7月26日(月) 11時開演
「はるちゃん」 名鉄ホール

出演者: 中原果南、川野太郎、酒井和歌子、山田スミ子、芦屋鴈平、望月さや ほか

あらすじ

静岡の伊東温泉の女将に頼まれ、下呂温泉旅館『田山』で働くべく伊藤洋子・通称はるちゃん(中原果南)がやってきた。下呂温泉ではワールドカップのキャンプ招致合戦で燃えている最中だった。はじめは『田山』の仲居たちから冷たい眼で見られていたはるだったが、持ち前の明るさで働くはる。出会いが最悪だった板長の達也(川野太郎)と喧嘩しながらも日々明るく過ごしていた。しかしあるとき、田山を大手外食企業の傘下にという話が舞い込んでくる。従業員たちは不景気を乗り切るためと賛成の姿勢を示すが、田山の女将・蔦代(酒井和歌子)は傘下に入るかどうか頭を痛める。そんなある日、達也が買収候補先の板長でかつて食中毒事件を起こしていたことが発覚し…

この公演があるのを知ったのはなんと1週間前…しかも公演地は名古屋限定(笑)。名古屋にはもう遠征しないと決めていたのですが、15年近くファンをしている川野太郎さんが急に見たくなり公演3日前にチケットと新幹線の切符を購入(^-^;。開始時間が11時とえらく早い時間帯だったので家を出たのもダンナよりも先だったという・・・ハッキリ言ってかなり無理した遠征でございました(爆)。名古屋へは何度か遠征しているのですが、名古屋駅での劇場というのは初めての体験。しかし、名鉄ホール・・・雰囲気がかなり高齢者っぽかったのでちょっと足を踏み入れた瞬間怯んでしまった(^-^;;; だいたい平均年齢60代以上といった会場の中(苦笑)、私の周りだけ年齢層が低かったのは何故!? ちなみに私の両隣は20代から30代はじめくらいの男性で目的は…望月さやさんだったと思われます。でも、でも、座席が舞台からすごく近かったので周囲は気にしないことにしました(笑)。それにしてもあの会場内で川野太郎さん目当てというお客さんがどれだけいたんだろうか…(^-^;

さて、皆さんは『はるちゃん』をご存知でしょうか? お昼の東海テレビ制作ドラマで第6弾まで放送された人気作品なんですよ。私がまともに見たのは第6弾で、K-1の魔裟斗とかが出てました
(この期間中、某俳優君応援の掲示板をひっそり設置したりしてました 笑・・・そういえば彼は今どこに… 爆)。今回の舞台は『はるちゃん』の総決算らしく、中原さん自身この公演ではるちゃんを卒業するかもしれないという記念的な公演でした。第6弾からの続きではなく全く別物として上演されていたので、第6弾と半分出演者はかぶっているものの(酒井さん、山田さん、望月さん、中島マリさん)、土地や役名は全然違うものでした。ただ、山田さんや中島さんなんかは性格的にかなりかぶってましたけどね(笑)。舞台は全部で3幕性とちょっと長めではありましたが、とっても面白かったですよ♪ 高齢者対象という色が強いかなという印象は受けましたが(苦笑)そのぶん分りやすくて大いに笑わせていただいたりホロリとしたり(^-^)。

中原果南さん、いや〜・・・実際に生で拝見するとなんとも若々しくて可愛らしい!!まさに「はるちゃん」な雰囲気なんで本当にビックリいたしました!!それに演技がとっても自然で上手いんですよ〜。さすがは無名塾出身です。テレビで見たときも「はるちゃん、元気でかわいいよなぁ」なんて思ってましたが、実際生で見たとき・・・「あ、はるちゃんだ!」って本当に思っちゃいましたもん!私は女ですが、はるちゃんに惚れそうになってしまいました・・・っていうか登場したときから惚れました(笑)。それにしても、はるちゃんが登場したときに自己紹介するとき・・・「伊藤洋子」の名前、すごく久しぶりに聞いた気がする。はるちゃんの本名って「伊藤洋子」なんですけど、初期の頃しかその名前を耳にしなかったので知らない人も多いんですよね(^-^;; 
そんなはるちゃんと駅前でちょっとしたトラブルな出会いをした板前が、今回のお目当て
川野太郎さんだったんですが・・・宣伝チラシで観たときは「ちょっと川野さん老けたかなぁ」なんて思っていたのがとんでもなくお若かったのでこれまたビックリ!!実際の年齢よりも15は若く見えましたよ、川野さん!!なんか、ずっと想い焦がれていた初恋の人に出会ったかのようなトキメキを感じてしまいました(笑)。川野さんの舞台姿を見るのは実に約5年ぶりくらいだったのですが、やっぱり上手いですっっ!それにカッコイイですっっ!もう登場から私の視線は川野さん一直線状態(笑)。
最初はるちゃんと達也の出会いがあまり良くなかったもんで、はるちゃんが働くことになる旅館で再会したときも二人はけんか腰状態に。これってなんか私の好きなパターンじゃないか!と心の中で一人ニンマリ(笑)。達也は無愛想ではあったけれども料理に関してはとっても熱心な青年で、料理帳をいつも握り締めてる真面目なやつ。ある日、はるちゃんは仲居頭の光江らのいじめでその手帳を警察に届けさせられるのですが、そこで彼女は達也の真面目な一面を知ります。ここで
はるちゃんの達也に関する好感度がちょっとアップするんですが、だからといってすぐに仲良くならないところがGOOD(^-^)。

それにしても、
光代役の山田スミ子さん、テレビ版からまたさらにパワーアップしたいじめ振りが最高でした!はるちゃんをいじめてるんだけど、それが陰険なものではなくてなんとなく可愛いんですよ♪特に風呂場の前の掃除をはるちゃんに言いつけてしつこく掃き掃除をさせるシーンでは、まるではるちゃんとジャレあっているかのようなやりとりが(笑)。ここで山田さんも思わずプッと噴出してしまったりで非常に楽しめました♪な〜んか憎めないんですよねぇ(^-^)。いじめの仲間というべきか・・・これまた個性的だったのが仲居の恵子。中島マリさんが演じているんですけど、テレビよりもさらに色濃い個性が発揮されておりました(笑)。特にカラオケシーンではものすごい気合の入れようで一気にモノマネショーに(^-^;;; 中島マリさんってモノマネタレントもやってるらしく、かな〜りノリノリでございました(笑)。客席に下りてきておばあちゃんとかにマイク向けたりしてすごかったです(^-^;; ただ、客席のこのときのノリはイマイチだったような・・・(爆) やはりあのハイテンションなノリについていけなかったのかも!?(苦笑)。もう一人のテレビから連投組が広乃役の望月さやさん。さすが男性ファンを虜にするだけある可愛さを持った方でございました。なんか終始ふわふわしてて、意見もあっちに行ったりこっちに行ったり(^-^;; テレビ版のほうがまだ自分の意思を持っていたような気が・・・。ただ、あのアンニュイな雰囲気が個性は軍団の中でけっこう光ってました(笑)
田山の女将である
酒井和歌子さんも第6弾からの連投ですが、テレビよりも若干影を背負ったような女将振りがとても素敵でした。それでいてなんか包み込むような優しさがあって・・・酒井さんの大人の女みたいな部分を感じたかな。ただ、一つ残念だったのは声が舞台にあまり通っていなかったこと。私は前から5列目という位置にいたからいいのですが、それでもちょっと「あれっ」と思ったことがちょっとあったので・・・。支配人代理の芦屋鴈平さんは、先日お亡くなりになった「裸の大将」こと鴈之助さんの弟さんでした。味のあるコメディアン振りがすごく楽しかったです〜。なんか一人アンニュイなボケぶりが浮いてて、そこで何度も笑いを誘ってました。このあたりがやっぱり上手いですよねえ。客層の笑いのツボもちゃんと抑えているといった感じで(笑)。私的には川野さんと一緒に泥酔しちゃうシーンが一番良かったかも♪ あの酔いっぷりは二人とも本当に「酒飲んでる」って思っちゃった(^-^; ふたりともすごく上手かったですよ〜!

さて、いじめられながらも楽しく働くはるちゃんでしたが、ある日、不景気救済策として大手外食チェーンの傘下に旅館田山が入る入らないといった事件が発生。しかも、板長の
達也が実はそこの板前でかつて食中毒事件を起こした過去があることまで発覚!田山は大揺れに揺れます。板長をやめさせろ運動が仲居の間で勃発するのですが、はるちゃんは達也が人一倍料理に対して情熱を持っていることを知っているため彼に味方するんですねぇ。達也が偵察のために田山にやってきたことを女将さんは知った上で、彼を許すんですが・・・ここはかなり感動的でした(;_;)。この大手チェーンの専務は達也がとてもお世話になった人・・・話せば分る人だという達也に、はるちゃんはある提案をします。達也の料理を専務に披露し、田山の板長としてこれからもやっていきたいという意志を伝えるというもの。達也は心をこめて田山の板長として最高の料理を提供。この料理に感動した専務は田山を存続させることを約束し、一件落着。この専務さんが実はけっこういい人で、達也に「これからも田山で頑張れ」と励ますのですが、ここがかなり泣けました(T_T)。もう、目の前で川野さんが号泣している姿を見ちゃ〜、私も思わずウルウルですよ〜〜(T_T) 川野さん、本当に大熱演でした!
田山存続が決定しめでたしという時に、はるちゃんが下呂温泉を離れる日がやってきます。やっぱりはるちゃんは
最後には慣れ親しんだ場所を離れてしまうのね〜〜(;_;)。意地悪だった仲居さんたちとも田山存続問題を機にせっかく仲良くなったところだったのに・・・う〜ん、残念だぁぁ〜。第6弾ではその土地に根を下ろしていただけに今回も下呂温泉に残って欲しかったなぁ。で、達也と仲はどうなったのかというと・・・かな〜〜り微妙なところで終わってしまった(苦笑)女将さんの前では「はるちゃんのことが好き」という意思を見せていた達也だったんですけど、いざ本人を目の前にすると言えないもんなんですよねぇ(^-^;; はるちゃんも達也のことが気になっている素振りをみせながらも、結局それを言い出せないままお別れ。しかも、達也ははるちゃんにもうあと一歩で告白か!?というところで「板場が大変だ〜」みたいなお邪魔が入ってしまい(苦笑)、急いで去ってしまうんですよねぇ。ああ〜ここだけが残念だったぞ〜〜〜続編をここだけでいいからやってくれ(笑)。
まあ、とにもかくにも、とっても楽しい舞台でした♪♪

追記ですが、実はこの日
千秋楽だった「はるちゃん」。舞台の上では元気いっぱいで可愛い笑顔を振りまいていた果南さんですが、カーテンコールでの舞台挨拶では涙涙(T_T)。「はるちゃん」とのお付き合いが長かった分、感慨が深かったんだろうなぁと見ているこちらもジーンとしてしまいました。で、千秋楽ということで最後の最後に抽選会が開かれたんですが・・・この抽選、チケットの席番号で出演者がクジを引くみたいな形で行われたんです。どうせあたらないよなぁと思いながら、新幹線の時間を気にしながらも座っていた私(爆)。ところが、最後の最後・・・特賞の温泉旅行プレゼントになったときのこと・・・ 舞台上で中原果南さんが引いた番号は・・・ななななんと、私のま隣の席にいた望月さやファンと思われる男の方の座席で(笑)。いや〜〜、番号が呼ばれたとき本当にビックリしましたよ〜〜(^-^;;; 私にもスポットライトの木漏れ日が当たっちゃったりして(笑)ちょっと悔しいような得した気分を味わってしまいました(^-^;; ちなみにそのお兄さんは自分の状況を把握しないまま舞台上に上げられ、しどろもどろしながら温泉ご招待券(でかいやつ)をもらっておりました。せっかく果南さんがそばにいたのに(記念撮影もしてたし)・・・もったいなかったなぁ。私だったら舞台上に上げられたときに「川野さん目当てで来ました」って言っちゃうのに(^-^ゞ

と、色々ありましたが名古屋楽しかったです(^o^)