「アイ・ラブ・マイワイフ」 天王洲アイル・アートスフィア

キャスト

アルヴィン … 川平慈英 / ウォリー … 畠中洋 / クレオ … 床嶋佳子 / モニカ … シルビア・グラフ゛

The Band

ア久保吉啓 / 吉田さとる / 横田明紀夫 / えがわとぶお / 稲垣貴庸

<あらすじ>
ニュージャージー州のトレントン。あるバーでアルヴィン
(川平)はモニカ(シルビア)に借りた雑誌で恋愛観をチェックしてみると、なんと30年前の恋愛観の持ち主と診断されてしまう。モニカにまで馬鹿にされて大ショックを受けるアルヴィン。そこへやってきたのはアルヴィンの親友のウォリー(畠中)。彼はアルヴィンとはちがってとても進んだ考えを振りまきアルヴィンにプレッシャーをかける。遅れた考えを持つアルヴィンにウォリーはフリーセックスを持ち掛ける。家に戻り妻のクレオ(床嶋)におそるおそるそのことを話してみると、始めは反対していたが一度腹を決めたら積極的になってしまいまたまたアルヴィンを驚かせる。ところが、誰と誰が…という問題が持ち上がりなかなか話がまとまらず、結局はお互いの夫婦で試してみることに。ウォリーの家にクリスマスイブ集合した彼らだったが・・・

 

5月16日(日)1階B列16番 13時30分開演

感激度 ★★★★★★ (★6つで満点)

いやいや、今回初めてあらすじを書くのをためらってしまいました(爆爆)ちょっと・・・とても公には発言できない内容ですので(笑) しかし、それはただあらすじとしてだけ。あのきわどい内容をここまでさっぱり楽しくできるとは・・・ホンとにあっぱれな作品でした!ということで、★も6つで満点です。
そうそう、この日は客席に演出家の福田陽一郎さんと、俳優の西岡徳馬さんもいらしてました。(西岡さんはテレビで見るそのままの方でした…って当たり前か(爆))

キャストは4人だけ・・かと思いきや、なんとバンドのメンバーまでもがキャストとして活躍しているのでびっくりしました。ある意味、この芝居で一番活躍していたのはバンドのメンバーだったかも。セリフもあるし、役名もついてるし、衣装替え(主役よりも着替えてたかも)だってするんですよ〜。それに芝居もなかなか自然で絶妙。このミュージカルにとてもいい味付けをしていました。始め見た時は「なんでバンドメンバーとキャストが混じってるんだ?」と不思議に思ってしまったのですが、見ているうちに納得!ジェイさんたちが言うように、ひょっとしたら彼ら「この話うけるんじゃなかった」と内心思ってるんじゃないかと思ってしまいました(笑) そういった意味でもこの舞台はとても画期的な面白い構成でしたね。一番目についたのは吉田さんかな。全体的にお芝居を引っ張ってるって感じでした。

まず一番始め、突然このお芝居のお話が始まるといった感じではなかったので一瞬呆気に取られました。幕が開いた瞬間になにやらキャストとバンドが一緒になって輪を作り、まるでショータイムといった感じで歌い踊りはじめるんです。ここからしてすでに画期的だったのかも…(笑) でも、すごく楽しいナンバーだったし面白かったです(^_^) このナンバーの後の芝居の入り方も自然だったし。
で、もう初っ端から話の話題がかなりきわどい(笑) だけど、演じている本人達が「ありきたりなこと」っていう感じでさっぱりしていたので雰囲気的にはちっとも卑らしくなかったのが不思議。普通あそこまですごい話題をポコポコ出しちゃえば、一歩間違えばかなりヤバイ舞台になるかもしれないのに(爆) ここは演出の妙ってヤツかもしれないですねえ。ヤバイどころか、すごい笑える〜!って私が怪しい人間だからではなくて(爆爆爆)本当に全体の会話自体が面白いんですよ〜!特に、慈英さんと畠中さんの喧嘩シーンは最高に面白かった!畠中さんなんて、途中、本当に素に戻って笑いが出てしまったほどだったし(笑) あと、4人でベッドインした後に「●●取って来てよ!」と奥さん達にせがまれて嫌々ベッドを出ざるを得なくなるというシーンがあったのですが、この時、畠中さんアドリブ抜きで本当にベッドから落ちてしまい(痛々しかった…)それでも芝居を無理矢理続けていたんですが、これを見たシルビアさんが完全にハマってしまい、もう布団の中で笑いっぱなし(笑) しばらく止まらなくて慈英さんから「何がそんなに可笑しいんだよ〜」とアドリブ入れられてしまうほどでした(^_^;) ただでさえ笑える会話続きのお芝居なのに、こういった美味しい(笑)ハプニングもあってとても楽しかったです!
曲もとても楽しいものから、うっとりするものまでバラエティに富んでいました。私は特に慈英さん、畠中さん、床嶋さんがハチャメチャで歌う「セックスがフリー」(何度も言うようですが私は怪しい人間ではありません…て、こういうこと言うことじたい怪しいか(爆爆爆))と、畠中さんとシルビアさんの素敵なデュエット「二人のクリスマス・イブ」、そして最後の「アイ・ラブ・マイ・ワイフ」がお気に入りです。

キャストについて。アルヴィンの川平慈英さん、彼の芸達者ぶりは誰もが認めるところだと思いますが、本当に巧いです。特に、あのが最高!普段からテンションの高い慈英さんですが(笑)舞台ではテレビ用とはまた違ったテンションを持って来てくれるので観ていて本当に楽しいですね。もう見ているだけで飽きない、可愛くて憎めないアルヴィンを演じてくださいました。あと、噂の下着シーンですが…あれはホンとにすごかったです(笑) 豹ガラのビキニブリーフ(笑・笑) 前から2番目で思いっきり目の前でその姿を見てしまいました(笑) このインパクトは当分忘れられないかも(爆)
ウォリーの畠中洋さん。畠中さんのイメージってテレビとかだとすごい純粋なおとなしい好青年って感じですが、舞台だとかなり高いテンションを爆発させることが多いんですよね。今回もその例に漏れず(笑) 始めは共感できなかったという、フリーセックスの考えの持ち主ウォリーをすごいハイテンションで演じていらっしゃいました(^○^) テレビの畠中さんしか知らない人は、ちょっと驚くんじゃないかな(^_^;) 歌声はそのキャラクターに似合わず(笑)本当に澄み切っていて素直で奇麗だったので感動!あの歌声はぜひ生で1度は聞くべきだと思いますよ〜。今回はハイテンションの芝居と美しい歌声のギャップを楽しませていただきました(笑) 慈英さんとのダンスシーンもかなりあったのですが、きっちりついていっていたのは流石でしたね。それにしても畠中さん、また一段とお痩せになって… グレーのブリーフ1丁になった時、それを再確認してしまった(^_^;) (パンツが落ちないか心配になった(爆爆)) なので、あのベッドから落ちたハプニングの時は痛かっただろうなあ(笑) でも、今回久しぶりに舞台の畠中さんを見て、やっぱり彼には舞台俳優でいてほしいなあと思ってしまいました。顔つきがやっぱり違います。本当に楽しそうに演じていらっしゃる畠中さんを堪能できてホンとに良かったです。
クレオの床嶋佳子さん。ついこの間まで、NHKのやんちゃくれで艶っぽい演技をしていましたが、今回はかなり弾けた役柄でした。でも美しさは相変わらず… 背も高いし、下着になった時の体型もとても奇麗でした。で、芝居のほうはいいのですが、歌が弱かったのが非常に残念。私達は前から2番目の席にいたので何とか聞こえたのですが、(それでもかなり聞き取りにくかった…)後ろのほうの人はかなり辛かったんじゃないかなあ。「愛の革命」というソロナンバーがあったのですが、あそこで弱い歌声というのはチョット…。他のお客さんも同じことを感じていたらしく(^_^;)いまいち反応が悪かったです(苦笑)
モニカのシルビア・グラブさん。「カンパニー」のとき、すごい巧い女優さんだなあ〜と思ったのですが、今回もその例に漏れず!慈英さんと共にこの舞台を引っ張っているって感じでした。4人のメインキャストのなかでは最年少らしいのですが、そんなの全々感じられないし、これが4作目とは思えないです。何といっても、あのさっぱりとした潔いキャラクターがぴったりはまってました〜(^○^) 歌声もダイナミックで聞いていて惚れ惚れしちゃうし(床嶋さんとのデュエットの時はちゃんと声を殺していました(苦笑))、最近本当に好きな女優さんです。黒の下着姿も最高にカッコよかったです〜。いいなあ。。。(爆)

この日はお客さんのノリも大変良くて、カーテンコールでは数人の人がスタンディングオベイションをしていました。誕生日に楽しい舞台に出会えて本当に良かったです(^○^)