宝ミュージカル エリザベート」 帝国劇場

出演: 一路真輝 、高嶋政宏、初風諄、村井国夫、伊東弘美 ほか 
(ダブルキャストあり)


あらすじ

オーストリア皇后エリザベート(一路)を暗殺したルキーニ(高嶋)は自殺してもなお、その罪を裁かれ続けていた。なぜ皇后を暗殺したのかという詰問に、彼はトート閣下(内野・山口)がエリザベートを愛したからだと答え続ける。その証言として、ハプスブルクの亡霊たちが呼び起こされ崩壊直前のハプスブルク時代を再現していく。
エリザベートは姉の見合いに付き添いでいった先で次期皇帝のフランツ
(鈴木・石川)に見初められ結婚する。しかし、自由奔放な性格のエリザベートには宮廷での生活は耐え難いものであった。フランツの母ゾフィー(初風)との確執もあり、彼女の精神は徐々に崩壊されていく。そのたびごとに黄泉の帝王・トート閣下(死)が現れ誘惑し続けていくがエリザベートは生への執着を見せそれを拒絶する。
そして時代が流れたある日、父・フランツと対立を深めていた息子・ルドルフ
(浦井・パク)がマイヤーリンクで自殺してしまう。この事件にショックを受けたエリザベートはますます自分を閉ざしていくことに。そして、そこに現れたトート閣下はルキニーニにナイフを授ける。

4月6日 (火)
トート:内野聖陽 、 フランツ:石川禅、 ルドルフ:パク・トンハ
エルマー:藤本隆宏 
初演以来、4年ぶりのエリザベートをついについに観に行くことが出来ました!再演は行かれなかったので本当に久しぶり・・・。観劇前に色々な方の「よかったよ」という報告を聞いていたので、かなり期待して観に行ったのですが・・・本当によかったですっっっ!改めてエリザの素晴らしさを実感いたしました。初演のときはちょうど結婚直前やらでバタバタしてて感想を一つも書いてないのですが(爆)、今回は気合入れてレポートしま〜す(^-^ゞ

本来6日は観劇予定に入れていなかったのですが、
かなり評判の良い内野さんと石川さんをどうしても観てみたくなり急遽購入。キャストについてはまたあとで書きますが、かなり正解!でございました〜。もしかしたらエリザ観劇のなかで一番感動したかも・・・。
ちょうどこの日はパンフが新しく切り替わり、今公演の写真が
大幅追加されていました。ラッキ〜〜!2冊買わないで済んだ(笑)。しかし、、、かな〜〜り分厚くなってます(^-^;;; 東宝のパンフのなかでも群を抜いて分厚いんじゃなかろうか。少し大きめのバッグを持っていって本当によかったです(^-^; ちなみにコチラのパンフは通販でも受け付けているらしいので、買いたくても手に入らない〜という方は一度帝劇のほうに問い合わせてみてはいかがでしょうか。写真集並に充実してますよ!いかに東宝が今公演に気合入れているのかが判る気がしました(笑)

まずオープニングですが、ここは私がエリザのなかでも
最も好きなナンバーの一つなんです。初演ではトートダンサーズが出てきて激しくダンスを繰り広げながら幕をビリッと破いて始っていたのですが、今回は突然ルキーニの首吊り自殺がボーッと浮かび上がってきてます(^-^;; 前回もルキーニの回想で物語が始るといった趣向でしたが、今回は更にその色を強めていてルキーニがすべての物語を操っているといった演出になっていました。最初のナンバーのあと蘇った亡霊たちがルキーニに誘導されて「あ゛〜〜」とか不気味な声を発しながら退場していくのにはちょっと笑えましたが(笑)、個人的には今回の演出のほうが好みです。物語の『起』がしっかりしているようで入り込みやすくなっていたと思います。
それにしても、パワーアップしてて
ゾクゾクしたなぁ〜〜!今回のオープニング!!もう一気に吸い寄せられるようにのめりこんじゃいました。もう容赦なくガンガンと客席まで攻めてくるような感じは鳥肌ものですね。初めて観たときの衝撃がふたたび蘇ってきました〜。エリザの登場シーンも棺から出てくるという突飛なもので面白かったし、このオープニングは本当に見所満点です。トート閣下の登場するゴンドラもけっこう豪勢に(笑)。これがスマートな内野トートが乗っているのでなおさら目を惹くんですよねぇぇぇ〜〜。怪しい雰囲気爆発(笑)。しかも、前回はこの初登場シーンでちょっと歌唱力にドキドキさせられた内野さんですが、かなり素敵に歌ってて感動!!ま、このことはまた後ほど(笑)。
ただひとつ残念だったのは
お隣の観劇初心者風の方々・・・。始る前からちょっと気にはなっていたのですが・・・オープニングが始ると知っている俳優を探して教え合い(^-^;;;; 特に村井国夫さんが出てきたときはけっこう興奮してて(苦笑)、迫力のナンバーに負けじと大声を出して感動していたのがかな〜〜〜りヤバかったです・・・。そのあとは静かになったんだけど・・・好きなナンバーだっただけにもう少し集中させてほしかったよ〜〜(T_T)

舞台のセットですが、初演の頃と比べると
大幅に変更になってました。その中で唯一気になって仕方がなかったのがバックの電光掲示板風景(^-^;;;;;; ちょっと進化してデジタル風にしたかったのかもしれないけれども、あれは合わないでしょ〜〜〜この舞台には。せっかくこっちが入り込んでみててもあのチンケな電飾のせいでブッと噴出しそうになることもしばしば(苦笑)。例を挙げると、シシイの木からの転落(初演の影絵を使っていたほうがよほどよかった・・・)、フランツとのお見合い(森も鹿も電飾になっていたが、明らかに舞台と融合してなかった・・・作り物のほうがずっとマシ 爆 )、宮廷の紋章(ゾフィーのシリアスなシーンだったのに、あの不気味な電飾のせいで台無し・・・)・・・このほかにもけっこうあった(爆)。これ、テストの時点で誰も疑問に思わなかったんですかねぇ(苦笑)。やはりこの舞台にはデジタルよりもアナログのほうが合っていると思うのですが。それとももしかして、世界的にも電飾が主流になりつつあるとか!!??だとしたらヤダなぁ(^-^;;;  この舞台に関する文句はこれだけですね(苦笑)

ナンバーにも変更が見られました。シシイのナンバーが一つ消えて、トートとのデュエット(?)曲
『私が踊るとき』が新たに新曲として加えられていました。この歌がかなりイイ!!!戴冠式のあとシシイが自我に目覚めて我が道をガンガン行こうとする姿勢が顕著に出てたと思います。今までは「シシイは宮廷に押し込められていた可哀想なヒロイン」的な要素が出ていたと思うのですが、今回の演出からはシシイのワガママさがかなり出ていて面白いです。こっちのほうが自然な感じがするし、別にこのことでシシイに悪意を持つわけでもないので好きですねぇ。
また、新たに加えられた場面として
チビルドルフが1幕に剣術の稽古を嫌々やらされているシーンと、皇太后ぞフィーが無念のまま死んでいくシーンがありました。初演ではゾフィーの死をけっこう茶化していた部分があったのですが、今回はソロで、シシイと分かり合えずにハプスブルクの未来を危惧しながらの無念さを切々と歌い上げられていたのが非常に良かったと思います。これもストーリー的に自然に感じられました。

悪夢からラストシーンにかけての演出もかなり分かりやすくなっていました。
牢獄で死にきれていなかったルキーニがトートからナイフをもらい受けシシイを暗殺するシーンを演じるということで、初めて成仏できたというわけです。ルキーニに刺されたあと、シシイは初演よりも早くトートの元へたどり着きます(笑)←刺されてしばらくは正常を保とうとしていたというシーンが省かれてた(^-^;。 このときのトートとのラブシーンが実に美しく感動的!!初演では二人で手をつないで立ち去るという、私的にはちょっと物足りなさを感じるラストだったのですが、今回はラブシーンの後トートが用意していた棺の中にシシイは戻り眠りに着く、そしてその下から首を吊ったルキーニの果てた姿がせり上がってくるといったドラマチックなものになってます。ラストのトート閣下はちょっと魔術師みたいな感じなのですが(笑)、終わり方に関しては今回のほうが個人的には好きですね。前回までのような「ちょっと呆気ない」といった感覚はありませんでした。

トートダンサーズについては、今回はあまり
目立った動きはなくどちらかというとストーリーの中に溶け込んでいるといった印象を受けました。前回はとにかく激しく踊りまくってて、逆にトート閣下よりも目立っていたような感じでもあったので(笑)、トートダンサーズファンにとってはかなり物足りなさもあるんじゃないかなと思います。ただ、私はあまり目立たない今回のトートダンサーズのほうが好みです。ストーリーをじっくり観るといった意味では、このくらいが丁度いいかも。
ただ、随所随所でセットの移動をしたり入れ替えたりといった
裏方さんもけっこうやってたのにはちょっと笑えましたけど(^-^;;;; そんなトートダンサーズがこの日、チビルドのセット設置で失敗を犯してました(笑)。2幕のソロのところで、チビルドが剣を振るって歌うといったシーンだったようなのですが、そのチビルドがいつも抜いていたと思われる剣がいつもある場所から転げ落ちてしまってたようです(笑)。それを知ってか知らずか、歌いながら必死に剣を抜こうとしても背が足らずに抜くことが出来ずもがいていた可哀想なチビルド(^-^;; ダンサーズの皆さん、今度からセットの設置には気をつけてくださいね〜(笑)

さてさて、ここからはキャストについてです。
主演の
一路さんは初演の時よりもさらに進化したエリザベートを演じてくださったと思います。幼い頃のシシイに至っては側転を見せてくれたり、本当にお転婆度がかなりアップしてて楽しかったです!噂によると、この側転は見せる時と見せない時があったとか・・・ひょっとして私はラッキー!?また、皇室に入った後のシシイの演技も前回より『強い自我』といった部分を前面に出していたように思います。終始毅然とした態度が美しく、とても見応えがありました。それにしても・・・エリザベートの衣装を着た一路さんは本当にお美しい・・・。特に一幕ラストはため息ものです。あ゛〜〜羨ましいぃぃぃ〜〜〜!
『エースをねらえ』のコーチが妙にはまっていた(笑)、トート閣下の
内野さん。今回急遽観劇予定に入れたのは内野トートが観たい!!といった理由からだったのですが・・・
うっちぃぃぃぃぃ〜〜〜!!!素敵すぎるぅぅぅぅ〜〜〜(壊)
と叫びたくなるほど(笑)
良かったです!!初演のときも演技派の内野トートはすごく好きだったのですが、唯一のウイークポイントが『歌唱力』(爆)だったわけで・・・これさえ克服できればと思っていたのですが、今回はほぼクリアですっっ!レミゼで一度ジャベールを観た時に「おっ!上手くなってるじゃん」と感動して、今公演も期待はしていたのですが実はちょっと初演の頃のことが頭をよぎって心配もしてたりしたんです(^-^;;; ところが、もう心配後無用!!祐一郎さんなど歌える役者さんに比べれば劣るのかもしれないけど、あれだけ歌えていればもう立派なミュージカル俳優ですっっ!しかも、『最後のダンス』が超ロック系の歌い方でめちゃくちゃカッコいいっっっっっ!!安心して見られた・・・というより完全に魅せられました(笑)。ここまで歌えるまでになるのにかなり特訓したんだろうなぁ〜。さすがは内野さんっっ!
しかも、初演でもその妖艶な存在感で魅了していたのが、今回更に
色気に磨きがかかってましたっ!頭の先から足の先までトートの色気がムンムン(笑)。とにかく美しく妖しい・・・。ゴンドラで登場しても棺おけからビックリ箱のように現れても(笑)、すべてが様になっているところがすごいと思います。エリザベートを誘うシーンでは切ない表情を見せる場面も多々あり、完全に私の心鷲づかみ(笑)。私がシシイだったらもうすぐにトート閣下にさらわれてます(爆)。
そんな妖しくも切ない魅力満載だった内野さんも
カーテンコールではニコニコと気の良さそうなお兄様に(笑)。一人かなりノリノリで両手を挙げて『サンサンサ〜ン(←てるてる家族じゃないんだから 爆)』と振りまくっていた姿が非常に印象的でした(笑) 
今回観に行こうと思ったもう一つの理由でもあった、フランツの
石川禅さん。初めは綜馬さんがあまりにもフランツにはまっていたので、「禅さん大丈夫かなぁ」と心配はしていたのですが、観に行った皆さんの評判がかなり良かったので観てみたくなりました。で、どうだったかといえば・・・
禅さん、イイッッッッッッ!!!!!
ハッキリ言って、禅さんには失礼ですが
予想以上に素晴らしかったです!!レミゼのマリウスのときも、はまりやくの石井さんとダブルで気にかけていたのが、実際には禅さんに感動させられたという経験があったのですが、今回も完全にやられました〜。綜馬さんが毅然としたフランツ皇帝を通すのに対し、禅さんはとても人間味が溢れていてあったかい感じがします。特に晩年のフランツの演技は秀逸で、なんかこう、心にじわじわと訴えかけてくるものがあってとても感動しました。
『夜のボート』はとても美しく好きなナンバーなのですが、ここでの禅さんの演技はめちゃくちゃ泣けます(T_T)。このナンバーで私、思わず落涙・・・本当によかったよ〜〜(T△T) そしてそのすぐあとの『悪夢』ではフランツのシシイへの愛情が一気に爆発するのですが、もう涙ながらにトート閣下がルキーニにナイフを渡すのを阻止しようとするんですよ〜・・・。そのひたむきな姿がこれまたかなり泣けるのです(T△T) これはヤバイっすっっ!もう一本、内野、石川ペアが見たくなってしまった(爆)
初お目見えのルドルフ、
パク・トンハさん。どこかで聞いたことがあると思ったら、劇団四季出身の韓国の俳優さんでした。少しなまり気味かなと思いきや、かなりしっかりした日本語で演じていてすごいなぁと感心。歌声に多少声量のなさを感じましたが、それでも美しい歌声を披露。『闇が広がる』での内野トートとのデュエットは最高でした!パクさんのルドルフは井上君のような可憐さというよりもスポーツマンタイプの凛々しさを感じました。今後がますます楽しみです♪
エルマーは
藤本さん。彼はけっこう好きな役者さんなのですが、今さんと比べると多少迫力不足の感が否めなかったかも・・・。でもカッコいいからOK(笑)。今後に期待です。
高嶋さんは、レミゼのジャベールよりもエリザのルキーニの方が絶対合ってると今回再確認(笑)。独特の台詞回しも聞き慣れたし、ルキーニのアクの強さにも拍車がかかってきてなかなか面白かったです。でもなぁ、高嶋さん以外のルキーニもやっぱり見たかったな・・・。宮川さん・・・イメージなのに・・・。
アンサンブルはじめ他のキャストの方もパワーいっぱいでとても素晴らしかったです!あと2回(ひょっとすると3回!?)観劇予定があるので、そのときにまた気づいたことを書こうと思います。

2004年ののエリザベートはさらに進化して素晴らしくなってますっ!今回は全国4大都市を回るということなので、他の地域の方は乞うご期待(^o^)




4月16日 (金)
トート:山口祐一郎 、 フランツ:鈴木綜馬、 
ルドルフ:パク・トンハ、 エルマー:藤本隆宏 
菊田一夫大賞を受賞した山口祐一郎さんのトートにお目にかかってまいりました〜。今回は友達がカード会社半館貸切公演チケットを取ってくれたのですが、S席でも2階席という・・・いかに祐一郎さんのトートが人気が高いかと思い知らされた感じがしました(^-^; それに、帝国劇場窓口での祐一郎トートの回はほぼ全席売り切れ状態!いや〜、すごい快進撃です(笑) 

2階席でエリザを観るのは初めてだったのですが、けっこう
新鮮で良かったです(^-^) 全体がよく見渡せるしオケピの中も見えるので、伝説のノリノリ指揮者(笑)塩田さんがかなり楽しめました。ただ、この全体を見渡せた・・・おかげで、前回気づかなかったところや見えなかった部分が分かりました(^-^;; その一つが『穴』(爆)。1階席では見えなかったせり上がってくる部分の穴が2階からだと当然丸見えで(^-^;; しかもど真ん中にあいているものですから誰か落ちやしないかと変なところが気になっちゃって(苦笑)。物語の進行上は、あの穴は見えないほうがやっぱりいいかもしれません(^-^; 
2階席から気になったもう一つの点が
『トートダンサーズ』です。前回観たときは自分が久々の観劇で興奮していてダンサーズの存在感があまり感じられなかったのですが(苦笑)、今回2階席から眺めてみると、けっこう目立って踊ってました(笑)。その中で一番気になった・・・というか笑劇・・・いや、衝撃だったのが『最後のダンス』の場面。1階の後ろから見ると、エリザベートが流されるような動きをしてるなぁ〜くらいにしか感じられなかったのですが、なんと、トートダンサーズの一人が這いつくばってお馬さん状態になっていて(苦笑)その上にエリザが乗っかっていたんです!このときのトートダンサーズの踊りってけっこう特殊な動きをしてるんですけど、このお馬さん状態は・・・スミマセン、私思わず噴出しました(爆)。 彼らのプライドは!!!いいのかそれで〜!みたいな(苦笑)。そのほかにもダンサーズがけっこう目に付くんですけど、なかなか面白いシーンが何度か見られました。ダンサーズファンにとって2階席はけっこうオススメな席かもしれません。
あと2階席の利点といえば、前回かなり気になった
電光掲示バックがあまり気にならなかったことですね。ただ、今回は2階席の端っこのほうだったのでそう感じたのかもしれないのですが(^-^; バックよりも出演者のほうに目が行きます。それでもねぇ・・・やっぱりこの舞台にあのバックは合わないですよ〜。特にシシイ落下シーンは完全にお笑いです(爆)。あれ、噂によると先月まではシシイのアップまで映ったとか(苦笑)・・・それがなくなっただけでもマシということでしょうけど・・・う〜〜ん、あまり気にならなかったとはいいましたがやっぱり納得できないっす。

さて、4年ぶりに観た祐一郎さんバージョンのトートですが、うっちートートとかなり印象がやはり違いました。前回とは
違った感覚で楽しんでしまった。なんていうのかなぁ・・・『面白い』んですよ〜、思わず「プッ」と噴出すこと多々ありました(爆)。こんな感想を持ったのがいい意味なのか悪い意味なのか分かりませんが(^-^; 明らかにトートのキャラクターが『別人』でした。色々なほかの感想を読んでみると、内野さんが『死そのもの』とすると祐一郎さんは『黄泉の帝王』というものが多いのですが、実際に観てみて「なるほど〜」と納得。それどころか、私には途中から帝王というよりも『ボス』・・・トートダンサーズは『ショッカー』に見えてしまった(爆)。ものすごい貫禄の存在感で、かなりのワガママ者(笑)、シシイを誘惑するときも妙な自信があって何度拒絶されてもあまり応えていない・・・そんな印象でしたねぇ。いずれは絶対に俺のものになるのだから、という余裕は内野トートには感じられなかったのでその対比が面白いなぁと感じました。しかも、不敵な笑みを浮かべることの多いこと(^-^;; ハッキリ言って祐一郎トートはハプスブルクの人たちを完全に弄んでますね(笑) わが道を行く・・・言ってみれば最後まで『俺流』貫いてます(笑)。青年ルドルフの前に現れるときは手すりからではなく階段を下りて(笑)、ルドルフの革命参加時におけるトートダンサーズとのダンスも途中で切り上げ存在感で脅しに入る(爆)・・・と、いろんな意味で絶大な存在感を放っておりました(^-^;
どちらのトートも神出鬼没ではあるのですが、祐一郎トートは
『ぬ〜〜〜』っという感じで登場することが多くて可笑しかっ・・・いや、恐かったです(爆) 1幕ラストのエリザの後ろから現れたときも、ルドルフの棺から現れたときも、なんかものすご〜く気ダルそう〜に出てくるんですよ(^-^;;; あれは本当に『死神』を感じさせてます(笑)。
ルドルフを死の世界に連れて行く「マイヤーリンク」のシーンでは銃を持たせる前に口づけするんですけど・・・その持っていきかたが
思いっきり顔を鷲掴みにして「フンッフンッ!ブチュゥゥ」(爆)・・・って本当にそんな感じだったんですよ〜(^-^; ルドルフ銃で死ぬ前にトートに首折られて死んじゃうよ、みたいな(爆)。私はこのシーンを見たときに、ふと、『オペラ座の怪人』青山ファントムを思い出してしまった(←私のオペラ座の怪人コーナー参照 笑)。あとで友達に聞いてみたところ、同じことを思っていたとか(^-^; ここで噴出しそうになっていた私たちは、もしや邪悪人間!?(爆)。キスシーンにおいてはエリザに対してもあまり『溜め』の部分がなく、「こうなることは分かっていたぜ」みたいな感じで思いっきり「ブチュウウウウ」とやってたなぁ(^-^;; そのキスのあとエリザはトート帝王のノリが移ったのか(笑)自ら棺に喜び勇んで入っていき満足した表情で眠りにつくのですが、そのエリザを見る祐一郎トート閣下は「愛する人」が手に入ったというよりかは「長年ほしくてたまらないもの」が手に入ったという満足感に満ちているように見えました。いや〜、ほんと、同じトートでも全然作り方が違うんだなぁと実感いたしました(^-^;。
『歌』といった面から言うと、やはり
祐一郎トートの歌唱力は安定感があり迫力がありました。内野トートが動きで黄泉の国に誘いをかけるのに対し、祐一郎トートは抜群の甘い歌声で黄泉の国に誘い込むといった印象ですね。ただ、私は今回おもいっきり祐一郎さんのバズーカ砲のような歌声を真っ向から浴びるつもりで劇場入りしていたのですが(笑)、この日はちょっと期待通りにビンビンと伝わってこなかったような・・・。『最後のダンス』などはどちらかというと4年前のほうが圧倒されたので、もしかしたらあれから役作りを変更されたのかも。そのかわり・・・といっては語弊があるかもしれませんが、なんか、妙に歌にスタッカートが入ってました(^-^;;;; 朗朗と歌い上げる祐一郎トートのイメージが強かったので、あんなに弾んで歌っているのを見てちょっとビックリ・・・。友人も「祐一郎さん、なんか歌の中に小さい『ツ』がやたら入ってなかった?(爆)」と言ってたしなぁ〜。特に顕著にそれが見られたのが2幕頭のハンガリーパレードのとき。思い切り含み笑いしながら
♪いっまの〜、うっちーだっけーっだっぜぇ〜っ、おっまっえらぁ〜っ、ほっほえんでいっられるのっはぁ〜っ♪
てな感じで歌い上げていたんですよ〜。
ノリノリ〜♪って感じが可笑しくて思わずまたしても「ブッ」と噴出しそうになってたのは私だけだったのかと思いきや、友人も同じ状態になってたようです(笑)。
と、こんな感じでしたね、祐一郎さんの印象。色々な意味でかなり楽しませてもらいました・・・っていいのかなぁ、こういう感想の観方って・・・(爆)。
ちなみに、今回はどちらかというと役作り的には内野さんのほうが好きです・・・(ボソ)

一路さんのシシイも前回よりさらにパワーアップした印象を受けました。祐一郎トートがけっこう『傲慢』さを出しているので一路シシイも真っ向からそれに向かっていく感じで(笑)かなり迫力がありました〜。それにしても、本当にお美しいです・・・一路シシイ。1幕ラストは本当に神々しくて平伏したくなっちゃうくらい(笑)。このときの一路シシイにタジタジなのが階段の下にいる綜馬フランツ(^-^;、そして一路シシイの迫力に押されることなく恐いくらいの余裕の表情で眺めているのが祐一郎トート(笑)・・・この3角関係は見ていてすごく面白かったです・・・って感想持っていいんだろうか・・・(^-^;;

鈴木綜馬さんのフランツも4年ぶりでしたが、相変わらずいい声を響かせて皇帝の雰囲気をムンムン漂わせてくださいました。やっぱり好きだなぁ〜綜馬さんの歌声♪ 禅さんとはまた役の作り方も違っていて、綜馬さんのフランツは初めから『皇帝』の器なんですねぇ。すごい貫禄がある。マザコンと言われようが『皇帝』としてのオーラが十分に伝わってきます。終始、感情を表に出すことが出来なかった本当に不器用な人ってイメージですね。それでも『夜のボート』は今回もジーンときました。 ちなみに、帰りに綜馬さんのCDフンパツして買っちゃいました!感激♪

パクさんのルドルフは今回が二度目だったのですが、前回よりもかなり良かったです!ルドルフの苦しい胸のうちとかすごく伝わってきたし、とても切なげな表情に胸打たれました。『闇が広がる』のナンバーでは祐一郎さんの歌声にかき消されてしまうことが多いと聞いていたのですが(苦笑)、今回はかなり頑張っていて美しくも激しい感動的な絡みを魅せてくれました!歌の最後に祐一郎トートがパクルドルフの腕を『よくやった』といった風にギュッと掴んでいたのがとても印象的でした。これでもうワンランク声量が上がればもっと素晴らしいルドルフになると思います。きっと4大都市を回るうちにもっともっと素敵なルドルフに成長しているのではないでしょうか。

高嶋さんのルキーニ、今回もなかなか厭らしさが出てて面白かったです。『キッチュ』のシーンでは会場から手拍子が自然に起こっていたほど!これって最近からの現象でしょうかねぇ・・・10日前まではなかったのでちょっとビックリしてしまいました(^-^;
それから、
幕が開く前の注意事項アナウンスが首吊り前の(笑)高嶋さんになってました。いつもは劇場係りのお姉さまたちが声を張り上げてお願いしていたのですが、こういった役者さんからのアナウンスのほうが効果があるとみたのでしょうか(苦笑)。劇場のお姉さんの声って聞き取りにくいことも多かったのでこの試みはよかったと思うしインパクト大でしたね。しかし、それでも写真を撮る輩がいる!!!しかも一幕ラストの一番いいところで光ったのにはビックリと言うよりも呆れた・・・。もうちょっとマナーというものを自覚していただきたいものです、ほんと。劇中に光らせるなんて観劇好きの一人として許せない行為です。ルキーニのお願いはちゃんと聞きましょう!

前回は触れ損ねた
村井さんのマックス。冒頭で家庭教師とイチャイチャしているシーンがあるのですが、ここが村井さんだと妙にエロく見える(爆)。まさに、プレイボーイ気質爆発って感じでした(^-^;。前回の寺泉さんもイチャイチャしていたけどエロは感じなかったので、この辺りはさすが村井さんだなぁと(笑)。挙句の果てに、2幕のコルフ島に現れる亡霊マックスも妙に色気ムンムンで、シシイに触れようとしている手つきが娘に対してではなく『女』に対してのものっぽくこれまたエロい(爆)。出番は少ないながらかなりインパクト大です!村井さんのマックス。
ここでも友人曰く・・・
「村井マックスってさぁ、娼婦宿のシーンに混じって出てきてもおかしくないよね・・・」 
たしかに、それは言いえて妙だ!!(爆)

ちなみに、今回のちびルドくんはちゃんと剣を振ることが出来てました。よかったねぇ。前の子よりも歌が上手かったかな。

・・・なんか気がついてみると「(笑)や(爆)」が多い感想になってしまった・・・よかったんだろうか、これで〜(爆)。いつのまにかまたしてもダラダラした感想になってしまいました・・・スミマセン(^-^;


5月18日 (火)
トート:内野聖陽 、 フランツ:石川禅、 
ルドルフ:浦井健治、 エルマー:今拓哉
ついについに3度目にして最後のエリザ観劇になってしまいました(涙)。結婚前だったら絶対に通ってたよ〜〜。なんといっても、内野さんの成長振りがほんとうに予想以上だったのと禅さんの陛下が予想外に私のツボに入ったことが大きい!!うう・・・反則だぁ〜(:_:)。
東京公演が終わりに近づいていることもあるのか、私がチケットを取ったときには余裕があったはずが
全席売り切れ状態になっていて表の『満員御礼』看板にビックリしてしまいました。でも一番驚いたのが「ダフ屋」(爆)!帝劇前を歩いていると、なんか銀座に似つかわしくないような恰幅のよいオヤジが・・・(^-^;; なんだろうと思ったそのとき、そのオヤジの口から発せられた言葉は「エリザチケット、エリザチケット余りない?」・・・まさか帝劇前でダフ屋に遭遇するとは思わなかった(苦笑)。それほど人気があるのねぇ〜とシミジミ。内野さんと禅さんのコンビってあまり最初は人気がなかったみたいですけど、3度観劇しただけですが今回のマイベストは断然このお二人です!そういった意味では満員御礼でなんか嬉しかったな。

前回に内野トートを観た時もそうとう壊れた私なんですが、今回は内野さん楽も近いということもあり
更に完璧なトートを見せられてしまい・・・完璧に悩殺されてしまいました(笑)。脳が溶けるような感覚とはまさにこのことっっ!おそらく初演も含めて今まで観てきた『エリザベート』のなかでも最高の舞台だったと思います。
オープニングからして、あの
手先まで行き渡った色気・・・A席の私のところまでムンムン迫ってきまして目線釘付け状態(笑)。しかも歌い方がまたさらに進歩しているようで、ス〜ッと引き込まれそうになるんですよね、ホント。亡霊たちとのバランスも非常によく、改めて観るとなんか上手く溶け込んでいるなぁといった印象でした。・・・な〜んて、ハッキリいってこの時点で私は余り冷静に分析する余裕がほとんどなく、口パクで一緒に歌っちゃったりして興奮状態だったんですけどね(爆)。いや、だって、好きなんですもの〜オープニング! しかし、その後の村井パパと家庭教師のラブシーンが以前にも増して濃厚だったぞっっ(爆)。自由奔放なオヤジはいいけど・・・やっぱりもう少しセーブして欲しいような(笑)。パパって感じじゃないしね(^-^;;; ま、そこも面白いからいいんだけど。ただねぇ、あの電飾は3回観てもやはり慣れない・・・。あの木登り落下シーンはどう見ても舞台と調和していない(苦笑)。でもでも、そのモヤモヤを忘れさせてくれたのはやっぱり内野トートっっ!『愛と死の輪舞』は前回よりも確実に色気を増しておりまして・・・エリザにキスをしようとして「ハッ」とする表情が何とも言えずセクスィ〜&センチメンタルで私の心臓鷲づかみ状態(笑)。素敵過ぎますっっっ!はぁ〜・・・もっと眺めていたかったよ、ウッチー!
禅陛下皇太子時代がめちゃくちゃ可愛いということに改めて気づかされました。自分の思い通りの裁量が下せないことへの戸惑いの表情が非常に萌え〜(^-^)でございましたよ。で、そのあとゾフィーママにお見合いに行くといわれたときの流され具合・・・なんか翻弄されているっていう未熟さがなんともいえず良かったです。そのお見合いでエリザベートを見つめたときの恋する顔が・・・マリウスだっ(笑)。『幸せになりましょ』というシシイに戸惑いつつも愛情溢れる歌声で贈り物のネックレスを贈るシーンになんだか感動してしまいました(;_;)。やっぱし禅さんイイ!
結婚式シーンでの
トイレットペーパー巻き巻き状態(笑)には色々と意見があるようですが、私はけっこう幻想的で好きです。特に内野さんが巻いてるときってなんか、とにかく妖しくて色っぽいんですよ!下界のハプスブルクの人々を完全に指先で操っている感じがステキ!最後の高笑いなんかも計算されつくしてるって感じでイイ!
そして、私の大好きなナンバー
『最後のダンス』!!前回ロック調な内野さんに惚れた私はものすごく楽しみにしていたのですが、あれからまた更に進化していた!!色気に力強さが加わっていてグイグイと惹きつけられるのを感じましたねぇ。あの歌がネックだった内野さんが・・・(失礼) なんか感無量。思いっきりゾクゾクして私の目は自然と涙目に(T_T)。一番最後に声がひっくり返ったのも上手くカバーしていたし、なんといっても動きがめちゃくちゃカッョイイし、とにかく言うこと無しの素晴らしいナンバーを堪能させていただきましたっっ!ありがとう、ウッチー!! ちなみに前回観劇したときに気になって噴出したトートダンサーズとシシイの関係ですが(笑)、1階席後ろからでもダンサーズの楽しい動き(笑)が確認できました(^-^;; やはり笑撃だったよなぁ、あの『お馬さん状態』(笑)。
今エルマーはここにきて初演以来の初めての観劇でしたが、やはり役が身体に染み付いているんだなぁと感じました。楽が近いからかもしれませんが、とにかく熱い、熱いっ!これぞまさに革命家ですよっ。完全にハプスブルクに牙むいているのが分かりましたからねぇ。特にすごかったのは『ミルク』のシーン。ナンバーが終わった後に「広場に集まろう!」と駆け出していくシーンがあるのですが、一番最後まで大興奮して叫びまくっていた今エルマーが非常に印象的でした(笑)。あの勢いなら、仲間がいなくても一人ででも革命起こせるかも(^-^;。でも今回のような熱い舞台にはあのくらいでもOK牧場だわよ!(笑)
高嶋ルキーニ、なんか観るたびに客席との一体感を楽しんでいるような気がします。以前は2幕『キッチュ』の時にしか客席に下りてこなかったのに、今回は1幕の「♪トート閣下はごきげんなっなーめだよ♪」のシーンでも降りてきて、満員御礼のはずがなぜかぽっかり空いていた前方ど真ん中の席に座って周囲の笑を誘っていました(^-^;; その席を私に譲ってくれ〜〜!と私以外の何人が思っただろうか(爆)。また、この日は初観劇の団体さん(オバチャン)もいたようで高嶋ルキーニの一連のアクション(義務を果たせば子供ができるとか、娼婦は病気持ちだとか)素直な笑いの反応が起こっていたのがとても印象的でした(笑)。でも私は密かに・・・「ああ、団体さんがいなくて良かった」と思っていたのは言うまでもありません(爆)。
1幕ラストではシシイとトート、陛下が3人で想いを歌うんですけど、このシーンもすごく好きなんですっ!特に内野トートの
「何でこっちをふりむいてくれないんだよ」的な切なくてさらにセクシーな表情にはもうメロメロ(壊)!私だったらとっくに内野トートにさらわれているのに、なんでシシイそんなワガママなんだよ〜!と本気で思ってしまった(笑)。それに、下で歌っている禅陛下がなんだかとても哀れで・・・これまた切ないのですよっっ(泣)。禅さんもイイっ!

2幕冒頭のノリノリの高嶋ルキーニ、なんか、
会場と手拍子を合わせたり色々でいつの間にこんな一体感あるシーンになったのだろうと思ってしまった(笑)。で、そのあと展開されるハンガリー独立シーンも好きなんですよねぇ。なんといっても、内野トート閣下のマント姿で馬車に鞭を入れるシーンが私的にめちゃくちゃツボですっっっ!本当にステキすぎるぅぅぅ〜(壊)。そのあとの『私が踊るとき』でシシイと掛け合いするときのマントの脱ぎ方といい、迫り方といい、いったいどこでそんなセクシーな動きを学んだのかというほどの美しさ。ため息ものでした〜。
チビルドは
塩野くんでしたが、彼は歌といい演技といい上手いですねぇ。前回の内野トートの時はダンサーズが剣を落としてしまったのでチビルドと内野閣下のやり取りが観れなかったのですが、今回はバッチリ堪能!内野閣下がチビルドくんの抜いた剣をチビルド君の背後にスーッと伸ばすんですが、ここがまたセクスィ〜〜!ああ、これが観たかったのよん♪最後に観れて良かったです(笑)。
ここで今回はじめて
浦井ルドルフを観ました。パクさんと比べるとちょっと薄いかなぁという印象でしたねぇ。だけど、さすがは元ヒーロー俳優だけあって、身のこなしはものすごくカッチョよかったです!すごい身軽で、ダンスシーンなどはとてもキレキレで魅せてくれました。特に『闇が広がる』での内野閣下とのコンビが最高に美しかった!!二人ともすごく身軽でキレるダンスしているもので、もう見応え十分でしたよ〜〜(壊)。叶うことならばもう一度観たかったなぁ〜〜ホント!革命運動のときなどはまさに見せ場のピーク!といった感じでダンスビデオにして残してもらいたいほど(笑)ステキでした♪内野トート、革命が終わるまで動きが常にダンスなんですよっ!しかも美しい・・・。もっと観たかった〜〜〜(シツコイ 爆)。
年老いてきてさらに魅力が増すのが禅さんのフランツです。エリザベートが帰らない中、実の息子ルドルフとも対立しなければならない苦悩が痛いほど感じられるんですねぇ。なんか、人生の重みみたいなのを感じるんです。1幕ではあんなに頼りなかった皇太子が嘘みたいにすごい皇帝の風格も持ち合わせている・・・やっぱりこの辺りのお芝居は上手いなぁと感動!『感情を押し殺して』というのがこちらにもひしひしと伝わってきてとにかく切ないんですよ〜。だから、禅さんのフランツだとシシイのワガママさがいつも以上に浮き彫りになっている気がして、けっこう面白くもあります(笑)。そんな禅陛下の見せ場は後半さらにアップ!
『夜のボート』では前回思わず落涙してしまったほど感動したのですが、今回はまた更に禅陛下の情感が満ち溢れていて泣けました〜〜(T_T)。『♪わかって欲しい、君が必要だよ♪』は特に情感がこもってて・・・私だったら絶対に戻るわよ〜〜(涙)。シシイに最後まで拒絶されてしまった後に何ともいえない悲痛な表情で立ちすくむ姿がまた涙を誘うんですよねぇ・・・うう(涙)。禅さんはこういった繊細な心を表現するのがとても上手いので、いつも涙してしまいます。そして、そのあとの『悪夢』では今までのたまってきた感情をすべて吐き出す、なんとも観ていて胸の痛くなる禅陛下!!!内野トートがまたさらに怪しい魅力爆発でタクトを振るっていて、その歌声は禅陛下に対してすごく冷たいんですよ〜。『我が妻だ!』と絶叫する禅陛下がめちゃくちゃ熱くて哀れで、この二人のコントラストは非常にアンバランスで魅力的でした!!特にこの日は内野さんと禅さんの組み合わせが東京で最後ということもあって(そんな節目に見れて幸せ・・・)、ものすごい気迫でトートのナイフを取り上げようとする禅さんにまた思わず涙・・・(T_T)。ただ闇雲に叫んでいるのではなく、その叫びの中に確かにシシイへの愛が感じられるんですよ、禅さんの陛下って。だから泣ける・・・。そしてまた逆に、内野トートのルキーニへのナイフの渡し方がすんごくセクスィ〜〜(笑)。ナイフを手にするルキーニの前で、禅陛下は完全に灰になって真っ白くなっておられました(笑)。すべてを出し切ったのね・・・。でもその絶望に満ちた呆然とした表情も悲しげで切なかったよ〜・・・。ちなみに、このルキーニにナイフを渡すシーンでは禅陛下のほかにもシシイの母ルドヴィカや父マックスも最後まで必死にナイフを渡すまいと必死に抵抗しているんですね。ここにも愛があったんだ・・・と改めて感じた今回の『悪夢』でございました。
ラスト、シシイがルキーニに殺害されてパーっと白い衣装でトートと向き合うのですが、このシーンはとても美しいです。
苦しみから突然解放されて一瞬驚いたような表情をしている一路さんが特に美しく印象的でした。で、で、このあとにシシイはトート閣下の胸に飛び込んでいくのですが、このときの「ああ、ようやく来てくれたぁぁぁぁ」といった陶酔と感動とに打ち震えてシシイを抱きしめている内野さんの表情が・・・何とも言えないほどイイッッッッッ!!!ああ、私もあんな表情で抱きしめて欲しいよ〜〜と本気で思ってしまった(爆)。キスシーンもとっっても美しくて、観ている私が生気を吸い取られるような感覚に(爆)。ああ〜〜・・・あの棺に入っていくのはシシイだけではなく私も入っているよ〜〜(壊)。はぁぁぁぁ・・・本当に良かった・・・。
カーテンコールも盛り上がり、3回目あたりにはスタンディングになりました!今回は私もちょっと自発的に立っちゃいましたよん(笑)。相変わらず
上にヒラヒラ手を振っているウッチーはお茶目だった(^-^)。でも一番気になったのは村井パパと禅陛下。なんか、すべてを出し切った感じでちょっと放心状態だった禅さん(^-^; にたびたび隣にいた村井パパがちょっかい出しておりました(笑)。なんかそれがすごく可愛かった〜〜〜!噂によると村井さんは毎回カーテンコールでは注目の的になっているらしい・・・(^-^;;

スミマセン、最後のエリザ観劇ということもあり今回はそうとう壊れ気味の(というか、崩壊してるし 爆)感想となってしまいました(^-^;;。18日はとにかく最高の出来だったと思います!なんといっても
あの電飾がほとんど気にならなかったくらいですので(笑)
これから名古屋・大阪・福岡と回るんですよね。出来ることなら私も一緒に回りたいくらいですがやっぱり無理なので泣く泣く諦めます(涙)。最初にも書きましたが、やっぱり
私の中でのベストは内野トートと禅陛下ですね。最後にあんな素晴らしいものを見せられちゃ・・・しばらく陶酔の世界から抜けられそうもありません〜(笑)。内野さんと禅さんバージョンの今回のCDぜひぜひ作成して欲しいっっ!うう・・・この二人の組み合わせでもう一度観たいよぉぉぉ!(最後まで壊れた感想でした 爆)