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no.103 12月31日 J-Saxer Quartet

 1992年から埼玉県内の幼稚園や児童館などで活動しているサクソフォーン四重奏団「J-Saxer Quartet」(ジェイ・サクサー・カルテット)この12月に3週続けてボランティア演奏を行いました。私のほか、後輩の宮澤勝美(Alt)、町田雅代(Ten)、小野晃裕(Bar)の4人で構成しています。

 今回の演奏は、小野君いわく「東京〜埼玉縦断コンサート」。そのトップだったのが、12月7日(土)の東京・恵比寿にある全日本合唱センターの合唱講座でのゲスト演奏。講師の河合孝夫氏が、合唱をしている人たちに他のジャンルのアンサンブルを知ってもらいたいという発想から生まれたものです。この講座は5回シリーズで、ルネッサンスから始まる各時代の演奏スタイルを知ってそれを実践するというものです。私たちが登場したのは、ちょうど中日で、講座のテーマは「アンサンブルの楽しみ」。3時間の講座の中の1時間を演奏と質疑応答にあてました。演奏したのは、ガーシュウィンのオーケストラ作品「パリのアメリカ人」(SATB)、黒人霊歌「スピリチュアル・コントラスト」(AATB)、オリジナルがフルートとギターのピアソラ「タンゴの歴史から 酒場」(SATB)、コーラス用にアレンジされた「トライ・トゥ・リメンバー」(AATB)、そして時節柄「クリスマス・メドレー」(SATB)、それに受講者の歌と一緒にカノンを演奏しました。こういった場で、しかも異なる音楽に興味を持っている人たち相手に演奏するのは初めてだったので、メンバー一同少々緊張いたしました。

 翌週の12月15日(日)の演奏は、埼玉・加須市に新しくできた花咲幼稚園でのクリスマスコンサート。生演奏を聴くのが初めての子供たちだったためか、1曲目の黒人霊歌の「スピリチュアル・コントラスト」の演奏のときには、まだざわめいていました。楽器紹介のあと、2曲目の「カルメン幻想曲」(ビゼーのカルメン組曲のメドレー)の途中のppの部分から、ようやく子供たちはおとなしく耳を傾けるようになり、「大きな古時計」「ビューティフル・ネーム」では大きな声と手拍子で歌ってくれました。アンコールに「いぬのおまわりさん、アイアイ、とっとこハム太郎」。このほか、NHKテレビ小説「さくら」のテーマ曲、「聖夜」も演奏しました。

 これまた翌週の12月21日(土)は、ここ数年登場しているさいたま市(昨年までは与野市)の大戸児童館のクリスマスコンサート。あいにくの天候(時々みぞれ混じりの雨にもかかわらず、会場溢れんばかりの人たちが訪れて来てくれました。第1部は小野夫人らのピアノ連弾演奏の曲。そして第2部の我々は、前週とほぼ同じで、「パリのアメリカ人」「カルメン幻想曲」「さくら」「大きな古時計」「ビューティフル・ネーム」「聖夜」の6曲を演奏。我々には珍しく「もろびとこぞりて」を吹きながらの登場を試みました。いきなり聴衆はため息をついていましたね。この日も、後半盛り上げ型のプログラムで魅了。体力が追いつかないと感じている今日この頃ですが、引き続きJ-SAXERの演奏に励みたいと思います。

 それでは、2003年も良いお年でありますように。

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