劇団四季ミュージカル
CATS
大崎・五反田 キャッツシアター
  

  

あらすじ

満月の夜、とある街のゴミ捨て場にじぇりくるキャッツが集まってくる。
この晩、オールド・デュトロノミーにただ一匹の猫が選ばれ
天上に上り再生を許される。その猫とは…

8月4日 18時30分開演
キャスト
グリザベラ:坂本泰子 オールドデュトロノミー:石井健三  ジェリーロラム=グリドルボーン:秋夢子 
バストファージョーンズ・アスパラガス=グロールタイガー:キムスンラ  ジェニエニドッツ:高島田薫
マンカストラップ:趙宇  ランペルティーザ:王クン  ラム・タム・タガー:福井晶一
ディミータ:団こと葉  ミストフェリーズ:松島勇気  ボンバルリーナ:池田さやか
マンゴジェリー:李涛  シラバブ:荒井香織  スキンブルシャンクス:百々義則
タントミール:滝沢由佳  コリコパット:徐元博  ジェミマ:飛田万里  ランパスキャット:幸田亮一
ヴィクトリア:金井沙智子  カーパケッティ:村瀬美音  カッサンドラ:井藤湊香 
ギルバート:千葉ヒカル  マキャヴィティ:赤瀬賢二  タンブルブルータス:岩崎晋也

初めてCATSを見たのが約10年前の品川。演劇鑑賞にハマって間もない頃、友人と見に行ったのですがその時色濃く残る思い出は・・・自宅にチケットを忘れて取りに帰り時間3分前ギリギリに間に合ったこと(爆)。未だにそのときの友人はこの私の武勇伝(笑)を憶えていて「舞台の内容よりもそのほうが印象的だった」と言っております(^-^;;;。あの当時は観劇慣れしていなかった為か、イマイチ『CATS』の良さに気付いていなかったんですよね。でも、今から考えると当時のキャスト・・・ミストに加藤敬二さん、シラバブに村田恵理子さん、アスパラガスに沢木順さん・・・と、ものすごい人たちが揃ってたんですよね〜。
その後ずっと見たい見たいと思っていて東京に戻ってきてもチケットが手に入らず我慢していたのですが、ついにA席チケットが空いている日を発見!ということでこの日に観劇となりました。ところが、CATS観劇に入る前にまたしても
悪夢が!!チケットもシッカリ確認して家を出たまではいいのですが、なんと電車が配線トラブルとかで全部止まっちゃってる(@_@;;; いや〜、これは参りました!東京へ出る為にはどうしてもその電車が必要だったので『動く時間がわからない』と言われたときは顔面蒼白でしたよ(涙)。意地でも行ってやる、と、とりあえずタクシーでもうひとつの路線が走っている駅に向かいようやく動いている電車に乗り合わせることが出来ました。あ〜、10年後にはこんなトラブルが待ち構えているとは夢にも思いませんでしたよ(苦笑)。

こんな身も縮むような想いをして(苦笑)たどりついたCATSシアター。このあたりはかつて私が勤務していた会社があるところなのでなんだか懐かしかったです。で、中に入ると・・なるほど、
まさにCATSワールドでございますよ!でっかいゴミが壁に敷き詰められていて、私の座席はまさに浮き輪ゴミの前でございました(笑)。この数日前に放送された特集で『ゴミも年々進化している』と言っていたのですが、たしかに増えているのかも。なにやらご当地もののゴミもあるらしいのですが今回は発見できませんでした。残念!客席の方は大入り満員状態。落ち着かないお子様が来たらイヤだなぁ〜と思っていたのですが幸い大人の方たちで一安心でした(^-^;。
劇場内の注意事項放送のあと、大音量でオーバーチュアが流れ・・・舞台が回転!あれが噂の回転席かぁ〜・・・と感動する間もなく
暗闇の中でネコたちの光る目があちこちに!その光景はまさにネコ社会に紛れ込んだ錯覚を覚えるほどの迫力で・・・もう乗っけからひとりで大興奮してしまった!!それにあのオーバーチュア・・・10年ぶりに生で聞いたんですけど・・・体中がビリビリしびれるくらい感動してしまいこの時点で涙目になっておりました、私(笑)。やっぱり好きだよ〜あのなんともいえないワクワク感のくる音楽!まさにここで既に大感動してしまった私はそのあとの展開に目が離せないほど夢中でのめりこんでいってたような気がします(^-^;。ジェリクルキャッツのネーミングのときにはすぐ真横にギルバートがやってきてビックリ!あまりに近かったので目のやり場に困ってしまいました(笑)。また、私の横がちょうど猫たちの連絡通路出入り口になっており、ふと気がつくと足元に!!てな感じで終始ドキドキ状態でした〜。
ジェニエニドッツのタップも、ラムタムのロックも、懐かしい・・・というよりも
ものすごく新鮮でした。ジェニエニの高島田さんはものすごくキュートで可愛いおばさんネコでしたし、ラムタムの福井さんはめちゃめちゃカッコよかった!福井さんといえば観劇前に見た特集番組でキャッツシアターの案内役をやられていたんですよね〜。そのときはマンカスだったんですが今回はラムタム!お約束のお客様連れ去りでひとしきり踊ったあと、そのお客さんの席にちゃっかり座り込んじゃってたのがなんともオチャメでよかったです♪いや〜今回けっこう福井ラムタムにかなり惚れたかも・・・私(笑)。マンゴとランペルのコンビはチャイニーズのお2人だったようで、さすがにダンスのキレがありました。最近、特にこのCATSはキャスト陣がかなり国際化してます。李さんはライオンキングのシンバやってた方のようですね。1幕のクライマックスはオールドデュトロノミーの前で踊るジェリクル舞踏会でした!これはすごいですよ〜!ほとんど休みなしであのダンス・・・あれはかなり過酷なはず!息つく間もなくガーッとのめりこんで見てしまった・・・。まさに圧巻ですね。そんなエネルギッシュな猫たちのダンスももちろん素晴らしかったのですが、この間にヨタヨタとやってくるグリザベラの存在も忘れてはなりません。今回のグリザは坂本さんだったのですが・・・もう出てきた瞬間から哀愁感漂いまくりで泣けてきますよ〜(T_T)。ジェリクル舞踏会に皆と参加したいのに許されない悲しみが痛いほど伝わってきて・・・もう本当に気の毒なんですよ、坂本グリザベラ〜・・。たしか坂本さんって少し前までクリスティーヌも演じてたんですよね・・・(^-^;; 彼女のクリスは観ていないんですがグリザベラのような役のほうがすごく合ってる気がするなぁ。ちなみにシラバブが同じくオペラ座の怪人でメグを演じていた荒井さんだったのがなんだか妙な縁を感じてしまった(笑)。
2幕に入るとグロールタイガーによる寸劇や鉄道ネコのスキンブル、ミストフェリーズによるマジックショーと見せ場の連続です。グロールタイガーはバストファージョーンズを演じていた
キムスンラさんが演じていたのですが、ガスのヨボヨボした感じから粗暴者への変わり身がすごく上手くてビックリ。ガスが昔話をしながら客席に向かって「グロールタイガー見せようか」と言うとジェリーロラムが客席に拍手を要求して盛り上るんですよね〜。このあたりの参加型なのがまた楽しい。で、ジェリーロラムはグリドルボーンも演じるのですが・・・この登場シーンがまた豪華!2階席にある宝箱のようなところがパカーっと開いて優雅に出てくるんですよ〜。この演出も良かった!ラスト、グロールタイガーが滅ぼされ、猫たちが旗を持って終結する時すぐ真横を走り抜けていった風がなんだか心地よかったりしました(笑)。スキンブルの百々さん、可愛い方でしたよ〜。この列車ネコのシーンがまた客席の拍手ですごい盛り上ってて汽笛のやかんも派手に鳴らしておりました(笑)。このナンバー好きなんだよなぁ。そしてさらに盛り上るのが神出鬼没のマキャビティに連れ去られたデュトロノミーを探すべく繰り広げられるミストフェリーズのマジックショーです!!ここは10年前の記憶が甦りましたよ〜。あの時の加藤敬二ミストのクロネコ32回転・・・口あんぐり状態でしたから(笑)。ミストを演じていたのが松島勇気さんだったのですが、この方動きがとてもしなやかで本物のマジックを見ているようでとても楽しませていただきました!とにかく色々なところから物がボンボン飛び出してくるからビックリですよ(笑)。ちゃんとクロネコ32回転もありましたが、きれいに回っててこれまた感動!久々に生で見ましたけど、あれは本当にすごいですよ・・・!どうやったら目を回さずにあれだけ回れるんですかねぇ・・・なんか妙な心配までしてしまう(苦笑)。
そしてグリザベラが再び登場し、メモリーを歌います。実はこの有名な曲なんですが・・・私はあまりこのミュージカルの中では好きなほうではなかったんです。どちらかというと楽しくダンスできるような曲が好きだったんで・・・。ですが、坂本グリベラがあまりにも哀愁込めて歌うんで・・・
今回はかなり胸打たれました(T_T)。そしてその歌のあとに荒井シラバブが坂本グリザに擦り寄るんですが・・・これがまた感動的!そのまま他の猫たちにも受け入れられたグリザは天井へと昇っていくのですが・・・私はもうこのシーンでウルウルしっぱなし(T_T)。最後のごあいさつのナンバーなど涙流して聞いてましたもん、私(^-^;; よもやCATSで涙を流そうとは夢にも思ってなかったですよ、ホント。いや〜・・・まさに奇跡のミュージカルですわ、この作品。やはり観劇経験(?)を色々積んでから見るCATSは違いますね。
カーテンコールのとき、猫たちが客席までやってきて握手をしてくれるんですが・・
・私のところにはマンカストラップが来てくれました!!感激っっ!!!そして、いつまでも続く拍手の中、最後に登場した福井ラムタムがまためちゃカッコよかったです〜!!あのフサフサをカクカクっとさせながら寝床へ戻っていきました(笑)。あ、そういえば新しいCATSの衣装になってはじめて見たんだった、今回。10年前のラムタムは白タイツだったんだよね〜(笑)。白いとどうしても目が・・・(爆)・・・だったので私は新コスチュームの黒のほうが好きです(笑)。
あ〜・・・本当に間に合って良かったよ、今回。止まっていた電車の影響は帰りも続いていて
普段なら1時間20分くらいで帰れるものを2時間半もかかってしまいました(^-^;; ま、行きにそうなるよりもずっと良かったけどね。


8月26日 18時30分開演
キャスト
グリザベラ:坂本泰子 オールドデュトロノミー:石井健三  ジェリーロラム=グリドルボーン:秋夢子 
バストファージョーンズ・アスパラガス=グロールタイガー:キムスンラ  ジェニエニドッツ:高島田薫
マンカストラップ:福井晶一  ランペルティーザ:真鍋奈津美  ラム・タム・タガー:荒川務
ディミータ:団こと葉  ミストフェリーズ:松島勇気  ボンバルリーナ:南千絵
マンゴジェリー:武藤寛  シラバブ:荒井香織  スキンブルシャンクス:ユチャンミン
タントミール:滝沢由佳  コリコパット:徐元博  ジェミマ:王クン  ランパスキャット:幸田亮一
ヴィクトリア:金井沙智子  カーパケッティ:村瀬美音  カッサンドラ:井藤湊香 
ギルバート:張文瀟  マキャヴィティ:赤瀬賢二  タンブルブルータス:山口博之
本来は10月に母親と見に行くまでCATSはお預けの予定だったのですが、思いもかけずM様より『回転席が1席余っているのでいかがですか』というお誘いを頂きまして・・・。回転席など私には縁のない場所だと思っていたので思いっきりこのお話に食いついてしまいました(爆)。M様、この場をお借りしまして改めて御礼申し上げます!!本当に一度座ってみたかったんですよ〜回転席!!大感激です(^O^)!
劇場に到着すると、回転席に係の人が案内してくれるようになっていまして・・・なんと、その席まで行くのに舞台のうえを歩けるんですよ!!おお〜!!もう私はこれだけで興奮(笑)。舞台の上を歩いた時は
「これからこの上に猫たちがたくさん歩くんだよなぁ」なんて思わず感慨にふけってしまった。座席に座ると真正面にはゴミの山のセットと2階席全体が見えるようになっていました。なんだか自分も舞台に立ったような錯覚に陥ります・・・あの場所は(笑)。なんか客席に座っているといった感覚なかったです。し、しかも、前から2列目ですよ(@_@;;;; もうドキドキです!開始3分前くらいになると後ろから猫たちがビヨーンと舞台に現れまたビックリ(笑)。どうやら真後ろの隙間から登場したっぽい(^-^;; 
そして、場内が暗くなりあの大音量のオーバーチュアが流れ始めると・・・ゴゴゴという音と共に舞台と一緒にゆっくり回転していきました。ただでさえあのオーバーチュアの音楽聴くだけでゾクゾクして涙目になるのに、それに併せて自分の座席も回ってるわけですから・・・もう
乗っけから私、口あんぐり状態でございました、ハイ(爆)。そのときの心境を文字にすると・・・
『・・・・・!!!!!』
って感じですかね(笑)。まさに別世界といった感動を味わいました。座席が後ろと繋がって落ち着いたとき、しばらく自分がどこに座っているのか分からなかったです(^-^;; そして更にすごかったのが
振動です!!舞台とあまりにも近かったので猫たちが激しくダンスすればするほど回転席の震度が大きくなっており、常に震度3から4くらいの揺れを感じながらの観劇で(笑)非常に興奮いたしましたっっ!たまに前の方の座席に座って役者さんたちの生の振動を感じることはありましたが、あそこまでダイレクトに伝わってきたのは本当に初めてですね〜。ジェニエニおばさんのタップのときなんかすごかったですよ(笑)。でも一番すごかったのはジェリクル舞踏会でしたけどね(笑)。振動・役者さんたちの息遣いがもう直にダイレクトに伝わってきましたよ!驚きといえばもうひとつ、すぐ脇の通路に妙な穴があいていたので何かあるな、とは思っていたのですが・・・突然マキャビティが飛び出してきたときはやっぱり驚いてしまいました(笑)。アイツはやはり予期せぬ時にやって来る犯罪者だな(^-^;;
回転席2列目で見たので全体像の光の美しさとかは前回ほど感じなかったのですが、間近で猫たちの表情を見れたのはとてもよかったです。皆さんお化粧がものすごくきれいで・・・特に
女性のネコたちがめちゃくちゃ美しくて可愛いのにはビックリいたしました!シラバブの荒井さん・・・近くで見れば見るほどものすごくキュートで可愛い!!タントミールの滝沢さんはそのシルエットだけでも美しいし、ジェリーロラムの秋さんのクッキリした美人顔には思わずため息まで漏れてしまうほどでした。グリザベラの坂本さんもつかれきったメイクをしているんですが、かつてはグラマーネコと言われただけある気品を漂わせているんですよね。ジェリクル舞踏会が終わった後、ひとりでたどたどしいダンスをするシーンでは思わずウルッときてしまいました(T_T)。上手いですよね〜。
前回
ラムタムだった福井さんが今回はマンカストラップに。そのリーダーシップぷりがまた素敵(^-^)。統率力ありますわ、福井マンカス!ますます惚れ惚れしてしまった(笑)。ラムタムには荒川さんだったんですが・・・この方見るの本当の本当にお久しぶりで妙に懐かしさを感じてしまいました。荒川さんのラムタムはどこかちょっとジャニーズ系(笑)。「ごむ〜〜〜(よう)」のタメの部分が楽しくて良かったです。カーテンコールのときもすごいノリノリでしたよ〜(^-^)。スキンブルは今回ユチャンミンさんという方だったのですが、韓国の方ですかね?ただ、ちょっと可愛くなかったかも・・・(爆)。はじめ見たとき「なんか怖い猫がいる」と思っちゃって・・・2幕で突然鉄道ネコになってたからビビッてしまいました(爆)。その反面、スキンブルの松島さんはめちゃくちゃ可愛い!!あのマジックのときのしなやかさ、多少軸がズレてしまっても美しい32回転、最高でした!!スキンブルのソロが終わったあと、ものすごく肩でハアハア目立たないように息を整えていたのがとても印象的でしたね。やはりこの役は酸欠になるよねぇ・・・。
前回、グリザが天上に上っていくときから涙ボロボロだった私ですが、今回もかなりウルウルきてしまった・・・・のですが(笑)、なにせあまりにも近くにネコたちがいて「ごあいさつ」のナンバーではジェニエニドッツと目が合いまくりでそちらに神経が集中してしまって涙までは出ませんでした(笑)。というか、
あまりの迫力に押されっぱなしで終始ほとんど口あんぐり状態だったんですよ・・・恥ずかしながら(^-^;;;。あんな良席にはもう座れないかもしれないなぁ〜。ちなみに、カーテンコールで握手しにきてくれたのはラストで目が合いまくっていた(笑)高島田=ジェニエニドッツさんでした(^-^)。オールドデュトロノミーやグリザベラも握手こそ出来ませんでしたが近くまで来てくれました♪思いがけず観劇できた今回のCATSはとても良い思い出になりました。チケットを譲ってくださったM様、本当に感謝感謝です。ありがとうございました!