6月6日(日) 14時開演
「尾崎豊物語 〜15の夜青春ヒストリー〜」 かめありリリオホール

出演者: 宮川浩、劇団ポプラ  ほか

あらすじ

若くして夭折した尾崎豊の波乱に満ちた人生。時代の流れに逆らいながら常に自分らしくあろうとした尾崎豊の生き様の物語

尾崎豊・・・ピュアなゆえに汚れた世界に自分をおくことが出来ずに苦しんだ人生。私は特別なファンではなかったけれど、彼の死はけっこう衝撃的だったのでよく覚えてますね。そんな尾崎豊の物語をミュージカルで、しかも宮川さんが主演っぽいと聞き始めはすごい新鮮で奥深い舞台なのかなと思っていました。でも公演日が近づいているにもかかわらずほとんどそれに関する公演情報は流れていないし、宮川さんが出演するといったことしか確かな情報がないし、劇団の詳しいHPとやらを見てもさっぱり舞台の形がつかめない・・・(^-^; 正直いって始るまで楽しみというよりも不安要素のほうが大きくなっていたような気がします(爆)。で、いざ公演が始ってみて私より先に観劇した方の感想を伺ってみると・・・かな〜〜り微妙なご意見が(苦笑)・・・。かくして私の楽しみよりも不安が先立つ舞台観劇がスタートしてしまったわけですが・・・ 先に感想を聞いておいてよかったかも ・・・な感想でした、本当に(爆)。宮川さんは本当に素晴らしかったです!宮川さんの存在があったからこそ観れた舞台。短期間のお稽古の中であれだけの尾崎ソングを熱唱して、踊って・・・!心の微妙な動きの演技も群を抜いていました。それゆえに、全体がその宮川さんに追随しきっていないというか、非常に微妙な舞台となってしまったのではと・・・。失礼だとは思いますが、なんか他の人とのレベルの差が浮き出て見えてしまって・・・(毒)。
宮川さんの主演舞台に辛口なコメントなんて本当は書きたくなかったのですが、観たものありのままの意見を今まで観劇記に綴ってきた私としては本当に不本意ではありますが嘘の美辞麗句を並べることは出来ません。なるべく皆さんの気を損なわないように感想を書こうと思いますが(^-^;; 
暴走したらスミマセン(爆)。←する気満々!?(爆)

というわけで、ここから下は
かなり毒吐きまくりな感想になること請負です(爆)。毒な感想は読みたくないっという方は今のうちにお戻りくださいませ〜(^-^;。念のため、見難い色で書き込みますので反転させてから読みたい方は読んでみてね♪←そんなに楽しい内容にはなってないと思いますが(^-^;;;;;;






ココカラ↓


まずはじめに客入り・・・これは私が行く前から一番気にしていたことでもありましたが、
とても東京公演楽とは思えないような人入りで会場のテンションも始る前からかな〜〜り下降気味(苦笑)先にご覧になった方の話によれば、その前まではもっとひどい有様だったようで・・・(-_-;;; この劇団はいったいどういうものなの!?といった衝撃がまず走りました。そもそも、『尾崎豊』といえば、今でも根強いファンが多くいるわけで、それほど影響力の強かった人の物語を舞台でやるというだけでも多少の集客は見込めたのではないかと思うんですよね。しかもミュージカル会の実力派である宮川さんが主体になってその歌を歌いまくるということであれば、なおさら期待も膨らむと思うし・・・ってまぁ、これは思いっきり私の主観なんですけど(笑)。で、あとからネットで尾崎豊のファンページなるものをちょっと見てみたんですが、このミュージカルの存在を宣伝していたサイトは1つしかなくその感想すら見かけることが出来なかったんです。ちょっとおかしくありません!? あとから調べてみるとこの劇団は主に児童向けの演劇に力を入れていて色々な学校を回っているらしいんですが・・・今回の公演に関しての劇団側の思惑というのはいったいなんだったんでしょうか。本当に色々な人に観てもらいたいと思って活動したのでしょうか? あの集客率の悪さを見る限り、これは劇団側の詰めの甘さがあったと思わざるをえません。

まあ、舞台の内容がよければたとえ集客率が悪くても私だってこんな失礼なこと書きまくりません(苦笑)。
某大手の製作会社が作成したものだって、毎回ものすごい集客率を誇る作品だって中身が悪いものだってあります。少ない観客数でも内容が素晴らしく賞賛に値する作品だってあります。しかし、残念ながら今回の舞台は少ない観客数だけではなく内容も思い切り中途半端であったと感じざるを得ませんでした(毒)。役者さんたちは一生懸命やっているのは伝わりました。特に宮川さんは尾崎の微妙な心の動きなどの表現が上手い上に、ダンスや歌など本当に『さすが!』と胸打つものも多かったです。でも舞台が進んでいくにつれて私は宮川さんに視線を合わせていくことがだんだん出来なくなっていきました・・・。周りの役者さんたちには失礼だとは思いますが、『お金を払うだけの価値』があったのは宮川さんだけだったからです。それだけに宮川さんと他の役者さんたちとの根本的な差が私にはものすごく目立って見えてしまい、宮川さんが孤軍奮闘しているようでなんだか気の毒に感じてしまっていたたまれない気持ちになっちゃったんですよね(T_T)。現に宮川さんご自身にもどこか『迷い』のようなものも見え隠れしているように見受けられたし・・・。少ない稽古時間の中で劇団や他の役者さんたちも懸命に演じているのは分かるのですが、製作者側は観客が5000円というお金を払って観に来ているということも考えて欲しかったです。ハッキリ言って、お芝居全体を見る限り今回は5000円を払って観る価値のものではなかったと思います(毒)。

まずは物語全体についてですが、あれは『尾崎豊物語』ではないですね。『尾崎豊の生きた時代について』の大雑把な解説にしか思えなかった・・・(毒)。だって、はじめこそ尾崎自身のことに触れてはいたものの物語のほとんどはその人物像ではなく、時代背景(しかも暗く沈んだものばかり)を出演者が次々と語り続けているだけだったんですもの〜〜(-_-; そりゃ、尾崎豊は色々なテレビ番組特集などで時代に逆らっていったという経緯があることは知っていましたよ。でもこの舞台はその時代背景とやらにあまりにも多くの時間を割きすぎです。しかも、そのたびごとに繰り広げられる芝居は尾崎豊の登場しないまま進められているものが多かったし・・・、ハッキリ言ってだんだん見ている側の気分も落ち込んでくるし、かな〜〜り退屈しました(毒)。
私は宮川さんが尾崎を演じると聞いていたので、どんな風になるのかとても楽しみにしていました。たしかに宮川さんは時折尾崎豊となってはいましたが、
一貫性が全くないのです。あるときは宮川さんが尾崎となったり、あるときは違う役者さんが突然尾崎になっていたりする・・・ハッキリ言って訳分かりません(毒)。んなにコロコロと一人の人間を数人で演じ分けたりしたら『尾崎豊物語』の意味がなくなってしまうと思うのですが!? 宮川さんはじめ役者の皆さんは今回の役作りにそうとう苦悩したのではないでしょうか。ひとりの人間の物語を謳っているからには、ひとりの役者さん(この舞台に関して言えば宮川さんが適役だったと思います)にやらせるべきではないのかと思いました。ただでさえ物語に一貫性がないのに役者にも一貫性がなければ締まった舞台になるはずもない・・・ということに稽古をするに当たって意見を出す人はいなかったんですかねぇ(毒)。
そもそもこの劇団が『尾崎豊物語』を上演するということを
いつ頃決定したのでしょうか。どんな経緯で尾崎豊の物語を上演しようと思ったのでしょうか。あんなに影響力のあったひとりの人間を舞台にして、さらにミュージカルにするにはそれ相当の準備や覚悟といったものが必要だと思うんですよね(生意気ですが・・・)。いったいどのくらいの時間をかけてリサーチしたのでしょうか。聞くところによれば、稽古時間も新作にもかかわらずかなり時間が限られていたようですし、その間に作品について深く探求していたとも思えません。一応、尾崎豊さんゆかりの方の監修はあったようなのですが・・・本当に関わったんでしょうか!!?? 役者さんは舞台の上で必死に頑張っていらっしゃいましたが、あの演出・脚本ではどんなに熱演してもダメだと思いますね(毒)。 特に尾崎豊の名曲『TLOVE YOU』のナンバーの場面では私の頭の中は?だらけ(^-^;; なぜ、あの場面を尾崎豊と母の親子愛という形で表現していたのか理解に苦しみますね。どこをどう取ったらあの歌のイメージに親子愛が浮かんでくるんでしょうか。宮川さん演じる尾崎が母親にすがって泣くという、普通だったら感動の場面になるはずのシーンが・・・ものすごく白けました(毒)。本当は熱演している宮川さんに素直に感動したかったのに・・・(涙)。
 
ハッキリ申しまして、今回の舞台は最初にも書きましたがすべてが中途半端。少なくとも私の席までは『熱く感動するもの』が一切感じられませんでした。パワー溢れる舞台上の役者さんには大変失礼ですが、何も『伝わって』こなかったのです(毒)。大好きな宮川さんがすぐ近くで熱演しているのに、熱唱しているのに・・・本当に何も胸に響いてくるものがなかったことが、なんだか無性に悲しかった(涙)。こう感じていたのは少なくとも私だけではなかったと思います。ミュージカルなどではよく観られる歌の終わりのときの拍手ってありますよね。それが、なかったんですよ・・・あったとしても『パチン、パチン』程度・・・。その音のあまりに虚しいこと・・・舞台上ではたしかに熱いのに、なぜか拍手をする気持ちになれない・・・いや〜、ほんっっとに辛かったす(涙)。この反応からみても、今回の舞台作品に対して観客が感じたことが私と同じであったのかもしれないと思わざるを得ません。それどころかカーテンコールすらなかったのですよ。一応、最終日だったというにもかかわらず・・・。舞台袖去り際に寂しそうな顔を見せた宮川さんを見るのがとても辛かったです。宮川さんも稽古中に納得できない部分が多かったようですが、なにぶん時間が足りずに劇団側との話し合いなどが取れなかったようです。宮川さん、あの劇団にとっては『客演』ですよね。それにしては扱いがお粗末じゃありませんか!?(毒)。
本当に今回は内容に触れることすら億劫になるような舞台でしたので、各々のキャスト感想など書けませんでした。スミマセン・・・。今まで観た作品の中でも『つまらない』『退屈』と思うものもいくつか体験しましたが、今回の作品はそれ以前というか・・・逆に怒りすら沸いてくるような・・・私にとっては非常に後味の悪いものでした(毒)。あんなに何度も時計見たの初めてかも(毒)。大好きな宮川さんが出演した舞台にこんな感情を抱こうとは・・・本当に今までの観劇の中で最もショックなことだったかもしれません。

ココマデ↑


はぁ〜〜〜・・・・
こんなに毒を吐きまくった観劇記は史上初だったかも(爆)。結局暴走してしまいました(爆)。上記については本当に私の正直な主観であり、弾劾しようとかケンカを売ろうとか・・・そういった意思は多分ないので(笑)、ご了承ください。あまりに毒を吐きまくったので、最後に一つ希望的願望を・・・。宮川さんの歌う尾崎の歌は本当に話の本筋さえなければ(毒)素晴らしかったです!!ぜひぜひ、CDを作ってほしい〜〜〜!またライブも期待してます♪
ささ、今回のことは過去のこととして(私の中ではなかなか気持ちの上で片付けられないですけど 涙)、次の作品からの宮川さんに期待しよっと(^o^)!宮川さん、いつも応援してますので頑張ってください!!