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7月1日 サマーコンサート2001 第1部開演

 午後1時半、予定通り会場。開演時間5分前、すでに用意した130の席に客があふれているではありませんか! まだ座れない人までいる。そこで急きょ、イスを増設しました。会場担当の小沢・渡辺くんらを中心に予備のイス(あまり座り心地はよくなさそう)を左右後方に追加しました。同じく桜井さんはすかさずお客さんを誘導します。さすがですね。2時5分過ぎ、ようやく落ち着き、司会者の私が登場。今朝早起きして作った原稿を手元に置きながら「みなさん、鷲宮ウィンドアンサンブルのサマーコンサートにおいでいただき、ありがとうございます。今年1月に『21世紀はじめのコンサート』として定期演奏会を開催してから、早いもので半年が過ぎました。もう今日から7月です----。」という具合にコンサートがスタートしました。
 まず最初のグループ、サクソフォーンアンサンブルです。曲はオッフェンバック作曲、アール・ガイ編曲「オルフェウス オーバーチュア」。アルト3本、テナー2本、バリトン1本の編成での演奏です。今回のサックスのメンバーは意欲的で当初から難曲を希望しており、それならばと引っ張りだしてきた作品です。練習も精力的にやり、1ヶ月前の内輪のコンサートでは、アルトの横田くん、テナーの風間さんのがんばりが特に目をひきました。それから1ヶ月、バリトンの小沢くん、アルトの永渕・桜庭さんらがさらに磨きをかけてアンサンブルを作っていきました。後の方になりましたが、テナーの山端さんも入り、響きに厚さを加えてくれました。それぞれ、個人的な技術を大幅に上回るだけの練習量で作品を見事に演奏してくれました。最後の重厚な響きなどは、土日返上で練習してきたからこその出来栄えと言っても過言ではありません。そんな演奏でした。演奏終了後、各楽器を簡単に紹介してから、グループリーダーのハッピーなお知らせ(今度結婚するんだそうです)。これで会場が和やかな雰囲気になりました。
 2番手はブラスアンサンブルです。曲はヨハン・セバスチャン・バッハ作曲、三浦真理編曲「主よひとの望みの喜びよ」、ヨハン・シュトラウス作曲、浦田健次郎編曲「アンネン・ポルカ」の2曲です。当初はこれ以外にもハロルド・ワルターの「ピッザ・パーティ」なんかも候補に挙がっていたようですが、この2曲に絞ったようです。バッハは、旋律を各楽器が、しかもレガートでつなぐので、金管にとっては難しい作品のひとつだと思います。シュトラウスは、軽快なテンポと各部の「間」の取り方がよかったですね。編成はトランペット2本(荻野くん・木田さん)、ホルン(茂泉くん)、トロンボーン2本(浪川・中森くん)、ユーフォニウム(西野さん)、チューバ(佐々木くん)でした。演奏後の楽器紹介の時、ホルンは管を伸ばすとどのくらいあるんでしたでしょうか?との司会の私の問いに、茂泉くんは「地球2周分以上」とボケてくれました。本当は3mなんですよ。

 3番手は木管アンサンブルです。曲はサミュエル・バーバー作曲「弦楽のためのアダージョ」です。フルート(前田・中・吉田さん=3人に増えたんです!)、クラリネット1・2(佐々木・河野・檜森さん)、アルトサックス1・2(横田くん・桜庭・永渕さん)、テナーサックス1・2(風間・山端さん)、バリトンサックス(小沢くん)、バスクラ(渡辺くん)、コントラバス(江川=妻です)の編成で、弦楽合奏を忠実に木管アンサンブルに置き換えてみました。構成上は10重奏です。この作品は、前回の定演でも吹奏楽版で演奏しましたが、木管アンサンブルとして再度チャレンジしたものです。何といっても難しいのは長い音とその音程、ハーモニーに、ppffまでのダイナミクスの変化。それに加えてフレーズの中での表現の豊かさが求められます。3月中旬に楽譜が完成し、それから地道に練習してきましたが、全体像を把握するだけでも難しかったようです。まず、最初が2分の4拍子(つまり1小節の中に四分音符が8つあります=吹奏楽版では4分の4で書いてありました)、途中2分の5拍子や6拍子にも変化します。なにぶん、音が長いので途中でわからなくなってしまう時も。弦楽合奏の演奏に少しでも近付けようと、その演奏テープを配布したり、みなさん頑張ってくれました。最後の最後、表情を少しでも豊かにとレッスンした結果、少しずついい感じになってきました。ppの部分は正直言って、ゾクゾクしましたね。今後の課題としてはfからff時の演奏をしっかりとすればさらに良くなります。
 第1部の演奏終了後、いつも練習会場を無償で提供してくれている鷲宮町に感謝の意を込めて、来場してくださった川羽田教育長をご紹介し、一言ごあいさつをいただきました。「演奏する側も一生懸命練習していますが、一生懸命聴いてくださる方々がいないといけません。ぜひ、みなさんでコンサートを作っていきましょう----」なんと暖かい言葉なんでしょうか。こういう町で活動できる幸せに感謝しなければいけません。

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