9月26日(日)
オレンジプリズナーズ第1回公演
HEAVEN-HEAVEN-HEAVEN

場所 :アイピット目白  13時開演(千秋楽)

出演者
松浦隆、合田雅吏、竹内義人、岡田秀樹、高村晃平、坂本爽、大下源一郎、左右田謙

オレンジプリズナーズとは99年に結成されてストリートを中心にダンスやショートストーリーなどのパフォーマンスをしているメンバーの皆さんのことです。私が何故このオレンジのことを知っていたかというと・・・合田雅吏さんが参加しているからでした(^-^ゞ ファンになってから合田さんのことを色々調べていてたどりついたオレンジプリズナーズ。「へぇ、合田さんってストリートで活躍してたんだぁ・・・。一度観にいってみたいなぁ」といつも思っていたのですが、今回結成5年目にしてついに劇場公演が実現ということで、代表の松浦さんと合田さんしかほとんど知識が無かったにも拘らず(爆)チケットを取ってしまいました。しかも、色々な予定上の都合で千秋楽のみのチケット・・・(^-^;; 千秋楽と言えば舞台は特に特別なものだと知っていただけに、新参者の私が(しかもほとんどオレンジを理解していない 爆)いいのかなぁと行く前から結構ビビッてました(^-^;;
そんなこんなで、観劇当日。場所は目白駅からちょっと奥に入った住宅地のなかにある小さな劇場アイピット目白。長い間観劇を続けてきましたが、収容約170人弱という今まで行った中で一番小さな劇場でまずビックリ。本当に住宅地の中にあるので言われなければ気づかずに通り過ぎてしまっていたかもというような場所にありました。小さなロビーには入場待ちのお客様(ほぼ女性)がたくさん・・・。聞こえてくる話から察するに、皆さん毎日のように通われている方が多くて・・・なんだか羨ましいなぁと端っこで小さくなっていた私(笑)。座席は全席自由だったのでチケットにある整理券番号順に入場という形がとられました。私は後ろのほうの番号ではあったのですが、いない人も多く意外と早くに入場できてしまい・・な、なんと、
中央寄り列の前から2番目に座れてしまいました(@0@;;;;!!しかも舞台と客席との段差はほとんど無く、まさに手を伸ばせば触れられそうな位置でして…始まる前からドキドキしてしまうわ、ワクワクしてしまうわの内心興奮状態に(笑)。さてさてオレンジとはいったいどのようなお芝居を魅せてくれるのか・・・ほとんど何の知識も無いまま(^-^;;、幕が上がりました。
舞台は
全4話のオムニバス形式でした。4話とも天国というテーマが含まれているのですが、各々まったく違った視点で描かれていました。ハッキリ言って、4話とも全て内容のあるとてもとても興味深く感動的で面白いものでした!観劇前まではストリートを中心としたグループのお芝居というものがほとんど想像がつかず、物語的にはどんな感じなのか、ショー的要素が強いのかも・・・と思っていたのですがそれはとんだ失礼な勘違いだったことが分りました。舞台上はとっても小さくセットはほとんど無し、という中でメンバーの皆さんは本当に一役者個人として演技で勝負されていたのです。合田さんの演技力などはテレビで見て『いい役者さんだなあ』というのは知っていたのですが、他のメンバーの方たちも本当に巧かったので正直ビックリしました。ちゃんとした『芝居』と真摯に向き合っているのを感じました。喜劇のなかでのお芝居も、色々アドリブなど飛ばして楽しませてくれましたが良くある小劇団特有の「内輪ウケ」というものが無かったのがとてもよかったと思います。皆それぞれ真剣に役者としての技量を舞台で見せてくれて・・・その熱いものが客席の隅々まで痛いほど伝わっていました。合田さんの原点であるオレンジプリズナーズ、とっても素敵な場所なんだなって・・・なんだかとても嬉しかったです。
以下、4話のあらすじと感想です。

EPISODE 1  スチーム
(松浦隆、合田雅吏、竹内義人、岡田秀樹、高村晃平、坂本爽、大下源一郎、左右田謙)
とあるサウナ。7人の男たちが黙ったまま暑さの中耐えている。しばらくすると2人の若者が世間話で大盛り上がりとなり、一人の男性が激怒。怒った二人はそのままサウナから退散。するとそれと入れ替わるように水を持参した別の一人の若者がサウナに入ってきた。程なく激しい地震が発生し、その影響でサウナの扉が開かなくなってしまう。暑さの中で男たちは大騒ぎに…。

最初の物語が始まるというときにBGMが盛り上がり暗転からパッと舞台に光が当たると・・そこは無人状態(爆)。ん!?これは演出か!??と思いきやリピーターのお客さんがけっこうザワザワしていて、どうやら本当のハプニングだったのかもしれないということで幕が開いた千秋楽第一話(笑)。無人状態が映し出された後約3分間の暗転時間を経て再度舞台にスポットライトが当たると・・・目の前には下半身にタオルを一枚巻きつけただけという超身軽な男たちが!!(笑)。しかも、皆かなりいい男ぞろいでしてまず最初に変なところでドキドキしてしまった私(爆)。合田さんは頭の上からタオルをかけてひたすらマイペースを貫いているといった感じでかえって目立ってました(^-^;。目立つと言えば、合田さんの脇腹にあった大きめのほくろ・・・!あれって本物ですよねぇ!?まさに上半身裸のセクシー合田さんが拝めてありがたや〜〜な心境だった私(笑)。
地震が起こってから扉が開かなくなり今まで他人同士でお互いに興味も無かった人たちがパニック状態の中でやがて脱出するための策を練るうちに打ち解けていくのですが、それまでのやり取りがめちゃくちゃ面白かったです!妙にウケを狙った演技ではなく、それぞれの個性が強烈に発揮されていて、とにかく一人一人のキャラクターが見ているだけでも楽しいのです。すぐにちょっとしたことでも興奮してしまう実はかなりセコイ金持ち、タイのムエタイ選手でありながら実はあまり強くなかったという息ぴったりの二卵性の双子、実は伝説のサウナーと呼ばれ全国のサウナを歩き回っては入室新記録を打ち立て続けている(笑)売れない小説家(合田さん)・・・などなど、ホントに笑っちゃうんですよ〜。
閉じ込められて時間が経つにつれてのどが渇き、唯一水を持っていたサウナ客に皆が迫ってくくだりは大笑い(笑)。一人だけなら水を一口飲んでもいいということで誰が飲むかで勝負することになるんですが・・・その対象がなんと
男性の象徴の大きさ勝負(爆)!客席に背を向けて一斉にタオルをばさっと広げるいい男集団はまさに爆笑もので、なかでも合田さんは楽特別バージョンだったらしく下腹部になにやら黒いものを貼り付けていたようで(爆) 「何でこんなもんくっつけてんだよっっ!」と激しく突っ込まれておりました(^-^;;; そのときの「してやったり」な表情の合田さん・・・まさにいたずらっ子のようでめちゃくちゃ可愛かったっす♪♪で、この勝負は・・・閉じ込められてパニック状態の人々の中で唯一クールに振舞っていた合田さんの勝利に。どうやらダントツということらしく(爆)それを強調するたびに舞台の上では微妙な笑いが伝染していてこちらも噴出しまくりました(笑)。しかし、結局その水は緊急用としてとっておくと言う話になり・・・伝説のサウナーである合田さんから耐えられるための秘訣、『涼しい』のイメージトレーニングをすることに。ところがそのイメトレの最中もお互いの自慢話競争(しかも本当の話かは定かではないような意地の張り合い 笑)が始まってしまいぶち壊しに(^-^;;; 実際サウナの中であんな興奮して自慢大会したら気を失っちゃうって(笑)。で、そのあとサウナーの正体が売れない小説家であることが判明するのですが、その名前がぶっ飛んでて・・・難波川団吉(←たぶんこんな漢字かと 笑)。しかも書いてた小説の名前が『蹴りたいお腹』(爆)!パクリじゃないかと攻め立てられる合田さん演じるダンキチさんが「自分のほうが先に書いたんだっっ」と必死に主張するシーンがなんだかすごく可笑しくて(^-^) で、その本はすでに廃盤になってて…と今度は激しく落ち込んじゃう。あんなに最初クールだったのに自分のことに話が及んだとたんに感情が表に出てくるくだりはすごく巧いなぁと思いました。その落ち込みようがまた母性本能をくすぐるような可愛さで…最高でした(*^O^*)  ちなみにこの本はムエタイの双子だけが読んだらしいのですが内容は『キックボクサーがいつか相手のお腹を蹴りたいと思う』という、まさに単純明快そのまんまな小説(笑) そりゃ売れないよ(^-^;;;; 。で、自信を持って書き上げた最新作は…『世界の中心で愛を叫ぶんだけど叫んだところでどうなるものか〜!』・・・どこかで聞いたことあるまさにパクリと言われても仕方のない題名(笑)。いや〜、あの、題名を自信満々に叫んでるときの合田さんの表情は本当に『子供』っぽくてこちらが思わず笑みを浮かべてしまうような…何ともいえない可愛さでしたよ〜〜。ダンキチ(合田)さん曰く、全国のサウナを回って篭りっきりの日々を過ごしていたせいでオリジナルが発表されたことも映画化もドラマ化もまったく知らなかったと(^-^;;; あんなに自信満々だったのにまた一気に地獄に落とされて落ち込みまくる姿がまたまた笑えました(笑)。合田さん、可愛すぎです!
そんなこんなで騒動が繰り広げられる中でいつの間にか絆が生まれている男たち。そんななかで、非常用にととっておいた水を一人ずつ順番で飲めることになり、先ほどの勝負順で合田さんが飲もうとすると松浦さんが本当の貧血で倒れてしまいます。急いでまず先に松浦さんに水を飲ませようとした瞬間にサウナの扉の向こうから先に出て行った若者二人の声が!松浦さんに水を飲ませようとしていた合田さんはボトルを松浦さんに向けたまま飛び出していってしまい
松浦さん洪水の悲劇に(笑)。いや〜なんとなくこのパターンが読めてたとはいえ、実際に見るとかなり可笑しかったです(^-^;;; 楽ということもあり思いっきり口の中洪水になってた松浦さん(笑)体張ってました(^o^)。助けがやってきて沸き立つ男たち、彼らをモデルにした小説を書くとまた新たな希望を見出したダンキチ(合田)さん。そしてついにサウナの扉が開き脱出しようとするのですが、松浦さんはもう少しでサウナーの記録を抜くことが出来ると中に残ることを宣言します。それに付き合う皆・・・。最後はなんだかとってもすがすがしく晴れやかな感じがしました。今までのドタバタ劇のなかで、まったく知らない他人同士が何だかんだ言いながらいつの間にか熱い友情で結ばれてたんですね。
この話で言う『天国』とは、サウナに閉じ込められた人たちが思い描いていた扉の外の世界であると同時に、新たに発見した人と人との絆の大切さだったのかもしれません。

EPISODE 2  天国の海
(松浦隆、竹内義人、高村晃平、坂本爽、大下源一郎)
ある精神病棟で二人の青年が実験をさせられていた。ミツルとタケルは免疫欠陥の難病である先天性免疫不全症候群・普通の人間よりも数倍の天才的能力を発揮してしまうというサバン症候群に侵されている。彼らの特殊な能力に目をつけた学者は二人のうちどちらか一人を外に連れ出そうと画策するが・・・

1話目とはガラッと雰囲気を変えた重いお話でした。現代の難病に侵されているミツルとタケルは外の世界に出ると免疫力がないため死んでしまう恐れがあるということでずっと病棟内に閉じ込められ続けています。おそらく一度も外の世界を見たことのない二人は純粋に「いつか外へ」という夢だけを持ち続け、さまざまな実験に耐えてきた…。実際にこの病気は存在するそうで、もしかしたら彼らと同じ運命を辿っている人がこの世の中にいるのではないかと思うととても胸が痛みました…。彼らの記憶力と計算力は本当に驚くものではありましたが、本当にビックリしたのはミツルとタケルを演じていた坂本さんと大下さんの演技力と記憶力です。よく短いお稽古時間の間にあれだけのものを覚えられたなぁと!彼らのバックに難しそうな文章がつらつらと映っているのですが、全くそのとおりに言えちゃってたのには本当にビックリでした(@o@;; しかも、難病に侵されているという設定上特殊な演技も必要とされている中で『本当に大丈夫なの!?』って心配してしまうほど見事に演じていたのにも驚きました。
特殊な能力を持っている彼らを研究材料にするため、どちらか一人を外に連れ出すという学者たちの思惑を知りながら、それでも
『海が見たい』という強い憧れと希望を抱いていたミツルは外に出ることを決意するのですが、このくだりのタケルとミツルの姿には胸が痛みました…。外に出たい…でも出てしまえば死んでしまう危険が大きい、いつも一緒に過ごしてきたタケルはそれでも外へ出たいというミツルを必死に止めようとするんですよね(T_T)。それでもタケルと担当医の必死の説得を振り切って学者たちとともに出て行ってしまいます。ミツルが出て行ってしまってからタケルの脳裏に響いてくるミツルの声・・・『海が見えるよ、すごいよ・・・』『タケル・・・助けて!』。外に出てしまったミツルはやはりその空気になじめずに苦しんでいるということを悟ったタケルは医者の制止を振り切って外へ飛び出してしまうのですが、このシーンはかなりウルウルきました(;_;) 普通の人にとっては当たり前の外の世界、でも彼らにとってはそこは夢の楽園であり天国だったんですよね。しかし、思い描いてきた天国の世界は彼らにとって実はとても厳しく辛い現実だった・・・なんだかとても悲しかったです。
ラストシーンでタケルとミツルが客席の上から支えあいながら舞台=海=天国へ向かっていく姿はとても感動的でした。たどり着いたとき、二人は倒れて動かなくなってしまったけれどもそこが本当の彼らにとっての天国だったのかもしれません。内容のある
美しいストーリーでした。

EPISODE 3  ゴースト
(松浦隆、合田雅吏、左右田謙、岡田秀樹)
ある新しい会社・ニーズ。角田とケンは会社を軌道に乗せようと仕事に張り切っていた。そんなある日、数週間前に事故死してしまった堀江が彼らの様子を見にゴーストとなって下界へやってくる。ところが彼らは堀江のことなど思い出す素振りを全く見せずに楽しそうに仕事をしていた。このことが気に食わない堀江は『物を動かせる力』を手に入れ、角田に対し様々ないたずらを始めるが・・・

今度はまた前作とは全く違った色でどちらかというと喜劇的要素の強い作品だったのですが、4作の中で特に印象深かったのがこの第3話でした。新しく立ち上げたばかりの会社「ニーズ」で合田さん演じる角田と左右田さん演じるケンは張り切って仕事しているんですが、そのしょっぱなの会話が・・・まさに外来語襲来しまくり状態(笑)フレキシブル・オミット・ブラッシュアップ・エクスキューズ・・・などなど、ハッキリ言って何言ってるか分らない(^-^;;; で、本人たちは理解して話しているのかと思いきや実はほとんど理解しないで使ってた(爆)。『この言葉の意味知ってる?』『何だっけ?』といったような調子で(^-^;;; 君たち会社大丈夫なのかい!と思ってしまった(笑)。でもなんか合田さんがこういった言葉をスラスラ使っているとめちゃくちゃインテリに見えるんだよなぁ〜…意味を知らないで使っているなんて信じられないくらいでしたよ。そのギャップがなんともいい味出ていてGOOD!!
そんな外来語(他にも繰り返し擬音語とか 笑)の話題で盛り上がっている二人の元に、事故死してしまってからまだ2週間という堀江がゴーストとなってやってきます。自分の机もなくなり、まるで何事もなかったかのように二人が盛り上がっている姿を見てだんだん怒りが湧き上がってくる堀江。この堀江(岡田)さん、ゴーストという設定から二人には全く見えないことになってるんですけど、かな〜り合田さんたちの顔に近づいてまくし立ててました(笑)。いや〜〜あんなに近くに見えないはずの人の顔があるっていうのに何も見えない演技というのはかなり大変だったのでは(^-^;;;; もう、いつ合田さんたちが噴出しちゃうんじゃないかとハラハラ(楽しみに!?)してしまいましたが(笑)巧く切り抜けてましたね。う〜ん、変な視点ではありますが(苦笑)このあたりも素晴らしい!
自分のことをまったく思い出す素振りもしない二人に激怒した堀江は『二度と来るか!』と天上へ帰ろうとするのですが、そこへ怪しげな(いや、ほんとに怪しかった 笑)天からの使者が登場!この使者は松浦さんが演じていたのですがなんか
中途半端な「サタデーナイトフィーバー」っぽいというかなんというか・・・変にノリノリで現れててもう登場から噴出しまくりました、私(笑)。しかもなんかエコーつけたいがためというマイクまで持ってて(^-^;;; こんな使者がいる天国だったら楽しいのかも〜(^-^;;。堀江の気持ちを察した怪しげな天からの使者は、これまた怪しげなカードゲームをして(ただのトランプカード引かせただけだったような気もするが・・・ 爆)堀江に特殊な能力を与えます。彼が手に入れたのは『下界で物を動かせる力』。この力を手に入れた堀江はさっそく逆襲を(復讐?)はじめるのですが、そのターゲットに選ばれたのが合田さん演じる角田(笑)。まず手始めにやられたのが空飛ぶパソコン(^-^;; ケンがみていないのを見計らって角田の前でパソコンを持っていかにも浮いているようにしむけてる堀江。堀江が見えない角田にはパソコンが浮いてるとしか見えずにパニック状態に陥ってしまうんですが、このときの合田さんの壊れっぷりがめちゃくちゃサイコーでした!!ケンが振り返るとパソコンは元の位置にあって何を言っても信じてもらえない(笑)。自分が思っているよりも若くないんだから〜35歳!と馬鹿にされてしまう始末(そう、合田さん35にしてはかなり若いです、ホント!)。そのあとも、イスに座ろうとするとそこには何もなかった悲劇「イスの怪」(←思いっきりすごい音しました・・・かなり痛そうだったかも 笑)、落ち着こうとタバコに火をつけようとするのに堀江がすぐに吹き消してしまう「タバコの怪」(笑)、カフェラテとペン立てを入れ替えられたことを知らずに思いっきりペンを飲み干そうとしてしまう「カフェラテの怪」(←本当に潔いくらい多くのペンが合田さんの口の中に 笑)・・・いや〜〜これでもかというくらい合田さんには様々な悲劇(喜劇 ?笑)が降りかかってきて、そのたびにマジギレして興奮しまくるその壊れっぷりに思いっきり笑わせていただきました!いや、あんな激しい合田さんの壊れっぷりなんてテレビでは未だお目にかかれないですからねぇ、ほんとある意味貴重だったかも。合田さんの新たな一面が見れてすごく良かったです(^-^)。もしかしたら、このオレンジのなかにいるからこそ出せたテンションだったのかもしれません。キャラメルボックスの上川隆也さんもそうだけど、やはりホームグラウンドっていうのは特別な場所なんですね。いじられまくってキレまくってる合田さんはなんだかとっても嬉しそうで楽しそうで本当に生き生きしてました(^-^)
一通りのいたずらをして気が済んだ堀江は天上へ帰ろうとします。そのとき、顔を洗うため席を立った角田がちらばしたペンを片付けていたケンはその中から堀江が使っていた消しゴムを見つけます。「これ、堀江さんの消しゴムだ・・・」と涙に暮れるケンに「堀江の分まで頑張って会社を大きくしてみせよう」と慰めの言葉をかける角田・・・。このシーンはちょうど私の席の前あたりで繰り広げられたのですが、さっきまでのドタバタ騒動が嘘みたいにシンミリした空気がビンビン伝わってきて思わずウルウルしてしまいました(;_;) 堀江を思い出しているときの二人の表情がものすごく切なくて・・・彼らの心の中には堀江はずっと生きていたんだなって思ったら涙が出てしまいました・・・。そんな二人を見ていた堀江にも二人の想いは痛いほど伝わっていて涙します。天上へ帰るように促された堀江は、二人が会社に届いた荷物を取りに行って不在にしている隙に少し時間をもらってケンのパソコンに涙ながらメッセージを残します。
ううっっこのときの堀江さんもかなり泣けます(T_T) 思い出すだけでもなんかこみ上げてくるものが・・・それくらい岡田さんの切ない表情が印象的で素晴らしかったです!
荷物を持って事務所に戻ってきた角田とケンはパソコンのメッセージに気がつきます。驚く二人ですが、その文面はたしかに堀江の書いたものだと確信・・・。そこには
自分が忘れられてしまったのではといたずらをしてしまったことのお詫びと、二人が自分のことを大切に思ってくれていたことへの感謝と、二人に対する温かいエールが綴られていました(T_T)。堀江のメッセージを読んでいるときの二人の表情がとっっても切なくて思わず落涙です(;_;) 特に合田さんのあの表情は・・・言葉で表すのは難しいのですがもう思い出すだけでも涙出てきます(;_;) ものすごく感動いたしました(T_T) そんな二人の様子を見て「ありがとう」と声をかけ天上へかえって行く堀江・・・(うう・・・泣ける・・・)、「今、堀江の声が聞こえなかったか!?」最後に二人は確かに堀江さんの存在を感じるのです。私弱いんですよ〜、このテーマ(T_T)。しかもみんなの表情がとてもとても切なくて・・・どんなに離れていてもしっかりと絆は強く結ばれていて・・・・ってなんかこう巧く表現できないのですが(^-^;;; オレンジの公演を見て自分が涙するなんて正直想像してなかったもので・・・。暗転した後も、なんだかすごく胸が熱くなって涙が出て仕方なかったです(T_T)。ラストの選曲も泣けたし・・・(T_T)。そんなこんなで、この3話が一番好きなお話だったかな。喜怒哀楽の合田さんを堪能できたという意味でも忘れがたい一作となりそうです。

EPISODE 4  ランドリー
(松浦隆、合田雅吏、竹内義人、岡田秀樹、高村晃平、坂本爽、大下源一郎、左右田謙)
新宿2丁目にあるコインランドリー。ここのランドリーには色々な人たちが集まっていた。ゲイのカップル、だまされた中国人、音楽コンテスト目前で練習に余念のない人・・・など。洗濯機が回っている間に様々な揉め事や小さな事件が起こる。音楽コンテストに出るはずだった仲間が食中毒で出場できないことになり、仕方なくランドリーに居合わせた人たちがコンテスト出場メンバーに。必死に練習していると、ランドリーに花嫁に逃げられてしまったタキシード姿の花婿が突然駆け込んできて・・・

前の話でまだちょっと涙目だった私ですが、こんどはまた変わった設定で新宿2丁目のランドリーとなっていてまた違った世界に引き込まれることに(^-^; 舞台上は後のほうに二層式っぽい300円の洗濯機がならんでいてその前の待合室でそれぞれが好き勝手なことをしながら洗濯があがるのを待っているといった感じでした。雰囲気はなんだか妙にレトロ(笑)。で、ここに集まっている人たちがまた一癖も二癖もありそうで・・・ある若者はヘッドホン音楽を聴きながら歌を歌い、ある若者はひたすらコンビニで買ったと思われる食物(笑)を食べまくり(←しかもチョコパイにマヨネーズかけてた…爆)、2丁目ということでお喋りでお節介なラブラブゲイカップル(化粧もありーの、網タイツもありーの徹底してました 笑 でも元がカッコいいからけっこう綺麗だった・・・^-^;; )・・・と、まあ楽しい面々でございました(^-^;;;; この冒頭部で特に笑えたのがヘッドホンの若者が食べまくり青年のいなり寿司をこっそり食べちゃったシーン。「いま僕のいなり寿司食べませんでした?」と迫る食いしん坊くんにまだ口の中に残っているのもお構いなしに逆ギレしてつかみかかるヘッドホン青年(^-^;; このときの迫力がすごくて・・・思いっきり口の中にあったいなり寿司のご飯粒を浴びておりました(爆)。いや〜、いなり寿司のほとんどが飛んだんじゃないでしょうか(^-^;;;; その飛んだ米粒をいじらしくも拾い続けている食いしん坊青年がめちゃくちゃ可愛かったです(笑)。
その後やってきたのは音楽コンテスト練習でギター持参の高村さん。ビートルズの『レット・イット・ビーン』を歌っているんですが、そこにウォークマン少年がイルカの『なごり雪』をギターに合わせるように歌ってるんですよ〜。これが見事なコントラストで・・
・「レット・イット〜」の演奏が「なごり雪」にあんなに見事に絡まるとはビックリでした(笑) そこへさらに別れ話をなんとか食い止めようと必死に電話交渉する岡田さんが登場(^-^; そのバックでウォークマン青年が「ジタバータするーなよー♪」とこれまた古い歌を歌ってて別れ話に見事に貢献(笑)。結局その別れ話は成立してしまい(爆)ゲイのカップルも絡んでランドリーはまたまた大騒ぎに。そしてさらに、ずっとはじめから怪しい行動をし続けてひそかに目立っていた松浦さん(笑)が、出会い系サイトでミュージカルの仕事をもらえるとだまされたとも知らずに待たされ続けていたことも判明(^-^;;; しかもなぜか中国人(笑)。ずーっと微妙な日本語話しまくってたのが笑えました〜。 
そんな騒ぎの中、また大きな騒ぎ発生で・・・音楽コンテストの練習をしていた高村さんの仲間がカレーパンで全員食中毒になってしまったことが判明(苦笑)。この知らせを受けてる最中に食べまくり青年がちょうどそのカレーパンを食べていたのがなんか笑えてしまった(^-^;;; 明日がコンテストというのにメンバーが倒れてしまい途方にくれているとゲイカップルがランドリーに居合わせた人たちをメンバーにしてしまおうと協力。結局なんだかんだありながら賞金につられて参加する面々がなんとも正直で笑える(^-^;; 怪しい中国人の
「ハセホ〜(注: 発声法 笑)」の特訓を受けてなんとかアカペラっぽくなったときに、いつ登場するのかなぁとおもっていた合田さんが、なんと真っ白なウエディングタキシードを着て息きらせながら走りこんできました!あの素っ気な〜いランドリーに突然華やかな格好の合田さんが飛び込んできたときには一瞬何が起こったのか分らなくて目が点・・・いや、ハートになっていた私(爆) いや〜・・・めちゃくちゃ素敵でございましたよっっっ!まさかこんなところで合田さんの白いタキシード姿が拝めるなんて思ってもみなかったんで・・・まさにサプライズ登場でございました(*^o^*)。 しかもサプライズはこれだけではありませんで・・・この後の展開に私はなんか息が止まるほど感激いたしました(T_T)。駆け込んできた花婿姿の合田さんはちょうど結婚式の真っ最中に花嫁に逃げられてしまったばかりで、彼女を探すために飛び込んできたところで・・・「式の最中に逃げ出されてしまったんです・・・」とうずくまって涙してしまう姿が愛らしくて(失礼か 爆)思わず慰めに行きたくなっちゃう衝動に駆られました(^-^;;。で、その逃げた原因をランドリーの人たちが探ってみると・・・合田さんは外務省務めの超エリートで彼女に構うことはほとんどなくて、自分と結婚すれば将来が約束されているから絶対幸せなはずだと・・・ああ〜〜いるんだろうなぁ、こういうタイプ(^-^;;; 自分がエリートであることに浸りすぎて相手の気持ちが見えなくなっちゃってるっていうことだったんですが、そりゃぁ、彼女不安になっちゃうのも分る気がしてしまう(苦笑)。案の定、ランドリーの人たちは合田さんのプライドの高さを指摘。彼女のことで思い当たることがないか問い詰めてみると、灯台の下でプロポーズしたときに一年後にもう一度同じ言葉を聞かせて欲しいと言われていたことを思い出します。千葉の灯台の下っていうと・・・銚子の犬吠崎かなぁ・・・あそこ波荒いんだけどあんな場所で言ったのかなぁ・・・などと考えをめぐらせてしまった私は千葉県民(爆)(←つうか、こんなシーンのときにそんなこと思い出すな、自分 爆) とにかく、ランドリーの人たちの助言のおかげで彼女にもう一度プロポーズすることを決意した合田さんは、携帯電話を借りて彼女をランドリーに呼び出します。ランドリーの入り口にやってきた彼女(声のみではありましたが)に向かって、ランドリーの人たちのコンテスト用のアカペラ『CAN YOU CEREBRATE?』をバックに合田さんは誠心誠意、真心を込めてもう一度愛を叫ぶのですが・・・もう、このシーンはここでは語れないほど私感動いたしました(T_T)(T_T)。この愛の激白がまさに私にとってのサプライズでありまして・・・実は、合田さんのファンになって色々と過去のドラマなどを見たときに「いつか、合田さんには・・・愛の告白を思いっきり叫ぶような形で激白するといった役柄が見てみたいなぁ」とずっと思っていたんですよ!!それがまさか、自分の目の前で・・・生で実現するとは・・・もう私、感動と驚きとの感情がごった煮のようになってしまって(^-^;; このシーンの最中はおそらく息が止まっていたのではないかと(笑)。合田さんの恋の激白は・・・それはもう、想像以上に感動的で・・・なんというか言葉の一つ一つが「生きていて」胸に響きまくってて・・・ここでも私・・・思わず落涙しまくってました(T_T)。もちろん彼女からの答えはOK!ランドリーの人たちに祝福されて涙ぐんでる合田さんを見ながら私も感動の渦に飲み込まれておりました〜〜〜(T_T) 実際に合田さんからあんなプロポーズされたら幸せすぎて気絶しちゃうだろうなぁ(^-^ゞ 
後日談の『アカペラコンテストは最下位だったけど、あのときのメンバーは今でもランドリーに集まって練習している』というラスシーンもとっても良かったと思います。洗濯機の最後の言葉『僕は洗濯物だけではなく人の心も洗うんだ』という言葉が感動的でした。あ〜〜思い出すだけでも泣けてくる
合田さんの愛の激白・・・今回本当に観に来れてよかったと心底思いました。

舞台が終わった後、松浦さんが一言挨拶をされたのですが、5年間の路上ライブから劇場を借りて単独公演を出来るまでになったことへの熱い想いが溢れていて・・・涙で声を詰まらせてしまっていたのがとても感動的でした。初期の頃からオレンジを応援していらっしゃるファンの方の中にもそんな松浦さんと同じ想いがあったのか涙を流していらっしゃる方がたくさんいらっしゃいました。私はオレンジのことは合田さんのファンになって初めて知ったわけで…今回もほとんどオレンジの方のことも分らずに観に来てしまっていたのですが、まるで昔からのファンのように自然に胸が熱くなっていくのを感じました。舞台上のオレンジの皆さんと私たちがなんだか一つにまとまったような・・・そんな感動があの小さな劇場中を包んでいたように思います。
このあとオレンジの皆さんはいったん舞台袖へ下がられたのですが、そのあと私たちはロビーでスタッフにこっそりと指示されていた(笑)『CAN YOU CEREBRATE?』を歌いました(ちゃんとステージ上にカンペも流れてたし 笑)。最初は小さな声で歌っていた会場中がだんだん大きな声になっていって、オレンジの方たちが再登場したときに脇からスタッフさんがクラッカーを鳴らしてとっても華やかなカーテンコールに♪ ただ、この
クラッカーの出たやつが上のライトに引っかかってしまって、松浦さんが「危ないから早く取って〜」と心配されることになってました(^-^;;; たしかに、前のほうにいた私は「けっこうヤバイかも・・・」っていうような臭いを感じてました(苦笑)。そんなハプニングもありましたが、オレンジの皆さんはこのサプライズ企画に喜んでいただけたようでよかったです(^-^)。
千秋楽と言うことで、メンバーの一人一人からご挨拶がありました。オレンジ初体験の私はいまだに顔とお名前が一致しない方がいらっしゃったので(爆)誰がこんな話を・・・というのは正直思い出せないのですが(^-^;; 皆さんそれぞれ
オレンジに対して熱い想いを持っていてとてもすがすがしい表情をしてました。なかでもある若い方が『世界を目指します!』と目をきらきら輝かせながらコメントしていたのがとても印象的でした。オレンジの初期の頃から参加されている高村さんは涙でコメントがうまく話せなくなってしまってて…思わずこちらもウルウル(;_;) 合田さんは一つ一つ言葉をかみ締めるようにコメントしてらっしゃってて・・・『オレンジは自分にとっての原点。好きなことを自由に出来るのもオレンジがあってこそ。こんなオレンジだから他の仕事の合間を縫ってでも今回はどうしても参加したかった』というような言葉をおっしゃってました。そのコメントをしているときの合田さんの目にもうっすらとこみ上げるものがあったようで・・・言葉の一つ一つにはオレンジへの愛情が満ち溢れておりました(T_T)。 合田さんにとってのホームグラウンドであるオレンジプリズナーズって、ほんっとに温かくて素敵な場所なんですねぇ。舞台だけでも十分感動でお腹いっぱい状態だったのに、こういった皆さんのコメントを直接聞けて・・・本当に胸がいっぱいになりました(T_T)。
これだけでも大感動だというのに・・・なんと楽ということで舞台上のオレンジの皆さんが一人一人握手してお見送りをしてくれるということに!!!!前から2列目立った私はすぐに順番が回ってきてしまい・・・緊張する心の準備もないまま舞台に上がることに(苦笑)。ただ、もう今までのことで自分自身が想像以上に感動していたこともあり・・・一人一人と握手をする際に一言ずつ言葉をかけている自分がいました。
『舞台良かったです』『感動しました』『頑張ってください』・・・こんなありきたりな言葉しか出てこなかったけど、なんかどうしても伝えたいと思って・・・。お一人お一人に足早ではありましたが言葉をかけられて本当によかったです(^-^)。皆さんも『ありがとうございます』と返してくださったし・・・感無量(T_T)。握手をしてくださるときの表情もキラキラ輝いていて皆さんとっても素敵でした。 で、合田さんの番になったときの私ですが・・・さすがにちょこっと怯みました(笑)。水戸黄門祭りでは近くにいながら緊張して顔も向けられなかった私(^-^;; が・・・今回は白のタキシード姿の輝かしい合田さんが目の前にいらっしゃって・・・。開演前に直接お花を渡してもよいということを聞いていたので、始まる直前に花屋に駆け込んで作ってもらった花束(メッセージカードつける暇がなかったので手帳の切れ端にコメント書く羽目に 爆爆←ファン失格・・・) を渡すとさわやかな笑顔を向けてくださって・・・目が完全にハートになった私ではありましたが(笑) 『合田さん、これからもずっと応援してるので頑張ってください』といった感じの言葉を無事に合田さんに伝えることが出来ました。両手で握手してくれた合田さんは・・・たしか・・・『ありがとうございます、頑張ります』と返してくださったと・・・(自分が舞い上がってしまって覚えてない 爆)。合田さんの手はとても温かくて優しかったです・・・(*^-^*) 生きててよかった・・・・

以上、オレンジ第1回公演の感想でした。正直、まだまだオレンジ初心者で出演者の方たちがよく分らなかったため怪しい感想になっている部分もあるかと思いますがお許しを・・・。ちょっと合田さん寄りの感想だったかも(笑)。とにもかくにも、本当にとっても素敵な千秋楽公演でした。来年もまたもう少し大きな劇場で公演したいとおっしゃっていたので、ぜひ見に行けたら行きたいと思います。オレンジの皆さんにはこれからも本当に頑張っていただきたいです!そしてまたオレンジの中でお芝居している合田さんにも会いたいです(^-^)。