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10月31日 郡山にて

 10月27日(金)から30日(月)まで、合唱のイベントのため出張でした。場所は郡山。最近は物騒らしく、タクシーの運転手さんが「真夜中に手を挙げてもらっても止まらないで行っちゃうよ」と言っていました。市内の銀行に強盗が入って撃たれてだれかが亡くなったそうですが、まだ犯人が捕まってないのだそうです。夜の一人歩きは注意されたほうが、良いかもしれませんね。その一方で、あるお寿司屋さんに入って食べたもどり鰹の美味しさと言ったらとびっきりのうまさでした。地酒も飲んだのですが、なぜか埼玉のとある酒蔵の酒が美味しいと奨められ、その酒なら知っていると私が言いながらたしなんでいると「じゃあ、こちらの91年ものも試してください」と奥から一升瓶を持って来ました。主人いわく、この酒蔵の社長さんはワインのような酒を造りたいと、ヨーロッパまで行って修行を積んできたのだそうです。だからワインのように熟成させたほうが美味しいと。最初に飲んでいたのが96年もので「それはまだ若いからと---。こっちは格別ですよ」と。確かに、96年ものと91年ものと味は確かに違いました。91年のほうが、まろやかで、落ち着いた味わいで、まるでワインのよう。これまで、フルーティーな味わいのお酒を飲んで、まるでワインのようだと思っていたのですが、これはまさしく熟成された味です。美味しい魚と共に飲むとまた双方の味が引き立てられます。残念なのが、この酒の入手が難しいところ。私も、これまで2度ほどしか口にしたことなかったのですが、熟成させたお酒の味を初めて知り、とてもしあわせな夜でした。

 ところで、今回の出張は、合唱イベントのほかにアジア地域の合唱指揮者が年に一度集まって情報を交換する会議も開催されました。私の仕事はこちらのほうがメインです。96年頃から継続して開かれているのですが、来年以降にさまざまなイベントがシンガポール、香港、韓国、日本などアジア地域内で予定されていることもあり、今回は特に活発な意見を交換することができました。それでいて、お互いに親近感があり、楽しいひとときでした。これまで、日本はヨーロッパやアメリカを見る方が強かったと思いますが、2002年にサッカーのワールドカップを韓国と共催するなど、いろいろなところでアジアの人たちと交流する機会が増えてきそうです。スポーツであれ、音楽であれ、それぞれの立場の人が世界の人たちと交流すること。それが世界平和を築くことへの近道なのかもしれません。

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