「唄う市村座公演‐奮闘編‐」 彩の国さいたま芸術劇場 

主なキャスト

市村正親 (相変らず座長一人(笑))

観劇日 6月10日(土) マチネ

前回初めて観劇して観劇した市村座にまたまた行ってまいりました!奮闘編という事でプログラムは前回とほぼ同じだったのですが、また一段と各々がパワーアップしており大満足の内容でした(^○^) しかも、今回観劇した座席というのが…一番最前列の一番ど真ん中っっ!ひぇ〜〜〜ってなわけで興奮もひとしおなのでございました〜!

・ご挨拶替り
「ようこそここへ、市村座へ〜♪」と相変らず後ろの客席から登場の市村さん(^_^) お客さまへの真摯な愛がひしひしと伝わってきます〜。市村さんに再び会えてよかった!と思えるひと時ですね。自ら緞帳をひいていくのも前回と同様手作り感覚でいい感じ♪脇には前回同様、落語のようにお題目が出てました(^_^)

・口上
紋付き袴姿!がとてもお似合いな市村さん。プログラムの題目紹介をしてくれたりするのですが、さすがにすぐ先の『旗揚げ編』を練習していた疲れからなのか(笑)口上をとちってしまったりしてました(笑)でも、そこをまた市村さんの人柄なのか芝居根性なのかお客さんの笑いをきっちり取るところはさすがですねえ〜。『さっきまで旗揚げの歌うたったりしてたもんで頭が混乱してます』って正直な(笑) そんな市村さんが皆好きなんですよ〜♪だけど、決めるところは決めますね。ラストはビシッとカッコよかったなあ〜(^_^)やっぱり市村さん最高だわ!

・音楽講談 「ああ無情」
またまた出ました音楽講談『レ・ミゼラブル』(笑) あ、そういえば今回語っていたのは市龍彩さんだったんだろうか?たしか、名前の紹介がなかったけど(笑)ま、そんなことは抜きにしても前回にも増して味のある音楽講談「ああ無情」でございました〜。なんていうか、話の中に緊迫感が一層増したって感じでしたね。重厚な感じでありながらたまに挟む市村さん独特のユーモアがまた抜群で、前回大受けした『扇子で表現する周り舞台』もしっかり披露していました(笑)でも、市村さんは何をやらせても客の心をつかむのがうまいですねえ〜。バルジャンが告白するシーンなんて前回にも増して胸に迫るものがありました。もっと次が聞きたいっっ!ので、市村さん是非全幕をお願いします♪ってこれはすごく大変か(^_^;)

・舞踊劇「近頃振付男衆花紅彩画」
相変わらずすごい題名がついてますが(笑) 相変らず市村さんのやったこともものすごいです! ジェームズロビンス、ボブフォッシー、マイケルベネットの3大振付師のミュージカルダンスをまたまた一人で奮闘しておりました!しかも今回はこの頃はやっていたGAPの宣伝に出てくるウエストサイドダンスも披露してくれちゃったりしてサービス精神満点!そこからまた現代の青少年についての話題まで…まあキャパが広いですわ〜(笑) そうこうしているうちに「一人ウエストサイドストーリー」! 前回も『すごい!!』とびっくりしたことしきりだったのですが、何しろ今回は最前列ど真ん中で市村さんのダンスを目の当たりにしたものですからもう口あんぐり(笑)劇団四季の加藤敬二さん並のスプリンクラー汗が!!つくづくウエストサイドダンスって体力消耗させるんだなあと実感してしまいました。それをまあ一人でやるっていうんだから(しかも一日2公演のときもあったりして!!)市村さんのすごさは半端じゃないですね。本当は全幕とおしてみてみたいけど…。あと、こんかいもありました「屋根の上のバイオリン弾き」お土産ダンス(笑) 前回は客席全員参加だったのですが、今回は客席希望者が自ら立候補して舞台にあがるという方式に変わっていました。私は最前列だったけどとても恥ずかしくて上る勇気がなかった(笑)参加された皆さんはとてもリラックスしていて市村さんといい雰囲気!で、その中に私のHPを見てくださっているというお客さまもいらっしゃったとは(^○^) ふふふ・・・しっかり拝見させていただきましたよ、お土産ダンス(^_^)あとは、前回と同じく「ラカージュから借りてきた」というハイヒール(笑) でボブフォッシーダンスなど、最前列で色々とすごいものを見させていただき大満足でございました!あとは、やはりラストの『コーラスライン』!市村さんのコーラスラインダンスはいつまでたっても衰えませんし、なんといってもものすご〜く魅力的なのです!とても50を超えた方のダンスとは思えませんわ〜。最前列で市村さんのダンスを目の当たりに出来てとても幸せなのでした(^_^)

・世話狂言「艶容緋亜浮仏蘭西鑑」
これまた相変らずすごい題名(笑) つまるところ、「エディット・ピアフ」の半生と言った感じの物ですね。題名的にはけっこうふざけているんですが、改めて小作品を通しで見てみるとなんだかすごい感動ものだということに気づいてしまいました。物語がすごくしっかりしているんですねえ。ピアフの悲しみとか愛とかがひしひしと伝わってきました。で、この場面で大変面白いことがありまして(笑) 今回一緒に観劇に来ていたSさんが市村さんに目をつけられ相当長い時間遊ばれておりました(笑)いや〜めちゃくちゃ楽しかったですよん♪おかげさまで最前列だった私は市村さんに何度も触れることが出来ました(爆)って市村さんが私の横を乗り出してたせいなんですけど(笑)

・三味線語り「恋懺悔由縁都都逸
前回初挑戦だと言っていた三味線弾き語り(笑)何を着ても似合う市村さんですが、三味線弾きのいでたちはまた本当によくお似合い(^_^) 市村さんって和物がすごく合うのかもしれないですねえ。一人営業宣言(笑)をしたあと、大人の都都逸を開始。でも、未成年者が聞いても別に大丈夫だと私は思うんだけどなあ(笑)で、三味線の腕ですがあれからまた随分練習されたようで、かなり味な音を出しておりました(^_^) 個人的にはあまり好みじゃないんですがね(苦笑)

・大喜利
そしてラストは前回と同じく緑の派手な着物衣装三波春夫の「俵星玄藩」を熱唱!本家よりも見ごたえがあると思うのは私だけかなあ〜。とにかく語りの部分がすごい迫力なんですよ!これはもうビデオに出してもらいたいくらいですねえ(^_^) で、終了したと同時に大量のおひねりが舞台に投げ込まれ市村さん超びっくり!最前列に居た私も超びっくり!てなわけで盛り上がりが最高潮の舞台でございました!

・アンコール
楽しい舞台はすぐに終わってしまう…なのでもうアンコール?っていうほど時間が短く感じられました。アンコールは何がいいですか?という問いの後すぐに『皆さんの言いたいことは分かっているんですが』ということで(笑)今回もラカージュから素敵なナンバーを歌ってくださいました。

が、今回はこれだけでは終わらなかった!!なんと!!あれだけ頑なに歌ってくれなかったオペラ座の怪人の一節を『一発芸』という形で披露してくれたのです!!

『マスカレード〜クリスティーヌ、アイラービュー』まで…

もう息が止まっちゃいそうになりましたよ!!なぜ私は市村さんのファントムを見なかったんだろう!たったこれだけでこんなに感動してしまうなんて〜〜〜この短い一節の中にしっかりと市村さんは怪人に感情移入して歌ってくださいました(T_T) 市村さん、素敵なひとときをどうもありがとう〜〜〜!