「ローマの休日」 名古屋・中日劇場

主なキャスト

アン王女 … 大地真央 / ジョー・ブラットレー … 山口祐一郎 / アーヴィング・ラドビッチ … 宮川浩 / 伯爵夫人 … 南風洋子 / マリオ … 藤木孝 / プロヴノ将軍 … 中丸新将 / ローマ大使 … 藤堂新二 / ルイザ … 冨田恵子 / ジョバンニ … 下馬二七五 / 警察署長 … 北川潤 / ヘネシー編集長 … 山崎イサオ / 花屋 … 安宅忍

<あらすじ>
アン王女
(大地)は自国と諸国間との緊密化を図るためにヨーロッパ歴訪の旅に出ていた。今回の訪問地はローマ。ところが、度重なる公式レセプションにほとほと嫌気の差していたアン王女は、その晩、伯爵夫人(南風)や将軍(中丸)、大使(藤堂)らの目を盗み服を着替えて大使館を抜け出す。外の街に心をときめかすアン王女だったが寝る前に打たれた安定剤の注射が効き、広場で眠ってしまう。そこに偶然通りかかったのが新聞記者のジョー(山口)。成り行きで自分の家に嫌々彼女を連れて行くのだが、翌日出社したジョーはそれがアン王女であることを知り、彼女を取材することを買って出る。そうとは知らずに翌朝ローマの街を探索し胸をときめかせるアン王女。途中、美容師のマリオ(藤木)と出会い、長かった髪を短くカットしてもらう。その後、偶然を装って現われたジョーやジョーに呼び出されてやってきたカメラマンのアーヴィング(宮川)とともに丸1日ローマの街を楽しむアン王女。そしていつしか、アン王女とジョーの間には恋心が芽生えていく。しかし、時間は刻々と過ぎアン王女が戻らなければ成らない時が来る…

5月22日(土)1階13列8番 17時開演

感激度 ★★★★★★ (★6つで満点)

ついに、ついに、名古屋まで行ってしまいましたぁ〜(笑)ここまで私をひきつけたもの…それは宮川アーヴィング(^○^)ということで、半ば宮川さんの追っかけ状態で名古屋遠征してきましたが、観に行ってよかったですぅ〜! で、あらかじめお断りですが、今回の観劇の視点はかなり偏りがあるとおもわれます(爆) あしからず…。

中日劇場は今回で3回目だったのですが、こんなに混雑している中日劇場を見たのは初めてでびっくりしてしまいました。通路には補助席が所狭しと並んでいるんですよ〜。改めてこの作品の人気の高さを再確認したって感じでした。客層は…かなり年配の方が多かったですねえ〜(^_^;) 特に真中ゾーンにかなりの年配の方が固まっていらっしゃって、笑い声もかなり渋かったのが特徴的でした(笑)それにしても、いいシーンで突然席を立って出入りするのだけは辞めてほしかったなあ…(-_-;) 特に宮川さんの見せ場のところで通路を歩くおばさんで見えなくなったところではちょっとキレそうになりました(苦笑)
今回はとりあえず「再演」ということで、演出がかなり変更されていました。ということで、そのあたりを色々とご報告しようと思います。

オープニングの舞踏会
その前に、オーヴァチュアが聞こえてきただけでものすごく感動してしまいました。青山公演の時、思いのほかこのミュージカルに通ってしまったせいかもしれません・・・なんだかとっても懐かしくて(まだCD購入していないというのもありますが(爆))嬉しくなっちゃいました。結局なんだかんだ言ってもこのミュージカルが好きなのかもしれませんね〜私。でも、なんとなくあのミニチュアの回転が早く感じてしまったのは気のせいだったのか??なんかイソイソと回ってるって感じがしてしまいました(^_^;)
さて、舞踏会シーン。以前は一組ずつチョロチョロと登場してくるって感じでしたが、今回はミニチュアが回りはじめてからすぐにたくさんの舞踏客が踊っていました。塚田さんのソロも無くなり、はじめから全員で合唱している状態。ということで、歌詞も大幅に変更されているようでした。構成的には、こっちのほうが全体的にまとまりがあっていいかな〜とは思ったのですが、舞台が狭くなった分、ちょっと窮屈そうに見えてしまいました。まあ、これは仕方がないのかなあ。ワサワサ人がいるっていうのが気になってしまって、肝心の歌詞内容を聞きそびれてしまいました(爆爆) 演出的には、上から紙ふぶきがばらばらと落ちてくるというものになっていて見た目にはかなりきれいでした。でも、その後散らばったまま芝居をしなければならないというのが難かな(苦笑)
アン王女の登場シーンも前回舞台袖からだったのが、今回から中央よりの登場に変更されていました。いかにも、「王女様のお出まし〜」って感じがしてこの演出変更は個人的にすごいOKだったと思います(^_^) 真央さん、相変わらずお美しい…。

★ご就寝
基本的にここは変わってません。でも何か前とは雰囲気が違う…、そう、伯爵夫人が前回の草笛さんから南風さんになったせいかもしれないですね。草笛さんは厳しいことをいいながらもちょっとチャーミングなところがあって親しみやすかったのですが、南風さんは恐い女子寮の先生って感じがしました(^_^;) 威厳としては南風さんのほうが合ってるとは思うのですが、個人的には草笛さんのほうが好きだったかも…。

★アン王女の脱走
ちょっと変わってました。というか、なんだかテンポが速くなってる感じですね。書類を落としてしまう男性がいなくなり、代わりに二人で歩いている男性になったとか、厨房らしきところの上にいた筈の猫が建物の横に位置変更になり、鳴き声まで加わったとか(笑) 細かいところがちょこちょこと弄くってありました。で、その後アン王女が街に出ていくところの演出ですが、半分眠ったままゴミ回収のリアカーに乗ったまま登場というものに変更されていました。これはすごい可愛かったし、より自然で前より良かったです(^_^)

★記者達のポーカー
ここ!!私が一番楽しみにしていたところ〜〜!なにしろ宮川さんの初登場シーン…というか、1幕の唯一の宮川さんの出番なので、もう回転して出てくるまでドキドキしてしまいました(笑) 宮川アーヴィング、今回はかなりポーカーに夢中になっている!って感じがして微笑ましかったです。が、「この街のどこが気に入らない〜」と言った後に宮川さんから歌い出すハズが〜〜〜〜その後祐一郎ブラッドレーとの会話になってしまい、あれよあれよという間にいつのまにかブラッドレー君が歌い出してしまいました(^_^;) いや、祐一郎さんも好きなんですけど、見せ場としては宮川アーヴィングのほうが少ないわけなので、やはり、ここは変更して欲しくなかったなあ。それに、半分まで宮川さん、「ドゥ〜ワ!」とか間の手オンリーばっかりだったので「まさか…このまま間の手だけで終わってしまうのでは…」という恐ろしい不安に刈られてしまいました。が、真中あたりになって、ようやくソロパートが。どうやら、歌い出しの順番が変更になった模様で、省かれたわけではなかったようでした。あ〜よかったよ…(^_^;) それにしても宮川さん、ホンとに張り切ってこのナンバー歌ってくれるので嬉しいですね〜。今回はミケランジェロという歌詞のところで、何を思ったのか「ミケランジェロの銅像っぽいポーズ」で固まっていらっしゃいました(笑) あと、天使の声の可愛いパタパタもそのまま生き残っていて嬉しかったぁ〜!
それに加えて、今回、「それが人生」に新たにダンスシーンが加えられた模様です。祐一郎さんも一緒に踊っているんですが、う〜ん、ひたすらマイペースですな、彼は(笑) そしてまともに踊っているダンサーの方と、思いきりハイテンションで動きまくってる宮川さん… このバラバラのコントラストが何とも言えなく可笑しかったです(^_^;) 演出、狙ったのでしょうか(笑)
最後、ジョーが帰る時、宮川アーヴィングさかんに借金返済を迫っていました(笑)きっと、そうとうの貸しがあるんでしょうねえ(^_^;) まさか実生活でも…!?

★アンとジョーの出逢い
ここは基本的に変わっていません。アン王女がかなりチャーミングに可愛くなってるな〜と感じたくらいかな。このシーン、名古屋で始めてみるお客さんが多いらしく、大いに受けてました(^_^) ここで私が一番目をつけたのが岡智さんのタクシードライバー!青山の時よりもイタリアンになっていてすごく良かったです〜! あ、あと、アンに出会う前に祐一郎ブラッドレーが抱き合うカップルを見つめるところもよかったです(^_^) なんだか哀愁こもってたというか…ちょっと切なげで、前よりも大人の男って感じがしました。

★アパートにて…ベッド争奪戦
このシーンでやはり目についてしまうのが、下の伯爵夫人達の騒動ではなくて上の暗くなったところで繰り広げられるジョーとアン王女のベッド争奪戦。いつも下も見よう見ようと思っているんですけど、つい…(^_^;) で、青山の時よりもアン王女、寝相が悪化してました(笑)というか、あれは寝相というのだろうか…どう見てもジョーへの嫌がらせとしか思えない、というか、祐一郎さんで遊んでるって感じですね(苦笑) でも楽しいからいいんだけど(^_^;)

★アパートの管理人さん
特に、管理人のおばさんがパワフルになってました。「あ、トマトソースがこげてるぞ」とブラッドレーさんが言うのですが、青山では「大変だ〜」と出ていくそぶりを見せるのが、名古屋では「今やってるのはホワイトソースだよ!」とかなり反抗的でなかなか退散しないんですねえ(苦笑) でも、最後にご夫婦で仲直りするシーンがとてもかわいかったです(^_^)
そういえば、ジョーが外を覗いた時、青山ではおじさんが「やあ!」と挨拶していたのが、名古屋では突然開いたカーテンにびっくりして哀れ、叫び声を上げて落下してしまっておりました(^_^;)

★カメラを持ったおばあさん
青山公演の時もかなり狂暴なおばあさんでしたが(ブラッドレーさんをたたく音がすごいリアリティあったし(爆))、今回、どういう訳かそれ以上に狂暴化しております(笑) しかも、ブラッドレーさんをひっぱたく音が、音楽化されておりました(笑) で、これは今回限定のアドリブか、それともいつものことなのか分かりませんが、おばあさん、ブラッドレーに向って一言「山口!年寄りを馬鹿にするんじゃないよ!!」(^_^;;;;;;;) かなり怨念こもってたところを見ると、祐一郎さん、もしや、楽屋で何かやってるのでは…(笑) 貴重な一言が聞けてとても楽しかったです。

★マリオの美容室
マリオも井上順さんから藤木孝さんになったため、すっかり雰囲気が変わっていました。順さんがソフトなイタリアンなら、藤木さんはかなり怪しい恐い系のイタリアン(^_^;) あの前髪をチョロッと垂らしているところなんて創意工夫が見られて楽しかったです(笑) キャストも変更になったということで、演出や歌詞もかなり変更されていました。アン王女の髪をどのくらい切るかと訪ねる時、何本も櫛をなげるというのが無くなっていました。これで後ろの助手さん達も安心ですね(^_^;) それはいいのですが、歌詞が…ちょっと… あんなに変える必要あったのかなあ。何といっても気になったのが「チョキチョキチョキ………」の連呼。これはちょっとやめてほしかったですね〜(-_-;) なんかすごいしつこい!もう分かったよ〜と言いたくなってしまうほど何度も繰り返すんですよ、チョキチョキを。もうそれは分かったから何か話しをしてくれえ〜〜〜。それにしても、変更した時に気にならなかったんでしょうかねえ。歌声のほうもなんだかちょっとこもってしまった感じで残念でした。せっかく怪しい雰囲気かも仕出しているのにもったいない。ということで、マリオのシーンは個人的には井上順さんのほうが好きでした。
あと変更箇所としては、アン王女が美容室を出た後にやってくる女性。青山では後ろ美人で実は不細工って感じだったのですが、名古屋では本当に美人さんで、藤木マリオにうっとりしながら美容室に吸い込まれていきました(笑)

★ローマの休日
中日劇場は奥行きがあまりないため、階段の段数が減っているという感じがしました。なんだかちょっとスケール的に落ちたって感じですが、祐一郎さんと真央さんのデュエットは相変わらずとても素敵でした!それに、上からパラパラト落ちてくるお花がとても可愛い〜!思わず舞台まで取に行きたくなってしまいました(爆) ここの受けもかなり良かったですね。

★2幕冒頭
青山では女中さん達が「悪い夢」を歌うシーンがあったのですが、今回はこれが省かれてました。女中さんは出てくるのですが、他の新聞を読んで困惑している人たちと共に同化しているって感じで、かえって自然に感じられました。青山ではあの女中さん達の歌にあまり必要性を感じなかったので…

★ロッカズカフェにて
ようやくここで宮川アーヴィングの出番!ということで、ここでもどきどきワクワクしていた私(^_^) ここでは、宮川さんの登場シーンの演出が変更されていました。以前は、舞台袖からいきなり「ジョー!!!」とやってくるのですが、今回は奥のほうからスキップ感覚でやって来て(^_^) ジョーに出会う前にその場にいるお客さん達に愛想を振り撒いて登場しています。この方がとても自然な感じで私は好きだなあ〜。「2時きっかりだ〜」と言ってやってくるのはやっぱり可愛い(^_^) それにしても、相変わらずジョーから災難を受けてますね〜宮川アーヴィング(^_^;) 後ろに倒れるところでは本当に巧いこと頭をかばっています。あれを毎回やっているとは、本当に大変だよねえ。で、そのあと、ローマ観光についてあれやこれや言出して興奮し出す宮川アーヴィング!「まさかこのあとの歌いだしまで宮川アーヴィングじゃないのでは?」という漠然とした不安が過ぎったのですが、今回は無事に宮川アーヴィングからの歌い出しでほっと一安心…ということで、すごく嬉しかったです(^○^) いや〜、やっぱりいいですねえ〜ノリノリの宮川アーヴィングう〜〜〜!!!
で、このあとバイクが突然通りかかり、「何て奴等だ〜!」と叫ぶのですが、青山ではここでダイナミックな後ろ回し飛び蹴りがあったのが、名古屋では警察の人と目が合って断念していたのがちょっと残念。やっぱりあのダイナミックな飛び蹴りはもう少し広い舞台でないとだめなんですかね (笑)
あ、なんか、宮川アーヴィングばっかり書いてしまった…というか、宮川さんしか観てなかったもんで(爆爆)

★スクーターで市内観光
ここの演出は変更されていました。青山ではミニチュアがぐるぐる回っている周りでスクーターを走らせているだけだったのですが、名古屋ではミニチュアに町の人たちのダンス(特に女性)が加わり、より市内観光らしさが出ていました。前回、結構ここが物足りなかったのですが、今回の演出はなかなかOK!躍動感があってよかったと思います。
このあと、右折禁止で警察に捕まってしまうのですが、「どうしたんだ〜?」と飛び出してきた宮川さん。祐一郎ブラッドレーと一緒に事情聴取を受けるのですがここで警察から一言「君は関係ないよ」と言われてしまっていたのが笑えました(笑) ←細かいところに注目してしまった私(^_^;)
そして、問題のスクーターフライング!このシーンでこんなに客席が盛り上がるとは!もうスクーターが浮いた瞬間にすごいどよめきが起こり、会場中大拍手!!私は見慣れていたので、かえってこの反応の素直さが笑えてしまって仕方ありませんでした(笑) 特に、ご年配の方々にとっては刺激的だったようです(笑) そういえば、「ぶつかるう〜〜〜!」というブラッドレーさんの叫び声、ますます生々しくなっておりました(^_^;)

★伯爵夫人のソロナンバー
これは、完全にカットされておりました(爆) 青山の時も、ここでこんなに長い伯爵夫人のナンバーは必要ないんじゃないかな〜と思っていたのでこれはこれでスッキリしてよかったと思います。というか、歌唱力に関しては、草笛さんよりも南風さんのほうがかなり 「…」 だったので、なくして正解といったところでしょうか(苦笑) 設定的には、伯爵夫人は会議の席の途中で抜け出してきたと言うことになっていました。その後の特別諜報員シーンはそのままです。ひとり、黒ズボンを脱ぎそこなって退場するのが辛そうなのが笑えました(^_^;)

★イタリア式結婚式
相変わらずいい声響かせてますね〜北川さん。祐一郎さん、脇で客席に拍手を煽っておりました(笑) で、このシーン宮川さんはというと… 相変わらず端っこのほうで細かい演技してました(笑) 位置的にちょっと見にくかったのですが、「僕と彼女結婚するんです」と言った後のリアクションがやっぱりいいです!もう、端っこのほうでお腹抱えて笑ってるんですよ〜(笑) それで、盛んに警官に時間を尋ねておりました。きっと、結婚式の時間に間に合わないよ〜というのを周囲にアピールしたかったんだと思われます(笑) 署長さんのラストの歌声「イタリア〜〜〜!」のところでは相変わらず鳥さんが上でリズムを取っていて、観客の…特にオバサマ達に受けておりました(笑)

★真実の口〜祈りの壁
それにしても宮川さん、あれだけ笑い狂うのにどれだけパワー使ってるんだろうか…。今回改めてそんなことを思ってしまいました。真実の口のシーンでアン王女を隠し撮りする時、扉の陰に隠れてシャッターを押す姿がとてもかわいかったです(^○^) そのあとの「ブラッドレーさんはいい人よ」とのアン王女の言葉に必死に首を振る姿も会場受けしていました。で、祈りの壁のシーン。私はこのシーンでアン王女の光の当たっているほうではなく、端っこに下がった光の当たっていないブラッドレーとアーヴィングを注目してしまったので(というか、おもに宮川さんが観たかっただけ…(爆)) よくわからなかったのですが、どうやら、歌詞の内容が増えたようです。気がつかなかった…(爆) その後、アン王女がダンスパーティーに行きたいと言ったところで「いいね〜イコ〜イコ〜」がまた相変わらずリキ入っていましたね、宮川アーヴィング(笑) ここでもかなり受けてました!

★サンタンジェロのダンスパーティ
ここで再び藤木マリオ登場!相変わらずすごく見た目は怪しいんだけど、なんかインパクトに欠けるって感じがしました。井上順さんで慣れてしまったせいかもしれないのですが、やっぱり、あの間の取り方の絶妙から言えば順さんのほうが巧かったかなあ。ただ、盛んに前髪をいじっている藤木マリオはすごいかわいかったです(^_^)
そして乱闘シーン… なんか気のせいか、かなりハチャメチャになっていたような…(^_^;) だって、一生懸命目で追っていた宮川さんを時々見失ってしまったくらいですから(^_^;) 祐一郎ブラッドレーさん、その長い手足で相手をバタバタ倒しておりました。宮川アーヴィングは喧嘩しているんだけど、なんだか他の人たちのとばっちりを受けてかなり痛手を受けていた模様(^_^;) う〜ん、お気の毒…(苦笑)

★はじめてのキス
意外にあっさりになってしまいましたね〜。青山では少なくともここで8秒から10秒はアツ〜くキスしていたのに、今回カウンとしたところ、5秒弱で終わってしまいました…って、こんなとこチェックしてどうする(爆爆爆)

★ジョーのアパート
ここで大幅に変更になっていたのが、アン王女のナンバーが完全カットされていたところ。でも、ここでアン王女のナンバーをカットすることのいとってなんだったのでしょうか。私はけっこう好きなナンバーだったのでちょっと残念でした。なので、ジョーとアン王女の会話シーンがちょっと深みが足りなくなってしまい、以前ほどの感激がえられなかった…。でも、祐一郎ブラッドレーはすごい素敵でしたよ〜。なんていうかなあ、青山の時よりも「大人のジョー・ブラッドレー」になったって感じ。初期の頃のちょっぴりやんちゃチックなところもカワイイ(あの、表情がころころ変わるところなんて何とも言えずグ〜!) のですが、こういった大人の部分もなんだかシックでカッコイイですね。

★別れ
私はこの別れの前のアコーディオンで歩いてくるおじさんのシーンがたまらなく好きです。あの音を聞くだけで胸がジーンとしてしまいました。切ない〜〜(T_T) このシーンは省かれてなくて本当によかったと思います。
で、ジョーとアン王女の最後の別れシーン…ここのキスシーンも数えてしまった私。でもでも、ここでも秒数が短くなってしまってました。ちょっと口が疲れてきたとか…って、何で私はこんなところしか注目しないんだろうか(爆)

★支局長、アーヴィングがやってくる
入ってくるなり、支局長、ずいぶんジョーの部屋を荒らしまくってたんですねえ。今回初めて気がつきました(^_^;) アン王女が去ってしまってから魂が抜けたみたいになってしまったジョーが、今回とても切なさを増していて良かったです。声のトーンもものすごく寂しそうだったし。祐一郎さん、日々変化しているんですねえ。で、アーヴィングもまたやってくるのですが、このときの登場シーン、宮川アーヴィングの興奮度は青山以上!!もう、興奮のるつぼ!って感じで飛び込んできたのでびっくりしてしまいました(^_^;) いや〜〜〜、テンション高かったあ〜。その後、ジョーに足引っかけられて倒される時も、明らかに前回よりもダイナミックに転んでいて、その振動で支局長も一緒になって倒れていたのが笑えました(笑) 支局長の去った後、「何がなんだかわかんないよ〜」っていう困惑した宮川アーヴィングの表情がまたすごくよかった〜!アーヴィングも色々と葛藤してたんだよね。考えてみれば、今回かなりの被害者じゃないか?はっきり言って振り回されただけだったし…(^_^;)
アーヴィングが去った後、写真を見つめる祐一郎さんの表情もとてもよかったです。なんだか、とっても大切な宝物をそっと手で包み込むような感じだったかな。なんかすごいジーンとしました。

★アン王女の寝室にて
今回、アン王女はよりチャーミングでかわいくなっていたのですが、このときのアン王女は別人のように強い意志に満ち溢れ、威厳がありました。「病気になって回復した!」と行った時の毅然とした態度はすごい印象的でした。今回の出来事で一回り成長したというのがすごく分かりましたね。さすがは大地真央!って感じです。巧い!

★ラスト〜記者会見
基本的にはあまり変わっていませんが、質問する記者のひとりが(下馬さん)病気の回復を述べるようになったというのがちょっと印象的でした。あと、このシーンで何回か笑いが起こったのは意外でした。たしか、「一番印象に残った土地は?」「ローマです」「病気になったにもかかわらずですか?」との応酬のところで受けていたのはちょっとびっくり。あと、アン王女が「記者の方々とお近付きになりたいと思います」といったところでもうけていたのも意外でした。場所によって、色々と反応が違うんですね。ここでも私は宮川アーヴィングに注目してたのですが、なんと、アン王女に写真を渡すといういいシーンで、退席するオバサマが!そのせいで、肝心のシーンがよく見えなかった〜〜〜〜(T_T) 私の楽しみを奪わないでくれ〜!もうすぐ終わるんだから、もうちょっと我慢して座っててほしかったです。。。でも、ラストシーンはとても奇麗で感動的でした。最後の最後までジョーと目を合わせ、去っていくアン王女にはジーンとしました。そしてそれを見送り、ひとりじっとたたずみそっと去っていくジョーもカッコよかった!でも、ジョーを気遣って去っていく宮川アーヴィングもとても素敵だった〜〜!

うわ!いつのまにかこんなに長い観劇記が…!!しかも、内容がかなり偏ってますね(爆)
また来年も再演するとのこと、また今回よりも手直ししていい舞台で戻って来てくれることを期待したいと思います。とにかく、色々ありましたが、名古屋悔いなし!!!本当に観に行ってよかったです〜〜〜!!!
(個人的にも嬉しいことがあったし(*^_^*))