「My Dream」 〜夢があるから〜東京芸術劇場(中)ホール

キャスト

玖実 … 今陽子 川野太郎 佳美 … 麻倉未稀 スザンヌ … 山下清美玖実の父 … 佐山陽規 ケン … 荒巻正 大海原朱里江 … 藤森裕美 クミ … 隅田亜矢

アンサンブル

佐藤志穂 / 吉田要m / 朝倉千鶴 / 天野恭子 / 岡本新 / 阿部雅浩 /
マーティ・メリリヤン一色 / 青山勝。 / 上田明子 / 前橋咲起 / 秋長一枝

<あらすじ>
場所はニューヨーク。14歳の時、父
(佐山)からもらった一枚のチケットで初めてブロードウェイミュージカルを観た玖実(隅田→今)。その日以来、すっかり舞台の虜となり父の反対を押しきって名門ジュリアード音楽院に入学する。ライバルからの嫌がらせ、人差別などに直面しながらも明るい性格で乗り切る玖美。同じ目標に向って共に歩む佳美(麻倉)、ケン(荒巻)、そして心の支えとなる晃(川野)との出会いも彼女のパワーの源だった。数々の舞台で活躍する玖実だったが、あるとき事故に巻き込まれ彼女をかばった晃が骨折し帰国してしまう。そのことにショックを受ける玖実だが、しばらくして日本でプロデューサーとして成功した晃に呼ばれ、振付tとして力を振るうことになる。しかし、大海原朱里江(藤森)という大女優の妨害に遭い…。
ちなみに、この話は振付tの中川久タさんの実話をもとにしたものである。

3月8日(木)1階 B列10番 13時30演

感激度 ★★★★★

スイセイミュージカルは初見でした。nめは観に行く予定になかったのですが、キャストの欄を見て… 気がついたらチケット買ってたんですよね(苦笑) でも、見に行ってホントによかったですよ。
東京芸術劇場に来るのは「スクルージ」以来久しぶり。けっこう会場広いんですけど中に入って唖然…。あんなに空席の目立つ劇場入ったのってはじめてでした(爆) スイセイって結成してまだ5年ちょっとらしいのですが…それにしても空きすぎ…。だいたい1階席の半分弱くらいまでしか入っていませんでした。で、どこの席かというと、B列… 実質的に一番前の列だったのです(@_@) 会場が寂しかっただけになんだか余計ドキドキしてしまいました(^^;)後ろの列の人はミュージカルとは縁遠い人みたいで「眠気覚まし持って来たよ」とか言ってる始末(どうやら知人の方が舞台に立っていらっしゃるらしい) 始まる前からなんだか妙に不安になってしまいました(苦笑)

ところが、いざ幕が開いてみると・・・ なかなか迫力のあるいい舞台だし面白くって、客席が気にならないくらいカーッと観入ってしまいました! 一番前でその迫力に押されたっていうのもありますが、劇団員のアンサンブルがかなりイカシテルんです(^^) 劇団l季のようなトップダンサー達にはちょっと及ばないまでも、レベルはかなり高いと思いますよ。それになにより、みんな一生懸命に楽しんでやっている!という姿勢が感じられてとても好感を持ちました。お芝居も楽しいし、歌も口調がはっきりしていて聞き取りやすい。蜑奄フ今さんも存在感があったけど、わたしとしては劇団員の人たちのほうがなんだか好きだったなあ(^^) 女優さんは皆さんとっても奇麗だし、男優さん達はめちゃくちゃカッコイイ!有名作品やテレビなんかに出たら、きっとファンが倍増するに違いない!と確信してしまうほど(笑) 素敵な方達がそろっていらっしゃいました(^0^)

蝸vキャストについてですが、まず今さん年齢設定に相当の無理が…(^_^;;;) nめ出てきた時、なんだかすごいアンバランスな服装だなあ、と思っているとセリフのなかに「17歳だもん」という言葉が・・・(爆) えっっっ!!??それはかなり無理が…20代でも厳しいのに10代はかなりヤバかったです(笑) バイタリティ溢れる演技は素晴らしかったし、歌声もよかったんですけど、10代〜20代前半はもう少し若い方に演じてもらったほうがよかったのではないでしょうかねえ。ラストにやっと年相応になってきてホッとしてしまいました(^^;) すると、終演後後ろから今陽子がやっと年相応になってくれてよかった」という一言が(笑) vわず吹き出しそうになったのは言うまでもありません(爆)
麻倉さんは「アニーよ銃を取れ」以来。рヘあの時の麻倉さんよりも今回の麻倉さんのほうが好きですね。キャラクター的にもそうですが、なによりもすごく奇麗なんですよ!ソロのパートのときなんて思わず聞惚れてしまいました。
山下さんもなかなか美しかったのですが、ちょっと彼女の歌い方が好みに合いませんでした。なんだか、地声で歌っているのか、漫画声でわざと歌っているのか…(苦笑) 不思議な感じでした(^_^;;)
レ・ミゼでも活躍したことがあるという佐山さん。今回初めて拝見したのですが、タにいい味出す俳優さんですねえ。お父さん役がピッタリでした。それに、あの歌声は素晴らしい!!とても感動しました(^^) 他にも映画プロデューサー役やクロークの人の役などで出演されていて 「ありゃ、お父さん変身しちゃったよ」なんて楽しんで観ちゃいました(笑)
大海原朱里江・・という何とも素晴らしい役名の大女優を演じられたのが劇団員の藤森さん。G純\ワレなどで彼女のことをかなり絶賛していたのでとても楽しみにしていたのですが、本当に素晴らしかったですよ〜!!役柄的には今陽q扮する玖実を陥れる側なんですけど、その見事なまでの漫画的キャラクターがとっても楽しかったです!イメージ的には「白鳥麗子」チックかなあ(^^;) 敵役なのに全然憎めないんですよ。あそこまでのハイテンションをああも楽しく演じられるとは、只者ではないと思ってしまいました(笑)
ケン役の荒巻正さん。劇団l季の出身とあってダンスのほうはさすがにキレてました。キャラクター的にもとても楽しかったし、密かに玖実に恋心を抱いていたくだりもよかったです(^^) それに、とてもカッコよかった(*^^*)
少女梠繧フ玖実を演じた隅田さん、歌のほうはまだちょっと…といったところですが、かわいい!!とにかく最後まで可愛かったですわ、彼女(^^) いいなぁ〜(苦笑)

さて、今回このミュージカルを観に行った最大の要因というのが 13年間ファンを続けている川野太郎さんが出演している!ことでした。13年もファンをやっていながらいまだに一度も生で川野さんを拝見したことがなかった私。もう、舞台に出てくるまでドキドキしっぱなしでした(一番前の席だったし…) 1幕中盤でようやく登場された川野さんは、ブラウン管で観る川野さんからまた更にパワーアップして素敵な方でした!!! もう、すぐ目の前に川野さんが… 13年間ファン続けてる川野さんが・・・と思うだけで自分の心の中は興奮状態(笑) 1幕はほとんど10代後半の設定の人が多かったようなのですが、川野さんだけは全然違和感なかったです! 若い!年齢では私よりも13年上の川野さんですが、年の衰えというのを感じない(@_@) バスケスタイルもとても若々しくてカッコよかったし、一瞬でしたがタキシードもめちゃくちゃ決まってましたわ(*^^*)
お芝居のほうも本当に安心してみていられますね。川野さんの演技本当に好きなんですよ。とても自然だし、どこか温かみがあって。聘屓目かもしれませんが、今回いちばん演技で感動したのは川野太郎さんです。テレビでの演技も素敵ですが、生の舞台の演技でもまた感激も一入。もう、ゥ分の目の前を通る川野さんを目の当たりにしながら私は心の中で「13年間この人のファンやってて本当によかった」と何度も実感してしまいました。
そして、ミュージカルなので当然生歌!! 「夜もヒッパレ」に出演されていたとき、見逃してしまうことが多かったので実質的にはじめて聴きましたが、「川野さん、歌うまいヤン!!!」 ここでまためちゃくちゃ感動(^0^) シーン的には泣ける場面ではなかったのに、川野さんが歌を歌うたびに毎回のごとく涙ぐんでしまいました…。
13年目の出会い… 感動感激でございました、本当に。またミュージカルでないかな、川野さん(^^)

終演後、劇団員の代表の方が5人くらい出口に並んでサインをしてくださるというので、全員の方から頂いてしまいました! これまた感激っ!! ひとりひとり、「ありがとうございました」とおっしゃってくださって、挙げ句に握手までしていただきました。最後に並んでいた荒巻正さんに、「劇団l季にはいつまでいらっしゃったのですか」と伺ってみたところ、「3年前までいたんですよ」と教えてくださいました。ということは…荒巻さんも私は見ている可能性があるんですねえ。なんだか感慨深かったです。
スイセイミュージカル、全体的にはなかなか面白かったですよ(^^)