劇団新感線☆RXミュージカル
SHIROH
帝国劇場
  13時開演
出演者
中川晃教、上川隆也、高橋由美子、大塚ちひろ、泉見洋平、橋本じゅん、杏子、高田聖子、植本潤、粟根まこと、池田成志、吉野圭吾、秋山菜津子、江守徹 ほか

  

あ ら す じ

徳川家光の時代、幕府は鎖国をご定法としていた。九州の島原では無理な重税やそれに伴う飢饉に苦しむ農民で溢れていた。しかしキリシタン目付(池田成志)らに迫害を受けながらもキリシタンを密かに信仰し続けそれを支えにしている。隠れキリシタンの中心的存在、益田甚兵衛(植本潤)らは息子の益田四郎時貞(上川隆也)が神の子であると噂を流し、民衆たちに決起を呼びかけていたが四郎はかつて「奇跡の子」と呼ばれていた力を失い悩み苦しんでいた。そんな彼の前に現れるのは彼にしか見えない幻の少女リオ(大塚ちひろ)。彼女の出現がさらに四郎を追い込んでいた。
その頃、天草ではシロー
(中川晃教)やゼンザ(泉見洋平)たち少年少女らが入り江で自由気ままに暮らしていた。彼らはバテレンと日本人との混血児で国外追放に合い、船が難破して天草の入り江に流れ着いていた。しかし、天草の役人たちをも操るシローの不思議な歌声のおかげで彼らは自由な生活ができていたのである。そのシローの歌声に目をつけたのが伊賀のくノ一水鏡のお蜜(秋山菜津子)。彼女は老中・松平伊豆守信綱(江守徹)の命を受け幕府の密偵として放たれた柳生十兵衛(橋本じゅん)の連絡役として天草を探っていた。しかし、シローの歌声にお密は心惹かれるものを感じていた。
そんな中、山田寿庵
(高橋由美子)の切盛りする闇市で四郎とシローは出会う。ところがシローは闇市でゼンザとともに囚われ牢獄へ。一方四郎は寿庵から決起するよう強く働きかけられていた。そのとき、四郎の父と姉お福(杏子)が囚われたとの報が入りついに決起を決意。一方のシローは牢獄の中でリオと出会い、その歌声で囚人たちを扇動するよう言われ歌いだすと拷問を受けて傷ついていたゼンザの腕が回復してしまう。それを観た囚人たちはシローを神の子だと担ぎ上げ、ついに一致団結して牢を打ち破り反乱軍と化す。そして再びシローと四郎は出会う。強力な二人の指導者を得た民衆たちは勢いを増し、戦いの渦の中へ巻き込まれていく。しかし、彼らの悲劇はこの時から始まっていた…

12月9日 13時開演

帝国劇場で劇団新感線がミュージカルをやる!上川隆也がミュージカルに出る!と話題性が高かったこの作品。初日開けて間もない2日後にまず第1回目の観劇してきました。
つい先日まで「ミス・サイゴン」をやっていたとは思えないような帝劇の雰囲気にまずびっくり(笑)。なんというか、重厚さみたいなものではなく・・・ロビーにはロックミュージックがバリバリ流れててノリノリな雰囲気。売店もいつもはお弁当を売っているゾーンに新感線関連グッズ売り場が出現(笑)。な〜んとなくキャラメルボックスの芝居を見に行った時のロビーを思い出してしまいました(^-^;。で、客層はやはり若い人が多いのかなと思いきや!すれ違う人を見てみれば50代から60代くらいのご婦人方の多いこと(@o@; たしか、これ、ロックミュージカルだよなぁと思いつつ、「ミス・サイゴン」の時よりも高い年齢層にビビってしまいました(爆)。上川隆也ファン恐るべし!(笑)。
今回の私の座席は2階席の端のほう。某チケットサイトで安く手に入れたのでS席の一番後ろのほうの席だったと思います(^-^; いや〜、久々に2階席行きましたが・・・なんとなく座席と座席の間が狭い感覚がしてしまいました。でも、前の頭が気にならない点ではGOOD(^-^)。ちょっと遠いけどオペラグラスも用意していたのでなかなかいい観劇になりました。舞台上にはなぜか
無数のテレビが置かれており、始まるまではずっとクイーンなどのロックミュージックが流れまくっててどんな風の始まるのか見当がつかない(^-^; 徐々にロックの音楽が大きくなり客電が落ちたときには『前説が始まるのか!?』とおののいてしまった(爆)。いや、キャラメルがちょうどそんな感じだったので・・・まさか帝劇で前説はやめてほしいなぁ〜と思っていたら取り越し苦労に終わりホッ(笑)。

舞台の内容は今回私の観劇台1回目ということなのでネタバレは極力控えることにします。次の観劇記ではかなりバレまくってると思いますが(爆)。そんなわけで、舞台全体の印象を・・・。
まず、無数に置かれたテレビデッキ。これは物語が進んでいく上での演出といいますか、
解説をするといった意味でながれる漫画みたいな面白映像がピンポイントで出てきていました。特に吉野圭吾さん演じる「しげちゃん」シーンと江守御大シーンで多用されていましたね。吉野さんのシーンは特にコメディが多く、漫画チックで面白いものが多かったです。『しげちゃんからの手紙』では顔文字とかも出てきてなかなか芸が細かい(笑)。江守御大のときは、この画面がとても効果的に出てきて助かりました(爆)。というのも、江守御大・・・存在感はスゴイんですけど、その存在感が歌にまで現れてて・・・えっと・・・この歌の存在感は正直観客にとっては辛く・・・何を言っているのか分らないことも多々あったので・・・この画面で江守御大が言ってる言葉が流れてきて『ああ、そういってるの』と納得したという(笑)。まさに江守御大の通訳の役割を果たしていた印象が強いです(^-^;;;; ただ、この場合はよかったのですが、2幕ラストシーンで流れた映像・・・島原の乱とのシンクロという意味で流したんだとは思うのですが、イラク戦争の映像を延々流していたのはどうなんだろう。『争い』という視点から見れば今も昔も同じだと思うんだけど、このミュージカルに当てはめてしまうのはちょっと違和感を感じてしまいました。それと、やっぱりテレビ画面を使う演出は帝劇には不向きかもしれないかなぁ・・・。まぁ、これは私がまだ慣れていないというのと2階席からでオペラグラスを使ってやっと読めたからっていうのがあるかもしれないんですけどね(苦笑)。
衣装は
十字軍をイメージした2幕のものがかなり私的にお気に入り(^-^)。上川さんも中川くんもすごくカッコよく見えました!特に中川君の衣装には脇にヒラヒラがついていて羽を意識したものになっています。これは、ラストシーンですごく生きてくるんですよねぇ・・・今の時点ではネタバレで書けないんですけど、すごく綺麗でした。神々しかったというか・・・う〜ん・・・場面的には辛いんですけどね(これけっこうネタバレ 爆)。悪役さんたちは全体的に黒の衣装でまとまってます。シャープな感じでメイクも思いっきり勧善懲悪に出てくる『悪』のタイプに(笑)。柳生十兵衛も今回悪役ですし(^-^; 橋本じゅんさんがワルなんだけどちょっとオチャメなキャラを熱演して面白かったです。池田成志&粟根まことコンビもすごかったなぁ(^-^; この方たちがやると凄味があります(なんかメイクもかなり派手 笑)。全体的に重い話なのですがこの黒集団の方たちが一種コメディ的役割を果たしていました。『新感線』のノリはほぼこの黒い方々が担当だったみたいです(笑)ちなみに黒の総大将は江守御大なのでよけい存在感があったかと(^-^;。 ただ、なんとなく時折飛び出すギャグが浮いていたような気も…。一部ではけっこうウケてるんですけど、私は笑えなかったなぁ。もう少し小さな劇場でやってれば反応も違ったと思うのですが、帝劇での小劇団系笑いネタはちょっと不似合いのように思われました(苦笑)。笑えたのは黒の集団の中でも異彩を放っていた「しげちゃん&かっちゃん」の仲良しコンビだったかも。吉野圭吾さんをあの役に持っていったのは画期的!吉野さんのあのアンニュイな存在感が妙に可笑しかったです。最期までも笑えてしまうあの演出は素晴らしいかも(笑)。
曲は全体的に私好みのものが多くてよかったです!特に
1幕クライマックスの『まるちり』は舞台稽古の映像を見たときから「いい!!」と感動した曲で、実際に舞台で流れたのを観た時には体中の血が熱くなっていくのを感じたほど興奮してしまった(^-^ゞ (この曲を事前に聴いてチケット1枚増やしたくらいなので 笑)。中川くんのパワフルボイスと泉見さんの勢いのある歌声最高です!!そして徐々に戦いへと気持ちが高ぶっていく群集たちの熱さがまたいい!!1幕は中盤あたりからちょっと話がダレ気味になって多少イライラすることもあったのですが(特に江守御大のナンバーあたりが… 爆)、この1曲で一気に目覚めた感じでしたねぇ。この1幕クライマックスの流れを受けて2幕も怒涛の展開で目が離せず状態。原城落城あたりは特にすごいドラマチックで、中川くんの激しいナンバーは聴いていても見ていてもゾクゾク来ました!詩の提供者にはあのデーモン小暮閣下もいるんですよ〜。悪魔なのに神を称える歌を見事に書いてます(笑)。しかも、今回はオケピットではなく舞台のセットの中にオーケストラならぬバンドメンバーが潜んでいて、時々群衆にまぎれて十字軍っぽい衣装を着て登場したりして面白かったのですが、その中に元聖鬼魔Uのルーク篁がいたんですよ〜(悪魔じゃない姿で 笑)!なんかそれだけでもちょっと興奮しちゃった私なのでした(^-^; ←特別ファンじゃないんですけどね。

キャスティングについて少々…。
まずは
主演の中川くん、まさにあれは神の声!彼の歌声ってこんなに美しかったっけ!?というほどこのミュージカルにマッチしていたのは驚きでした。ロックナンバーが多い中でどんな音域もこちらに不安を感じさせずスコーンと出してしまうあの技量には恐れ入りました。シローの純粋さもすごく伝わってきたし、内面的演技も日を追うごとによくなっていく予感がして今後がとても楽しみです。
ミュージカル初挑戦の
上川さん、彼の歌声はどんなものか・・・内心すごくドキドキしていたのですが、想像していたよりはかなり歌えていたと思います(失礼)。エリザベート公演中期の内野さんくらいだったかな(笑)。しかも、ナンバーはかなり難しい上にけっこう多いのでビックリしました。上川さんはお芝居がすごく上手い方なのでほとんど歌わずに台詞劇が多いのかと思っていたのでこれはすごい意外でしたねぇ。歌うシーンになってしまうとどうしてもそちらに神経がそがれてしまう様で、ちょっといつもの迫力ある上川さんが出し切れていないように感じられるのが残念だったのですが、これは公演回数を重ねていけば彼なら回復できる範囲ではないかと思います。殺陣の美しさや立ち姿の美しさはやはり群を抜いてましたし、苦悩しまくる演技もかなりグッとくるものがあったし・・・上川さんはやっぱりすごい役者さんだと思います。
先日まで「ミス・サイゴン」で頑張っていた
高橋由美子さん、今回のミュージカルとの相性のほうが良かったんじゃないかと思うくらい「しっくり」きてました(笑)。ナンバーが高橋さんの音域にすごく合っていてサイゴンの時よりも安心して聴くことができました。全体の語り部という役どころだったのですが、2幕からはバリバリ戦いにも参加したりしててカッコよかったです!
印象に残った女優さんの一人が
お蜜の秋山菜津子さん。くのいち役だったんですけど、これがすごく色っぽくてカッコイイ!しかも歌がすごくお上手でビックリ!杉村春子賞を受賞したのも頷けます。彼女の最期はとっても悲しくて思わず感情移入してしまいました(;_;)。あんなに歌がお上手なんだから今後もミュージカルに出演してほしいなぁ。
「ミス・サイゴン」での熱演が記憶に新しい
ゼンザの泉見洋平さん、曲も素晴らしかったけど泉見さんを見たいという理由でもチケット1枚増やした私(笑)。いや〜、泉見さんすごいです!あの悲しく熱いまっすぐだったトゥイの面影が今回全く感じられません!登場した時一瞬「泉見くん、どこ?」と探してしまったほど無邪気な少年姿に変身しておりました(笑)。髪の毛はすべて金髪になっててニコニコと笑う顔はめちゃくちゃ可愛い!!2階席から思わずオペラグラスで追いかけてしまったほどです。遠目から見ると、「演技の出来るジャニーズのタッキー」に見えてしまった(笑)。中川くんと並んでも全然違和感なく同世代の少年に見えるのはすごいですよ(中川くんと泉見さんって10以上年齢離れてるんですよ 驚)。今回はあくまでもゼンザは中川くん演じるシローの仲間という設定で、ソロがほとんどなく出番も少なめですごく残念だし勿体ないと思ってしまった・・・。けど、かなりわたしの中では目立った存在だった(笑)。でもせめて1曲だけでもまるまるソロで歌わせてあげたかったなぁ〜〜。

カーテンコールはかなり盛り上がってて、4回目くらいの時に
ほとんどがスタンディング状態に。私も2階席ながらスタンディングしてこのノリに乗ってしまいました(^-^ゞ 1階席はオールスタンディングで2階席は6割くらいがスタンディングしてたかな。そしたら演奏が突然始まって、中川くんを中心として「光を我らに」のナンバーをまた熱唱!上川さんとかもすごく楽しそうにノッてたし、端っこでは洋平くんたが少年のように(笑)じゃれあっていたのが可愛かったです(^-^)。で、外へ出てみると真っ暗に・・・。帝劇に入ったときはお昼だったのに出たときには5時になってました(爆)。これからご覧になる方は時間配分にご注意を(^-^; しっかしこの公演をマチネソワレでやる役者はもっと大変だ・・・(^-^;;;

まだ観劇1回目なのでちょっと粗は感じられたのですが、全体的には
ロック音楽が効果的に生きていて面白いミュージカルだったと思います。きっと、回を重ねるごとに素晴らしいものになっていくんじゃないかな(^-^)。ちなみにパンフは2500円!久しぶりに「高!!」と思ってしまいましたが結局購入(笑)。なかなか素敵な出来でよかったのですが横に「長っっ!」なパンフです(笑)。新感線パンフっていつもこんな感じなのかな(^-^;; ちなみにCDの発売も決定しているようで予約も受け付けていました。今回は予約しなかったのですが、次の観劇で予約用紙に記入している自分が想像できます(^-^; 。曲は本当に良かったですからね・・・江守御大のを除けば(爆)


12月16日 13時開演

前回は2階席からでしたが、今回は1階席観劇デビューです。普段の東宝作品でいえばS席最後方の座席ではありますが今回はSS席がかなり前方中央に寄っているのでS席がかなり多い…ということで、値段的にはちょっとお徳かなと勝手にほくそ笑んだ私なのでした(笑)。この作品はとても舞台の光の使い方が奇麗なので、全体を堪能するにはちょっと後ろの席のほうがいいんですよね〜♪2階席で観たときよりはちょっと光の見え方とか違いましたが、1階席後方でも十分その美しさは味わえました。帝劇でこれだけ光の演出を派手に美しくやったことなかったんじゃないかなぁ。あ、ジャニーズ舞台系は派手なのかもしれませんが(^-^;; とにかく、視覚的にもすごくいい舞台だなぁと改めて今回実感してしまったのでした。
以下、前回宣言したとおりネタバレ満載です(爆)

物語についてですが、前回は1幕がかなり
『ダレてる』と感じてしまったのですが(苦笑)、たしかに長いんですけど…前ほど気にならなくなりました。多少舞台全体のテンポが上がっていることもあるし、2回目ということで話の全体をつかめたというのが大きかったかも(^-^)。前回は「どういう背景でこうなったんだろう?」とか疑問に思うことがあったんですけど、今回はなんだか全てのシーンに「ガッテン」(笑)。この芝居、背景の勉強をちょこっとしてから見るとかなり楽しめるということが判明いたしました(^-^)。そのせいか、前回以上に『SHIROH』が面白く感じられました!!この作品かなり面白いですよ!!新感線が初体験で敬遠している方も、この作品はけっこう受け入れられるんじゃないかな。歌の入り方とかすごい上手いと思うし、どんどん話が進むつれてドキドキしていく展開もGOOD!しかも、全体を見てると『ジーザス・クライスト・スーパースター』色や『レ・ミゼラブル』色がバリバリ感じられるんですよ(笑)。悩める上川四郎の周りを群集たちが『御子よ!』とまとわりつくところや、牢獄でのシローの周りに『天の御子だ!』と群集が吸いつくところはジーザスの周りに『診てください』と群衆が集まるシーンを彷彿とさせます。私はこのシーンを見ると四郎が『自分で治せ!』と言い出しそうな気がして仕方がない(笑)。また、2幕冒頭で決起した四郎・シローを中心に武器を持って迫るシーンは『レミゼ』で学生が武器を持つ姿がつい浮かんでしまい、立て籠もっていた原城はバリケードのように感じてしまう(笑)。落城で全員が討ち死にしていく姿はまさに『バリケード陥落』ですしね(^-^;; こういった演出からいっても、東宝作品ファンにはけっこうウケるんじゃないかなと。パクリと思う人もいるかもしれないけど、私はこういうの嫌いじゃありません。反対勢力に必死に抵抗して敗れていく者たちの物語はやはりグッとくるものがありますしね。『島原の乱』に目をつけたのは実に良かったと思いますよ。
鳥肌立つほどゾクゾクするシーンはやはり中川シローや泉見ゼンザたちが牢獄でキリシタンたちに決起を促す
『まるちり〜握った拳に神は宿る〜』ですね。今回はゼンザが『腕一本でも戦うぞ』と歌いだす前にワンフレーズが増えたようでますますテンポアップ!まさにこれこそジーザスの冒頭シーンのようですごい迫力なんですよ!あそこのロックは本当に最高です!!!牢を打ち破った後には上川四郎の流れるような美しく切れ味鋭い殺陣が出まくりだし、血が騒ぎまくったような展開のまま四郎がシローと出会う、ともに戦う!とこの流れは本当に最高です(^o^)。このシーン見るだけでも1万円払う価値があるぞと。それから2幕の『光を我らに』ナンバーも素晴らしいです!この歌詞、悪魔のデーモン小暮閣下が書いたらしいのですが(笑)実にいいんですよ!敵に一度打ち勝って(これもレミゼと似てますが 笑)城で皆が喜びに沸きかえっているのですが、その後の悲劇が見えているだけにこの明るさが何となく切なかったり…。皆が希望に満ちて歌っている中で一人『奇跡の力』を失い浮かない顔で見つめている上川四郎がまた切ないんです〜(T_T)。でも、曲がすごくノリノリでかなり私好み(^o^)!ルークさんたちギタリストも芝居に参加してきたりしてすごく一体感があって面白いシーンなんです(^-^)。ちなみにこの曲は恒例となったらしい(笑)カーテンコールでも使われています。このカーテンコールのときは本編で浮かない顔していた上川さんが嬉しそうな顔してリズムに乗っている姿が素敵です(*^-^*)。
え〜、前回どうしても
『雑音』に聞こえてしまった江守御大の知恵伊豆ですが・・・やはり辛いものはあったのですが前ほど拒絶反応を起こさなかった(^-^;; もしや、『慣れ』!?(爆)。いや、慣れたわけじゃないと思いたいのですが、それ以上に今回の舞台全体が『面白かった』ので気にならないようになってきたのかもしれません(苦笑)。1幕の江守御大は前回観たとき以上にノリノリノリノリノリノリノリ・・・・・・・・でして(笑)あそこまで弾けてもらえばこちらも覚悟がつくってもんです(^-^;;; が!2幕はやはりちと辛いものがあった…。しかも曲調が変な感じなので聴いているとなんだかおかしな気持ちになってきちゃうんですよ(苦笑)。違う世界に来てしまったような(苦笑)。1幕のノリノリは許すとしてもやはり2幕は語りのみで存在感を出してほしかったなと。結局やはり『慣れ』てない私なのでした(^-^;;;。
物語の『お笑い』部分を担っているのが新感線の役者さんを中心とした
キリシタン弾圧側なのですが、キリシタン目付の池田成志さん(池田さんは新感線ではないですが)と柳生十兵衛の橋本じゅんさんの二人漫才が今回パワーアップしてて面白かったです。十兵衛の橋本さんの刀の切れ味を見た目付の池田さんが『君、剣の腕前すごいねぇ、何人?』と妙に素っぽい台詞のアドリブをかまし(笑)、意表をつかれた橋本さんが言葉に一瞬詰まってしまい『何人?え・・・関西人じゃ』と苦しい返しをして会場の笑いを誘ってました(^-^;; 橋本さん自身も今のアドリブ返しには納得できなかったらしく『あんな返ししかできない自分が腹立たしい!』と嘆いておりました(笑)。成志さん、ナイスだった♪そういえば、成志さんは以前『ジキルとハイド』に出演していたけどそのときに比べると多少歌唱力がアップしたかも。まあ、あまり歌うシーンがないのでハッキリとは分りませんが(爆)…でも結構好きなんです、池田成志さん(^-^ゞ。それにしても橋本じゅんさん、前回以上にアドリブが増えましたねぇ。『俺は嶋大輔じゃねえんだよ』とか←似てる(笑)、お密さんの名前を『おまつ』と言ってしまったり(←これは素だったかも 爆)。その笑どころは面白くていいんですけど・・・なんとなくこの芝居とはマッチしてない気がするんですよねぇ…。この話に柳生十兵衛ってそんな重要な位置にいるキャラだとはあまり思えないんです。まぁ、これは好みの問題だと思うんですが…十兵衛が出てくると流れが止まってしまっているような感じがして残念だったかも。アドリブは面白いんですけどね(^-^;
もう一つの『お笑い』担当の
しげちゃん&かっちゃんですが、これは芝居のアクセントとして面白かったと思います。右近さんの「かっちゃん」のキンキン声がちょっと苦手だったりしたのですが(^-^; しげちゃんの妙なアンニュイさはけっこう好きです♪吉野さん、この芝居で新境地を開いたのでは(^-^)。討ち死するときもすごい面白くて(^-^; 『援軍に来たぞ〜!』とノリノリで踊っている最中にポックリと倒れてるんですが、その倒れっぷりが「コテッ」って感じで悲壮感がなくて(笑)かなり面白い!でもなぁ、享年50と言われても・・・どう見ても30代にしか見えない(笑)。
恋愛シーンですが、前回はあまり感じられなかった
高橋由美子さん演じる寿庵と上川四郎の恋愛についてはすごく納得して見ることが出来ました。寿庵は四郎と出会ったときから『ラブラブ』光線を発しまくってますね(^-^)。でも上川四郎は自分の力が失われてしまったことに悩みぬいているので彼女の想いはなかなか届かない・・・切ない(;_;)。それでも寿庵が四郎に『ただの男が好き』と間接的に告白したことは四郎の胸にずっと響いていて、それ故に最後の最後に彼女の命を自分の命と引き換えに救うことができたのかなと思いました。このラストシーンはすごく悲しく切ない…。一人だけ生き残ってしまった寿庵の呆然とした表情が忘れられないです…。中川シローの恋愛についてですが、どうやらお密さんに恋心を抱いていたらしいのですが…それだけはちょっと納得できなかったかなぁ。どう見てもお密さんに対するシローの想いは『自分を救ってくれた恩人』としてしか思えないんですよねぇ。ただ、お密さんはシローに惹かれていたのは分ったかも。お密さんに疑いの目が向けられた時に中川シローが庇うんですが、その時のお密さんは確かにシローに心奪われてましたね。それだけにシローの腕の中で『マリア』の洗礼を受けて死んでしまうシーンはかなりグッときました(T_T)。ここ、江守御大の知恵伊豆にグッサリやられてしまうんですが『俺に女を殺させやがって』という御大の台詞もけっこう胸に迫るものがあるんですよ…。御大…やはり歌わずに芝居だけでいい存在感を出してほしいっす(苦笑)。

上川隆也さんの四郎、前回以上に歌に感情が乗ってきたように思います!芝居はどこをとってもやはり最高に上手いですし、歌に慣れてきたというのは非常に大きいかと。特にラストシーンで寿庵を抱きしめて泣きながら歌うシーンはかなり感動的!さらに歌に磨きがかかればかなりいいミュージカル俳優になれるかも(^-^)。また、苦悩するシーンがとても多いのですが(上川さんの苦悩演技、大好き!)、橋本じゅんさんとのやり取りの中ではたまにサラッとこちらの笑いのツボをつくような台詞回しをしたりするんですよ(笑)。あと、『耕したい男NO1というのはやめてくれ〜』と本気で嫌がっている上川四郎も可愛くて好きです(^-^)。それとなんと言っても殺陣ですよ!!あの切れ味鋭い殺陣!!何度見ても美しいです・・・感動的です!!
中川晃教くんのシロー
、相変わらず歌声絶好調ですねぇ♪ あの歌声はまさに天の御子って感じですよ。それにちょっとアドリブも入れ始めて可愛かったなぁ〜。洗礼名を聞かれたときに「ジェ・・ジェ・・・ジェロニモッだよん」とおどけてるのがかなり可愛かった♪そんなシローがお密さんの死を境に「まるちり(殉教)」の道へ暴走してしまう姿はとても悲しかったですねぇ。「ラストジャッジメント!」の絶叫の後に激しく銃殺されるシーンは圧巻・・・。激しい演技もなかなか素晴らしいものがあったと思います。
お密さんの秋山菜津子さん、この方やはり芝居が素晴らしいです!最後、シローの腕の中で息絶えるときなんか思わずウルウルしてしまいましたし・・・本当に感情表現が上手いですよねぇ。歌もすごく感情に乗せていて上手いんですが、ただ、ちょっと中日に入ってきて喉に疲れが出てきてしまったのかなぁ・・・『だみ声』みたいなのが多少混じっていたのが気になりました。なんとか楽まで頑張ってほしいと思います!
益田甚兵衛の植本潤さん、実は前回観たときけっこう声の使い方が荒くて(老人役なので仕方がないのですが 苦笑)苦手だったんですけど、今回はちょっと修正されたのか幾分セリフが聞き取りやすくなっていて良かったと思います。『次の衣装に着替えてきます』などといったアドリブもなんだか可愛くていいですねぇ。ちなみに前回このシーンは『日生劇場へ行って来ます』でした(笑)。
リオの大塚ちひろちゃん、『シンデレラストーリー』の可愛い歌声が印象的だったのですが、このミュージカルにおける彼女の透き通った歌声は非常にいいアクセントになっていると思います。『はかない』感じがとてもよく出ていてとても良いとおもいますね。
ゼンザの泉見洋平さん、やっぱり1階席から見ても「滝沢秀明=タッキー」にみえてしまった(笑)。ある意味、中川シローよりも年下に見えるあの演技はすごいですよ!!中川シローと一緒にいるシーンが多いのでなかなか光が当たってくれないのが本当に残念なのですが(私の視線はいつも泉見さん寄りですが 笑)、どんなシーンでもものすごい可愛い笑顔でまさに『少年』してます!激しく動き回るシーンでは『石井一孝さん以上の汗かき』とお墨付きがついたように(笑)一人だけ遠目から見ても分るくらい大量の汗を流しているのが印象的でした(^-^;; 2幕の終盤に入ってから柳生十兵衛に刺し殺されてしまうのですが(涙)、この後の演技が秀逸で、死の間際までずっとピクッピクッとわずかながら動いているんですよ(T_T)。あれはみていて本当に辛い…。う〜ん、やっぱり泉見くんは「ミス・サイゴン」でかなり演技面においても一段階上に上がったみたいですねぇ。贔屓目に見てるからかもしれませんが(笑)、やっぱり素晴らしいと思います。それだけに、やっぱりソロナンバーがあってほしかった!!

カーテンコールでは恒例となったらしい(笑) 中川シローを中心としたアンコールがあったのですが、なぜか
立って歌う観客が誰もいなかった・・・。私としては立つ準備はしてたんだけど、やはり一人で立つ勇気は出なかった(苦笑)。その代わり、歌が終わったあと待ってましたとばかりに客席スタンディング(笑)。まぁ、素晴らしい舞台だと思ったので最後に皆がスタンディングしてくれて良かったかも(^-^ゞ


12月28日/29日(東京楽) 13時開演

28日マチネでマイ楽にするつもりだったのですが・・・運良く千秋楽のチケットを譲ってくださる方がいらっしゃり年末だというのに(爆)2連日帝国劇場へ通ってしまいました!28日マチネはさすがに最終日間近というだけあって会場の熱気もいつも以上!28日マチネのカーテンコールでは前回不完全燃焼だったスタンディングも果たせ最高!!鳴り止まない拍手のなか、上川さんが『良いお年を!大阪で会いましょう』とコメントを残してくれたのもうれしかったなぁ。
29日の千秋楽、東京には雪が降りしきりミレナリオも中止になったほどだったのですがそんなことを忘れさせられるほど私にとっては熱い1日となりました。舞台の中身が熱いのは以下にレポしますが、実は開演前に
泉見さんに花を贈ろうと思いつき雪の銀座を花屋探しに奔走してしまいました(^-^;;; 帝劇に出演している俳優さんに差し入れするのなんて初めてだったし、花は買ったはいいけどそれを持っていく勇気が出るのか・・・舞台が始まる前から私は既に緊張しまくりで心臓バクバクだったんです(笑)。予算にあった花を購入、カードも入れて、いざ劇場へ。他の劇場で花の差し入れをしたことはあるのですが、いつもは劇場の受付に渡すのでそんなに緊張しなかったんです(結構昔の話になりますが 苦笑)。ところが・・・帝劇は受付じゃなくて地下の楽屋口にいる警備員さんに渡さなきゃいけないんですよ(^-^;;; もう劇場着くまでは内心気が気じゃなかったんですが、地下についたときにはもう度胸座ってました私(爆)。絶対には入れないと思っていた楽屋口を少しはいると警備員さんがいて『泉見さんね。じゃあこの紙に名前書いてください』とちゃんと対処してくれました。あそこまで入ったことがなくてなんだかドキドキしてしまいましたが、預かってもらった後はなんだかホッとしてしまいました(^-^ゞ でもいい体験になりました。これは真剣に泉見さんのファンクラブ入りを考えないと・・・(笑)。
さて今回の感想は怒涛のネタバレオンパレードです。

オープニング、迫害を受けている群集の前に上川四郎が現れるのですが、何度見てもこの登場シーンは
めちゃくちゃカッコイイ!静かに『人間は平等』と語っている時のブルーの照明もすごく奇麗だし、そのあとの流れるような美しい殺陣も更に素晴らしく・・・はぁ〜・・・もう、ため息ものですよ〜(*゜0゜*)。あと、中川シローの凧揚げシーンも好きだなぁ。彼の歌声はやっぱりきれいです。と、シローに注目して見たいんですけど・・・泉見ゼンザが一緒だとどうしても私の視線は彼一点に(笑)。何度見てもやっぱりかわいい〜〜…(*^-^*)。無邪気に動き回る姿はやっぱりシローよりもゼンザのほうが子供に見えるよなぁ。
ミサのシーンは
甚兵衛さんのアドリブがめちゃくちゃ笑えました!四郎にミサの後『一人にしてくれ』と言われたあと、最後の捨て台詞が・・・28日マチネは『わしの次の出番は1時間後じゃ!』千秋楽は『わしの次の出番は54分後じゃ!』(笑)。何気に楽では自分の次の登場時間が正確になってます(^-^;;; このあと四郎は『違う!』と呟くのですが、落日では甚兵衛さんの捨て台詞があまりにも面白かったのでこの後に続く言葉が四郎の自問自答ではなく、甚兵衛さんにたいするツッコミに聞こえちゃったんですよ(笑)。実際どういう気持ちであの台詞を言ったのかは・・・上川さんのみぞ知る!?ただそのあと深刻な演技に入ってましたから、やっぱり四郎の苦悩の言葉として出てたのかな。で、この苦悩シーンの後に満を持して柳生十兵衛が登場するのですが・・・なにやらものすごいアドリブ台詞に変わっててビックリ(^-^;; 両日とも四郎が柳生のことを知らないとバカにしていると、突然『これだから九州の田舎者は云々・・・』から肉付けして有明海のワカメをダメにしてしまうとかいうネタに。『ワカメを返せ!』の抗議連呼まで入ってきてすでに芝居の流れとは外れた方向に(爆)。楽日にいたっては張り切りすぎたようで更にアドリブに熱が入った橋本さんは途中で何を言っているのか分らない状態にまで陥っておりました(^-^;;;; う〜ん・・・申し訳ないが私はここでは笑えなかったなぁ。芝居の流れに沿ったアドリブならいいけど、かなり逸れに逸れまくってたし・・・ちょっとやりすぎだったかも(苦笑)。ところが上川四郎は・・・28日マチネでは『有明海はワカメじゃなくてノリだし』(爆)、楽日は『将軍家指南役って言いたかったんだよね?』と十八番の光速ツッコミを(笑)。『最後はコレ(殺陣)で締めますか〜!』と見事に話を元に戻してくれてました。このあたりは本当にさすが!で、そのあと成志さんたちが登場して十兵衛斬り合いになって四郎はその隙に退散するのですが、2日間とも『ようやく新感線らしくなってきたな!』とカッコよく立ち去っていかれました(笑)。
吉野さんのシゲちゃん&右近さんのカッちゃんシーンでは、
二人の仲がより濃密になっておりました(笑)。その証拠に「しげちゃんとかっちゃん」のナンバーの中で『シゲちゃんとカッちゃんは〜〜〜〜〜〜』の部分と『いつまでも友だちぃぃぃぃぃ〜〜〜〜』の部分がえらく伸びてました(笑)。歌が終わった時は二人とも息切れ状態で苦笑い(^-^;;; それでも二人は息もピッタリで仲良しさんなのでした(^-^)。江守御大のイズノカミロックは超ノリノリ状態!最初の頃は雑音(爆)としか思えなかった御大のロックシーンですが不思議と心地よくわたしの中に響いてきてしまい、思わず私もノリノリ状態に(爆)。そう、特に楽日にいたっては江守御大に神が降りてきたかのように歌が音符に乗ってたんですよっっ(笑)。これには恐れ入りました〜。それにつられるように高田姐さんのお紅も絶好調で『水鏡の術』の呪文が「つめたいっっつめたいっっ今日の水は冷たい〜〜!」とものすごく分りやすいものになってました(笑)。
さんじゅあんの闇市シーン、いつも気になっていたのですが・・・
闇市にギターのルークの姿が!!彼かなりノリノリで芝居に参加してます(笑)。シローとゼンザが父の荷物を売りにやってきたところで津屋崎に捕まるシーンがあるのですが、毎回成志さんには笑わせていただきました〜。シローの荷物からご禁制の十字架が出てくるところで、いつもは『でかっっ!』と驚いていたのが28と29日では『ふとっっ!』に変更(笑)。たしかにデカくて太い十字架だったしなぁ(^-^;; でも腕をつかまれて連行されていくゼンザたちは痛々しくて可愛そうだった・・・(あ、ここでも私の視点の中心がどこにあったかバレてしまうか 爆)。
山田寿庵と四郎の二人のシーンはかなりグッときました。四郎が
『自分にはもう何の力もないただの男なんだ』と打ち明けた後に『ただの男だからいいのかもしれません』という台詞、あの台詞を言っている時の寿庵の顔は恋する女性の表情そのものなんですよね。『満月よりも欠けた月のほうが好き』と思いっきり愛の告白めいたことを言っているのに四郎は自分の力が失せてしまったことに対する苦悩で頭がいっぱい・・・彼女の想いは空回り状態で切ないです(;_;)。でも上川四郎の苦悩の表情って素敵だからこちらとしては満足なんですけど(笑)。そうそう、四郎の義理のお兄さんが結構楽しくて行動がまるで子供のようなのが可愛くて笑えました(^-^)。特に千秋楽で寿庵と四郎を二人きりにする折、寿庵の部下に「ねぇ、アンソニーって落馬して死んじゃったんだよね?』何の脈絡もないアドリブを問いかけながら去って行ったのには思わず噴出してしまった(笑)。こういうかわいいアドリブが私は好きなんだよなぁ。そこへ四郎の父と姉達が捕らえられてしまったという報告が入りついに決起を決意するのですが、ここの音楽がめちゃくちゃカッコイイんですよっっ!!まさにこれから戦いが始まるんだ!という緊張感のあるロックで、上川さんの感情も歌に乗ってきていて聞いててゾクゾクしてしまいました(^o^)。
牢獄に捕らえられたシローたち、鞭で打たれる姿は痛々しくて見てられないんですよねぇ・・・
成志さんは好きなんだけど苦しむゼンザを見るのは辛い私(;_;)。この牢獄シーンでは毎回、甚兵衛さんが津屋崎たちに尋問をアドリブで返していて笑えます。ちなみに28日は「これから人体の不思議展へ行ってきます(帝国劇場の近くの国際フォーラムで実際に開催されている展示会)」と言って津屋崎に鞭打たれ(^-^;;; 千秋楽では「ミュージカルを勉強しなおして参ります 爆」と立ち去ろうとして津屋崎に鞭打たれながら「お前はもう出さんっっ!!」とツッこまれておりました(笑)。毎回見るたびにここの台詞が違っていたのですが、植本さん、よくもまぁこれだけ思い浮かんだと感心してしまいました(笑)。ちなみに28日には中川シローも痛めつけられている甚兵衛たちを見て「ジジィや女子供になんてひどいことを!」と叫んでいたのですが・・・津屋崎成志さん「ジジィって言ってるお前の方がひどいぞ!」とツッこんでおりました(爆) と、笑える部分もたくさんあるこのシーンですがやっぱりメインは『握った拳に神が宿る』の大合唱でしょう!!シローがリオに促されて「まるちり(殉教)」と喚いている群集を闘う意思に駆り立てるのですが、ここは何回観ても最高潮に興奮します!!!もう本当に身体を動かさずに入られませんからねぇ、この曲聞いてると(^o^)。私もすっかり中川シローの歌に扇動された形になっていたのかも(笑)。しかも、このときの泉見ゼンザが最高にカッコイイ!可愛かったゼンザが『闘う男』の顔になるんですよ〜!もうあの表情見てるだけでも血が逆流しまくり(笑)。そして皆で牢を突き破って突進するところなどもうサイコー!なんか思い出しても興奮してしまう私(笑)。特に最終日などは客席との一体感が感じられてすごく良かったです!
2幕に入ってからの「レミゼ」を髣髴とさせる
『さんちゃご』のナンバーもイイッ!!ここからガンガン勢いづくんですよね〜。でもここでも一番前で銃構えてる泉見ゼンザに目が行っちゃうんだよねぇ(笑)。やっぱりカワイイ…(←かなり贔屓目 爆)。戦いが始まってからすぐに敵方が現れるのですが、このときの「シゲちゃん&カッちゃん」がまた笑えるんです!キリシタン攻撃に躊躇するカッちゃんのもとにシゲちゃんからの愛の手紙(笑)。ここ舞台いっぱいに並べられたテレビ画面を見ていると2倍楽しめます!『元気かい?カッチャン(^-^)』と顔文字満載の携帯メール感覚なのが可愛くて面白いんですよ〜。私もここのシーンはかなりお気に入り。で、千秋楽の吉野シゲちゃんはかな〜りご機嫌で、手紙シーンの後に江守御大と絡む時にアドリブで仕掛けておりました(笑)。ここで江守御大のイズノカミはネコのぬいぐるみを抱いて出てくるんですけど、それに対してシゲちゃん『ネコニャーニャを是非ご披露くださいませ!』とリクエスト。実はこの前のシーンでシゲちゃんはイズノカミにバカにされているのでその応戦なんですけど、でもやっぱりイズノカミは格が上でした(^-^;; シゲちゃんのリクエストに対して一言『意味がわからねぇよ』(爆)。その言葉にひるんだシゲちゃんを見てニンマリしたあとにネコのぬいぐるみを使って『ネコニャーニャ』を披露してくれてました。江守御大、ノリノリでオチャメです(笑)。今回のシゲちゃんの攻撃にいつもは『あんなアリナミンを飲まないとダメなやつ』とバカにしていた橋本十兵衛も『今日のあいつは冴えてた!俺もアリナミン飲めばよかった』と絶賛(笑)。確か前日はシゲちゃんが空振り状態だったのでかなりけなしてたんですけど(^-^; 今回は感動してたみたいです(笑)。この後の十兵衛VSお紅の新感線役者同士のじゃれ合いも白熱してて笑えた〜(^-^)。 笑えたといえば甚兵衛さん!中川シローがお密を仲間にするシーンで、いつもシローの仲間のマツちゃんが呼びに来るんですけど、毎回呼びに来るときのセリフが違っていて・・・28日は「シロー!甚兵衛さんが尿漏れで悩んでるよ、早く来て」(爆)←シロー唖然苦笑い(^-^;;。そしてついに千秋楽では「シロー!甚兵衛さんと暮らすことにした」(爆)。しかも甚兵衛さんとマツちゃんが並んで仲良く登場してたもんで中川シロー、前日以上に唖然としちゃって一瞬その後のセリフが出てきませんでした(笑)。このときの嬉しそうな甚兵衛さんがめちゃくちゃ可愛かったです(^-^ゞ
原城を造っていくシーンもすごく好き!この時の
みんなの躍動感とか希望に満ちた明るい音楽が最高にイイんですよ!!もう身体が動きたくて客席でウズウズ(笑)。上川四郎の『数は力だ』と歌うところなんかめちゃくちゃカッコイイ!!上川さん、本当に歌に力が入ってきましたよね〜。まさに先導のリーダーといった感じで『絶対ついていくぞ!』という気にさせてくれますよ!この勢いで敵を粉砕するキリシタン一揆軍。で、カッコよく登場したシゲちゃんは『死なない程度に頑張るぞ〜』といった瞬間に撃たれて絶命(^-^;; この絶命する時の吉野さんの動きがめちゃくちゃ可愛いんですよ〜。勢いよく踊っていたのが銃声がなった瞬間にクネッとなってコテッと倒れる(笑)。悲壮感は全くなく最後まで笑いを提供してくれてました〜(^-^;。シゲちゃん、結局味方のお紅に撃たれて死んじゃってお気の毒なんですけどね(苦笑)。そしてそしてこの舞台で最後のキリシタンたちの明るく希望に満ちたシーン『光を我らに』!ここではギターの人たちもギターを弾きながら芝居に参加してきて全体で大盛り上がり(^o^) カーテンコールのアンコールでも歌われている曲なので過去2回経験した私はすっかりこの音楽が身体の中に浸透しており、心は既にキリシタン(笑)。ここでは出演者も皆ノリノリで高橋由美子さんの寿庵さんなどは端っこで一気飲みしてるんですよ(笑)。で、上川四郎が後から登場したと気付いた瞬間に急に恥じらいの心を見せて後ずさっちゃう(^-^;; 恋する乙女はかわいい(*^-^*)。その反対側で楽しそうに揺れながら歌っている泉見ゼンザの無邪気な表情がまためちゃくちゃカワイイ(*^-^*)。そして最後まで超ノリノリで老人とは思えない動きを見せる甚兵衛さん最高(笑)。みんなの楽しそうな表情が見れるのはここまでなので切なくはあるのですが、やっぱりこのシーンでの曲の力はすごいですよねぇ。ものすごいワクワク感!最高です!!ただ、上川四郎は寂しそうな顔してる・・・その理由が過去に自分の慢心で少女リオを死なせる結果になってしまったこと、その姿がリオになって見えること、そしてシローに不思議な力が宿っていることへの焦り・・・色々抱えてるんですよねぇ。上川さんの苦悩の演技って見ていてこちらも苦しくなるような表情するのですごく切ないです(;_;)。
キリシタンの勝利の喜びも束の間、兵糧攻めに遭いいつの間にか原城の食料は尽きようとします。海岸で食料の受け渡しを四郎と寿庵が待つシーン、ここがこの芝居の最後の笑どころ(^-^;。食料を横流ししていたことがイズノカミにバレてしまうオサカベ。
『腹を切れ』と言われるとここでいつもオサカベさんは妙な歌を歌ってごまかそうとしていたんですが(笑)、楽はまた妙な歌を長々とご披露くださいました(^-^;; いつもはここでイズノカミが「歌っていいときと悪い時がある」とバッサリ切り捨ててしまうのですが、千秋楽ではサービス精神を出した江守御大、「その歌気に入った!もう一曲歌いなさい」とご指名(笑)。この反応に意表をつかれていたオサカベさんですが、じゃあもう一曲・・・といって歌いだした歌が『♪こんぶ、こんぶ、こんぶつ〜ゆ♪』(御大ご出演の某CM)だったんですよ(笑)。調子に乗って『ご一緒にどうぞ』と御大に振ったオサカベさんでしたが、苦笑い状態で反応に困った御大に逆切れされ、十兵衛にバッサリ斬られてしまいました(^-^;;; いや〜、あの歌がここで聴けたのは楽しかった(笑)。その後、さらにこの盛り上がりの流れを受けた成志さん、橋本じゅんさんにいつものようにチャチャ入れてたんですが、これが橋本さんのツボに触れたらしく『お前を斬る!!』本気で舞台袖に逃げていく成志さんを追っかけていってしまいました(^-^;;; まさに子供のケンカ状態で橋本十兵衛、しばらく舞台袖から出てこなかったんですよ(爆)。これには江守御大も笑いをこらえきれず(^-^;; ゼエゼエいいながら出てきた橋本さんが『あいつ本気で斬っていいですか(笑)。ここで斬ってもこの先の流れに支障がないので(爆)』と御大に直訴(^-^;;; これを見た御大、笑いを抑えられない状態でたまらずに『この先のオレの芝居がめちゃくちゃになったじゃないか!反省しろ』と本番中に生ダメ出しを(苦笑)。この新感線ノリに御大はついて行ききれなかったようです(^-^;;;;。ただねぇ、ちょっとやりすぎじゃないかと私も思ったかも。芝居の流れが止まりそうでしたからね(^−^;
イズノカミとお密さんの二人だけのシーン。ここではお密の全てを見通したイズノカミが彼女を追い詰めていくのですが、これがまた泣けるんだよなぁ(;_;)。初めはイズノカミの命令に忠実に従ってキリシタンたちを翻弄していくはずだったお密が
シローの純粋な心と歌声に惹かれてしまい徐々に自分の立場を見失ってしまうんです。「私はもう少しあの子の歌を聴いていたい」というお密さんのセリフに思わず胸が熱くなりました・・・。必死にイズノカミにキリシタンの助命嘆願するお密さんはとても痛々しく、どうしようもなくなってイズノカミに刃を向けている姿は切ないです(T_T)。四郎と寿庵がこのやりとりまで目撃していたらあんな悲劇は起こらなかったのに・・・。そしてついにお密さんの正体がバレてしまい四郎たちキリシタンたちに抹殺されようとしてしまう。そこへ飛び込んできたシローは必死にお密さんを守ろうとしているのですが、あの時のシローはお密さんに惹かれているんだなっていうのがすごく伝わってきましたね。観劇初期の頃は感じなかったのですが、中川君の感情表現も最後のほうになってきてずいぶんと深くなって痛んだと思います。お密さんをかばうシローに四郎が刃を向けた瞬間、今度はお密さんがシローを守るために自ら悪役となって彼を救おうとする・・・この下りの流れがこの2日間は観ていてすごく悲しかった(T_T)。「お密は裏切り者のユダだ」と歌われたとき、私の脳裏にはJCSが浮かんでしまったのですが(^-^; ユダにはユダの悲しみがあるんですよね・・・。お密はユダのように裏切り者だったかもしれないけれども、彼女には彼女の苦しみがあったし少なくとも攻められている時のお密は「裏切り者」ではないわけで・・・なんだか人間って弱い生き物だよなぁと妙に納得してしまった。
原城が攻撃を受ける中、イズノカミからの和睦提案に四郎たちは向かいますが、そのあまりの理不尽な提案にキレた四郎はイズノカミの闇討ちを決行しようとします。ここで橋本十兵衛がまた活躍するんですが、前のシーンでかなりブッとんでたので(演技を超えていたような… 苦笑)
この重要なシーンではどうか真面目に〜〜〜と思わず祈ってしまった(笑)。だってここ、すごく悲しいシーンなんですもの・・・。祈りが通じたのかストイックな橋本さんの演技はきわめて真面目で一安心(笑)。十兵衛に勇敢に立ち向かっていったゼンザたちは斬殺され、お密さんもイズノカミに向かっていって斬殺され・・・シローはここで大切な人たちを一気に失ってしまうんです(T_T)。私が目に目をかけていた(爆)泉見ゼンザが絶命するシーンは何度観ても泣けます・・・「シロー、また楽しい歌を聞かせてくれよ・・・」目に涙をためながらそう言って事切れる姿は涙なくして観られないよ〜〜!そしてその悲しみも癒えぬ間にお密さんが目の前で…。シローがお密さんに洗礼するシーンもまた涙なくして観られない〜〜〜(T_T)。「マリア」ってお密さんにふさわしい洗礼名だと思う(;_;)。この光景を見せ付けられたシローも辛いし、自分のせいでこんな残忍な結果になってしまったと愕然としている四郎も辛い・・・。そしてついにシローは自ら破滅の道へ進んでいってしまうんです。最初の頃は「まるちりなんて間違っている!」と言っていたのに結局最後は自ら「まるちりだ!!殉教だ!!」と叫んで皆を先導していってしまう皮肉がなんだかとても残酷です。それにしてもシローが銃殺されるシーン、十字架に磔されたような形で何十発も銃弾を身体に浴びて絶命してしまうのですがこの時中川君の後ろではものすごい火薬が使われてるんですよ〜(>_<)。あれって熱くないのかなぁとか、中川君に火が燃え移らないかなぁとか・・・とにかくあまりにもすごい演出なので余計な心配が頭を駆け巡ってしまいます(^-^;;; あそこはまさに役者根性ですなぁ〜。
シローに続き、四郎の姉や父といったキリシタンの仲間達は四郎の必死の説得にも応じずに「まるちり」の道を選んで果てていきます。
リオの澄んだ歌声のなか、激しい銃弾を浴びて次々と倒れていくキリシタン一揆軍・・・。最初の頃は呆然と観劇していたのですが、千秋楽ではこのシーンに涙が止まりませんでした(T_T)。あんなに勝利で盛り上っていたキリシタン一揆軍が、こうも脆く果ててしまったのかと思うとものすごく切なかったんです(涙)。そして極めつけは上川四郎。十兵衛の刃に倒れた寿庵を抱きしめて『本当に守りたいものを守れなかった・・・ユダは自分の方だった・・・」と激しい後悔の胸の内を語るんですけど、ものすごい感情が歌に乗りまくってて号泣しながら歌ってるんですよ・・・上川さん(T_T)(T_T)。ほんっとにこの公演中、上川さんの歌唱力がよくなってて感動しまくりでした!!四郎の悲しみが劇場中を包んでいてもう一気に涙モードが3ランク位アップ(笑)してしまった私なのでした。倒れていった仲間達のなかで一人残った四郎、するとリオが現れて銃殺されたシローに優しく口づけをするとシローは覚醒し、その歌声に倒れたキリシタンたちが導かれるように光の方向へ歩んでいきます。その光景は、「はらいそ(天国)」へ皆が昇っていくという大変神々しいんですよ・・・。あの照明もすごくきれいで感動的。そしてその光が四郎に再び力を与えます。『もう一度だけ力を!』と優しく寿庵に口づけする上川四郎・・・美しい!!あまりにも美しくて切ないその仕草にまたしても私の涙腺が崩壊(T_T)。寿庵が息を吹き返したとたんに急に生気を失って倒れる演技なんかもう絶品過ぎますよ!!そしてシローの差し出す手に導かれながら四郎も「はらいそ」へと昇っていく・・・二人が手を握り合ったシーンもすごく美しくて、更にこの時の曲の優しい歌声も手伝って涙が流れっぱなしになってしまった(←表現がちょっとロマンに欠ける 爆)。ラストの音楽、すごく好きです!!ロックな音楽がすごく生きていた舞台でしたが、それだけに全く対照的な聖歌のような美しい音色がジーンと切なくて心に染み渡りました。舞台が終わって暗転したとき、客席が余韻に浸るようにシーンとなっていたのもまた感動的な千秋楽でした。初期の頃は色々と荒さも目立ちましたが、最後蓋を開けてみれば『素晴らしい』といえる作品に(^-^)。観にいけて本当に良かった!

千秋楽のカーテンコールは
すごかったですよ〜〜!2回目くらいのカーテンコールが終わるといつものように(笑)中川君の先導で『光を我らに』のナンバーアンコール(^o^)。さすがに楽ということもあり最初から客席総スタンディング状態!!ああ〜〜この雰囲気を私は待ってたんだよぉぉ〜!思わず歌詞が自然と口から出たり身体を揺らしたりと私自身も大ノリでした(笑)。いや、だって、本当に好きなんだもん、このナンバー!そしてそのあと、舞台挨拶で仕切っていたのはなんと上川さん!いつもカーテンコールでは照れ照れ気味だったが嘘の様な張り切りぶり(笑)。きっと千秋楽公演の『流れに乗れ!(by甚兵衛さん)』状態だったのではないでしょうか、まるでキャラメルボックス公演のカーテンコールの時のように生き生きしてました(笑)。「本日は足元の悪い中、ありがとうございました。雪はまだ降っているようですが、交通機関が停まったという情報はまだ入っていません」と上川さんが挨拶すると横でボソッと中川くん「そんなことまで言わなくても(笑)」。すると『大事なことだろう!帰れなくなったらみんなココに残るんだぞ!!」(←お客さん大喜び 笑) 出ました!伝家の宝刀・上川隆也の光速ツッコミ(笑)。いや〜こんなにはしゃぐ上川さんて本当にキャラメル以来かもしれないなぁ。そしてそのあと新感線恒例という年末行事・餅撒きが行われました。後ろの席のほうはアンサンブルが投げにくるというので後に注目していたのですが・・・私が目撃した方は近くの席にいた人に一気に餅を渡して風のように立ち去っておりました(苦笑)。ま、そんなもんだよな・・・と思っているとお尻に鈍い痛みが(爆) なんと、第2のアンサンブルが後から来ていたらしく後から餅を投げてくれてたらしいんです(^-^;;; 私の尻を直撃した餅は勢いよく跳ね返り通路へ・・・私は通路から2つ奥に入った席だったのであっさり通路席の人に取られてしまった(苦笑)。それで気落ちしているとまたすぐに肩に鈍い痛みが・・・なんと今度は舞台から思いっきり投げられたと思われる餅が私の身体に命中したらしい!そしてその餅は足元に落ち、『チャンス!』と取ろうとした瞬間にそれにいち早く気付いた隣の客にまたもや奪われてしまった(爆)。その後も2回くらい私の身体のどこかに餅の衝撃が走るも、はねっかえって行くものばかりで全て両隣の人に取られていた私は相当鈍かったのかと(爆)。ま、実は私、お餅が苦手なので・・・取れなくても良かったんだけどね(負け惜しみ 苦笑)。近くに泉見さんが来たりでもしたらもっと熱狂的に取りに行っていたかも!?(←バカ )。それにしても鏡餅みたいなやつだったんですが飛ぶ人はものすごい飛んでました・・・2階席まで届く人もいて超ビックリ!最後のほうはなんだか学校のスポーツ診断『ソフトボール投げ』状態だったかも(笑)。餅投げが終了した後、上川さんから「餅が奪われた、身体に当って怪我をした、人に踏まれた、などといった苦情は一切お受けできません」とお達しが(^-^;;; そう言われちゃ文句も言えんわな(←言う気もないけど 笑)。その後何度かまた熱狂的なカーテンコールが続き、もう一曲アンコールが歌われることに。聞こえてきたイントロは・・・大好きで大興奮した『握った拳に神が宿る』ではないですかぁぁ!!中川くんもテンション上がりまくりで客席に向かって『さぁ!今からコンサートだよ!もっと上げて〜!』と大興奮!いや〜〜興奮しましたよ!思わず拳を握ってしまった(笑)。あの歌を聴いているとなんだか本当に不可能なことも可能になりそうな気がしてくるんですよねぇ。もう体中の血がグオ〜ッと熱く駆け巡っておりました(笑)。もう一度この曲が聞けてよかった!!そしてさらに鳴り止まない拍手に上川さんも中川さんも何度も出てきて色々なリアクションを。特に面白かったのは、中川君が客席に向かってカッコよく投げキッスを送り、では次上川さん、みたいな流れになってこういったことに不慣れな上川さんは思いっきり照れまくり(笑)。それでも手を口に当てて見せたので、「もしかしてやっちゃうのか!?」と期待を持っていると「ううっぷ」とまるでつわりのようなリアクションをとり急いで舞台袖に走り去っていきました(笑)。こんなオチャメな上川さんが好きです!!!観客は「上川さんの投げキッスを見るまで帰らんぞ」状態になってきてさらに熱く拍手を送り続けてたのですが(笑)、次に出てきた上川さんは一言「君達、早く帰りなさい!!」(笑) 上川さんの客席に対する光速ツッコミ最高(^o^)!で、「そんなに観たいなら大阪になさい!!」。いいのか〜〜!!そんなこと言っちゃって(笑)。観たいよ〜!でも観に行けないので大阪ではどうだったのか非常に気になるところです(笑)。それにしてもカーテンコールであんなに弾けた上川さんを見れるとは正直ビックリしました(新感線の役者さんたちが地味に見えた 笑。中川君も押されてた 笑)。それだけあの舞台が熱かったってことですよねぇ。ああ、楽しかった(^o^)

ちなみにこの作品はCDになってます。もう届いた時から聞きまくってあの時の感動を思い起こしてる私!でも全曲あるわけでないのでなんとかDVD発売をお願いしたいところです。再演も期待したいところですが、
今度は帝劇じゃなくて青山劇場当たりがいいかな。あと、あのテレビ画面は大画面にするか数を減らしてほしいかも(苦笑)。遠い席だと見えないし、テレビ画面よりもやはり役者の演技に集中したいというのがあるからなぁ・・・。そのあたりの改善を祈りつつ、パワーアップしたSHIROHに出会えることを楽しみに待ちたいと思います。