るといえば、森田浩貴さんのアンジョルラス!かっこいい岡さんのアンジョルラスも好きなのですが、やはり個人的に情が沸くのは森田さんのアンジョルラスです。いつも他の学生達と同じ目線で接しようとする、つよく、やさしい、ついていきたくなる・・・・今回の森田アンジョルラスもとても胸が熱くなりました。
まず第一段階の鳥肌は「ラマルクの死・・・」のあと。あの赤い布をつかみ、「町へ出て行こう!」と立ち上がる姿はもう、思わずこちらも立ち上がっていきたくなるような衝動に駆られました。森田さんはあまり大きな体ではないのですが、この場面では人一倍大きく見えるんですよね。特にこの日のこのシーンは今までにない感動を受けてしまいました!すごいっっ!!森田アンジョルラス!!
グランテールとの関係の演技もとてもいいです。「死は無駄じゃないのか」というグランテールに対して彼の肩をつかみ見つめる森田アンジョルラス・・・ここもジーンとしちゃうんですよねえ。仲間のことを一人一人本当に思っている森田アンジョルラスの人柄が見えるようで。
そして第二段階の鳥肌はなんといっても「死のう!」の叫び。あの悲痛な表情・・・思い出すだけでもクゥゥゥッと涙が込み上げてしまいます。ここでも私は「一緒に死んでもいいっっ!」と立ち上がりたくなるような衝動に駆られてしまうのです。なんだかこの日は今までにも増してものすごく重い響きに聞こえたのでなおさらでしたね。こんなアンジョルラスだから、彼の死体は涙が出てしまいます。どうしても拍手する気分になれないんですよねえ。以前は拍手が起こらなかったのになあ。まあ、最近では拍手がないのも寂しい気がするのかもしれませんが(^^;)それにしてもこの日は背中の反りがメチャクチャ深かったなあ、森田さん(@_@)思わず心配してしまいました。あ、そういえばこの日の午後は森田さんのお茶会だったんだ。だから張り切っていたのかな(*^^*)←わたしは行かれなかったけど(涙)

川ア麻世さんのジャベールも久々に観ましたが、なんだか熱くなりすぎていたような気が・・・・(^^;;)個人的には昨年までの川アジャベールのほうが好きです。何しろ歌い方がどうもおかしい・・(?_?)妙に伸ばして歌っていたり言葉のひとつひとつがはっきり言いすぎちゃっててなんだかしっくりこないし。オーケストラともずれてたような?もう少し落ち着いて演技してもいいんじゃないのかなあ。オーバーな振りは去年は全然気にならなかったし、むしろ感動的でもあったのに、この日はなんだか違和感を感じてしまい残念でした。ことしから変えたのか??だとしたら、ちょっと納得行かないなあ。次の千秋楽は期待してみてみよう(^^)

純名さんのコゼットは昨年の千秋楽以来。はかない早見さんのコゼットもいいですけど、とってもかわいい純名コゼットのほうが私は好みです(^^)今回改めて観て「ほんとにかわいいなぁ」と実感してしまいました。でも、なんだかちょと声の調子が悪かったのかなあ?高音部分が苦しそうでした。でも、バルジャンに「生きて」と泣きながら縋るところはとっても感動的でよかったです!
どうしてかわからないのですが、岩崎さんのファンティーヌに新鮮さみたいなものを感じないんですよねえ(^^;)ここしばらく鈴木さんのファンティーヌを観ていないせいなのか?死の場面はなかなか感動的でしたが。
夏木&斉藤コンビはこの日が最後。斉藤さんの台詞回しは早口で分からないことが多かったのですが、今回は結構歌詞が聞き取りやすくてよかったです。夏木さんは相変わらず奇抜な夫人で(笑)結構好きです。結婚式場でお辞儀した瞬間にばったり倒れるシーンは久々に笑ってしまいました(^^)

今回のアンサンブルは先週とほとんど同じでちょっと残念。個人的には杉田さんのクールフェラックと劇団四季を退団したばかりの今拓哉さんのモンパルナスが観たかったなあ。
でも、北尾くんのガブローシュは今日も絶好調。後ろの席のおばさんも死の場面では感動していたのか涙をすすっていたのが嬉しかったです。もちろん、私も涙ぐんでましたけど。


998年6月27日(土) 17時開演 1FL列35番

キャスト鹿賀丈史   村井国夫   本田美奈子   岩崎宏美   早見優   石川禅   山形ユキオ   前田美波里   岡幸二郎
                 神保幸由   西村直人   大須賀ひでき   坂井成   戸井勝海   高野絹也   石山毅   乾アキオ   岡智   神崎順   真野輝彦
                 高谷あゆみ   吉村美香   井上めぐみ   浜田紗知子   山田ぶんぶん   山田麻由   珠希亜矢   大川美佳
                 北尾亘   福島麻亜紗   高野朱華

公演が始まってはや1ヶ月。凱旋初観劇となりました。しかも残りあと1ヶ月ありながら鹿賀バルジャンと石川マリウスが私にとっての千秋楽(苦笑)だったので、気合いを入れて観てきました。(ちなみに、一緒に行った大学時代の友人はこの日がホントの千秋楽だったとか(苦笑))

鹿賀さんを観るのは去年の千秋楽以来だったのですが、まず驚いたのが24653の時の(注:バルジャンの囚人番号です)鹿賀バルジャンの髪の毛が去年よりも伸びてるのですっっ!一瞬どこかの乞食が紛れ込んできたのかと思ってしまいました(^^;) 個人的には前回の髪型(?)のほうが好きだったのですが、これはこれで19年の刑の重さが感じられたのでいいかな。(本当に驚いた・・・)
それにしても、相変わらず苦悩しまくってますねえ>鹿賀バルジャン。だからこそ独白や裁きの場面はこちらに迫り来るものがあります。特に、「だれだぁぁ」と叫ぶのは鹿賀さんが一番好きですね。まさに苦悩の末の叫び!
また、自分を賞賛されるととても辛そうな表情をするのも魅力的です。いいなあ、葛藤する鹿賀バルジャン。
リトルコゼットとの出会いの場面は、以前よりも愛情込めた演技になってるような気がしました。どうも去年まではこのシーンが鹿賀さんだけあっさりしているような気がしていたんです(^^;)まあ、相変わらず出会った瞬間はあっさりしてましたけど(笑)テナルディエ夫妻からコゼットを取り返したあとのシーンは、好感が持てました。
そういえば、リトルコゼットと歌う「ララララ・・・」をはじめ鹿賀さんは歌ってなかったけど忘れたのかな?

禅さんのマリウスもこの日が最後。人間味溢れる石川マリウス像は相変わらず健在でした(^^)それどころかまた更に感情の起伏が激しくなってきたかも(^^;)特にエポニーヌの死を目の当たりにした時の悲しみはパワーアップしていて(?)涙を誘いました。その後もずっと立ち直れないんですよねえ、禅さんのマリウス。なんだかずっと心ここにあらずで、バルジャンがジャベールを撃ち殺したと思い込んだ学生達が銃をがんがん叩き付ける時、放心状態でその真似をしている姿が印象的でした。この時の禅さんマリウスは他の学生とは違った心情でいたはずだから、この行為を責めちゃいけませんよね。(石井マリウスはガンガンやらないんですけど)
ただ、岡さんのアンジョルラスとのコンビネーションがどうもしっくりこなかったです。泣けるのはやっぱり、禅さんと森田さんが組んだ時なのかなあ。観たかった・・・この二人のコンビ!!!(去年観たけど(^^;))
今回、一番好きだった禅さんのマリウスはコゼットの家に乗り込む(笑)シーン。去年とかなり変わっていて柵越えの後すぐにコゼットの前に姿をあらわさずに柱の陰に隠れているんです(*^^*)これがすごくかわいいっっ!!ストーカーっぽいと言えばそれまでですけど(^^;)禅さんのはかなり好感持てるシーンに仕上がっているんです。ああ、これが最後なんて本当に残念だぁぁぁ!もう一度観たかったなあ。

早見優さんのコゼットは・・・うーん、あまり変わってなくて残念。高音が出ないのはもう仕方がないとしても、もう少し深みのある一歩進んだ早見コゼットが観たかったです。はかない感じはよく出てるのになんだか残念。
岩崎さんのファンティーヌもイマイチでした。なんだかいつも同じに見えてしまうんですよねえ。気のせいかなあ。
本田美奈子さんのエポニーヌはとてもよかった!前と変わっていないようなんだけど、なぜか訴えかけるようなものを感じました。石川マリウスがいつまでもエポニーヌの死を受け入れられないのが分かる(涙)
テナルディエ夫婦は・・・・可もなく不可もなくかなあ。(あまり印象にない。ただ、新演出の結婚式シーンは楽しかったけど)
でも、鹿賀バルジャンと村井ジャベールコンビがやっぱりすごい!年代も同じだし見ていて違和感ないんですよね。あ、考えてみればこのコンビも見納めだったんだわ(^^;)二人の掛け合い漫才楽しみだったのに(って千秋楽だけか(笑))うーん、残念。
それから、忘れちゃいけないガブローシュ役の北尾亘くん!この凱旋公演からのデビューだそうですが、なかなか上手い!!北尾くんといえば、「ミス・サイゴン」のタム(本田美奈子さんの息子役)だったんですよねえ。それがもうこんなに成長してしまって・・・と感慨深く見てしまいました(って、気分はおばさんか<爆>)

アンサンブルで注目するのはグランテールの戸井勝海さんと、昨年私にお花を投げてくださったバベの乾アキオさん。乾さんのバベは姿格好からメイクまで最高です(^^)でも、一番お気に入りなのはテナルディエの居酒屋にやってくる金持ちの2番目の客かな。戸井さんのグランテールもなんだか感情移入してしまうので好きなんですけど、個人的にはコンブフェールのほうが好きかな。でも、酔っ払いの演技が板についてきてました(笑)

全体的にはすごいバランスの取れていたいい舞台でした。が、どうしたものか昨年以上の感動が得られなかった・・・。どうしてなのだろうか・・・・???