スタジオライフ「OZ」 天王洲アイル アートスフィア

あらすじ

第3次世界大戦終結後も未だ戦闘状態にある地球。その戦乱の最中、科学都市『OZ』の存在が噂される。大戦後に頭脳集団が築き上げた飢えも戦いもない夢のような世界であるという。混乱のなか、一人の天才少女フィリシア(舟見・及川)はOZの主で兄のリオン(曽世)を訪ねるため彷徨っていた。そこへOZから派遣された道先案内として機械人間1019(笠原・新納)が現れる。OZの世界を一目みたいという傭兵・ムトー(岩ア・山本)とともに、3人は旅を続けるが、その道のりは長く厳しいものだった…。

3月8日 13時開演 (チームGEO)
1019:笠原浩夫 /フィリシア:舟見和利 /ムトー:岩ア大 /ネイト:丸山智己
リオン:曽世海児 /1024:姜暢雄 /ヴィアンカ:新納慎也 ほか 
スタジオライフの存在はずいぶん前から知っていたのですが、どうも『男性が女性の役をこなす』というものに抵抗があって今まで避けてきたんです(私が宝塚を観に行かない理由もここにある…)。それが…朝の連ドラで姜暢雄君に興味を持ってしまいその勢いでチケットをゲット(笑)。ついにスタジオ・ライフデビューを果たしてしまいました!今回はファンサイトさんでお花企画というのがありまして、姜暢雄君に楽屋花を贈るのに参加させてもらいました。アートスフィア入ってすぐのところにはいつもたくさんの花があるのですが今回はさらに花畑のようになってまして(笑)…で、そんななか比較的目立つ場所に参加させていただいたお花を発見♪こういうのって初めてだったんですが、自分も絡んでるかと思うとなんだか嬉しかったです(^-^)。
スタジオライフは初めてだったので、会場の雰囲気にもなんだかカルチャーショック受けることが多かった私(^-^;。まず、ロビーの熱気・・・すごかったです!なにせ美男ぞろいの劇団で有名ですから、ファンの方の目の輝きとかいつもと違った雰囲気でなんか圧倒されてしまった(^-^; そして、ちゃんと
グッズ販売にも力が入ってます!今回の出演者全員のプロマイドなんて2400円ですよ(驚)!すごいです・・・。他にも写真集みたいなのやDVDなど、グッズコーナーはまさに黒山の人だかりでございました。販売しているのは劇団の新人さんらしきひとでしたね〜。こういう風景どこかで見たことが・・・あ!キャラメルボックスだ! ちなみに私はパンフレットのみ購入。1400円とちょっと高いかなぁと感じたのですが・・・中を開いてみるとけっこう写真がきれい。役者紹介欄なんてさながらヒーローもののイケメン雑誌見てるような錯覚に陥りましたよ(爆)。ここの劇団の入団規定ってけっこう厳しいとは聞いていたのですが、なるほど、本当に美しい系の方々が揃っているなと妙に納得してしまいました。恐るべし、スタジオライフ!
さて、チケットは2回分取ってしまったので初めての今回は『試し』の意味も含めてA席に。アートスフィアで3階席行くのって…『蜘蛛女のキス』初演以来かも!!しかも今回は3Fボックス席。オペラ座の怪人でいうところの
『5番ボックス席』のちょうど真上に当ります(笑)。さすがに高さを感じました…(^-^;; まさに真上から舞台を見下ろす感じですね。登場人物の頭のてっぺんが見えることが多くて正面の表情とかはちょっと分りづらかったです(これが後にとんでもない想い違いを引き起こす!)。が、照明はすごくキレイで上からでしか分らない色使いは楽しめたと思います。あと、裏から台が出てきてそこに乗ったり降りたりしている俳優さんとか(^-^; 正面から見えないように消えるときに思いっきり身をかがめている俳優さんとか(^-^;; 飛び降りる演技にリアリティがなかったりとか(苦笑)・・・まぁ普段は見えない部分が色々見えたのも3階席ボックスの楽しみではありました(笑)。で・・・誰か来るかと思いきや・・・私のボックス席コーナーどころか隣も、そのまた隣のボックス席にも誰も来なくて…まさに個室状態!!!(笑)。長い間観劇生活してますが、あんな余裕の雰囲気で観劇したのは初めてです。でもなんとなくちょっと孤独も感じたりして…(^-^;;; そんなわけで、前の手すりが邪魔な時は自分の一番見える姿勢にし放題(でもちょっと疲れた…)という、誰にも気兼ねない観劇してた私です(爆)。

ライフの役者さんはおろか、ストーリーすら知識に入れていなかった私…。
完全に白紙に近い状態での観劇だったので、正直『近未来もの』『漫画原作』であるこの作品についていかれるかどうか最初は不安でした。が、こんな何の知識もない私でもストーリー的にはすごく面白くて1幕中盤あたりからは漫画を読んでいるような感覚で見入ってしまいました。最初の方は人間とか人造機械とかちょっとややこしいなとは思ったんですが、ストーリーの流れ的にはかなり上手くまとめていたと思います。
1019って最初なんて読めばいいんだろうと思っていたんですが(笑)『テン・ナインティーン』っていうんですね(^-^;; 
『せんじゅうきゅう』だと思ってました←如何に私がこの作品に無知だったかこれで証明済み(爆)。この1019っていうのが異様にカッコよくて、ピアノ線で吊るされてビヨーンと飛んだり長身で上から見下ろすように首絞めてたり(^-^;、そうかと思うとだんだん人間味が出てきてオチャメになってったり・・・見ているだけで楽しめるキャラでした。でも、途中で自分が欠陥機械だったということを知らされてから自我に目覚めてだんだんと『人間』に近い感情を持つようになるんですよ。このあたりの葛藤とかすごくよかった!ただ、後半あたりで他の人格(リオンの母)が現れだしてからはなんとなく話がややこしくなってしまって初心者の私にはちょっと分りにくかったかなぁ。でも、それを差し引いてもかなり魅力的でしたよ、1019。ラストシーンで涙を流すところがあるんですけど、遠くてハッキリとは見えないながらも美しい!と感じさせられましたから・・・それはそれですごいと思いましたね。
もうひとつの主役であるフィリシアとムトー。ムトーはなんかえらい人間臭いんだけどすごい男っぽくてカッコよかった!しかも、
『普通死ぬだろう』な展開でも絶対死なないところがすごい(笑)。だって、飛行機から飛び降りて助かっちゃうんですからねぇ…たいした怪我もなく(^-^; しかもパラシュートなしでですよ…(爆)。そのほかでもかな〜りヤバイ局面なのにしっかり生き残ってる。ある意味人造人間以上の存在かもしれないと思ってしまった(笑)。まぁ、マンガが原作でしたからね。でもね、このキャラすごい好きでしたよ。特にラストシーンあたりで1019と対峙しているところは見ていてとても切なくなったし…。2人の女性からモテちゃうのも分る気がしましたね。私もきっと惚れちゃってるかも(爆)。そしてフィリシア…じつはこのキャラこそ今回の私の最大のチャレンジ観劇テーマ『男が女を演じるのを見るのに耐えられるか』だったんですが(笑)…姿や仕草は女の子しているんですけど… ダメダ(爆)。私にはどうしても『男性がオカマになっちゃってる』ってたびたび見えてしまった…(苦笑)。いや、だって、顔つきもなんとなく『男』を感じさせるし声も『男』なんですよ〜。役者さんは熱演してましたがとてもじゃないけど『少女』とは思えなくて、オカマちゃんが冒険しているとしか思えなかった…(爆)。なので、途中から『少女フィリシア』の考えを捨て『ニューハーフ・フィリシア』として物語を見てました(笑)。それはそれで物語りは成立するし流れ的にはなんら支障はなかったので最終的には『面白かった』と言えるんですけどね。えっと、で、これはフィリシアに限ったことではなく・・・ヴィアンカに関しても全く同じ思いが出てしまいまして…(^-^;;; それどころかフィリシアよりもヴィアンカのほうが『男』に見えちゃったんですよ(爆)。ちょっとヴィアンカとムトーの2人のシーンは見るのが辛かったです…(苦笑)。
リオンについてですが、1幕ではたった1度しか出てこないのでそのときのイメージとしては
『優しく麗しいお兄様』だったのですが2幕にはいってその悪役ぶりにビックリ!まさに美しき悪魔状態(笑)。でも、リオンには母親に纏わる哀しい過去があって…ある種愛に飢えていた部分があったんですよね。ただの悪役じゃないところがなんだかとっても哀しくてけっこう感情移入して見ちゃいました。リオンは自分の手足になる人造人間を作って世界を支配しようとしていましたが、この展開・・・なんとなく『ファイブスター・ストーリー』と『銀河鉄道999(たしかメーテルの故郷の星がOZ状態だったような…)』を思い出してしまった。近未来系のストーリーにはこういった話がありがちなんですね。で、結局最後は支配者が破滅してしまう。リオンの場合は破滅の仕方がちょっとあっけなかった観はありましたけど(^-^; 
ネイトはこの美しい系キャラ勢揃いの舞台の中で唯一
『超男っぽい男』って感じがしました。だって、丸坊主頭に迷彩服、機関銃、グラサン、そして立派な体格といった風貌ですからねぇ。なのでめちゃくちゃ目立ってました(笑)。最初に出てきたときはヤクザっぽく見えたりして…(爆)。このネイト、非常に男っぽいんですけど1024と恋しちゃった後はなんだか急に乙女チックになっちゃう(^-^; いや〜、まさか彼が恋に落ちるなんて想像してなかったのでけっこうビックリしました。できれば、あの男臭さ全開で最後まで突っ走ってほしかったけど…でもなんだか最期がとっても切なくて思わずホロリとしてしまいました(;_;)。それにしても男のみの劇団なのにネイトだけ異様に『男』に見えてしまうっていうのは…これってものすごいことなのかも!?
で、お目当てだった姜くんの1024ですが…1幕ではほとんど出てこないんですよ(^-^; このお芝居、全体で3時間弱というかなり長いものだったんですが
(しかも休憩が10分しかない)、1幕がそろそろ終わるんじゃないかっていう時に降って沸いたように1024が出てきて「あれ?いつの間に」って思っちゃいました(笑)。ストーリー展開がなかなか面白かったので途中からそちらに集中してしまってて姜くんのキャラの存在が頭の中から消えかかってた時の登場って感じでした(爆)。スタジオパークに出演した時に「女性型ロボットの役です」と言っていたので、ある意味私の中ではかなり覚悟はしていたんですが(パンフの写真もちとこわかった…苦笑)、その心配は1024見た瞬間に吹っ飛びました!どえらい美しい!!!たしかに胸とかちゃんと女性してるし素振りも女性っぽかったりしたんですが、見かけは完全な美青年でした。いや〜、ドラマの姜くんも可愛いとは思っていましたが舞台の姜くんってスラーッとしててものすごい美しいんですねぇ・・・。真上からの観劇でちょっと表情とか掴みにくかったんですが、それでも「美」のオーラはビンビンに出てて完全に心奪われてしまった私(笑)。この1024は最初ムトーたちの味方について彼らを助けたりするんですが、その中の1シーンで二重人格の片方に変わってしまった1019と戦うシーンがあったんです。ここはなかなか見応えがありました。なんつっても姜くんの回し蹴りがめちゃカッコイイ。スラーッとした足が非常に映えておりました…。で、純粋無垢な1024にネイトが恋をしてしまうんですけど、キスシーンがかなりありました(笑)。が、あまりいやらしいものではなくてちと安心。それに真上から見ていると実際にキスしていないのが分りましたしね(爆)。しかし姜くんの1024が男らしいネイトにキスされている時の表情もなんだかえらい美しかった…。そしてずっと味方についているのかと思いきや結局はOZを裏切れずに哀しい最期を迎えてしまう1024。その最期の瞬間の表情も非常に美しかった…。ってなんだか感想が「美しい」に終始してしまった姜くん(^-^;;。これを見れただけでもお金払った甲斐があるというものです(笑)。

公演終了後には軽いトークショーがありました
(実はこのトークショーを見てみたくてこのチケットを買った私 爆)。ここで驚くべき出来事が!!!なんと、客席が一斉にカメラやらビデオやらを取り出してるんですよ!「え!?何?」とビックリしているとものすごいフラッシュの光が〜〜(@o@;;;; なんとこの劇団、トークショーの日は撮影許可が下りてるらしいのです!(ある特定の俳優さんは撮影禁止っていうのがあるらしいですけど)。これはもう大カルチャーショック!!!今まで長い間観劇してきましたが、こんな状況にいるのは初めてでただ呆然とする私(笑)。しかも皆さん、かな〜り高そうなカメラやらハンディカムビデオやら…スタジオライフ初心者の私にとっては衝撃的以外のなにものでもありませんでした(^-^;;;
そんな状況の中で始まったトークショーだったのですが、時間的にはだいたい10分弱といったところでしょうか。登場した時に
姜くんと曽世さんが手をつないで現れてて(笑)、ハッと気付いて手を離したりする仕草がめちゃくちゃ可愛かったです(*^o^*)←このシーンを写真に撮りたかった…(笑)。 主要キャストの面々が登場し、劇中に娼婦で登場した役者さん(昼間の似合わない格好をしているとか言ってたのが笑えた 笑)が司会をしていました。で、最初に自己紹介が行われたんですが…ここでまた衝撃の出来事が!!!今回の舞台はGEOとNEOの2チームがダブルキャストで演じているのですが、な、な、なんと!!私はこの自己紹介が行われるまで違うチームの役者さんと勘違いしたまま最後まで観劇してしまってたんです(爆爆爆)。姜くんと曽世さんはダブルではないから分るんですが、もっとも大きな間違いは主演の1019を演じていた役者さんでして…私は最初から最後までずーーっと「新納くん」が演じているものと信じて見てたんです(爆)。なので必然的に他のダブルキャストの皆さんもそのチームの役者さんだと思ってて…フィリシアの役者さんに関しては「パンフと顔つきが違うけど、生で見たらこんな感じなんだな」と無理に納得させてた私…(爆)。いや、だって、3階席の真上から見ると表情がイマイチ分らなくて本当に1019が新納くんに見えちゃったんですよ〜…。それが、実は笠原さんだと知った時…私の目の前が真っ白くなりました(笑)。今回の感想でお気づきの方もあるかもしれませんが、役者さんの名前をほとんど出していなかったのはそのせいです・・・すみません(爆)。GEOチームの皆さん、ごめんなさいっっっ(爆)。え〜、こんな状況の中でトークショーを見ていたので正直皆さんが何のコメントを話していたのかほとんど覚えておりません(爆)。覚えているのは姜くんがしゃべっている最中に他のメンバーがわざと覗き込んだりして姜くん弄りを楽しんでいるところ・・・くらいかな(^-^;;; すみません、自分が混乱状態だったものでレポートできませんでした(T_T)。

え〜…そんなわけで…如何に私が何の知識もなしにスタジオライフの舞台に飛び込んだのかお分かりいただけたかと(笑)。こんな私でも
ストーリー的には本当に楽しめました。ただ、気になったのは人間関係部分が浅かったことかな。ムトーとフィリシアの恋愛的なところやムトーと1019の信頼関係といった部分があまりにもあっさりしすぎていたように思います。1024とネイトも愛し合っていたというのはスキンシップ演技で分るんですけど(笑)、内面的なシーンがあまり出てこない。どちらかというと、人と人との関係よりも自らの宿命に苦しむといった個人的感情に重点が置かれているように思いました。あと1回違うチームで観劇するので(今度は入念にキャストチェック 笑)、そのときにはまた違った感想があるかな。



3月15日 13時開演 (チームNEO)
1019:新納慎也 /フィリシア:及川建 /ムトー:山本芳樹 /ネイト:高根研一
リオン:曽世海児 /1024:姜暢雄 /ヴィアンカ: 青木隆敏 ほか 
前回の観劇でGEOチームとNEOチームの役者さんを全く逆に思い込んでしまった私でしたが(爆)、今回は念入りにキャストチェックして観劇に臨んだので余計な?マークが頭に浮かばずまともに集中できたような気がします(^-^ゞ。前回は土産物売り場とかものすごい熱気でごった返していたアートスフィアでしたが、今回はちょっと落ち着き気味。この日のチケットはぴあの優先販売でゲットしたのですが、案外余裕だったみたいなんだよなぁ…。やはりトークショーがある日とない日では人出に差があるのでしょうか。私的にはこのくらい落ち着いた雰囲気の方がちょっとホッとするんですけどね(笑)。で、座席に着いて一つビックリしたことが!この劇団は美青年揃いということもありお客さんも9割女性なのですが・・・何たる偶然か・・・私の隣2人は男性だったんです。しかも一人は40代後半くらい。ちょっとアンケートが見えたのですが、どうやら演劇雑誌を見て初めて観に来たらしい!なんかすごく意外な感じがしました。その方はちゃんと落ち着いて観劇されてたからいいのですが…その隣の男性(あれは20代くらい)がものすごく落ち着きがないヤツで座席でモゾモゾ動きっぱなし(爆)。つまらないから2幕から帰るのかと思いきやちゃんと2幕にもいた(苦笑)。な〜んか雰囲気もちょっとヤバめで…う〜ん、真隣の席じゃなくてよかった(-_-;;

前回は3階のボックス席でしたが今回は後方ながら1階席。当然のことながらやはり
見える景色が違います。前は頭のてっぺんばかり見えてましたからね(笑)。正面の顔が見えるのはやっぱりいいです。姜くんは今回1024役のほかにも最初のシーンで娼婦役として出演しているという情報があったので探してみると・・・いました(笑)。これは正面から見たから分ったと思う(^-^;; なんか妙に派手派手な赤いワンピースを着たスラッとでかい姉ちゃんでした(笑)。ここは襲われたフィリシアをムトーが守るといったアクションシーンなのですが、中央で殴り合いやらドンパチやってる最中、お仲間の娼婦さんと一緒にナヨナヨ逃げ回っていた姿が笑えてしまった(^-^;;; でも、姜くん、女装なかなか似合うんだよなぁ。やっぱり美青年だ!
で、今回のNEOチーム・・・本当に
美青年勢揃いって感じでした(笑)。GEOチームがなんとなく美しいながらも男っぽかったのに対してNEOチームはまさに『少女漫画』に出てくるようなキャラクターに徹底されてました。ちょっとたくましい系のGEOチームも良かったけど、個人的にはこの『少女漫画のお兄さん』的なNEOチームのほうが好きかも(^-^)。なんていうのかなぁ、皆すごく繊細なんですよ、キャラクターが。後ろに何となく花畑が見えてくるような雰囲気があって懐かしさすらおぼえたくらい(笑)。
1019とフィリシア、フィリシアとムトー、ムトーと1019・・・この主要キャラの関係ですが、前回見たときよりもクッキリと見えてきたような気がしました。これは2度目だからということもあると思うのですが、あっさりしすぎと思えたフィリシアとムトーの恋愛関係がなんかサラッと自然に見えたんです。確かに「あっさり」観はぬぐえませんが、許せる範囲。
お互いに気持ちが通じ合っているのが見えたからかな。やっぱり正面から見ると色々感情が伝わってきます。感動的だったのは1019とムトーの関係。最初は敵対関係みたいな感じだったんだけど、次第にムトーと1019は心を通わせていく。1019が『欠陥商品』と言われてしまったあと、ムトーは彼の弱さに触れて同時に自分も見つめなおしているような感じがしました。ムトーはフィリシアのことを女性として愛していたけれども、1019とは人間対機械という枠を超えたもっと深いところで信頼関係が出来ていたのではないでしょうか。ムトーが瀕死の重傷を負いながら、1019にキスをするシーンはなんだかとても切なくてジーンときました・・・。
そして『麦畑』です。前回はこの『麦畑』の意味がイマイチ伝わってこなくてラストシーンでも感動し損ねたって感じだったのですが、今回はその意味がすごい深いものだって伝わってきてとても感動しました。戦争ばかり続く中で、自分もその戦争に巻き込まれていながら
『平和』を願う心はいつも持ち合わせていたムトー。ムトーのなかで『麦畑』はまさに『平和』への憧れであり象徴だったんですねぇ。最後の「1019の髪の色の麦畑だ」というセリフで思わずウルッときてしまいました(;_;)。背景に広がる黄金の麦畑映像がすごくきれいで、その前にムトーの命を救った1019が佇んでいるという演出も感動的だったなぁ。アンションシーンもすごいなぁとは思って見ていたけど、こういった『静』の部分はとても神秘的でなんだか癒される感じがしました。

前回はヴィアンカを演じていた(私は気付かなかったんですが 爆)
新納くん。そのときはなんだか「オカマ」に見えてしまっていたので私的にはこの1019のほうが断然好みです(笑)。やはり彼は男役であってこそ美しい・・・(ロボットとしては女性的要素があったんですけどね)。今まではミュージカルなどでダンス要因としての活躍が目立っていたのでお芝居する彼というのはあまり想像がつかなかったんですけど、なかなかよかったですよ。すごく繊細で、傷つきやすい1019で見ていてなんだか切なかったです。また色々お芝居にもチャレンジしてほしいな。
フィリシアを演じた
及川健さん。スタジオライフのなかで特に女役が映えるということは色々な雑誌を読んでいて知っていたのですが、ほんっとうに女の子っぽくてビックリ!!あの美しい顔立ちはまさに女の子をやるために生まれてきたといっても過言ではないのでは(笑)。声とかは男の子なんだけど(笑)、外見・雰囲気は見事に少女でして・・・これが噂の及川さんの女姿かぁ・・・と、それだけで感動してしまった(^-^ゞ
ムトーを演じた
山本芳樹さん。GEOチームの岩崎さんとはだいぶ違った印象のムトーでした。岩崎さんはすごく男っぽさがあったのに対し、山本さんはなんていうか・・・少女漫画に出てくる『王子様キャラ』チックなんですよ(笑)。ちょっと女の子っぽい要素も含んでいるような(実際、女っぽさは舞台では出していませんが)、そんなアンニュイなところがすごく可愛かった♪ フィリシアとのシーンはまさに少女漫画でございました(笑)。
1024を演じた
姜暢雄君。前回は黒髪だったのに、今回見たときには赤い髪になっていてビックリ(笑)。しかも、1020シリーズは皆赤い髪になってました(^-^;; でも、赤い髪の毛の姜くんも超美系!!!正面から見ると彼の美青年振りがすごくよく分ってなんだかドキドキしてしまいました(^-^;; ネイトとのキスシーンのときの陶酔した表情なんかたまりませんよ〜(笑)。OZとネイトとの間で思い悩むシーンもなんか切なくてよかったし、ネイトと一緒に爆発に巻き込まれるときの表情もすごくキレイでよかった!立っている間のちょっとした女性っぽい仕草も堂に入っていたし、色々堪能させていただきました。また姜くんの舞台姿見たいなぁ(^-^)。
ネイトを演じた
高根研一さん。GEOチームの丸山さんとはまた全く違った雰囲気で、別人かと思ったくらいです(笑)。丸山さんが坊主頭でヤクザッぽい男っぽさを出していたのに対し、高根さんはあくまでイケメン風な雰囲気ムンムン(笑)。高根さんのネイトもどちらかというと少女漫画に出てくる男性キャラって感じでしたねぇ。だから、姜くんとのツーショットシーンはえらい美しくて・・・超目の保養って感じでした(^-^ゞ。
リオンの
曽世さんは前回と同様、前半の『優しいお兄様』から後半の『切れちゃってる悪魔』への変貌がすごく印象的でした。首を時々コキッコキッとする仕草とかなんか細かいんですよねぇ。私的にはフィリシアとの感動的な兄弟愛っていうのも見てみたかった気がします。リオンの哀しい性格のねじれ・・・曽世さんはとてもよく表現していたと思います。そういえば、リオンの手足となってクールに動き回る1031に前回フィリシアを演じた舟見さんが扮していて、無表情で銃をはなっている姿はなんか恐かった(苦笑)。でも、船見さんはこっちの役のほうがいいかも(笑)。

全体的に漫画を読んでいるようで楽しめました。ただ、やっぱり
もう少し人間関係の深い部分を見たかったかも…。そういった点でちょっと評価は低めです。今回初めてスタジオライフを体験しましたが、男だけの劇団と言うのもまた一つの刺激になりました。これからもまた毎回観に行くぞ!という気持ちになったかどうかはちょっと別ですけどね(爆)。姜くんが出演する時にはまたもう一度舞台に足を運んでみたいかな(^-^ゞ