劇団四季ミュージカル
オペラ座の怪人
四季劇場・海
  

  

あらすじと作品の詳細はコチラです。
過去の作品感想も掲載中!

7月20日 18時30分開演
キャスト

オペラ座の怪人:村俊英  クリスティーヌ:沼尾みゆき  ラウル:佐野正幸
メグ・ジリー:荒井香織  カルロッタ:種子島美樹  マダム・ジリー:秋山知子
アンドレ:寺田真実  フィルマン:小林克人  ピアンジ:半場俊一郎
レイエ:田代隆秀  ルフェーブル:鈴木周  ブケー:岡智
オペラ座の怪人が開幕して約半年・・・私の観劇回数も6回を数え、赤坂公演の観劇記録を塗り替えそうです(爆)。今回の座席は前回と全く同じところ。2階席でもよかったんだけど、やっぱり私は見切れでもオペラ座の怪人に関しては1階席で見てみたいんですよね。R席にはさすがに空白が目立つものの(見えないシーンが多いしね 苦笑)、そのほかの座席はほぼ満席状態でした。映画の影響はまだ色濃く残っているようで、あちこちの席から映画に関する話題が聞こえてきました。劇団四季よ、映画版にも感謝した方がいいと思いますぞ(^-^; 前回観たときにこの席でものすごく感動できたので今回も期待していたのですが、隣運に恵まれなかったのが残念だった…(T_T)。ヒソヒソ話まくってるというわけではなかったのですが、コンビニやスーパーでもらうあのレジ袋の音!!これってものすごい集中力が途切れる音なんですよ(>_<)。しかも時々寝てしまっているのか座席からずり落ちるたびにガサガサとレジ袋を持ち直す音がしてて・・・1幕はちょっとキレ気味だった私(苦笑)。2幕からは座席の下に置いてくれたので、もしかしたら苦情が出てたのかもしれません。というわけで、これから観劇に行かれる皆様、上演中のおしゃべりはもとより・・・レジ袋のような音がガサガサ出るものは膝の上に置くのはやめましょう!ハッキリ言ってとても目立ってます(爆)。特に『オペラ座の怪人』のようなシリアスな演劇であの音が出てしまうと、とても迷惑なんですよ…。気をつけてくださいね。

さて、今回は長い間ファントムを演じてきた高井さんが抜けられて(『李香蘭』のお稽古かな?)
主演が村さんに代わっておりました!村さんのファントム・・・実に赤坂ミュージカル劇場で観て以来約8年ぶりですよ!!そもそも私が『オペラ座の怪人』を日生劇場で初めて見て衝撃を受けたときのファントムが村さんだったわけで・・・友人はその衝撃で四季の会に入会したわけで(笑)、ほんと、とても思い入れのある方なんですよ。なので、配役を知ったときは嬉しかったなぁ〜(^-^)。それからアンドレにも新配役として今公演初期にブケーを演じていた寺田さんが出演されてました。今まで可愛いアンドレを演じてきた林さんは福岡の方へ行かれたようで、この久々のNEWアンドレにも期待が高まりました〜。ちなみに、この2週くらい前にはラウル役に新しく北澤さんが配役されていたらしく評判もよかったので見れるかなぁ〜と楽しみにしていたのですが、期間限定でまた違う公演に行ってしまわれたようでした…。まぁ、佐野さんのラウルは上手いし好きだからいいんですけどね。そろそろちょっとまた初々しいラウルが観たいかも。クリスティーヌは私のお気に入りの沼尾さんでラッキー♪ もう2人クリスティーヌ役の女優さんがいるようですが(1人は韓国籍の方だとか)、その中の一人坂本さんは『少女に見えない』との噂・・・(爆)。開幕してから半年たっていたので久々にパンフを購入して写真を見てみたんですが・・・本当だ!近くで見るとかな〜り老けて見えるかも・・・(爆)。やっぱり沼尾さんに当たって良かった(^-^;;

まずはお久しぶりの
村ファントム。高井ファントムはとにかく感情を溜めて溜めて一気に爆発させるタイプだったのですが、村ファントムはけっこう初めからクリスティーヌに小出しに感情をぶつけているように思えました。『オペラ座の怪人』のナンバーでクリスティーヌを隠れ家に連れ込み「歌え!」と言っている時からもうけっこう興奮してる感じ(笑)。『ミュージックオブザナイト』でもかなり執着愛を感じましたねぇ。かといって映画版のジェラルドファントムのように感情むき出しとはまた違うタイプ・・・あくまでも冷静を装って自分の内に溜め込んでいるんだけどフッとした瞬間にクリスティーヌへの執着心を見せるといったファントムでした。それ故か高井ファントムよりも歌のテンポが若干速かったように感じたのは気のせいかな?それから怒りの表現ですが、高井さんがシャウトしまくっていたのに対し村さんは音楽に乗せて怒りをぶつけておりました。なんか久しぶりに歌いながら怒ってるファントムを見たなぁ(笑)。ロングラン公演CDの山口祐一郎ファントムっぽい感じ。たしか赤坂のときは村さんもけっこうシャウト気味だったと思うのですが…。このあたりがちょっと今まで高井さん慣れしてしまったのか今ひとつ感情移入しきれなかった私です。ただ、一幕ラストのエンジェル像でクリスティーヌとラウルの歌声に耳をふさぐシーンはかなりウルウルきました(T_T)。高井さんよりもここは村さんのほうがストレートに悲しみが伝わってくるんですよね…。このあとシャンデリアが落ちて1幕が終わるというときなのに私の目は潤みっぱなしでございました(^-^;;。2幕の村ファントムですが、「ポイントオブノーリターン」からかなりクリスティーヌに迫っていました。もう必死に迫ってるんですよね・・・それがとても痛々しい。クリスティーヌに感づかれて彼女に正体暴かれた時なんかものすごい絶望感漂ってましたし…(仮面をはがされたときに「ぐわっ」って悲鳴あげてた)。そこから隠れ家までの村ファントムはそりゃあ辛そうでした(T_T)。自分の思いの丈をクリスティーヌにぶつけてるって感じかなぁ。クリスティーヌから2度目のキスをされたとき、彼女を抱きしめようと震える手が高井さんよりもリアクションが大きくて本当に抱きしめちゃうんじゃないかと思うくらいでしたし。こんなにストレートに感情表しているんだから最後の『行け、行ってくれ』もできれば絶叫系にしてほしかったかも。赤坂のときはたしか高井さんのように叫んでた村さんですが今回はちょっと押さえ気味に音楽に乗せて叫んでましたね。ただ、『お願いだ〜』のあと猿のオルゴール前でうつむく時のリアクションがもんのすごく悲しげで・・・観ているだけで泣けました(T_T)。このあたりはさすが村さんですわ。久しぶりのファントムでもやっぱり身体が覚えているんですかねぇ(今年に入ってからは2週間くらい演じたようですが)。ちょっとスタイルが高井さんよりも「オヤジ体型」な村さんですが(爆)、やっぱり好きです!カーテンコールではにっこりしていた村ファントムはこの上なく可愛かった(^-^)。次回もぜひ村ファントムで見てみたいです。

佐野ラウルと沼尾クリスティーヌのコンビ、さすがに落ち着いていて安心して見てられますね。佐野さん・・・もういい加減ファントムやれる年齢にきてると思うんですが(苦笑)、それでもラウルの若々しさを表現できてるからすごいよねぇ。でも佐野ラウルの一番の見所は冒頭の老人シーンじゃないかと思うのです。あの老け演技は絶品!あの味は佐野さんにしか出せないかと。それから沼尾さん、相変わらず私の一番好きなクリスティーヌでいてくれてます(^-^)。ポーッとしたところや、時折見せる弱々しさがまさにツボ!ファントムが惚れるのもすごくよくわかる!と納得のクリスティーヌなんですよ。笑顔もすごく可愛らしいですしね(^-^)。そしてなんといってもクライマックスでファントムにキスをするシーン・・・。最初のキスのあとの包み込むような抱擁は何度見ても泣けます!!彼女の場合は本当に最後、ファントムを自分の中に受け入れたと思えるんですよ。映画バージョンと同じような解釈かな。だからとても感情移入できるんですね。違うクリスティーヌも見てみたいけど、やっぱり沼尾さんが一番好きかもしれないなぁ…。
新キャストの
寺田アンドレとカッチョイイ小林フィルマン。この2人のコンビですが、なかなか息もピッタリのようでとても楽しめました(^o^)!小林さんはまたさらにフィルマンの演技が細かくなってきて、カルロッタをなだめる時のアタフタしてる仕草とかが最高に面白かった!カッコイイ小林フィルマンが空回りしているところを見るのはとても笑えます(^-^)。それにやっぱり小林さん素敵だしね〜♪それから寺田アンドレですが・・・はじめて見たときに『誰かに似ている・・・』とずーっと思ってて・・・で、1幕中盤の支配人のオフィスシーンでピーーンときました!『中村勘三郎(元・勘九郎)さんにそっくりだ!』と(笑)。こう思ったの私だけかなぁ?でもねぇ、そう一度思い込むと寺田アンドレがどこにいても勘三郎さんにしか見えないんですよ(笑)。なんかほとんどこの考えに支配されていた私です(^-^;;。←賛同者の方求む(笑)。
メグは私はやっぱり
荒井さんの方が好きだなぁ。可愛いし、なんといっても歌や演技に安定感があります。それから岡さんのブケーも最近ではかなり迫力が出てきたようで・・しかもますますカッコよくなってますよ(笑)。ブケーに注目する日がくるなんて思いもよらなかったけど(^-^;。カルロッタとピアンジはいつもの種子島さんと半場さんのペア。このお2人の貫禄も素晴らしいのですが、このつい2週くらい前に違うキャスティングがされていたということで・・・たまには違うキャストでも観てみたかったかもなぁ。来月の観劇キャストが今から楽しみです!?


8月19日 18時30分開演
キャスト

オペラ座の怪人:村俊英  クリスティーヌ:高木美果  ラウル:佐野正幸
メグ・ジリー:大月悠  カルロッタ:種子島美樹  マダム・ジリー:秋山知子
アンドレ:林和夫  フィルマン:小林克人  ピアンジ:蔵田雅之
レイエ:田代隆秀  ルフェーブル:鈴木周  ブケー:岡智
毎月1回というペースで見続けている『オペラ座の怪人』。映画バージョンを見すぎたせいで、もはや『オペラ座の怪人』を見なければやっていけない(←なにをって訳じゃないけど 苦笑)身体になってしまいました(笑)。このペースは・・・赤坂公演をはるかに越えているような気が・・・。
さて今回の座席はいつものA席には変わりないのですが、たまには真ん中寄りも見てみたいというわけで
S席のすぐ後ろの列のいつもよりちょこっと真ん中寄りをゲットしました。この席、ファントムが一幕のクライマックスで舞台上部に現れるシーンがほぼ見えないに近いので(ちなみに今回は最初の登場『ボックスの5番は空けておけといったはずだ!』のところだけギリギリ見えました 苦笑)初心者の観劇者にはあまりオススメできないのですが、「まぁちょとは気になるけどいいや」っていうリピーターさんにはけっこうオススメかもしれません(^-^;。『カエルだって?カルロッタ』とか『ハッハッハッハ』とか『行け〜〜〜!』のシーンがファントムの声だけ響いてくるっていうのも怪しさ倍増でなかなかオツなものでございますよ(笑)。私はむしろ上手端っこの席でファントムがミラーから登場するシーンが手のみしか見えなかったほうがストレスたまったんで(苦笑)、今回の座席は個人的にOKの範囲内でしたね。

前回の観劇で
『もう一度村ファントムが見たい』と思っていたのですが、夢かない再び村ファントムを見ることが出来ました!!(その前の週くらいは高井さんだったらしいので)。また、キャストも以前とかなり変わっていて・・・福岡で『美女と野獣』をやっていたはずの林さんがアンドレでピンポイント復帰、クリスティーヌには韓国の方で大抜擢されたと話題の高木さん(なぜ日本名に?)、メグには以前から双子の女優として注目していた大月悠さん、そしてピアンジはものすごく久々に半場さん以外となる蔵田さん・・・と、かな〜り私的には嬉しい日でございました。というわけで、今回は注目キャスト感想を書きます。

ファントムの村さん再び登場してくれてありがとうといいたいですよ!前回は高井ファントム慣れしていたせいもあると思うのですが、イマイチ私の思ったとおりのファントム像じゃなくて多少消化不良気味だったのですが・・・今回は完全に私のツボにきましたです!1ヶ月前に観たときよりも村さんにファントムとしての勘が戻ってきたのかな?歌声に疲れが見え始めていると噂されていたのですが私はそんなに気になりませんでしたよ。それよりも今回の村ファントム・・・とにかくその存在自体が『哀しい』のです(T_T)。なんかクリスティーヌをさらってきて隠れ家に到着したあたりから、なぜか身体全体から『哀愁』のオーラがビンビンに感じられたんですよ〜・・・。『ミュージック・オブ・ザ・ナイト』のナンバーでは思わず落涙しちゃったくらい・・・。村ファントムはもうこの時点から既に自分の恋が絶対にかなわないって知ってるんだろうなぁ〜と思うと切なかったですねぇ。だからクリスティーヌから仮面を取られた時も激しく怒るというよりはむしろ泣いているという感じ。ひしひしと絶望感が伝わってきて本当に泣けました(T_T)。1幕ラストでエンジェル像の上でラウルとクリスティーヌの2人の歌声を聞かないように耳をふさいでいる姿なんて気の毒すぎて・・・またさらにウルウルしちゃいましたよ〜。それから墓場のシーンもよかったなぁ・・。「こーこへおーいで♪」って出だしがすごく優しくて哀しいんですよ。村さんの歌声ってなんか催眠効果ありますよね(^-^;。ラウルと対決してクリスティーヌを連れ去られた時の『行くな!』威圧的というか哀しげで・・・やっぱり泣けます。『ポイント・オブ・ノーリターン』のクライマックスで指輪を外し、クリスティーヌの指にはめるシーンも非常に感動的でした。答えがノーになることは重々承知しているんだけど、それでも愛する気持ちはどうすることも出来ないといった悲壮感がめちゃくちゃ漂ってますですよ・・・。あれは母性本能くすぐられるよ(笑)。そしてその悲壮感が沸点まで達するのがクライマックス。クリスティーヌからのキスを受けて二人を逃がす時の『行け、行ってくれ、お願いだ〜〜』が・・・・・・・叫ばずに音楽に乗せて歌うっていうスタンスは前回と同じなのですが、その歌い方が・・・もうですねぇ、最後の言葉が感極まって出てこないくらい悲壮でしたよ・・・(T_T)。もう私、この時点で号泣モード突入です(苦笑)。とにかく最初から最後まで『哀しみの村ファントム』といった感じで、充分に感動させていただきました。そんな村さんですが、カーテンコールのときにちょっとはにかんでるところがなんだか可愛いんですよ(^-^)。物語の中の村ファントムはひたすら哀しかったのでなおさらそんな笑顔を見ちゃうとホッとしてしまいましたね(笑)
クリスティーヌの高木さん。前述したとおり名前は日本名ですが韓国の女優さんらしいです。たしか韓国でも『オペラ座の怪人』は上演中でかなり評判がいいらしいのですが、彼女はなぜか日本でクリスティーヌデビューしたんですね(笑)。アルプの写真で見たときは可愛い方だなぁと思っていたのですが、実際の高木クリスティーヌもちょっとプックリしていて可愛らしかったですよ(^-^)。心配だったのはセリフの時に韓国語訛りが出ないかということだったのですが、殆ど問題なしですね。たぶん高木さんが韓国の方だっていうのは言われなければ分からないと思いますよ。ただちょっとイントネーションが訛り気味ではありましたけどね(笑)。そんな高木クリスですが、タイプ的には沼尾さんとちょっと近いかも・・・というより、ある意味沼尾クリスよりも「ポーーーッッ」としている印象です(笑)。ファントムの隠れ家に来たときなんかなかば村ファントムに魂吸われちゃって抜け殻になってるような感じでしたし、ラウルと一緒のときでもいつも心はここにあらず状態(^-^;;。まさに『クリスティーヌ・ダーエ!もっと集中しなさい(byマダムジリー)』のセリフがぴったりくるというか(笑)。新鮮だったのはポイントオブノーリターンでクリスティーヌがファントムの正体を悟ったシーン。殆どのクリスティーヌがその瞬間ものすごく嫌がって逃げようとしているのに対し、高木クリスティーヌはちょっと逃げようとした素振りをしただけでファントムを受け入れちゃったという感じだったんですよ。これはけっこう私的に好きだったかも!そういう意味では高木クリスは一番ファントムと釣り合う可能性のあるタイプだったかもしれません。歌声もきれいで可憐だったし、機会があればまた見てみたいですね。
ピアンジの蔵田さん。ファントム観劇暦は中堅レベルくらいの私ですが(笑)、ここにきてホント久々に半場さん以外のピアンジに遭遇!実は観劇前に一番楽しみにしていた出来事だったりしました(^-^)。で、で、・・・もう、蔵田ピアンジにはかな〜〜り笑わさせられてしまいました(笑)。半場さんのピアンジに慣れ親しんでいたせいか、蔵田ピアンジがかなり別人に見えましたね。登場シーン、半場ピアンジはかなり堂々としているのに対し蔵田ピアンジはなんか既に疲れきっているんですよ(爆)。それが顕著に表れたのがハンニバルリハーサルで発音を直されて歌いなおすシーン。堂々と誇らしく歌っているピアンジしか知らなかった私は、歌い直しといわれた後の『スィ〜』の一言に思わず噴出しました(笑)「何でこれごときでもう一回歌わなきゃいけないんだよ〜、疲れてんだから早く終わりにしたいんだよなぁ〜」と言っているかのようなまさに脱力系の一言だったんですよ(笑)。もうこの一言聞いてから今までの私の中のピアンジ像が一気に崩れましたね(^-^;; あんなに堂々とカルロッタをエスコートしていたピアンジは今いずこ・・・蔵田ピアンジはまさに『尻に敷かれる』がピッタリとくる感じ(爆)。そして更に笑えたのがファントムからの手紙でそれぞれが忠告を受けるシーン。「ジジィのドン・ファンはせめて痩せてくれなくては」と言われたときの行動が・・・・・・一歩遠慮気味に下がった後に内股になって『いや〜ん』って感じのポーズとってたんですよっっっ(笑)!!これを噴出さずにいられようかっっ(笑)・・・もう、可愛すぎます蔵田ピアンジ(^-^)。そしてさらにドン・ファンの練習の時・・・音程が合わなくてざわざわしている最中、クリスティーヌにイヤらしい笑を浮かべながら擦り寄っていたのを私は見逃さなかったぞ(爆)。というわけで、これでピアンジがファントムに殺されても仕方ないなと妙に納得(笑)。いや〜〜・・・・ほんっっとに面白かったよ、蔵田ピアンジ!赤坂の青山ファントムに匹敵するかもしれないなぁ(笑)。ぜひとももう一度出逢ってみたい蔵田ピアンジなのでした。

佐野ラウルは相変わらずの安定感で新人の高木クリスを上手く引っ張っていってたと思います。あそこまでポケーっとしたクリスだったので佐野ラウルのようなしっかりしたお兄さんタイプがピッタリだったかも(笑)。ちなみにマスカレードのときのクリスティーヌリフトはなかったなぁ。それがちょっと残念。メグはアンサンブルから昇格した大月悠さんだったのですが、細いしダンスがきれいなのが印象的でした。ただ、台詞回しがちょっと慣れていないせいか棒読みっぽかったのが気になったかも・・・。まぁ場数を踏んでいればこれからよくなると思うので頑張ってほしいところです。ピンポイント復帰した林アンドレと小林フィルマンのコンビもすごく楽しませてくれました!私の一押し小林さんは四季独特の台詞回しを忠実に行っている方なんですが(苦笑)、カルロッタやファントムに振り回されてあたふたと焦る演技が更に細かくなっていて面白かったですよ〜♪カッコイイ小林さんがあたふたする姿は可愛くて好感が持てます。それと、今回始めて発見したのが・・・イル・ムートのとき小林フィルマン居眠りしてるんですね(爆)。思わず『おお!細かい!』と唸ってしまいました(笑)。種子島さんのカルロッタもわがまま度がアップしていたし蔵田ピアンジがかなり情けないキャラだったので(笑)そのアンバランスさが際立ってていつもよりも面白かったかも(^-^)。

というわけで、今回の観劇も色々な発見あり、笑いあり、涙ありの充実したものだったのでした!


9月29日 13時30分開演
キャスト

オペラ座の怪人:高井治  クリスティーヌ:苫田亜沙子  ラウル:佐野正幸
メグ・ジリー:松元美樹  カルロッタ:岩本潤子  マダム・ジリー:戸田愛子
アンドレ:林和夫  フィルマン:小林克人  ピアンジ:半馬俊一郎
レイエ:田代隆秀  ルフェーブル:鈴木周  ブケー:岡智
今回の「オペラ座の怪人」はなんかコンスタンツに回数重ねてる私・・・。あっさりと赤坂公演の記録を塗り替えてしまいました。やっぱり好きだなぁ〜、このミュージカル。で、そんな想いが先走ってしまってか・・・あろうことかフライングしてしまいました(爆)。29日の観劇だったのを28日と思い込んで新橋まで行ってしまったんです・・・しかもちゃんとお昼も持って(笑)。しかしどうも人通りが少ない・・・「もしやもう始まってるのでは!」と焦り入り口に行くと開いてない・・・一瞬顔面蒼白になりチケットを見てみると・・・翌日の日にちが刻まれてました(爆)。久々のマチネ公演で私の体内時計が狂ったのか(^-^;; 千葉と新橋の往復電車賃を無駄にしてしまいダンナにも呆れられてしまいました・・・(どうせなら新橋で何か用事見つけてきなよ、と言われた・・・←とんぼ返りしたので 笑)。と、まぁ、私のバカ武勇伝から始まってしまいました(苦笑)。

いつも間際に席を取っているほうなのでマチネ公演は確保できないだろうと思っていたのですが、たまたまA席が1つ空いていたので確保してしまったのがこの日でした。もう
本当に久しぶりのマチネ・・・春以来ですねぇ。ずっとソワレ公演に慣れていたのでなんとなく違和感まで感じてしまいました。で、改めて思ったのですが・・・マチネとソワレとではやはり微妙に客層が違います。マチネのお客さんのほうがなんとなく元気(良くも悪くも)ですね。私の周りは特にオバ様方の集団で・・・そりゃもう、すごい迫力でしたよ(苦笑)。オープニングで真っ暗になってもメゲずにしゃべり続けてたので「やばいなぁ・・・」と密かにゾッとしていたのですが、どうにか劇中はおとなしくなってくれました。もうこういう座席は運ですからね・・・特に昼は覚悟のうえですけど・・・変なところに神経が削がれてしまって正直この日は100パーセント集中して観劇できませんでした(T_T)。
で、面白かったのは舞台に対する
「反応」。皆さん初めての方がかなり多かったようで、ソワレ公演ではあまり笑い声が起こらないところでけっこう派手な笑いが出てました(笑)。ピアンジの『ローマの餌食〜♪』のところとか、カルロッタのカエル声とか、林アンドレのバレリーナ退場のところとかは特に受けてましたね。こういうのってすごく新鮮でいいと思います!私みたいにリピーターになってしまうとあまり派手に笑いのリアクション取らなくなっちゃいますしね(苦笑)。役者さんもうれしいんじゃないかな。で、イルムートに入る前に幕が一度降りたところでは予想通り席を立ち上がったオバ様方がけっこういました(苦笑)。あの演出だと、知らない人は立ちたくなっちゃいますが、久々にあのシーンで大量にモゾモゾする人を見た気がします(笑)。まぁそのあとしばらくざわついてはいましたがね(^-^;;。
そんな調子で活気ある(?)客席に埋もれていたわけですが・・・順調にクライマックスシーンまで来た時のこと。まさに
クリスティーヌがファントムに向って『絶望に生きた〜♪』と言っているその時・・・なんだか隣の奥のほうが急にザワザワっとなったんですよ。一番の感動の涙が潤んでくるかこないかのこの時に、ここで集中力が一瞬途切れてしまった(涙)。そしてその悪い流れのままキスシーンに移ったまさにその瞬間、私の目の前に大きな黒い壁が・・・。どうやらこの一番の感動のタイミングでトイレが我慢しきれなくなってたらしいんですよ・・・その壁となったオバサマ・・・(-_-メ)。いやね、生理現象だから仕方ないっちゃ仕方ないんですがね・・・なにも、この、クライマックスの一番の感動のところで立つこたぁないだろう!!感動の涙どころか絶望の涙が出そうになりましたよ、ほんと(涙)。それでまたファントムの最後の歌のシーンで再び壁になったらどうしようと思っていたのですが、そこはさすがに四季のお姉さんも気を利かせてくれたらしく留め置いてくれてたみたいです・・・。だぁぁ〜〜!でも、でも、なんかショックな観劇だったよ〜〜(T_T)。
と、こんな調子でしたので、なんとなく気分も乗り切らず・・・申し訳なくもいつもより評価一段階落ちてしまいました・・・はぁ・・・。

高井さんのファントム、2ヶ月ぶりのお久しぶりでございました。前回の村ファントムでものすごい感動してしまったというのもあるのですが、今回はイマイチ感動しきれませんでした。シャウトもなんとなく控えめ(笑)で感情があと一歩乗り切れていなかったような・・・。『行け、行ってくれ、お願いだ〜!』はシャウトしているんだけど意外にあっさり最後伸ばさずに終わってしまってたり・・・うーん、高井さん、この時はちょっとお疲れ気味だったのかな?まぁ、私の観劇姿勢が悪かったせいもあるんだけど(苦笑)、それにしてもやっぱり私はこれ以上の高井ファントムを見てきたわけで、ちょっと残念でしたね。でも次回はきっとワンランク上のファントムを見せてくれるはず!期待してます。
苫田さんは初めましてのクリスティーヌだったのですが、なかなか声も美しいし可愛いしよかったですよ♪特にボーッとしている演技が印象的で、ファントムに関わっている時はもう全身の魂が抜けたような感じになってました(笑)。最後に指輪を渡しに来るシーンにも彼女なりの愛情がすごく感じられてとても感動的でした。また彼女のクリスティーヌで見てみたいですね。
佐野さんのラウル、どんどんたくましくなってるような気が(笑)。かなりラウル暦長いですよねぇ。一説によると新人クリスティーヌのときは佐野さんの率がかなり高いそうで、そのせいでけっこうたくましく見えるのかな(笑)。
岩本さんのカルロッタも初めましてでした。たぶん、映画バージョン以外では初めて見る若くて細いカルロッタでした(笑)。こういった若々しいカルロッタも元気があっていいですよね。クリスティーヌを疎ましく思うところなんか妙にリアリティあったり(笑)。心なしか半場ピアンジがいつも以上にカルロッタに対して目尻が落ちていたような・・・(爆)。やはりピアンジも若い人のほうが嬉しいんでしょうかね(他意はございません 爆)。カエル声がちとこわかったですけど(苦笑)素敵なカルロッタでした。
マダム・ジリーの戸田さんも初めましてです。この方もお若いようで、メグの母親というよりはメグの厳しい姉といった印象でした。でも一番印象的だったのが化粧・・・。なんか『アダムスファミリー』に出てくるようなオバケちっくなメイクで恐かった・・・(爆)。
小林フィルマンと林アンドレはますますコミカルちっくになってていいコンビッぷりでした♪やっぱカッコイイよなぁ・・・小林さん(^-^)。少しでも長く海劇場に通っていただきたい!