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8月14日 ジェンガ

 「ジェンガ」って知ってますか。昔、みんなで「♪レッツ、キッス、ほほよせて〜」って歌いながら、列を作って踊るやつではありませんよ。(それは「ジェンカ」!)木製のブロックを3本ずつ、たがい違いに組んでいき、タワーを作って、そのブロックを片手で一本ずつ抜き取り、一番上に乗せていくというゲームの名前です。タワーが崩れたらおしまい。ちょうど「しあわせ家族計画」というTV番組でやっていて、子供もやってみたいと言うので買ってみました。(番組は、一家の主人に宿題をだし、一週間特訓します。その後、スタジオでその宿題を見事成し遂げると300万円相当のプレゼントがもらえるというもの)
 このゲーム、簡単そうで難しいんですね。なぜ、難しいかというと、木製のブロックの大きさが不揃いだからです。大きさは、約15×75×15mm(約と付けたのは不揃いだから)。ブロックは計54本あり、タワーは18段になりますが、すうっと抜けるところと、そうでないところがあるのです。集中力とバランス感覚を養うゲームだと思うのですが、タワーが崩れる時の感じは、スキーで転んだ時の楽しさと通じるものがありますね。(スキーをやったことのある人はわかると思うのですが、颯爽と滑るのも、また転ぶのも、どちらも結構楽しいものです。楽しさの秘密は、どちらも雪と戯れることができるから。)このゲーム、家族全員で楽しめるという点でもいいと思います。
 でも、見ている人は「あ〜、崩れそう」とか「もう少し、こうしたら」とか、つい言ってしまいたくなるのです。やっている人は「ん〜、もう、黙ってて」とか「うるさい」とか返してしまいます(TVの番組の中でもそうでした)。そこで、わが家のルールを作りました。周りの人は黙っていることと、やっている人も「うるさい」と言ってはいけない(「し〜」または「静かにして」は言っても良い。語調はあくまでも穏やかに。)ことにしました。こうやって、遊ぶなかで対人関係を学んでいくというスタイルをとったのです。

 17歳前後の少年の犯罪がトップ・ニュースになる今日ですが、こんな風に家族が触れあっていれば、(断言はできませんが)こういう犯罪は極力避けることができるのではないでしょうか。17歳と言えば、青春のまっただ中ですよね。確かに不安定な要素はあるかもしれませんが、それは自由奔放に生きたい、つまりは自我を確立していく過程だからですよね。17歳前後の子供が日本にどれだけいるかは知りませんが、犯罪を犯すのはごくごく一部の人。「どんな子供でも、この少年と同じように犯罪を犯す可能性がある」なんてマイナス思考の発想で批評するのではなくて、楽しいニュースや話題をもっと報道してくれればいいのにと思います。今、活躍している甲子園も同じ年の子供達ですよね。それだけでも気分は楽しくなります。
 これまでの日本は、いつも仕事が最優先で、GNPが何%増と政府が先導し、利益追求のために会社が従業員をまくしたて、政治家と業者が癒着し、銀行がどんどんお金を貸して土地の値段を釣り上げ、資産価値が増えたとよろこぶような社会では、いけませんね。そのしわ寄せがきていると言えば、それまでですが、やはり社会全体で子供達と触れあい、育てていく環境作りが大切だと思います。

 ジェンガの話から、こんな話題になってしまいましたが、希望の持てる21世紀にしたいものです。子供の頃、21世紀は、ずっと未来のことだと思っていましたけれど、もう来年なんですよね。(信じられます?)中学の頃、「2001年宇宙の旅」(リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」の音楽が印象的だった)という映画を見ましたが、そこで見た世界が来年だなんて---。

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