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12月16日 出前演奏

 わが鷲宮ウィンドアンサンブルの今年の目標のひとつであった依頼演奏に応えることができました。

 そもそもこの話は10月29日のメールから始まります。町内の某自治会のクリスマス会に出演してくれないかと、その自治会長さんからメールが届いたのです。フルメンバーでなくてもいいから、パート演奏でもぜひお願いしますとのこと。1ヶ月半前に、お願いされても---。一般バンドの場合、みんなが集まれるのは毎週日曜日なのですが、実質的にみんなが集まれるのはその半分くらい。ということは、練習できるのは6回あるうちの3回なのです。しかも、本番の日は土曜日なので、仕事のある人もいます。

 そこで、各パート最低2人で、ドラムセットを叩ける人が出演できそうだったらやりましょう、ということにしました。11月23日、なんとか頭数が揃うようになりましたので、ここで出演を正式に受けることになります。6日間の出張に行く直前でした(それもあって、あと合奏できるのは12月3日と本番当日の午後3時間だけです)。練習不足の不安もありましたが、その後の定演のことを考えると、ここは多少無理をしてでもやっておく方がプラスになると考え、やりましょうとOKを出しました。ところが、12月1日、当初大丈夫だったメンバーの一人が仕事で都合が悪くなったとのメール。続いて、12月13日、頼みのトランペットの1番も仕事で都合が出演ができなくなる可能性大とのメール。「----。」しかし、引き受けたからにはやるしかありません。こんな時、業界ではエキストラを雇います。すかさず私は6月の記念コンサートにも出演してくれた後輩に電話を入れました。彼は他の用があるにもかかわらず、快く引き受けてくれました。いやぁ、本当、持つべきものは良い後輩ですね。これで何とか当初の頭数を確保できました。

 12月16日。晴れ。後輩達を久喜駅まで車で出迎え、昼食を近くの和食レストランへ行きました。ここは当然、私のおごりです。わざわざ他の用を動かして、かつ東京から来てくれたのですから当然ですね。それから、練習会場の加須青年の家へ。ここには、音楽室という防音設備の整った練習室があるのですが、音響はデッドそのもの。2時過ぎ、ようやくスタートした合奏も、いつもの響きがなく、細かいところが気になり過ぎます。結局、5時まで時間一杯練習する羽目になりました。しかも、予定の曲を全部リハーサルできずに。本番は「テキーラ」「マンボno.5」「ムーン・リバー」「トリビュート・トゥ・ザ・カウント・ベーシー・オーケストラ」の4曲。子供向けに演奏しようと思っていた「君をのせて」は1番トランペットの楽譜が無くてキャンセルでした。何となく、気の重い本番前でした。

 あたりは、すでに暗くなっていて、5時半頃会場に着くと、クリスマス会は絶好調の様子。思っていたよりも規模はずっと大きいものでした。6時からの本番を前に、ステージのセッティングを行い、スタンバイ(このあたりのメンバーの動きは、ひと昔に比べるとスムーズです。感心、感心!)。幕があがり、演奏が始まりました。横田くんの司会により、あっという間に演奏は終わりました。演奏が終わると花束やサンタさんから感謝状をもらい(=写真)、私たちもうれしい気分。子供達もよく聞いていましたね。特にステージから降りてくる時、コントラバスを目の前にして子供達は「こんなにでっかかったんだ」と目がキラキラしていました。演奏は、十分納得のいくものではありませんでしたが、こんな光景を見ているとやってよかったと思います。これも前向きにこの依頼演奏を進めてくれた横田くんのおかげですね。もちろん、反省するところはきちんと反省して、今度の定演には素晴らしい演奏をお届けしたいと思います。その意味でも収穫はあったでしょうか。

 ※写真は感謝状を持つ河野さんと花束を持つ横田くん。一日前に買ったばかりのデジカメで撮影。


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