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12月17日 幼稚園でのクリスマスコンサート

 何回目になるのでしょうか。長男が幼稚園に入園した時にはじめてコンサートを引き受けた時からですから、もう6年になるでしょうか。毎年やっている訳ではありませんが、この3年間は続けて行っています。そう、私がサクソフォーンを演奏できることをどこで知ったのか、幼稚園から演奏の依頼が舞い込んで来たのです。ピアノ伴奏だけでは、クラシックに片寄ると思い、もっと自由な編成のサクソフォーン・アンサンブルでのプログラムを考えました。
 第1回目は盛りだくさんでした。ドボルザークの「スラブ舞曲」に始まり、みんなで歌おうのコーナーを設けたりして約40〜50分のプログラムを組みました。その後、毎回プログラムを変え、トークも交えたりいろいろやっています。ちなみに98年は「アラベスク第1番」「パリのアメリカ人」「もののけ姫」など。99年はビバルディの「四季から春」「チャールダッシュ」「あすか」など。
 今回は、初心に戻って、園児たちが歌える曲をたくさん盛り込みました。「アイアイ」「いぬのおまわりさん」「ちいさなせかい」「アンパンマンのマーチ」「トトロ」そして「とっとこハム太郎」。サクソフォーンの響きや運動性を知ってもらうために、前週かつしかシンフォニーヒルズで演奏したクルト・バイルの「三文オペラ」から数曲と楽器紹介のために「キラキラ星変奏曲」を演奏しました。最後はクリスマスにちなんで「クリスマス・メドレー」です。みんなで歌おうのコーナーでの一番人気は「とっとこハム太郎」。本当にみんな見ているのですね。昨年もアンコールで「さんぽ」「フラワー」をやったら会場割れんばかりの大きな声で歌ってくれました。
 このようにちいさな子供たちに、生の演奏を聞かせることは大きな意義と価値があると思います。レコードがCDに、CDがDVDになったとしても、音空間をライブにすることはできません。音楽は単に空気を振動させることだけでなく、その時に演奏する側と聞き手のと間に立派にコミュニケーションを確立させているのです。そんな息づかいがわかるものが生演奏だと思うのです。むずかしい音楽が子供たちにわかるのだろうか、とも思うかもしれませんが、それは大人が思うこと。子供たちはもっと素直に、限り無い感性のなかで感じとっています。

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