Kカンパニー カルメン神奈川県民ホール

カルメンの出演者

熊川哲也 / ヴィヴィアナ・デュランテ / ウイリアム・トレヴィット / マシュー・ディボル / 北村紗代 / クリスチャン・メイクテイ 
他 K-BALLETカンパニーの皆さん

観劇日 6月7日(水) 初日 

演 目

第1幕

スコティッシュ・ダンス 

<感想>
一幕では熊川さんの出番はないということだったんで多少心配になってしまいました(^_^;) というのも、私はバレエ自体が苦手で(爆)あまりいい印象がなかったんですよ。でも、このダンスはけっこう楽しめました♪ 異国の男のダンサー達が突然スカート&タイツで飛んだり跳ねたりしだしたのは正直言って、びっくりしちゃったんですが(笑)振り付け自体はけっこう面白かったです。それぞれの個性が出ていて可愛かったりダイナミックだったり… でも、初日だったせいか、私のバレエ観劇暦があまりにも浅過ぎるのか(^_^;) ちょっと皆さんのタイミングがそろっていないように感じてしまいました。でも、個人的には退屈しない楽しいダンスだったと思います。物語性が出ていたのがよかったのかも(^_^) 

パヴァーヌ −亡き皇女のためのパヴァーヌ− 

<感想>
いや〜、これはまた静かなバレエでやんしたぁ〜(苦笑)実は当日、会社から突っ走って劇場まで行ったので半分息切らして疲れてしまってたんですよ(^_^;) なので、静かなバレエはちょっと個人的にきつかった(笑)いや、バレエ自体はすごくきれいで、ダンサーのギャリー・エイヴィスさんなんか本当に死人のようでものすごく美しかったんですよ〜…なのでなおさら気分よくなってきて… ちょっと眠気と戦ってしまった演目でございました(爆) ああ〜これは私がまだバレエ観劇暦が少ない所以なんでしょうねえ(^_^;)

4人のためのヴァリエーション 

<感想>
このバレエにはkバレエの優秀なダンサー4人が個性豊かに技を競い合うって感じでなかなか面白かったですよ。特に目を惹いたのはウィリアム・トレヴィットさんかなあ。バレエ初心者の私は彼のジャンプやダイナミックさが一番伝わってきて印象に残ったんです。それに、ルックスもかなりよかったし(笑) でも、初日ということもあり多少のミスもちょこっとあったみたいでしたね。回転が半回転足りない人とかもいたし(^_^;) 表現力といった力量もこういった個人技になると目立っちゃうみたいですね。って私ってかなり生意気?(爆)でも、それぞれとても素晴らしかったですよ。でも、ここに熊川さんが加わっちゃうと…俄然差がついちゃうって気がしたのは私だけかなあ(^_^;)

第2幕

カルメン 

<感想>
ようやく、ついに、メインディッシュである『カルメン』が登場〜!なんといっても私は生の熊川さんを死ぬまでに一度観たいと熱望したくらいでしたので(笑) 1幕に登場しなかった分めちゃくちゃ期待を膨らませておりましたっ!カルメンといえば、つい昨年にミュージカル版を見たばかり。なので物語的にはしっかり頭にはいってました。これがまたよかったのかもしれません。バレエ版のカルメンで残念だったのはなんといっても端折りすぎ…(~_~;) 物語が頭にない人はちょっと分かりにくかったかもしれないですね。…と、概略的な話はここまでにして(笑)
熊川=ドン・ホセ…カッコよすぎ!!!! というか、なんというものすごいオーラの持ち主なんだろう〜熊川さん!登場シーンが実に目を惹くものでして…って演出上の上手さっていうのもあったと思うのですが、それ以上に彼の存在感はあまりにも強烈!登場した瞬間に私はもう息が止まりそうになりましたから… 口あんぐり状態(笑) 黒マンとの裁き方なんて、まるでオペラ座の怪人のファントムが現れたかのようで…ため息もの。そして、なんといってもですねえ〜…動きがめちゃくちゃシャープでキレまくってるんですよ〜!だから、熊川ホセがたとえどんな端っこに移ろうがどうしても目が追ってしまうんです。バレエ初心者にとって男の人のタイツ姿っていうのはどうしてもちょっと抵抗があるんです(あ、これは私の場合ですけどね(笑))が、熊川さんはそんなこと言ってるのがバカらしくなってしまうくらいの魅力にあふれてました〜。と、登場シーンだけでこれだけ興奮した私(爆) カルメンと二人で踊るパ・ド・ドゥはもう、うっとりしちゃいますねえ〜。あの熊川さんに対抗できるバレリーナはよっぽど濃い魅力を持ってないとダメだと思ったのですが、その存在感を見事に出していたのがカルメン役のヴィヴィアナさんでしょう。どうしても熊川さんのダンスに目がいきがちでしたが(^_^;) 彼女のダンスもまた素晴らしいもので、ホセを誘惑しまくっているのがとても上手く表現されていたと思いました。でも、一番印象的だったのはラスト、ホセがカルメンを殺すシーンですね。バレエ演技っていまいちよく分からなかったので失礼ながら熊川さんには演技力って言うのがあるのかどうか分からなかったんです。が、あのシーンでの熊川さんの表情は舞台役者そのもの!いつも強気な熊川さんがめちゃくちゃ動揺してるぅ〜!泣きそうな顔してるゥ〜(T_T)!はぁ〜、またまたため息状態… もう、最後まで人の心をつかんで離さない熊川バレエに圧倒されまくりだったのでした(~_~)
さすがに初日というだけあって、カーテンコールも大盛り上がりでした!もうブラボーの嵐で…いったい何回のカーテンコールがあったかなあ。ラストには振り付けのプティさんまで舞台に現れて可愛い魅力を振り撒いて会場をとりこにしていました(笑) 熊川さんも非常にいい表情をしていたのが印象的でしたねえ(^_^)
実はこの日、初日ということもありセットに関してや動きに対して多少のミスがちょこちょこあったんです。盗賊の人がホセの腰元にあるものをうまく盗めなかったり(^_^;) 上から降りてくるはずのセットが引っかかって全部出てこなかったり(^_^;) ありゃりゃな部分も多々あったのですが、それを気にさせることのないくらいの圧倒的な内容でした。熊川哲也万歳!!バレエはあまり好まない私ですが、彼のバレエだったらまたぜひ見てみたい!今度はものすごいジャンプを連発する熊川さんが見てみたいなあ〜
最後にひとつダケ・・・カルメンに登場する盗賊の頭=ダンカイロってバレエではかなり重要な存在だったんです。じゃ、なぜ、ミュージカルではあれだけの出演なんだよ〜〜〜!!こう叫んだ宮川ファンは恐らく私だけではないでしょう(苦笑)