劇団四季「ジーザスクライスト・スーパースター」

主なキャスト

ジーザスクライスト : 柳瀬大輔 / イスカリオテのユダ : 芝清道 / マグダラのマリア : 保坂知寿 / カヤパ : 佐川守正 / アンナス : 青木朗 / 司祭 : 向井善彦(9/17) 岡本隆生(10/30,12/26)、川地啓友、松下武史 / シモン : 古島肇 / ペテロ : 林和男 / ピラト : 光枝明彦(9/17) 谷淳三(10/30,12/26)/ ヘロデ王 : 半場俊一郎

<あらすじ>
ローマ帝国領パレスチナではユダヤ国王ヘロデ
(半場俊一郎)、ローマ帝国総督ピラト(光枝明彦、谷淳三)、そしてエルサレムは大司祭のカヤパ(佐川守正)等の支配による圧政に民衆達が苦しんでいた。そんな時、救い主として現われたのがナザレのジーザス(柳瀬大輔)だった。今まで苦しみのなかで生活していた人々はジーザスに熱狂的に傾倒していく。ところが、それを危険分子とみなしたカヤパ達はジーザスを亡き者にしようと画策する。一方、ジーザスの弟子のなかでも片腕的存在だったユダ(芝清道)は次第にジーザスの心が理解できなくなり、彼を愛していながらも追いつめられ、ついにはカヤパ達の策謀にはまりジーザスを裏切ってしまう。また、マリア(保坂知寿)は次第にジーザスに惹かれていく自分に戸惑いを感じていた。刻一刻と自分の死が迫ってくることを知るジーザスは苦しみながらも「神の御心のままに」とその運命に身を委ねていくのだった…

 

12月26日(日)1階5列8番18時30分開演  森のホール21・大ホール(松戸)

感激度 ★★★★★★ (★6つで満点)

9月から続いた全国公演も今回でついに千秋楽に。この千秋楽公演は全国公演中に発売されたのでチケットがゲットできて本当にラッキーでした!でも…ジーザスは本当に好きな演目だったので終わってしまうのかと思うとやはり寂しい…これこそロングランしてほしいんだけどなあ〜。それにしても松戸は寒かった…(苦笑)でも、会場はそれ以上に熱かったですっっ!!千秋楽ということを知っているファンの人がずいぶん集まっているようでしたね。地元の方よりも遠征してきた方のほうが多かったかもしれません(かく言う私もそのうちの一人ですけど(^_^;))

さて、ジーザス千秋楽…ということもあり、役者の皆さんの気合いの入り方がいつもの倍は凄かった!!座席が5列目という好条件も加わって、役者さんたちの熱い気迫がもうビンビンに伝わってきて偉く感動させて頂きましたぁ〜〜〜〜(興奮)そしてオーバーチュアの響き… スピーカーの前のほうの席だったのでこれまたいつもの倍はガンガンに迫ってきて迫力満点!何度聞いてもやはりはじめからゾクゾクしてしまいますねえ。そして上から柳瀬ジーザスがゆっくりと降りてきて…すぐ目の前で芝ユダが慟哭して…以前と変わらないシーンのはずなのに、なんだか千秋楽だからかいつもよりも神々しく見えてしまいました。特に芝さんの慟哭はすごいですね〜!がっくりと膝を突くところなんて観ていてぐっときてしまいました。なんていうのかなあ〜心が泣いてるって感じで…ジーザスに必死にすがろうとしているのがよく伝わってきました。そうこうするうちに「WHAT's the Buzz」が始まるのですが、これがまた凄かったっす!男性アンサンブルのすごい動き!もうせわしなく舞台狭しとパワフルに動き回るのには圧倒されました!ここで注目アンサンブルをまた発見♪名前と顔が一致しなかったのが残念なんですけど(爆)この日、東京でラグビーを見た帰りの観劇だったせいか…(^_^;)ラグビー選手に似た見栄えのする俳優さんに目をつけてしまいました(^_^;)でもすごい動きがパワフルで目立ってたんですよ〜ほんと。これからの注目株だなあ〜なんて楽しみに思ってしまいました。あと、主要なところでは古島さんがこのナンバーでバリバリに頑張っていたのが目を惹きました!もう目をカ−って見開いてバタバタ動きまくっていた姿がとても印象的でした〜(^○^)さて、柳瀬ジーザスの第一声「♪な〜ぜ、知〜りたい♪」ですが、これもまた千秋楽とあってかものすごい迫力でした〜!!声が嗄れんばかりの勢いでびっくり(@_@) この時の柳瀬さんを観て「千秋楽なんだなあ〜」と改めて実感してしまいました。
迫力のジーザス組を観たあとの
ミッキーズ(笑)は逆に静か〜な殺気を醸し出してました(^_^;)それにしても近くで見れば観るほどなんとなく笑えてしまう衣装でしたなあ(笑)そうそう、パリサイ人がようやく今回分かりました(爆)最後に司祭に変身する川地さんだったんですね〜〜〜(^_^;)オソルベシ、パリサイ人!ってなんで今頃わかったんだ>自分(爆)
そしてまたまた激しい「ホサナ」「シモン」ですが… 今回はまた
激しさが一層増してました!上から「ウォ〜〜〜〜〜〜!」と降りてくる大群衆にまたまたドッキリ!今回は座席の関係で柳瀬ジーザスがこちらのほうを上から見下ろしているという嬉しい錯覚がありました(^^ゞ 御幸の光の挿された柳瀬さんがとても眩しく見えました〜〜それに見惚れている間もなく(爆)群集達がすぐ目の前に集まってきて「♪手を振るのが見えますか♪」と歌い出したのでまたまたドッキリ(笑)いや〜もう感情面でとても忙しかったですねえ、今回は(^。^) で、すぐにシモンの歌に入るのですが、古島さん本当にすさまじい迫力でございましたっっ!もう、この先声が出なくなってもいいっっていうくらいの気迫で身動きできずに見入ってしまいました。最後の「♪永久の栄光と〜♪」のシャウトはまさに殺気だっていて会場中がその迫力に飲まれたのがよく分かりました。それを静かに受け止める柳瀬ジーザスですが、それだけの熱いものを受け入れるだけの大きさがありました。柳瀬さん、ここ2年間ジーザスを演じてきて本当に「貫禄」というものを自分のものにしてきてますねえ。なんだかとても嬉しかったりしました♪ 光枝さんの後を継いでピラトに選ばれた谷さんもここにきて本当にピラトらしくなってきました!風貌も前回よりもそれらしくなっていました(^_^)
神殿のシーンはまたまたアンサンブルの気迫が爆発っっ!!売るほうも買うほうももうヒッチャカメッチャカ状態で(笑)誰がだれか分からないくらいでしたねえ。あ、でも、はじめに目をつけた
ラグビー選手似のアンサンブルはやはり目立ってました(笑)これじゃあ、柳瀬ジーザスが怒るのも無理はない(^_^;)のですが、いや〜〜〜今回の怒り爆発は本当に「何なんだこいつらは〜〜〜!」っていう何時にない迫力の怒声でまたまたびっくりいたしました!でも「でていけ〜〜!!!!」とシャウトした後にどうしようもならないような弱い表情を見せたのがまた印象的でした。そんな柳瀬ジーザスに容赦なく群がる病の人々…この時の柳瀬ジーザスの苦悩の表情も今回はまたピカイチで胸打たれるものがありました…。
さて、保坂マリアの「私はイエスが分からない」ですが、貫禄充分ですね!ただ、あまりに貫禄充分でか弱い娼婦マリアには結局見えなかったのがちょっと残念…個人的には鈴木京子さんのマリアがベストアクトだったんですよね。でも、ジーザスに対する愛情表現はさすがですねえ。歌っている間のあの苦しそうなマリアの表情はやはり素晴らしかったです!
さて、ここからが芝ユダの見せ場!ここまで長らく登場しなかったユダですが、芝さんが降りてきたときの表情は
今までずっと舞台袖でユダを生きてきたっていうほどでした。「誰が来たくて来るものか」まさにその心境なんですねえ・・・ユダが苦しみぬいた上にジーザスのために結果的に裏切る行為をしてしまっているというどうしようもない想いが痛いほど伝わってきました…。ミッキー佐川から銀貨を渡されたときのやるせない表情は見ていて本当につらかった(;_;) そして、そのユダを見つめるジーザス・・・このシーンは何度見てもやはり泣けます…二人の想いがあまりにも痛すぎて。芝ユダがもうどうしようもないほどの涙目でジーザスを見つめ、柳瀬ジーザスがその視線の痛みからかぐっとこらえて目を逸らして上を見詰める…思い出すだけでも胸が熱くなりますね(;_;) その後、柳瀬ジーザスと芝ユダの激しい口論(?)ですが、千秋楽とあってかめちゃくちゃ気合いが入りまくってました!すぐにでも掴み合いのけんかになりそうな迫力がありました〜〜!芝ユダの激しさは言うまでもないのですが、柳瀬ジーザスは前回以上に熱くなっていて声を嗄らさんばかりの勢いでした…!なのでその後の倒れ込みがなおさら痛々しかったです。 そうそう、今回は弟子の中に松宮老人が入っていませんでした(笑)やはり、あの時は人員が足りなかったのでしょうか(^_^;)松宮老人の弟子っていうのもちょっと面白かったんだけどな(^_^;)
そして柳瀬ジーザスのゲッセマネ!いつも「スバラシイ〜」と感動させられてきましたが、今回はまた
今までに観たこともないほどのものすごい絶唱でした!!そう、本当にまさに絶唱と呼ぶにふさわしい名シーンでした…!もう翌日に声が出なくなってもいいというほど張り裂けるような叫びのような素晴らしいソロで感動いたしました!
逮捕され、疲れきった柳瀬ジーザスですが、あの熱唱の後だっただけになおさらリアリティがありました。そしてその柳瀬ジーザスに接吻する芝ユダ… 「裏切るのか」と問い掛けられた後にどうしようもない思いで走り去り
舞台端で(しかも私の目の前で!)小さく蹲るのがまたたまらなく哀愁を誘いました(;_;) その後の引きずられシーンから鞭打ちシーンまでもう圧巻… まるで自分自身がいたぶられているような(爆)そんな気持ちになるほど凄かったです…いや、いつも凄いんですけど、今回は千秋楽バージョンなのか恐ろしく気合入ってたんですよ!! で、千秋楽の『ヘロデ王』半場さんですが、今回初めて見る方も結構いたらしくかなり受けてました(笑)相変わらずいい声を響かせてじたばたしていた半場ヘロデでしたが(^_^;)近くで見れば見るほど「太った美川憲一」に見える(笑)その宝石の数々の凄いこと… 半場さんがそれらを身につけると尚更なのかもしれないですねえ(笑)今回改めて思ってしまいました(^_^;)
この千秋楽で一番印象的だったのが
芝ユダの自殺シーンでしょう。これはもう演劇史に残るほどの大熱演でございました〜〜! 「生きていられるか〜〜〜♪」のところで声の続く限り限界まで伸ばしつづけた芝ユダに思わず拍手が起こったほどっっ!あんなに絶叫しながら伸ばしたのはきっとこれが初めてだったんではないでしょうか。そして地の底に沈んでいくユダに私はいつもにも増して感情移入し、胸が熱くなってしまうのでした… それにしてもなぜか千秋楽なのにユダが沈んでいくのが早かったなあ…(^_^;)
千秋楽で2回目に見ることになった谷さんのピラトですが、前回よりもずっとよくなってました!どうも光枝さんのイメージが強かったんですけど、回数を重ねてか谷さん自身のピラトが打ち出せていたのではないかと思います。「おおっ!」と思ったのが鞭打ち39回のあとの
「おまえが〜望むのなら〜♪」って言うところ!!もう声が嗄れるまでの絶叫状態で…それでも声質はしっかりしていて…聞いていてすごく背中がゾクゾクしました(@_@) これはもう感動的〜〜〜〜さすがは千秋楽、気合いが違いますねえ〜。そのあとの「スーパースター」もこれを引き続き受け継ぐ形で大迫力っっ!ただ今回はソウルガール側だったので芝ユダが遠くちょっと寂しかったです。でも、間近でソウルガールを見るのもまたなかなかの乙でございました(笑)
そしてラストの十字架シーンですが…何度見てもここは美しいのひとこと。柳瀬さんの姿が本当にジーザスに見えます。千秋楽とあって、死の間際の絶叫は胸を張り裂けんばかりのもので大変感動いたしました(T_T) それにしてもあんなに凄い絶叫を残して、その後ほとんど息をしない柳瀬ジーザス…凄すぎます…
もう本当にあの世に行ってしまったのかと思ってしまいました。
カーテンコールはやはり千秋楽特有のもので楽しかったですよ!いつものように皆が音楽に合わせて降りてくるのですが、はじめのカーテンコールのとき柳瀬さんはまだこの世に戻ってきていないといった感じの放心状態(笑)それほどの熱演だったんですねえ。芝さんにいたっては1度目に
ハデハデなガッツポーズを見せてくださり、2度目くらいにはインド風(笑)の手を合わせてありがとうポーズまでみせてくれました(^○^) 会場中が大喜びっっ!柳瀬さんも3回目くらいからこの世にようやく戻ってきて(笑)素敵な笑顔を見せてくれました!結局みんなスタンディングになって…8回から9回くらいのカーテンコールでしたねえ(^○^)

大好きなミュージカルだったのでこれで終了っていうのが凄く寂しい… せっかく素晴らしいキャストが揃ったのだから近いうちに絶対再演して欲しいと思います。久々にジャポネスクもまた見たいなあ(^_^) その前に、早く新しいジーザスCDを作ってくれぃ〜〜〜〜

 

10月30日(土)1階3列28番 18時30分開演  パルテノン多摩・大ホール

感激度 ★★★★★★ (★6つで満点)

1ヶ月ぶりのジーザスをまたまた堪能してまいりました!ヤッパリいいですわあ〜このミュージカル(^○^) まさに死角なしですよ、ほんと。しかも今回は前から3番目の真中とあっては興奮度がまた違いますねえ〜。関東地区とあって、チケットも完売状態でまたまた更に嬉しくなってしまうのでした(^○^) また、後ろのほうから見るとかなり斜度があるあの舞台も間近で見ると斜度はあまり感じられませんでした。あの荒野は薄い布シートみたいになっているんですねえ〜 これだったら、あまり怪我もないかもしれないんだなあ、なんてちょっと感心してしまいました。それにしても3列目と言うのはマジで近い!舞台もすぐそこで、始まる前からもうドキドキしてしまいました〜(^_^)

オーバーチュアの前、暗いなかでアンサンブルたちが横たわる姿がばっちり見えてしまいました(笑) ぞろぞろとやって来て次々と倒れていく様は暗いながらも迫力です!なんといっても等身大のたくさんの人たちが次々にばたばた沈んでいくんですから…ほんと、音楽が鳴る前からドキドキしてしまいました(@_@) そして、上から柳瀬ジーザスと芝ユダが登場〜!いや〜近くで見るとまたまた圧巻です!柳瀬さん、とっても静かなオーラを放っているんですね…人々を引き連れて上に登っていく姿はめちゃくちゃ美しかったです!そして、群集達のすがるようなあの眼差し…手の動き… すごいです!激しいです!もう間近でその表情などが見えてしまうので圧倒されてしまいました。柳瀬ジーザス、よくもあんなすごい状況の中で悟りの様な表情ができるよなあ〜(@_@)
そして、すぐ斜め前で悶える芝ユダ!もう本当に追いつめられた表情してるので、見ているこちらまで胸が痛んできます… いや〜芝さん、またまたスレンダーになりましたねえ。もう身も心もユダって感じです!!
それにしてもやっぱりこのオーバーチュアは聞いていて興奮します!!ここからもうジーザス一色に染められてしまうんですよねえ〜(^○^)

まず最初の芝ユダの熱唱をあんなに間近で見れたことはホントしあわせ… あそこまで近くで芝ユダを見ていると、歌いながら心でジーザスに「何故自分の心があなたには分かってくれないんだ!」っていう悲しいまでの叫びがすごく伝わってくるんです。もう、表情ひとつひとつが切ないんですよね・・・ 最後「ジーザス」といってがっくり膝をつくユダがめちゃくちゃ哀れでした…。その間、群集達(マリア含む)は細かく体を揺らしているんですが、これ、結構苦しい状態で揺らしてる人もいるんですよねえ〜。いや〜近くで見るとまた圧巻です!
その群集達が突然動き回り出すのが「何が起きるか教えて下さい」。ここでは特に男性アンサンブルが激しくジーザスの周りを行ったりきたりするんですが、特に古島シモンの表情がものすごかったです(というか、彼が私の目には一番よく見えたので(^_^;)) そして、柳瀬ジーザス第一声「♪な〜〜ぜし〜〜〜りたい♪」ひゃ〜〜〜近くで聞くと何とも色っぽいいい声なんでしょう〜(~o~) もうそれだけで酔ってしまいそうになっちゃいました。柳瀬さんの声ってすごく澄んでいてキレイですよねえ…それにすごい張りがあって…感動的でした(^○^)
あと、マリア役の保坂さん、ちょっと老けたように見えてしまったんですけど(^_^;)ずいぶん表情を変えてるんですねえ。マリアの切ないまでのジーザスの想いがヒシヒシと伝わってきました。

そして、噂のミッキーズ(笑) 近くで見るとなおさら大迫力です!今回初めてわかったんですが、佐川ミッキーと青木ミッキーの耳(?)の色って違うんですねえ。佐川ミッキーが真っ黒で青木ミッキーがエンジ色してました(笑) それにしてもパリサイ人…めちゃくちゃ目立ってたぞ!彼があんなに目立っているとは…知らなかった(爆)

「♪ジーザスは死ね〜♪」のあと、わ〜〜〜〜〜〜〜っと飛び出してくる群集が大々迫力だった「ホサナ」!!!いやいや、ものすごかったですよ〜〜〜特にあんなに前にいると、群集達に押しつぶされそうな感覚に陥ってしまい思わず息を呑んでしまいました!特に女性アンサンブルの表情はものすごいです(@_@) みんな頑張ってますねえ〜 顔の筋肉がすごいやわらかそうっって私は何を見たんだか(爆) あと、例のパリサイ人、さっきまで「ジーザス死ね」と歌っていたくせに、ここでは誰にも負けないような迫力で「♪ホサナヘイサナサナサナホ〜♪」とコロッと態度を変えるところがすごいですねえ(笑) この時の柳瀬ジーザス、なんだかとても嬉しそうな表情してるんです(^_^) それがとっても可愛くて…(^_^) 群集の迫力に柳瀬ジーザスの静かな微笑み…なんと言う素晴らしいコンストラクションなんでしょう〜〜〜〜私はやっぱりこのナンバーが好きです!!
そしてそのあとのシモンの熱唱… 古島シモン、私は好きです!!あの体いっぱい使った必死の形相の熱唱は心打たれるものがありますねえ。素晴らしいっす!!!「♪とこ〜しえの栄光と〜♪」のところで次々に群集が前に出て来て「うわ〜〜〜〜っっ」と叫ぶんですが、それがまた大迫力で(@_@) 特にここでまた女性アンサンブルがものすごい… 恐い… 最後のところなんてみんな絶叫状態ですねえ(@_@) ここまで激しくやっているとはもう感激です! ジーザスにすがるシモンもまた迫力で…
その後のジーザスの静かな表情が対照的でいいですっ。柳瀬ジーザスって本当に静かなんですねえ。。。ここらへんまでは。妙に風格が出て来てます。

ピラトの夢の時、私の視界でははっきりとわからなかったので、てっきり光枝ださんかと思っていたのですがどうも感じが違う。そう、錯覚してしまうほど谷さんと光枝さんの声質って似てるんですねえ。なかなかよかったです(^_^)
そしてまた、群集パワー爆発の神殿シーン!!これまたすごい迫力!!私は見たぞ、この目で… 林さんがアクセサリーの金額を全額払わないまま立ち去っていった姿を(笑) こんな細かいところまで発見できるなんて最高ですねえ(^_^) ジーザスが飛び出してくる寸前までの群集達の狂乱ぶりはまったく閉口するほどすごい(~o~) ある人たちは後ろから押されてゴロゴロ転がって売り物をすっ飛ばしたりしてました(笑) そこへやってきた柳瀬ジーザス、そりゃ〜怒り心頭だろうなあ(^_^;) 「でていけ〜〜〜〜!」と叫ぶ柳瀬ジーザス、本当にすごい形相で叫んでてビックリしました。さっきまであんなに穏やかな表情だったのに… 私はこんな柳瀬ジーザスがすごく好きなのです。その後、助けを求める群衆に取り囲まれるんですが、柳瀬ジーザスは本当に困った表情をしている…それでも無理に彼らに触れようとしている…その葛藤がいたいほど伝わってきました。それでも手におえなくて「自分で直せ!!」と叫んでしまった後、がっくりと倒れこんでしまうのがまた切なかったですねえ〜… 今回の柳瀬ジーザスは静かなんだけど結構エキサイトしていて本当によかったです!
そして保坂マリアの熱唱!もうすぐ間近でせつない表情で切々と歌われているのですが、それはもうさながら娼婦マリアではなく聖母マリア状態(^_^;) ジーザスが恋しくてたまらなく苦しいっていう表情がまた痛いほど伝わってくるのですが、それでも保坂さん特有の貫禄みたいなものが感じられて…やはり聖母マリアに見えるなあ(^_^;)

裏切りから最後の食卓…ここはまた泣けました(T_T) ユダの熱唱「♪誰がきたくて来るものか!いうな〜やめろ〜♪」というのは本当の彼の心情だったんですよね。人間の弱さそのものを芝ユダは見事に表現しているんです。お金を掴んだときの「もう自分は元に戻ることはできないんだ」っていう絶望した表情がまた涙を誘いました(;_;) でも、カヤパ達にジーザスの秘密をユダが明かしているときの佐川さんの表情がまた面白かったです(笑) 歪んでいた顔がだんだんと悪どい笑みに変わっていく様が何とも言えなく絶妙でございました〜(^_^)
一番泣けたのは金をもらってしまったユダとそれを知っていて見つめるジーザスの対峙シーン…ここは何度見ても涙が出てきます…(T_T) もう、本当に切ないんです、柳瀬ジーザスの悲しい眼差しも芝ユダの悲壮な顔も…弟子達(なんと、この弟子の中に松宮老人が混じっているとは気がつかなかった(爆)) が歌っている間見詰めあう2人はいったいどんな気持ちだったのかと思うと泣けて泣けて仕方ないんですよね…(T_T)。そして自分のお互いの気持ちをぶつけ合う2人…柳瀬ジーザスが髪を振り乱して「♪ここを出ていけばいい!さあ!!さあ!!!♪」とうずくまる姿がまたまた悲痛で悲痛で…もう目の前で柳瀬ジーザスがうずくまっているんでなおさら涙腺が…(T_T) そして、その姿を涙目で見詰める芝ユダ・・・・もう駄目です私ここで・・・(T_T) はぁ〜やっぱりこのミュージカルはすごいわ。
そしてゆらゆらと立ち上がり「ゲッセマネ」を熱唱する柳瀬ジーザス…堪能させていただきました!特に「何故死ぬのか」と神に訴えてた後、ブルブルと顔を振り払って「いいだろう、死のう」と決意した時の表情がめちゃくちゃ印象的でよかったです!!感動的でした!!!!(T_T)

逮捕されるシーン、ここって静ながらものすごい迫力あるんですね。特に柳瀬さん、衛兵に蹴飛ばされたあと、柔道の受け身さながらの3回転転がりをしていたのにはビックリしました(@_@) ここ以外にも、随所にゴロゴロ転がるアクションを見せていたんですねえ〜気がつかなかったです。何の苦しい表情も見せずに燐とした表情をした柳瀬ジーザスは最高に素敵でございました〜(^_^) そして群集達がまた次第に興奮していき…次々に石を投げつけるのですがこれが近くでみるとまたスゴイ迫力!みんなものすごい形相なんですよ〜〜〜(~o~) そんな彼らにいたぶられる柳瀬ジーザスが見ていてとても痛々しい…
ここで本格的に出てくるのが谷ピラト。光枝さんを見なれている私はなんだかちょっと違和感を感じてしまいました。顔的にちょっと威厳に欠けるというか(^_^;) でも、声質は前にも言ったように光枝ださんと似ていたので歌はよかったですね。

ヘロデの半場さん、今回も張り切っていらっしゃいました(笑) ヘロデガールズとともにくねくねとあのお体を揺らしているのは本当に笑える(^_^;) 相変わらず衛兵さんに突然抱きついたり、絨毯の上で「♪へい!どうした〜〜!♪」と地団太踏んでいるのはやっぱり可愛いです(^_^) 今回は最後、椅子からずり落ちるといったアクション付きで非常に楽しませていただきました。それにしても、あのアクセサリーはすごいです!ほんと。総額おいくら?って感じですねえ。一緒に見た友人曰く 「私は太った美川憲一に見えた」(爆)

そのあとのユダの自殺シーン…これ、目の前で見るとまたスゴイ迫力ですね…(~o~) 芝ユダ、ものすご〜〜く苦しんでいるんです…もう誰にもどうしようもできないほど… 「なぜだ〜〜〜〜」と転がりまくっている姿はめちゃくちゃ痛々しいのです。それにしても、今回は沈んでいくタイミングがちょっと早かったなあ(^_^;) 定位置に就いたかと思ったらもう?って感じでずるずると沈んでいったのがまた見ていて切なかったです…(^_^;) それにしてもユダが沈んでいくあの穴、実は60センチほどしかないそうですよ。芝さん、本当に大熱演ですね!!

そしてクライマックスの鞭打ちシーンですが… これはもう、目の前で見ると心臓に悪いです(^_^;) 私もう口あんぐり状態(爆) もう鞭の音が痛々しいの何の…(>_<) しかも、よく見ると、何発かは柳瀬ジーザスの背中に当ってるように見えてしまい(いや、本当に当ってたぞ!!!)ますます痛々しい…(>_<) あのすごいミミズ腫れですが、いつどうやって出てくるのかやっとわかりました。鞭打たれているときにジーザスにすがったある女性がものすごい勢いでベリッと剥がしていたんですよ〜!それがまたスゴイ迫力で…(>_<) この時の柳瀬ジーザス、もうぐったりして引きずられているのですが…最後のほうもうボロボロになっていくのが見ていられないほど哀れでした…近くで見るとなおさらその痛々しさがわかってしまって。本当に何回か当っているとなると、あれは演技ではないなにかリアルなものもあるんではないでしょうか。だからなおさらこのシーンは見ていて辛いですねえ。それにしても役者根性とは本当にすごいものですねえ(@_@) まさに壮絶そのものです!
十字架もかなり重そう…実際数十キロあるらしいですよねえ。細身の柳瀬さんがそれを担いでいるのを間近で見ると、思わず舞台に上って手伝ってあげたくなってしまうほど苦しそう… そんな柳瀬ジーザスを思いっきり蹴飛ばした松宮老人にまたビックリ(笑) この時、芝ユダは「スーパースター」を熱唱しているのですが、彼の衣装ってすごい独特ですね。腕のところに重しのようなものがぶら下がっているのをはじめて発見しました(^_^;) あれって、地獄の鎖っていう印のかなあ?また、この歌い出しのときの群集達の表情がめちゃくちゃ恐い〜〜〜〜私はとても舞台正面を見ることができず、ソウルガール、芝ユダに視線を移してしまいました(苦笑) その群集達が一斉にバラけてこちらに向かって槍のようなものを「や〜〜〜!」と突き出すところでは本当に自分の顔に当ってしまうのではという錯覚に陥ってしまい、思わず椅子からずり落ちそうになってしまいました(爆) 芝ユダの迫力ある歌声といい、群集達の狂乱の動きといい、ふらふらと十字架を持ちながら歩き倒れるジーザスといい…まったくこの時のシーンは色々なものが交錯していて見所満点です!!!

磔シーン…以前見た時は血だとははっきりわからなかったのですが…今回はっきりわかりました。あれはジーザスが打ちつけられたときのです!!!!しかも、かなり大量の…(>_<) 十字架上で柳瀬ジーザスが身悶えするたびにボタボタ〜〜〜〜ッと落ちるのは実に生々しい… 柳瀬ジーザスの苦しみがもういやってほど伝わってきました。柳瀬さん、このシーンでものすごい激しい演技してるんですよねえ。最後の「父なる神よ!」は絶叫状態で圧巻でした!!! そしてがっくり頭を下げるのですが、これだけ激しい演技をしていながら、3分近く柳瀬ジーザスは十字架の上でちゃんと死んでいるんです(@_@) これにはビックリしました!!!ほとんど息をしてないんですよ〜〜〜〜段々照明が暗くなっていくとき、ようやく横隔膜が「はあはあ」と動き出して(^_^;) いや〜柳瀬さんの役者魂、感服いたしました!!

と、今回も大感動したジーザス観劇(^○^) やっぱり私はこのミュージカルが好きです!!これで生のオーケストラだったら私はもっと涙していただろうなあ。カーテンコールではスタンディングも起きて、キャストの皆さんもとても嬉しそうでした。私達も3回目くらいのときにスタンディングしちゃいました!柳瀬ジーザス会心の笑みが今回もとても印象的なのでした(^○^) 次に行くのは全国千穐楽…チケットとっておいて本当によかった!

 

9月17日(金)1階17列30番 19時開演   グリーンホール相模大野

感激度 ★★★★★★ (★6つで満点)

待ちに待ったミュージカル「ジーザスクライスト・スーパースター」! 見に行けないと諦めていたのに、ある方のご好意で全国公演初日を観劇することができました。本当に感謝感謝感謝です!この感動をどう言葉で表せばいいのか… 自分がこんなにもこのミュージカルの虜になっているとは思いませんでした〜(@_@) こんなにドキドキして血が逆流するような感覚に陥ったのって、ほんと、「蜘蛛女のキス」以来かなあ。座席の位置がほぼど真ん中だったということもあり、もう始まった瞬間から終わりまで涙流しっぱなし状態(T_T) まさかジーザスでこんなに涙するとは思わなかったです(^_^;) 全国初日ということもあって、キャストの皆さんも多少緊張されていたようですが、それでも、まさにこのミュージカルに死角無しって感じでした〜〜〜!

当日は仕事帰りだったため時間との戦い状態で劇場入りしました(^_^;) 品川から相模大野ってけっこうかかりますねえ・・・やっぱり。当日券はすべて完売状態だったようで、劇場内も熱気に溢れていました。もうすぐ始まるというときになぜか場内が騒然…何かとおもったら、後ろには慶太さまがいらっしゃってました(笑)それから、立ち見状態で沢木順さんもいらしてましたねえ。この時点で沢木さんのヘロデ王は無しだなと確信(慌てて劇場に入ったのでキャストチェックしてなかったんです(^_^;))。まあとにかく劇場いっぱいのお客さんでして、改めてこの作品の人気の高さを再確認してしまいました。

オーバーチュア

あの幻想的なシーン再び!エルサレムの荒野に柳瀬ジーザスが現われて次々に群集たちがたかっていくシーンを見たとき、思いっきり自分の中の血が逆流するような感覚に陥りました!と、同時になんとオーバーチュアからなぜか涙がぼろぼろ出てきちゃって…もう、何とも言えないような気持ちに…。あのどんどんと盛り上がっていく音楽と群集の激しい手の動きに完全に圧倒されてしまって、涙流しながら口あんぐり状態の私は端から見たらかなり危ない女だったことでしょう(爆) それにしても本当にすごいですねえ、あの群集の動きは!!何度見てもゾクゾクします。そしてその傍らで慟哭する芝ユダとのコントラストが実に惹き付けられますねえ。群集の動きが激しくなればなるほどユダの苦悩が増していくのがすごく伝わってきました。芝さん、前回よりも“曵きつけ”がちょっと治まっていたのが多少残念でしたが(笑)あと、柳瀬さんも前回にましてずいぶんと存在感が出て来てます!カリスマ性のオーラも段々強くなっているようで、出てきた瞬間に「おお〜!ジーザスだぁ〜」と感動してしまいました(~o~)
それにしても、本当にこの時点から涙が出ちゃうなんて本当に自分でも意外〜 (^_^;)

彼らの心は天国に 〜 何が起きるのか教え給え 〜 今宵安らかに

まずは芝さんのユダのソロですが、昨年と比べるとずいぶん苦悩度が増してました。ジーザスを心から慕っているのに、どんどんと自分の心から離れていってしまうという恐怖感がヒシヒシと感じられて、とても切なかったです(;_;) 声の伸びも余裕が出てきたようで、プラスそれに感情面も豊かになってたし、芝ユダ最高です!!それにしても芝さん、昨年よりもまた一回り痩せましたか?衣装のせいかもしれませんが、とってもスレンダーで素敵なユダなのでした(^_^)
で、その後に続く「♪何の、ざわめきですか、どうぞ、おしえてください♪」の迫力ある群集ナンバー!芝ユダが苦悩して沈んでいくのとは反対に、ものすごい疾走のパワーを感じました!!もう客席まで降りて来て迫ってくるような感じ!!あんな勢いで迫られたんじゃ、ジーザスの苦悩も増しちゃうんじゃないでしょうか(笑) とにかくアンサンブルの迫力はめちゃくちゃすごくて私はまたここで目が涙になってしまったのでした(T_T) ただでさえそんな状態の所に柳瀬ジーザス「♪な〜ぜ〜し〜りたい〜♪」の素晴らしい発声!!!昨年よりも明らかに声に張りが出てきましたぁ〜〜〜!もう、この第一声を聞いた時胸がゾクゾクしました!まさに群集に負けないくらいのパワーを持ってるのですが、それでいて妙に興奮した所もなくて…やっぱり雰囲気はジーザス! 柳瀬さん、だいぶ貫禄が出てきたなあ〜って思いました。
今宵安らかに、は、私の大好きなナンバーでもあります。今回のマリアは保坂さん。ついこの間まで気丈な女性を演じていたとは思えないほどしっとり落ち着いた雰囲気を出していたのはさすがです!ジーザスの孤独な心を懸命に癒そうとする表情がとても切ない…。ただ、柳瀬ジーザスが若いということもあって保坂マリアは一歩大人の魅力を発していますね(笑)

ジーザスは死すべし

おお〜〜〜〜〜!!!と思わず心の中で叫んでしまったのがこのシーン(笑) 佐川カヤパと青木アンナスが登場するや否や、あの、懐かしのミッキーズが健在〜〜〜〜(笑) いや、本当に懐かしかった(^_^) 青木さんはちょっと高音が出しづらそうでしたが、佐川さんの低音はさすがの響き!今回は司祭に松下武史さんが仲間入りしてずいぶんと歌唱力の整ったメンツが揃ってました。それにしても何度見ても、あのミッキーズには笑いが込み上げてしまいますねえ(笑) 特に佐川さんはお似合いで(^_^;)

ホザナ 〜 狂信者シモン〜哀れなエルサレム

私の涙腺をまた再び緩ませてくれたのがここです(T_T) 感動するとか、悲しいとか、そういった感情ではなくて、とにかくその凄まじい群集パワーだけが私の心にものすごく響いてくるんですよ〜。あの迫力、あの勢い、あの表情、躍動感、…もうそれだけで涙ボウボウ状態に。。。。(T_T) こういったことって、滅多にないのでなんだかとてもいい時間をもらったなあ〜なんて思ってしまいました。ホザナなどは本当に何度見聞きしても私は涙してしまうでしょう。
今回のシモンは古島さんでした。喜納さんのシモンしか知らなかったんですが、古島さんのシモンはなんだか見ていてちょっと可愛らしいのです(^_^) ガンガンにロックして歌っているのですが、どこかちょっと甘えん坊っぽいところがあって(笑) でもクライマックスの持っていきかたは非常に巧かったです!ただちょっと最後のほう苦しそうだったんですけどね(^_^;)

ピラトの夢 〜 ジーザスの神殿 〜 私はイエスがわからない

ガンガンのパワーで溢れていたのが嘘みたいに静かになるピラトの夢。ここでしっとり歌い上げるのがまたまたお懐かしい光枝ピラト!もう聞いているだけで惚れ惚れですねえ。ピラトが出てくる前に柳瀬ジーザスがやがて起こる悲劇を予感して去っていく姿もなんだか悲しげでとても印象的でした。
ジーザスの神殿ではまたまた民衆パワーの炸裂!しかも今度はジーザスを慕うのではなくて逆にジーザスの感情を逆なでする民衆達(^_^;) まあ〜すごい勢いでございました〜〜〜〜(@_@) そして怒りに満ち溢れる柳瀬ジーザスの鬼気迫っていた表情にまたまたびっくり!!「出ていけ〜〜〜!!!」 と追い払うときなどはあの落ち着いたジーザスの雰囲気は少しも感じられず、明らかに、そこには一人のジーザスという人間が存在していたような気がします。私がこのミュージカルでジーザスを見直すきっかけになったのはこのシーンなので、毎回観るたびにとても印象に残るのです。民衆達を追い払い、苦しみの表情でうずくまるジーザスがなんだかとても切ない…(;_;) それなのに、群集達は彼を休ませず、「看て下さい、看て下さい」と迫って来て、またまた自分の感情を爆発させてしまう所もとても印象的です。いくら神の子だって、地上にいるときは人間ジーザス。私には彼の苦しみが充分に理解できるのです。柳瀬さんの熱演が光っていました(^_^)
そして、保坂マリアの「私がイエスが分からない」がまた素晴らしい〜!特にクライマックスではジーザスを愛してしまってどうしていいかわからないという苦悩がものすごく浮き彫りになっていて感動的でした(T_T) 保坂さんってすごい切々と歌い上げるんですよねえ。これがまたたまらなくいいのです。ただ、あまりあとに余韻が残らない…のは何故なのだろうか…

裏切り 〜 最後の晩餐 〜 ゲッセマネの園

ここでまた芝ユダパワーが炸裂です!!「金なんか目当てじゃない」と叫んでいた彼の気持ちは本当なのだと思います。今回の芝ユダを見てますますそれを認識してしまいました。それほど切なかったんですよ〜(;_;) ユダはずっと裏切り者扱いされていたけど、根底にはジーザスへの愛があって… でも振り向いてもらえなくて苦しくて… これって人間だったら誰でも持ってしまう感情ですよね。ジーザスの居場所を伝えてしまったあとの芝ユダのあの苦しそうな表情は見ているだけでも涙を誘いました(T_T)
さらに追い討ちをかけるように泣かせてくれたのが、その直後、芝ユダを見つめる柳瀬ジーザスの何とも言えなく悲しそうな表情(T_T) そしてそれをはっと見つめて震えている芝ユダ… もう私ここで駄目(笑) またまた涙がボウボウ状態に(T_T) いや、だって、なんだか本当にものすごく切なかったんですよ…このシーン。そして、お互いが自分の気持ちをぶつけ合うところは…迫力満点なんだけど観ているだけでとても苦しくなってしまう。こんな時代じゃなかったら、二人はとてもいい関係でいられたのになあって今回すごく感じてしまいました。お互いの想いがすれ違ってしまった悲しい争い… でも、ユダにとっては本当に「♪私は理解ができない♪」状態だったんでしょうね。
柳瀬ジーザスの絶唱!ゲッセマネの園!!! いやいやいや〜〜〜本当に素晴らしかったです!!感涙しました!なんといっても、静かながらもなんだか心に燃えるようなものを持っていて神に語り掛けるところなんて最高でした(T_T) そして、「♪いいだろう、死のう〜♪」の下りは、何かの迷いを振り切るようにかっと見開いて歌っていてとても印象に残りました。最後のほう、ちょっと興奮しすぎて声が続かないところはありましたが、それでも大満足の「ゲッセマネの園」でした〜!柳瀬ジーザスはやっぱり最高!!!

逮捕 〜 ペテロの否認 〜 ピラトとキリスト

ついに逮捕… ここでまた悲しいのがジーザスとユダの最後の交流。ユダがジーザスに接吻したのは本当に彼を愛していた証だと思うのです。だからなおさらそのあとの「♪ユダ、見捨てるのか、おまえは…♪」というジーザスの言葉が切なかったですねえ(;_;) 見捨ててもいいといいながら、やっぱり彼に裏切られたのが一番悲しかったんじゃないでしょうか。柳瀬ジーザスの表情からそんなことを感じてしまいました。
ペテロは今回林和男さん。前回の原さんが若々しかったのに対して、林さんのペテロはちょっと大人の雰囲気(笑)なので、否認するときなんだか現実感がないというか…未熟さがないというか…(^_^;) でも声がとてもよく通っていてよかったです←さりげなくフォロー(^_^;) しかし、否認されたあとの柳瀬ジーザスのあの何とも言えない悲しそうな表情は何回見ても泣けます!!!(T_T)
ここからいよいよ光枝ピラト本格始動!う〜ん!やはりいいです!!光枝さんのピラトは(^○^) しかも昨年にも増してさらに威厳が備わっていて、聞いてるだけでゾクゾクしてしまいますねえ。ジーザスを分かろうとするけど分からないといったもどかしさがとても感じられてよかったです(^○^)

ヘロデ王の歌 〜 やり直すことは出来ないのですか

実に興味深いヘロデに遭遇!!!ピアンジ以外の半場さんを見たのは実にはじめてだったので実はとても楽しみにしていたのです(^○^) 始めはずいぶんとノーマルな印象でした。このまま普通に歌って終わっちゃうのかなあ〜とちょっと危惧していると、歌も中盤に入った頃からお付きの女性の「♪ヤンヤンヤンヤ〜♪」に合わせて「♪ワクワクワクワ〜♪」突然よく分からない茶々を(笑) かと思うと、だんだんとエスカレートしてきて衛兵にしがみついたり、「♪へい!どうした〜〜〜〜♪」といいながらマットの上で仰向けになってじたばたさせたり(笑) なんとも憎めない可愛らしいヘロデでございました(^_^) ちょっとピアンジ体型なのがまた可愛いんですよね(笑) 後半は会場から笑いが漏れていたほど楽しいヘロデでした!
そのあとの「やり直すことはできないのですか」はなんだかとても幻想的。あんなに引きずられて石なげられてるジーザスみたら、誰だってそう思いたくなりますよね…

ユダの自殺

いや〜〜〜、私ここでも大泣きしてしまいました(T_T) 芝ユダの苦悩、明らかに昨年よりも増してます!「あいつが死んでも生きていられるか!?」と自問自答して苦しむ姿が観ていられない… そして自分が神に利用されたと知ってもがき苦しむ姿ももう、痛々しいの何のって… 「なぜだ!?なぜだ〜!?」と連呼しながら地下に落ちていく姿はあまりにも悲しい… とにかく芝さんの迫力に尽きますね、ここは。涙なくしてみられなかったです(T_T)

ピラトの裁判と鞭打ちの刑 〜 スーパースター 〜 磔 〜 ヨハネ伝・第19章41節

クライマックスはもう怒涛のように過ぎていったという感じです!!光枝ピラトは本当はジーザスを磔にはしたくないのに群集のパワーに圧倒されてついに鞭打ちを許してしまう過程が観ていてとても痛々しかったです(T_T) そしてあの鞭の音… あれって、柳瀬さんに少しは当っているんじゃないでしょうか… そう考えるとこちらの背中までが痛くなってしまって… それにその鞭打ちを見ながら石を投げる者、ジーザスにすがって許しを乞う者、ただ逃げ惑う者…様々な人が行き交う舞台はまさに壮絶そのものです!!!それになんといっても、あのはだけたときのジーザスの背中の鞭の傷痕が何ともまあ痛々しい… もうそれだけでまたまた涙涙(T_T) 最後の力を振り絞ってピラトに抗議するジーザスと、「助けてやりたい」という気持ちに反してついに「死ね!!」と叫んでしまうピラトの苦しみ… 全ての気持ちがすれ違ってしまう悲しいシーンですね…。光枝ピラトの手が血で染まったとき、なんだかこちらまでゾッとしてしまいました。
スーパースターはこのミュージカルのなかでも特に好きなナンバー!実に久しぶりに芝ユダのスーパースターを聞いてもう感激です!!一緒になって口パクながら口づさんでしまいました(笑) しかし、その後ろでは柳瀬ジーザスが重そうな十字架を必死に担いでいて…痛々しい・・・・特に柳瀬さんはずいぶんと体型が細いのでなおさら…
磔になった後の柳瀬ジーザス、何と、手から大量の汗か血(?)のようなものがボタボタボタ〜〜〜っと落ちてきたんです!これにはビックリ!!これって演出なんでしょうか??? 磔になった時の柳瀬ジーザスの苦しみ方も以前よりもすごいリアリティで痛々しいのです。それにホントに細いし…体が。最後の神に向けた絶叫には涙が出てしまいましたね(T_T) あまりにも切なくて…

カーテンコール

舞台全体がとても素晴らしかったので、客席も大盛り上がりでした!さっきまで苦悩の表情でいっぱいだった柳瀬ジーザスの会心の笑み!!とても爽やかで印象的でした(^○^) 5回目くらいのカーテンコールでは小さくガッツポーズをしてくれたり、ちょっと照れ笑いしたり(笑) 素顔の柳瀬さんはとっても素敵(*^_^*) 芝さんもノリノリでずっとロックしてましたよ〜!あと、他のキャストで特にノッてたのが青木アンナス(^_^) あのミッキー姿でもうからだクネクネさせて大ノリ(笑) 観ていてとても楽しかったです! 客席も4回目くらいのカーテンコールでは総立ちで(私も立ちました!) 全部で7回くらいキャストの皆さんが出て来て下ってとても感動しました!!
次回のジーザスもとっても楽しみです!!!